広告管理画面のコンバージョンは120件、GA4は95件、実際に届いた問い合わせは88件。
3つの数字が並んだ瞬間に、どれを社内へ報告すればいいのか分からなくなります。
コンバージョン計測がずれる原因は、設定ミスだけではありません。
媒体とGA4は集計の仕組みそのものが違うため、設定が正しくても差は残ります。
この記事では、数字が合わない原因を8つに分け、どちらの数字がどちらへずれるのか、どこまでなら許容していいのかを整理します。
媒体とGA4のコンバージョン数が合わない最大の理由は、成果を割り当てる起点が違うことです。
媒体は広告がクリックされた日に成果を戻して計上し、GA4はコンバージョンが発生したセッションの日に計上します。
そのため、設定が正しくても1〜2割の差は構造的に残ります。
見るべきなのは差の大きさそのものではなく、その差が先月から急に変わったかどうかです。
差が急に開いたときは、タグの二重発火、サンクスページへの直接流入、タイムゾーン設定、同意の取得状況の4つを順に確認します。
原因ごとにずれる方向が決まっているため、どちらの数字が多いかを見るだけで候補を2つ程度まで絞れます。
この記事の内容
- 媒体とGA4のコンバージョン数が合わないのはなぜですか
- コンバージョン計測がずれる原因にはどんなものがありますか
- コンバージョン計測のズレはどこまで許容していいですか
- 数字が合わないときはどの順番で確認すればいいですか
- CV計測の二重計上やコンバージョン重複はどうやって見つけますか
- サンクスページへの直接流入や自社アクセスはどう除外しますか
- 同意モードやシグナル欠損でコンバージョンはどのくらい減りますか
- コンバージョン計測のずれを再発させないために何をすればいいですか
- よくある質問
媒体とGA4のコンバージョン数が合わないのはなぜですか

媒体とGA4の数字が合わないのは、コンバージョンを数える起点が違うためです。
媒体は広告のクリックを起点に成果を割り当て、GA4はサイト上のセッションを起点に集計します。
具体例で見ると違いが分かります。
9月28日に広告をクリックした人が10月3日に問い合わせた場合、媒体は9月28日のコンバージョンとして記録し、GA4は10月3日のコンバージョンとして記録します。
つまり同じ1件の問い合わせが、媒体では9月、GA4では10月に入ります。
月次で集計するレポートでは、この持ち戻りの分だけ月初と月末に差が生まれます。
もうひとつの違いが、成果を渡す相手の決め方です。
媒体は自社の広告に接触した履歴があれば成果を自分の数字として記録しますが、GA4は最後に参照元となったチャネルへ成果を寄せます。
広告をクリックした人が、後日は自然検索やブックマークから戻って問い合わせたとします。
このとき媒体は広告の成果として計上し、GA4は自然検索や直接流入の成果として分類します。
同じ1件が、片方では広告の成果、もう片方では別チャネルの成果になります。
媒体側だけが持っている計測
媒体には、GA4にはない計測方法があります。
ディスプレイ広告や動画広告の表示のみで成果につながった場合に計上するビュースルーコンバージョンが代表例です。
クロスデバイスの扱いも違います。
媒体はログイン情報をもとに端末をまたいだ行動を結び付けますが、GA4でこれを行うにはGoogleシグナルの有効化とユーザーIDの送信が要ります。
次の表は、媒体とGA4で仕様が異なる主な項目をまとめたものです。
| 項目 | 広告媒体の仕様 | GA4の仕様 | 差が出る場面 |
|---|---|---|---|
| 計上する日 | 広告をクリックした日 | コンバージョンが発生した日 | 月をまたぐ検討期間の長い商材 |
| 成果の割り当て | 自社広告への接触を起点に配分 | 直近の参照元チャネルへ配分 | 再訪問して問い合わせるケース |
| 表示のみの成果 | ビュースルーを計上できる | 計上しない | ディスプレイ・動画の比率が高い配信 |
| 端末をまたぐ計測 | ログイン情報で結合 | シグナルやユーザーIDが前提 | スマートフォンで検索し、PCで申し込む |
| 1件の重み | モデルにより小数で配分される | 1件は1件として整数で計上 | 複数キャンペーンを併用している |
表の内容は各媒体とGA4の公開仕様にもとづく整理です。
媒体ごとに名称や既定値が異なるため、自社で使っている媒体の設定画面で実際の値を確認してください。
コンバージョン計測がずれる原因にはどんなものがありますか

コンバージョン計測がずれる原因は、アトリビューション、計測期間、タイムゾーン、二重計上、直接流入、同意とシグナル欠損、ボットと自社アクセス、コンバージョン定義の8つに分類できます。
この8つは、性質の違う2つのグループに分かれます。
前半の3つは仕様の違いから生じるもので消せませんが、後半の5つは設定を直せば解消できます。
計測期間の違いも数字を動かします。
Google広告のコンバージョン計測期間は既定で30日、設定により1〜90日まで変えられ、GA4のルックバックウィンドウは獲得系以外のイベントで既定90日です。
Meta広告の既定はクリックから7日、表示から1日です。
検討期間が2週間を超える商材では、この設定の差がそのまま件数の差になります。
Google広告のアカウントタイムゾーンは、作成後に自由な変更ができません。
海外設定のまま運用していると日次データが最大で半日以上ずれるため、アカウント作成時点の設定を確認してください。
次の表は、8つの原因それぞれについて、どちらの数字が多く出るかと、ずれ方の目安をまとめたものです。
この記事でもっとも使う表なので、自社の数字と照らし合わせながら読んでください。
| ずれの原因 | 数字が多く出る側 | ずれ方の目安 | 設定で直せるか |
|---|---|---|---|
| アトリビューションの起点差 | 媒体が多い | 月次で数%、日次では月初と月末に集中して大きく出る | 直せない |
| ビュースルーの計上 | 媒体が多い | ディスプレイ・動画中心の配信では媒体が1.2〜2倍になる | レポートから除外できる |
| コンバージョン計測期間の差 | 設定が長い側が多い | 30日と90日の比較で、検討期間の長い商材ほど開く | 直せる |
| タイムゾーンの不一致 | 日によって入れ替わる | 月次では月境界の1日分のみ、日次では最大で半日分ずれる | GA4側は直せる |
| タグの二重発火 | 発火している側が多い | 発火が2回なら件数はおよそ2倍、3回ならおよそ3倍 | 直せる |
| サンクスページへの直接流入 | GA4が多い | 再読み込みやブックマークの分だけ上振れする | 直せる |
| 同意拒否とCookie制限 | 両方とも少なくなる | 同意を拒否した割合と、Cookieが切れた再訪問の分だけ欠ける | 補完できる |
| ボットと自社アクセス | GA4が多い | 社内IPを除外していない場合、テスト送信の分がそのまま乗る | 直せる |
ずれ方の目安のうち、倍率で書いたものは計算で導けるものだけを記載しています。
1件の送信で2回タグが発火すれば件数は2倍になり、ビュースルーを含めれば含めた分だけ増える、という関係です。
一方で「同意拒否で何%減るか」は、自社サイトの同意率とブラウザ構成で決まるため一律の数値は出せません。
この項目は目安を当てにせず、後述する方法で自社の実測値を取ってください。
コンバージョン計測のズレはどこまで許容していいですか

媒体とGA4の差は、月次で10〜20%以内なら許容範囲として扱えます。
それを超える場合、または差の比率が先月から5ポイント以上動いた場合は、仕様ではなく設定側に原因があると判断します。
判断の軸を2つに分けるのが要点です。
差が大きくても毎月同じ幅で安定しているなら仕様の違いで説明できますが、差が小さくても先月から急に動いたなら設定が変わっています。
許容できるかどうかを決める基準は、その数字で何を判断するかによっても変わります。
予算配分を決めるだけなら1〜2割の差は影響しませんが、CPAが許容値を超えたかどうかの線引きに使うなら、差は5%以内に収めたいところです。
次の表は、差の大きさごとの判断と、そのときに取る行動をまとめたものです。
| 媒体とGA4の差 | 判断 | 取る行動 |
|---|---|---|
| 10%未満 | 仕様の違いの範囲 | そのまま運用し、月次で差の推移だけ記録する |
| 10〜20% | 配信構成によっては起こりうる | ビュースルーと計測期間の設定を確認する |
| 20〜50% | 設定側に原因がある可能性が高い | タグの発火回数と流入経路を点検する |
| 50%以上、または約2倍 | 二重計上か定義の誤りを疑う | テスト送信で発火回数を数え、CV定義を棚卸しする |
| 前月から5ポイント以上の変化 | 直近の変更が影響している | 変更履歴と悪化の起点日を突き合わせる |
この区分は、仕様差で説明できる範囲と、設定ミスでしか起こらない範囲を分けるための実務上の目安です。
月間コンバージョンが20件を下回るアカウントでは、1件の増減が5%を動かします。
その場合は差の比率ではなく、件数そのもので確認してください。
差が許容範囲かどうかを議論する前に、実際の問い合わせ件数を確定させてください。
受信メールやCRMの登録件数という動かない数字がないと、媒体とGA4のどちらがずれているのか判断できません。
数字が合わないときはどの順番で確認すればいいですか

確認する順番は、実件数の確定、タイムゾーンとレポート期間、タグの発火回数、流入経路、同意の取得状況の5段階です。
実件数を先に固定しないと、媒体とGA4のどちらがずれているのかを決められません。
第1段階は実件数の確定です。
問い合わせの受信メール、CRMのリード登録数、フォームツールの送信ログのうち、重複を除いて数えられるものを1つ選び、対象月の件数を確定させます。
第2段階はタイムゾーンとレポート期間の確認です。
媒体とGA4のタイムゾーンが揃っているか、レポートの日付範囲が同じかを見るだけで、原因の何割かはここで消えます。
第3段階がタグの発火回数です。
テスト送信を1件行い、媒体とGA4のそれぞれで何件増えるかを数えれば、二重計上の有無がその場で分かります。
第4段階は流入経路です。
GA4でサンクスページの参照元を確認し、フォームページ以外から直接到達している割合を出します。
第5段階が同意の取得状況です。
同意管理ツールの管理画面で許諾率を確認し、拒否された分がどの程度あるのかを把握します。
実件数より媒体が多いときに見る場所
媒体の数字だけが実件数を上回っている場合、候補はビュースルーの計上、二重発火、カウント方法の設定、コンバージョンアクションの重複の4つです。
まず媒体の管理画面で、コンバージョン列に含めているアクションを一覧で確認します。
フォーム送信、電話タップ、資料ダウンロードの3つをすべて主要コンバージョンに含めていれば、1人のユーザーが3件として数えられます。
報告に使う数字は、事業上の成果に対応する1つへ絞ってください。
自社の計測がどこでずれているのか切り分けたい場合は、アカウント診断からご相談いただけます。
タグの設定状況と媒体・GA4・実件数の突き合わせを行い、修正すべき箇所を整理してお渡しします。無料相談はこちら
CV計測の二重計上やコンバージョン重複はどうやって見つけますか

二重計上は、テスト送信を1件行って媒体とGA4でそれぞれ何件増えるかを数えれば見つかります。
1件の送信で2件記録されるなら、タグの二重設置かカウント方法の設定が原因です。
タグの二重設置は、タグマネージャーと直接設置の両方にコードが入っている場合に起こります。
タグマネージャーのプレビュー機能でサンクスページを表示し、同じタグが2回発火していないかを見れば判別できます。
カウント方法の設定も確認してください。
媒体には1回のクリックから発生した成果を「すべて」数えるか「1回」だけ数えるかの設定があり、問い合わせや資料請求は「1回」が適切です。
「すべて」のままだと、同じ人が資料請求と問い合わせを続けて行った場合に2件として計上されます。
ECの購入のように1人が複数回買うことに意味がある場合だけ「すべて」を選びます。
インポートによる重複
見落としやすいのが、GA4からインポートしたコンバージョンと媒体のタグが両方とも有効になっているケースです。
同じ問い合わせが2つの経路で記録され、管理画面上の件数がおよそ2倍になります。
この場合は、どちらか一方だけを主要コンバージョンに設定し、もう一方は「コンバージョン列に含めない」へ変更します。
片方を削除するのではなく、集計対象から外す形にしておけば、比較用のデータとして残せます。
二重計上の確認手順
- テスト送信を1件行い、媒体とGA4の増加件数を数える
- タグマネージャーのプレビューで発火回数を確認する
- ページのソースに計測コードが直接書かれていないか検索する
- カウント方法が「1回」になっているかを確認する
- コンバージョン列に含めているアクションを一覧で見直す
テスト送信を行う前に、自社のアクセスを除外する設定を済ませておいてください。
除外していないと、確認作業そのものがコンバージョン数を押し上げます。
サンクスページへの直接流入や自社アクセスはどう除外しますか

サンクスページへの直接流入は、URLの表示だけを成果として数えない仕組みに変えれば除外できます。
フォームの送信そのものをイベント化し、ページの表示単独ではコンバージョンにしない形にします。
直接流入が起きる経路は主に4つです。
ブラウザの再読み込み、ブックマークからの再訪問、サンクスページが検索結果に出ている、社内でのURL共有です。
とくに多いのが再読み込みです。
送信後に画面が変わらず不安になったユーザーが更新ボタンを押すと、ページビューを基準にした計測ではもう1件として数えられます。
対策は2段階で考えます。
短期的にはサンクスページを検索結果に出ないよう設定し、恒久的にはフォームの送信完了をデータレイヤーのイベントとして送る形に変えます。
自社アクセスの除外は、GA4の内部トラフィックフィルタで行います。
GA4は既知のボットを自動的に除外しますが、社内のIPアドレスは設定しない限り除外されません。
内部トラフィックフィルタは、作成した時点では「テスト」状態のまま有効になりません。
「有効」に切り替えないとデータから除外されないため、設定後に状態を確認してください。
在宅勤務の担当者や制作会社のアクセスも、同じ考え方で除外の対象になります。
IPアドレスが固定できない場合は、URLパラメータで内部トラフィックを識別する方法が使えます。
ここまでの修正で計測の数字が正しくなったら、次に見るのは問い合わせの中身です。
件数が正しくても受注につながらない場合の見方は、問い合わせは増えたのに受注が増えない原因で扱っています。
同意モードやシグナル欠損でコンバージョンはどのくらい減りますか

減少幅は自社サイトの同意率とブラウザの構成で決まるため、一律の数値はありません。
同意管理ツールの許諾率を確認し、拒否された割合をそのまま取りこぼしの上限として見積もります。
仕組みを整理します。
同意管理ツールで計測を拒否したユーザーには、識別用のCookieが保存されないため、クリックと問い合わせを結び付ける情報が残りません。
同意モードを導入している場合、拒否されたときは識別子を含まない信号だけが送られ、条件を満たすと推定値で補われます。
補完が行われるかどうかはデータ量の条件があるため、配信規模の小さいアカウントでは補われないまま欠損します。
ブラウザ側の制限も重なります。
Safariではスクリプトから発行したCookieの保持期間が短く設定されており、検討期間の長い商材では再訪問時に同一ユーザーとして認識されません。
欠損を減らす手段
取りこぼしを減らす手段は3つあります。
拡張コンバージョンの導入、サーバーサイド計測への移行、オフラインコンバージョンのインポートです。
拡張コンバージョンは、フォームに入力された情報をハッシュ化して送り、Cookieに頼らず成果を結び付ける仕組みです。
導入にはプライバシーポリシーへの記載と同意の取得が前提になります。
法務の確認を含めて進めてください。
商談や受注まで含めて評価したい場合は、オフラインコンバージョンのインポートが有効です。
CRM側の受注データを媒体へ戻せば、問い合わせ件数ではなく受注件数を基準に配信を最適化できます。
次の段落は、欠損が判断をどれだけ歪めるかの試算です。
【モデル試算】月間広告費150万円、実際の問い合わせ80件、許容CPA15,000円の商材を想定します。
フォーム送信タグが2回発火し、媒体上は160件と表示されたとします。
見かけのCPAは9,375円となり、許容値に対して余裕があるように見えます。
実際のCPAは18,750円で許容値を超えているため、この誤差のまま予算を増額すると赤字が拡大します。
前提は広告費と件数のみを使った単純計算で、受注率や粗利は含めていません。
許容CPAをどう設定するかは、相場ではなく自社の粗利と受注率から逆算します。
算出方法はCPAの相場と自社基準の出し方にまとめています。
コンバージョン計測のずれを再発させないために何をすればいいですか

再発を防ぐには、コンバージョンの定義書を1枚作り、月に1回テスト送信で発火回数を確認する運用にします。
設定を変えた日を記録しておけば、数字が動いたときに原因の候補をすぐ絞れます。
定義書に書く項目は5つです。
何を成果と呼ぶか、どの操作で発火するか、どこに設置しているか、カウント方法は何か、誰が管理しているかを1枚にまとめます。
この1枚があると、担当者が変わっても計測の前提が引き継がれます。
LPの改修やフォームツールの入れ替えのときに、確認すべき箇所がその場で分かる点も利点です。
月次の点検は、レポート作成の前に行うのが効率的です。
数字を報告した後でずれが見つかると、訂正のコストが点検のコストを上回ります。
次の表は、月に1回確認する項目と、異常と判断するサインです。
| 点検項目 | 確認方法 | 異常のサイン |
|---|---|---|
| タグの発火回数 | テスト送信を1件行う | 1件の送信で2件以上が記録される |
| 3つの数字の差 | 媒体・GA4・実件数を並べる | 差の比率が前月から5ポイント以上動いた |
| CV定義の変更 | コンバージョン列の設定を確認 | 意図しないアクションが集計に入っている |
| サイト側の変更 | LPやフォームの改修履歴 | 改修日以降に件数が段差状に変化した |
| 同意の許諾率 | 同意管理ツールの管理画面 | 許諾率が前月から10ポイント以上下がった |
異常のサインの数値は、月間コンバージョンが30件以上あるアカウントを前提にした目安です。
件数が少ない場合は比率の変動が大きくなるため、3か月の移動平均で比較してください。
計測が安定したら、次は数字を使った改善に進みます。
どこから手を付けるかの順番はWeb広告の改善手順と原因の切り分け方を参考にしてください。
流入の質そのものを整える場合は、検索語句の見直しが先になります。
手順は除外キーワードの決め方にまとめています。
媒体とGA4のコンバージョン数はどのくらい違っていても大丈夫ですか
月次で10〜20%以内であれば、仕様の違いで説明できる範囲です。媒体はクリック日に成果を戻して計上し、GA4はコンバージョンが発生した日に計上するため、設定が正しくても差は残ります。判断すべきなのは差の大きさより差の変化で、前月から5ポイント以上動いた場合は設定側を点検してください。
GA4と広告の数値が合わないとき、どちらを正としてレポートすればいいですか
社内報告の基準は実際の問い合わせ件数に置いてください。媒体の数字は配信の最適化に使い、GA4の数字はサイト内の行動分析に使う、と役割を分けます。3つの数字を毎月並べて記録しておけば、どの数字がどれだけ上振れするかの癖が分かり、翌月以降の判断が安定します。
コンバージョンが重複してカウントされているか確認する方法はありますか
テスト送信を1件行い、媒体とGA4でそれぞれ何件増えるかを数えるのが最も確実です。1件の送信で2件記録されるなら、タグの二重設置、カウント方法が「すべて」になっている、GA4からのインポートと媒体タグが併用されている、のいずれかが原因になります。作業前に自社IPの除外設定を済ませてください。
Google広告のコンバージョン計測期間は何日に設定すればいいですか
既定は30日で、1〜90日の範囲で変更できます。自社の検討期間に合わせるのが基本で、クリックから問い合わせまでの日数の中央値を確認して決めてください。期間を延ばすと計上される件数は増えますが、変更前後のデータは単純比較できなくなるため、変更した日を記録して前後を分けて評価します。
同意管理ツールを入れたらコンバージョンが減りました。どうすればいいですか
まず同意管理ツールの管理画面で許諾率を確認し、減少幅と一致するかを見てください。一致するなら計測の欠損であり、実際の問い合わせ件数は減っていない可能性があります。対処としては同意モードの実装確認、拡張コンバージョンの導入、オフラインコンバージョンのインポートの順で検討します。
この記事のまとめ
- 媒体はクリック起点、GA4はセッション起点で数えるため、設定が正しくても差は残る
- ずれの原因は仕様由来の3つと、設定で直せる5つに分けて考える
- 許容ラインは月次で10〜20%、判断材料は差の大きさではなく差の変化
- 確認は実件数の確定から始め、タイムゾーン、発火回数、流入経路、同意の順に進める
- 二重計上はテスト送信1件で何件増えるかを数えれば判別できる
- サンクスページの表示ではなくフォーム送信をイベント化して直接流入を除外する
- 同意拒否による欠損は許諾率で見積もり、拡張コンバージョンなどで補う
- 定義書1枚と月1回の点検を運用に組み込み、再発を防ぐ
コンバージョン計測の点検から、正しい数字にもとづく改善までを一緒に進めたい場合は、現状の設定を確認したうえで修正の優先順位をご提案します。
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