
どういう規模の、どういう業種の顧問先を増やすのかを決めることが最初です。
記帳の代行で数を取るのか、経営の相談まで踏み込むのかで、必要な体制が変わります。
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目次
目次
- 税理士事務所が最初に決めるべきことは何か
- 顧問先の規模を決める
- どこから顧問先が来ているのかをどう把握するのか
- 契約時に聞く
- 検索から相談をどう作るのか
- 報酬の目安を出す
- 記帳代行の価格競争からどう抜け出すのか
- 何を書くかで問い合わせが変わる
- 担当者の体制が受けられる数を決める
- 1人あたりの数を把握する
- 解約をどう防ぐのか
- 連絡の速さを決める
- 紹介以外の経路をどう作るのか
- 情報を出す経路を作る
- 何から手をつければいいのか
- 記録は今日から始められる
- よくある質問
- まとめ
どういう規模の、どういう業種の顧問先を増やすのかを決めることが最初です。
記帳の代行で数を取るのか、経営の相談まで踏み込むのかで、必要な体制が変わります。
税理士事務所が最初に決めるべきことは何か
どういう規模の、どういう業種の顧問先を増やすのかを決めることが最初です。
記帳の代行で数を取るのか、経営の相談まで踏み込むのかで、必要な体制が変わります。
税理士事務所の新規は、長く紹介に頼ってきました。
ただし、紹介元の数は増えません。
顧問先の規模を決める
個人事業主が中心か、従業員のいる会社か。
規模によって、必要な作業も報酬も変わります。
業種を絞るかどうか
飲食、建設、医療、不動産。
特定の業種に詳しくなると、その業種からの相談が集まります。
立ち位置の決め方
| 軸 | 選択肢 | 向いている相手 |
|---|---|---|
| 規模 | 個人事業主中心 | 数を取る形 |
| 規模 | 法人中心 | 単価を上げる形 |
| 業種 | 特定の業種に強い | その業種の事業者 |
| 内容 | 記帳と申告が中心 | 費用を抑えたい層 |
| 内容 | 経営の相談まで | 数字を経営に使いたい層 |
広告の規程を前提にする
税理士には広告に関する規程があります。実績の表示、他事務所との比較、断定的な表現には制限があります。判断に迷うところは、掲載時点の最新の公式ガイドラインで確認してください。
どこから顧問先が来ているのかをどう把握するのか
契約した会社に、どこで知ったかを聞いて記録します。
紹介、検索、金融機関、セミナー。
どれが効いているかを知ることが、次の判断につながります。
紹介だけに頼ると、紹介元が減ったときに新規が止まります。
契約時に聞く
契約の手続きのときに、どこで知ったかを1つ聞きます。
記録する項目
| 項目 | 記録する内容 |
|---|---|
| 知ったきっかけ | 紹介、検索、金融機関、セミナー |
| 業種 | どの業種か |
| 規模 | 従業員の数、売上の規模 |
| 報酬 | 月額と決算の金額 |
業種の偏りを見る
どの業種が多いか。
偏っているなら、その業種に強い事務所として打ち出せます。
数字は自社で確かめる
ここで挙げる考え方は一般的なものです。実際の数字は、自事務所の記録で確かめてください。
検索から相談をどう作るのか
報酬の目安と、対応できる業務を公開することが基本です。
金額が一切書かれていない事務所には、聞きにくいという印象があります。
経営者は、税理士に何を頼めていくらかかるか分からないまま探しています。
報酬の目安を出す
月額の顧問料が何万円から、決算料が何万円から。
規模によって変わることも書きます。
探している人の状態と、必要な情報
| 状態 | 言葉の例 | 必要な情報 |
|---|---|---|
| 顧問を探す | 税理士 地域名 | 報酬の目安、対応業務 |
| 費用を知りたい | 税理士 顧問料 相場 | 金額の目安 |
| 今の事務所に不満 | 税理士 変更 | 相談の受付 |
| 創業した | 創業 税理士 地域名 | 創業の支援 |
対応できる業務を並べる
記帳の代行、月次の顧問、決算と申告、創業の支援、資金調達の相談、相続。
扱っているものを並べます。
地図の情報も整える
地域名で検索されたとき、地図に事務所が出ます。対応業務、報酬の目安、相談の受付。これを整えておきます。
記帳代行の価格競争からどう抜け出すのか
入力の作業だけを売りにすると、価格でしか比べられません。
数字を使う側の業務を並べて書くことが、抜け出す方法になります。
会計のソフトが普及して、入力そのものの価値は下がりました。
何を書くかで問い合わせが変わる
記帳代行とだけ書くと、価格を比べる人が来ます。
資金繰りの相談、月次の数字の説明、金融機関への資料作成。
こうした業務を並べると、価格以外を求める人が来ます。
書き方で変わる問い合わせ
| 書く内容 | 来る相手 |
|---|---|
| 記帳代行 | 価格を比べる人 |
| 月次の数字の説明 | 経営に使いたい人 |
| 資金繰りの相談 | 先を見たい人 |
| 創業の支援 | これから始める人 |
対応できることだけを書く
書いた業務は期待されます。
やっていないことを並べると、契約後に不満が出ます。
他事務所と比べない
他より安い、対応が早いといった表現は、広告の規程に触れる可能性があります。自事務所の事実だけを書きます。
担当者の体制が受けられる数を決める
担当者1人が見られる関与先の数には上限があります。
その上限を超えて契約すると、対応が落ちて解約につながります。
無理に増やすと、既存の顧問先への対応が落ちます。
1人あたりの数を把握する
担当者が何社まで無理なく見られるか。
これを把握したうえで、新規の受け入れを決めます。
状況ごとの方針を、項目ごとに見ていきます。
余裕があるについては、取るべき方針は新規の獲得に力を入れる。
埋まっているについては、取るべき方針は単価の高い業務に絞る。
決算期が重いについては、取るべき方針は決算月を分散させる。
人が足りないについては、取るべき方針は採用を優先する。
決算月の分散
特定の月に決算が集中すると、その時期が回りません。
新規を受けるときに、決算月を見て判断する形もあります。
採用も経営の一部
人が増えなければ、受けられる数も増えません。採用の情報を出すことも必要になります。
解約をどう防ぐのか
連絡の速さと、数字の説明の分かりやすさが解約を防ぎます。
新規を取り続けるより、既存を守るほうが利益に効きます。
顧問契約は継続の収入なので、1件の解約が長期の損失になります。
連絡の速さを決める
質問が来たとき、何日以内に返すか。
これを決めて守ることが、解約を防ぐ基本です。
解約の理由と、防ぐ方法を、項目ごとに見ていきます。
連絡が遅いについては、防ぐ方法は返信の期限を決める。
何をしているか分からないについては、防ぐ方法は月次の報告を出す。
担当が変わったについては、防ぐ方法は引き継ぎを丁寧に行う。
報酬に見合わないについては、防ぐ方法は提供する内容を見直す。
月次の報告を出す
数字を渡すだけでなく、何が起きているかを説明します。
これがあると、価値を感じてもらえます。
担当の引き継ぎを丁寧に行う
担当が変わることは避けられません。引き継ぎの方法を決めておくことで、不満を減らせます。
紹介以外の経路をどう作るのか
検索と地図の経路は、時間はかかりますが積み上がります。
紹介が止まったときの支えになります。
紹介と金融機関からの経路は、自分から増やせません。
情報を出す経路を作る
自事務所のサイト、地図の情報、記事。
これらは時間をかけて積み上がります。
経路ごとの違いを、項目ごとに見ていきます。
紹介については、特徴は質は高いが数は増やせない。
金融機関については、特徴は関係に依存する。
検索と地図については、特徴は時間はかかるが積み上がる。
セミナーについては、特徴は手間はかかるが接点が作れる。
セミナーも接点になる
創業や決算に関する説明会を開くと、接点が生まれます。
手間はかかりますが、紹介以外の経路になります。
実績の表示に注意する
件数や実績の表示には規程があります。取り扱っている業務という書き方にとどめます。
何から手をつければいいのか
顧問先の規模と業種を決め、どこから来ているかを記録することが先です。
その後に、報酬の目安と対応業務を公開します。
順番を間違えると、費用だけかかって結果が出ません。
着手の順番を、項目ごとに見ていきます。
1については、やることは顧問先の規模と業種を決める、かかる時間の目安は半日。
2については、やることは契約時にきっかけを聞く記録を始める、かかる時間の目安は継続。
3については、やることは報酬の目安を公開する、かかる時間の目安は2時間。
4については、やることは対応できる業務を具体的に記載、かかる時間の目安は2時間。
5については、やることは地図の情報を整える、かかる時間の目安は3時間。
6については、やることは連絡の期限を決める、かかる時間の目安は1時間。
7については、やることは月次の報告の型を作る、かかる時間の目安は半日。
記録は今日から始められる
契約のときに1つ聞くだけで、明日から始められます。
数字は確かめる
ここに挙げた時間の目安は、説明のための仮の値です。
実際にかかる時間は、今ある材料の量で変わります。
手が回らないとき
業務を回しながらすべてをやるのは難しい業種です。外部に頼む場合も、どこまでを任せるかを先に決めておくと費用の見通しが立ちます。TimeValueでは無料の診断を行っています。現状の整理と、手をつける順番の整理からお手伝いできます。<a href="https://time-value.jp/contact/">無料診断を申し込む</a><a href="https://time-value.jp/services/kaizen/">改善サービスの内容を見る</a>
よくある質問
報酬を公開すべきですか
下限だけでも公開してください。金額が一切書かれていないと、聞きにくいという印象を与えます。規模によって変わる旨を添えれば問題ありません。
記帳代行の価格競争から抜け出すには
資金繰りの相談、月次の数字の説明、金融機関への資料作成といった業務を並べてください。何を書くかで、来る相手が変わります。
紹介以外の経路を作るべきですか
作ってください。紹介と金融機関の経路は自分から増やせません。検索と地図は時間がかかりますが積み上がり、紹介が止まったときの支えになります。
解約を防ぐには何が要りますか
連絡の速さと、月次の報告です。質問に何日以内で返すかを決めて守ること、数字を渡すだけでなく何が起きているかを説明することが効きます。
新規を増やすと対応が追いつきません
担当者1人が見られる数を把握したうえで、受け入れを決めてください。無理に増やすと既存への対応が落ち、解約につながって差し引きで減ります。
まとめ
- どういう規模の、どういう業種の顧問先を増やすのかを決めることが最初です。記帳の代行で数を取るのか、経営の相談まで踏み込むのかで、必要な体制が変わります
- 契約した会社に、どこで知ったかを聞いて記録します。紹介、検索、金融機関、セミナー。どれが効いているかを知ることが、次の判断につながります
- 報酬の目安と、対応できる業務を公開することが基本です。金額が一切書かれていない事務所には、聞きにくいという印象があります
- 入力の作業だけを売りにすると、価格でしか比べられません。数字を使う側の業務を並べて書くことが、抜け出す方法になります
- 担当者1人が見られる関与先の数には上限があります。その上限を超えて契約すると、対応が落ちて解約につながります
- 連絡の速さと、数字の説明の分かりやすさが解約を防ぎます。新規を取り続けるより、既存を守るほうが利益に効きます
- 検索と地図の経路は、時間はかかりますが積み上がります。紹介が止まったときの支えになります
- 顧問先の規模と業種を決め、どこから来ているかを記録することが先です。その後に、報酬の目安と対応業務を公開します