リスティング広告のCPAが高いという相談では、原因が1つに絞れないまま施策だけが増えていることがほとんどです。
CPAはクリック単価をコンバージョン率で割った数字なので、上がった理由はどちらかに分解できます。
先に見る場所さえ決まれば、打ち手は半分に絞れます。
この記事では、原因の切り分け方と確認する順番、自社の上限CPAの出し方までをまとめます。
リスティング広告のCPAが高い原因は、CPCが上がったかCVRが下がったかのどちらかに帰着します。
CPA=CPC÷CVRという式に当てはめて、どちらが動いたかを先に確定させてください。
- CPAを単独の数字として眺めない。CPCとCVRに分解し、前月比でどちらが何%動いたかを出す
- CVRの低下から見る。CPCは競合の入札で動くが、CVRは自社で直せる範囲が広い
- 確認の順番は、計測の正しさ→検索語句→配信面→LPとフォーム→入札の5つ
- 相場と比べる前に、粗利と受注率から自社の上限CPAを出す。判断基準が先で、施策は後
- 入札単価の一律引き下げは、CPAではなくCV数を下げる対処になりやすい
目次
- リスティング広告のCPAが高い原因は何ですか
- CPA=CPC÷CVRに分解して考えます
- CPAはCPCとCVRのどちらから直すべきですか
- CPA高騰の原因はどこを見れば特定できますか
- 確認は媒体の管理画面とサイト側の2か所に分かれます
- リスティング広告のCPCが上がるのはなぜですか
- 品質スコアが下がるとCPCは上がります
- CVRが下がったときは何を直せばいいですか
- フォーム到達率と送信完了率は分けて見ます
- リスティング広告のCPAはいくらまでなら許容できますか
- 粗利から逆算して上限CPAを出します
- 検索広告のCPA改善はどの順番で進めればいいですか
- 1週目に止めること、2週目以降に足すこと
- CPAを下げようとしてやってはいけないことは何ですか
- よくある質問
- まとめ
リスティング広告のCPAが高い原因は何ですか

リスティング広告のCPAが高い原因は、クリック単価が上がったか、コンバージョン率が下がったかのどちらかです。
CPAはこの2つの割り算でできているため、それ以外の場所から悪化することはありません。
相談の場で最初に出てくるのは、たいてい「先月より5,000円上がった」という1つの数字です。
そこから「クリエイティブを変えましょう」「入札を下げましょう」と話が進むと、原因の特定を飛ばしたまま施策だけが積み上がります。
効いたのか効かなかったのかも、後から判定できなくなります。
最初にやるのは、CPAを2つの数字に割ることです。
CPA=CPC÷CVRに分解して考えます
CPAは、広告費÷CV数です。
広告費はクリック数×CPC、CV数はクリック数×CVRなので、約分するとCPA=CPC÷CVRになります。
この式の意味は、クリック数が増えても減ってもCPAは動かない、ということです。
予算を2倍にしてもCPCとCVRが同じなら、CPAは変わりません。
逆にいえば、CPAが動いたときは、CPCかCVRのどちらかが動いています。
「配信量が増えたからCPAが上がった」という説明は、この式の上では成立しません。
正しくは、配信量を増やした結果としてCPCが上がったか、CVRの低い層まで配信が広がったかのどちらかです。
同じことを言っているようで、直す場所がまったく違います。
数値で確認します。次の表は、CPCとCVRが単独で動いたときにCPAがどうなるかを示したものです。
表1|CPCとCVRの変化がCPAに与える影響(モデル試算)
| ケース | CPC | CVR | CPA | 基準からの変化 |
|---|---|---|---|---|
| 基準 | 300円 | 1.5% | 20,000円 | ー |
| CPCが10%上がった | 330円 | 1.5% | 22,000円 | +10% |
| CVRが10%下がった | 300円 | 1.35% | 22,222円 | +11% |
| CVRが1.5%→1.0%に落ちた | 300円 | 1.0% | 30,000円 | +50% |
| CPCを240円まで下げた | 240円 | 1.5% | 16,000円 | −20% |
| CPC240円・CVR2.0% | 240円 | 2.0% | 12,000円 | −40% |
※【モデル試算】CPA=CPC÷CVRの計算のみで算出しています。前提はCPC300円・CVR1.5%。円未満は四捨五入。実際の媒体では入札とCVRが連動するため、単独で動くとは限りません。
この表で見てほしいのは、CVRの下落幅がそのままCPAの上昇幅にならない点です。
CVRが3分の2になると、CPAは1.5倍になります。
割り算の分母なので、下がるほど効き方が強くなります。
もう1つ、この式から分かることがあります。
CPCとCVRが同時に悪化すると、CPAの上昇はかけ算で効きます。
CPCが1割上がってCVRが1割下がるだけで、CPAは約22%上がります。
CPAはCPCとCVRのどちらから直すべきですか

先に手をつけるのはCVRです。
CPCは競合の入札とオークションで決まるため自社で動かせる幅が狭く、CVRは検索語句とLPとフォームという自社側の要素で決まるからです。
CPCを1割下げるのと、CVRを1割上げるのとでは、CPAへの効果はほぼ同じです。
違うのは、実現可能性のほうです。
CPCを1割下げるには、入札を下げるか品質スコアを上げるかしかありません。
入札を下げれば掲載順位が落ち、クリック数が減ります。
一方、CVRの1割改善は、意図の合わない検索語句を除外するだけで届くことがあります。
実際、検索語句レポートを見ると、CV実績がまったくないのにクリックの2〜3割を消費している語が見つかる状態は珍しくありません。
ここを止めると、CPCは変わらないままCVRが上がります。
POINT:CPCは「下げると何かを失う」調整、CVRは「無駄を削ると得をする」調整です。
失うものがない側から先に着手します。
ただし、CPCを放置してよいという意味ではありません。
競合が増えて入札単価が上がっている局面では、CVRを改善しても追いつかないことがあります。
その場合はキーワードの構成そのものを見直す判断になります。
CPA高騰の原因はどこを見れば特定できますか

確認は、計測の正しさ、検索語句、配信面、LPとフォーム、入札の5か所を上から順に見ます。
この順番を守る理由は、上流が間違っていると下流の数字が読めないためです。
最初に計測を見るのは、CPAが「上がったように見えているだけ」の場合があるからです。
タグの二重計測が解消されると、CV数が減ってCPAは上がります。
逆に計測漏れが起きていれば、実態より高いCPAが表示されます。
どちらの場合も、広告の中身をいじっても何も変わりません。
確認は媒体の管理画面とサイト側の2か所に分かれます
原因の半分は管理画面の中に、もう半分はサイト側にあります。
片方だけを見ていると、いつまでも原因にたどり着きません。
次の表は、よくある原因と、確認する場所と、最初の打ち手を対応させたものです。
表2|CPAが高くなる原因と、確認場所と、最初の打ち手
| 原因 | どちらが動くか | 確認場所 | 最初の打ち手 |
|---|---|---|---|
| CV計測の重複・欠損 | 見かけのCPA | 媒体のCV数とGA4の比較 | タグと計測条件を先に直す |
| 意図の違う検索語句が増えた | CVRが下がる | 検索語句レポート | 除外キーワードを追加する |
| 部分一致の拡張が広がった | CPC上昇・CVR低下 | マッチタイプ別の費用構成 | 部分一致の予算配分を絞る |
| 検索パートナーや自動拡張の混入 | CVRが下がる | 掲載先・ネットワーク別レポート | 配信面をキャンペーンで分ける |
| 品質スコアの低下 | CPCが上がる | キーワード列の品質スコア | 広告文とLPの見出しを揃える |
| 競合の参入・入札強化 | CPCが上がる | オークション分析・インプレッションシェア | キーワードの優先順位を組み替える |
| LPの表示速度・内容の不一致 | CVRが下がる | GA4のページ別直帰とフォーム到達率 | ファーストビューを広告文に合わせる |
| フォームの入力離脱 | CVRが下がる | フォーム到達数と送信完了数の差 | 必須項目を減らす |
| 予算増額で配信が拡大した | CPC上昇・CVR低下 | 日別のCPCとCVRの推移 | 増額を2〜3回に分ける |
※上から順に確認してください。計測が正しくない状態では、下の行の数字は判断材料になりません。除外の考え方は除外キーワードの決め方にまとめています。
この表の使い方は、上から潰していくことです。
9つ全部を同時に触ると、どれが効いたか判定できません。
1回の施策で1つだけ動かし、1週間の数字を見てから次に進みます。
もう1つ注意したいのは、原因が2つ以上同時に起きている場合です。
競合の参入でCPCが上がり、同じ時期に部分一致の拡張でCVRが下がることは実際にあります。
この場合も、上から1つずつ潰していく方針は変わりません。
リスティング広告のCPCが上がるのはなぜですか

CPCが上がる理由は、競合の入札強化、品質スコアの低下、掲載順位を上げる設定変更の3つです。
このうち自社で動かせるのは、品質スコアと設定の2つになります。
検索広告のオークションでは、入札額だけで掲載順位が決まるわけではありません。
入札額と広告の品質の組み合わせで順位が決まり、実際に払うCPCもそこから逆算されます。
つまり、品質が上がれば同じ順位をより安く取れます。
品質スコアが下がるとCPCは上がります
品質スコアは、推定クリック率、広告の関連性、ランディングページの利便性の3要素で構成されています。
この3つが下がると、同じ掲載位置を取るために必要な入札額が上がります。
実務でよく起きるのは、LPを改修したあとに品質スコアが落ちるケースです。
見た目を整えた結果、広告文に使っているキーワードがページ上から消えることがあります。
広告とページの言葉がずれると、関連性の評価が下がります。
注意:LPのリニューアル直後にCPAが上がったときは、CVRだけでなくCPCも確認してください。
CVRが同じでもCPCが上がっていれば、原因はデザインではなく言葉のズレ側にあります。
競合要因のほうは、オークション分析で確認します。
先月まで表示されていなかったドメインがインプレッションシェア上位に出ていれば、新規参入です。
この場合、入札で真正面から張り合うより、競合が取りにくい語に予算を寄せるほうが早く戻ります。
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CVRが下がったときは何を直せばいいですか

CVRが下がったときは、検索語句、LPのファーストビュー、フォームの3か所を順に見ます。
クリックからCVまでの間に落ちる場所は、この3つでほぼ説明がつきます。
この分解をせずに「CVRが下がった」とだけ言うと、打ち手がLPの全面改修に飛びがちです。
実際には、フォーム到達まで届いていないのか、到達しているのに送信されていないのかで、直す場所が変わります。
フォーム到達率と送信完了率は分けて見ます
フォーム到達率が落ちているなら、原因はLPの内容と検索意図のズレです。
送信完了率が落ちているなら、原因はフォームの項目数や入力のしにくさです。
図5のモデルでは、フォーム到達が120件で送信完了が15件なので、送信完了率は12.5%です。
BtoBの問い合わせフォームでこの水準なら、入力項目を減らす余地があります。
必須項目を1つ減らすだけで送信完了率が動くことは、よく起きます。
検索語句側の確認も同時に行います。
「やり方」「とは」「無料」といった語が増えていれば、情報収集の段階の人が流入しています。
この層はLPを直してもCVしないため、除外するほうが早く効きます。
フォーム到達率のほうは、LPのスクロール到達率とセットで確認します。
スクロールが中盤で止まっているなら、ファーストビューの文言が検索意図とずれています。
最後まで読まれているのにフォームへ進んでいないなら、足りないのは価格や実績などの判断材料です。
LPそのものの改善手順はLPのCVRを上げる改善手順に分けてまとめています。
リスティング広告のCPAはいくらまでなら許容できますか

許容できるCPAは、受注1件あたりの粗利と、CVから受注までの歩留まりから決まります。
業界平均のCPAと比べて高い低いを判断しても、自社が黒字かどうかは分かりません。
上限CPAは、許容獲得コスト×CV→受注率で出ます。
図6の数字なら、100,000円×10%で10,000円です。
この会社のCPAが15,000円なら、業界平均がいくらであろうと高すぎます。
逆に、CPAが9,000円で「平均より高い」と言われても、黒字なら問題ありません。
表3|上限CPAの出し方(モデル試算)
| 項目 | 値 | 出し方 |
|---|---|---|
| 受注1件あたりの粗利 | 300,000円 | 平均受注単価×粗利率×想定継続回数 |
| 粗利のうち獲得に充ててよい割合 | 33% | 経営が決める。回収期間の長さで変わる |
| 受注1件あたりの許容獲得コスト | 100,000円 | 300,000円×33% |
| CV→商談化率 | 40% | CRMの過去6か月の実績 |
| 商談→受注率 | 25% | CRMの過去6か月の実績 |
| CV→受注率 | 10% | 40%×25% |
| 上限CPA | 10,000円 | 100,000円×10% |
※【モデル試算】BtoBの無形サービスを想定した値です。数値は例であり、業界平均ではありません。自社のCRM実績を入れて計算し直してください。媒体別・業界別の水準はCPAの相場で整理しています。
粗利から逆算して上限CPAを出します
この計算で難しいのは、CV→商談化率と商談→受注率の2つです。
CRMに入力がなければ、まずこの2つを3か月分だけでも集計してください。
歩留まりが分からないまま相場のCPAを目標に置くと、達成しても赤字になる可能性が残ります。
上限CPAを出す前に揃える数字
- 直近6か月の平均受注単価と粗利率
- CVから商談に進んだ件数と、その母数の定義
- 商談から受注に至った件数と、平均のリードタイム
- 広告以外の獲得経路の実績(比較対象として使う)
検索広告のCPA改善はどの順番で進めればいいですか

改善は、1週目に計測の確認と除外、2週目に配信面とマッチタイプ、3週目に広告文とLP、4週目に入札の順で進めます。
効果が出るまでの時間が短いものから着手すると、判断が早くなります。
この順番にする理由は、施策ごとに反映までの時間が違うからです。
除外キーワードは数日で数字に出ますが、入札戦略の変更は学習期間があるため2〜3週間かかります。
遅いものを先に動かすと、その間に他の施策を評価できなくなります。
表4|打ち手ごとの反映までの時間と、主に効く先
| 打ち手 | 主に効く先 | 数字に出るまでの目安 | 社内調整の重さ |
|---|---|---|---|
| 計測の修正 | 見かけのCPA | 即日〜1週間 | 中 |
| 除外キーワードの追加 | CVR | 3〜7日 | 小 |
| 配信面の分離 | CVR | 1週間 | 小 |
| マッチタイプの整理 | CPC・CVR | 1〜2週間 | 小 |
| フォーム項目の削減 | CVR | 1〜2週間 | 中 |
| 広告文とLP見出しの統一 | CVR・品質スコア | 2〜4週間 | 中 |
| 入札戦略の変更 | CPC | 2〜3週間(学習期間を含む) | 中 |
| LPの構成変更 | CVR | 3〜6週間 | 大 |
※目安は、1日あたりのクリックが100前後ある想定です。クリック数が少ない場合は、判断に必要な期間が伸びます。
1週目に止めること、2週目以降に足すこと
最初の週にやるのは、足すことではなく止めることです。
無駄な費用を止めると母数が整理され、その後の施策の効果が読みやすくなります。
止める対象は、CV実績がないまま一定額を使っている検索語句と、意図の違う配信面です。
2週目以降は、止めて空いた予算を成果の出ている語に寄せます。
この時点で同時に3つ以上の変更を入れないでください。
週次で見る指標も、この順番に合わせて切り替えます。
1週目と2週目はCVがゼロの語が使っている費用の比率、3週目はCVR、4週目はCPCと学習の進み方を主指標にします。
1つの指標を4週間追い続けるより、施策に合わせて見る場所を変えるほうが判断が早くなります。
媒体をまたいで成果が落ちている場合の切り分けは、Web広告の改善手順のほうが近い内容です。
CPAを下げようとしてやってはいけないことは何ですか

やってはいけないのは、入札単価の一律引き下げ、複数施策の同時変更、目標CPAの頻繁な変更の3つです。
いずれもCPAではなくCV数を下げるか、評価そのものを不可能にします。
入札単価を一律で下げると、CPAは下がることがあります。
ただし、その多くはCV数の減少とセットです。
掲載順位が落ちてクリックが減り、購買意欲の高い上位表示の枠を失うためです。
入札単価を一律で下げると起きること
CPAが下がってCV数も下がった状態は、改善ではなく縮小です。
広告費の総額が減っているだけで、事業としての獲得件数は増えていません。
判定するときは、CPAとCV数を並べて見てください。
CPAが下がってCV数が維持できていれば改善です。
CPAが下がってCV数も2割以上落ちていれば、それは予算を絞っただけです。
注意:目標CPAを毎週変えると、自動入札の学習が毎回リセットされます。
変更後は最低2週間は据え置き、その間の数字で判断してください。
キャンペーンの作り直しも、安易に選ばないほうがよい対処です。
これまでの配信データがリセットされ、学習をやり直すことになります。
構造に問題がある場合を除き、既存のキャンペーン内で調整するほうが戻りが早くなります。
広告文の全面差し替えも、CPAが高いときの最初の手ではありません。
すべて入れ替えると配信実績がリセットされ、どの訴求が効いていたか分からなくなります。
既存の広告文を残したまま1本だけ追加して、同じ期間で比較するほうが安全です。
よくある質問
リスティング広告のCPAはどのくらいの期間で下がりますか
除外キーワードの追加や配信面の分離であれば、1〜2週間で数字に出ます。一方、入札戦略の変更やLPの改修は、学習期間と検証期間を含めて4〜6週間かかります。最初の1か月で判断したい場合は、反映の速い施策から着手してください。クリック数が1日100件を下回る場合は、母数が足りず判断に2か月以上かかることもあります。
CPAが高いとき、まず入札単価を下げてもいいですか
おすすめしません。入札を下げるとCPAは下がることがありますが、掲載順位が落ちてCV数も同時に減ります。CPAとCV数を並べて見て、CV数が2割以上落ちているなら、それは改善ではなく予算の縮小です。先に検索語句の除外と配信面の整理を行い、それでも上限CPAに届かない場合の最後の手段として検討してください。
部分一致はやめて完全一致だけにすべきですか
完全一致だけにすると配信量が大きく減るため、推奨しません。現実的なのは、部分一致を残したうえで予算配分を絞り、検索語句レポートを週次で確認して除外を追加する運用です。部分一致は新しい検索語句を見つける役割を持っています。完全一致と部分一致をキャンペーンで分け、CPAを別々に評価すると判断しやすくなります。
予算を増やすとCPAが上がるのはなぜですか
予算を増やすと、それまで配信していなかった検索語句や掲載枠まで配信が広がるためです。CPA=CPC÷CVRなので、上位掲載を取るためにCPCが上がるか、意図の遠い層に配信されてCVRが下がるかのどちらかが起きています。増額するときは一度に2倍にせず、20〜30%ずつ分けて、日別のCPCとCVRを確認しながら進めてください。
CPAが目標に届かないとき、リスティング広告を止めるべきですか
止める前に、目標CPAの根拠を確認してください。業界平均から置いた目標なら、粗利と歩留まりから上限CPAを計算し直します。上限CPAを超えている場合でも、キーワード単位で見ると黒字の語と赤字の語が混ざっています。全体を止めるのではなく、赤字の語を止めて黒字の語に寄せるほうが、獲得件数を保ったまま採算が合います。
まとめ
- リスティング広告のCPAが高い原因は、CPCの上昇かCVRの低下のどちらかに帰着する
- CPA=CPC÷CVRに分解し、前月比でどちらが何%動いたかを先に確定させる
- 先に直すのはCVR。CPCは下げると掲載順位とクリック数を失うが、CVRは無駄を削れば上がる
- 確認の順番は、計測→検索語句→配信面→LPとフォーム→入札の5つ。上流が誤っていると下流は読めない
- CVRの確認は、フォーム到達率と送信完了率を分ける。直す場所が変わる
- CPCが上がる原因は、競合の入札、品質スコアの低下、設定変更の3つ。自社で動かせるのは後ろの2つ
- 上限CPAは、許容獲得コスト×CV→受注率で出す。業界平均との比較では採算は判断できない
- 改善は反映の速い施策から。1週目に止めて、2週目以降に寄せる
- 1回の変更は1つだけ。同時に動かすと、効いた施策を特定できなくなる
- 入札の一律引き下げ、キャンペーンの作り直し、目標CPAの頻繁な変更は避ける
CPAは単独では読めない数字です。
CPCとCVRに割った時点で、次にどこを触るかはほぼ決まります。
CPAが上がった原因を、CPC側とCVR側に分けて特定します
管理画面の数字とサイト側の数字を同じ表に載せ、上限CPAから逆算した優先順位を決めます。運用の引き継ぎだけでなく、社内で判断できる状態にするところまで支援しています。