
何のために通う場所なのかを、保護者の言葉で決めてください。
教育効果を断定できない以上、通う理由を別の言葉で示す必要があります。
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目次
目次
- 幼児教室が最初に決めるべきことは何か
- 効果ではなく、通う時間の中身で語る
- どこから来ているのかをどう把握するのか
- 記録するのは四つだけでいい
- 成果が見えないなかで、継続をどう作るのか
- その日にやったことを、ねらいとあわせて伝える
- 4月入会に集中するなかで、年間をどう組み立てるのか
- 秋から春までの流れを作る
- 母親同士の口コミをどう扱うのか
- 話題にしやすい形を渡す
- 商圏が狭いなかで、どう考えるのか
- 範囲の中で知られているかを考える
- 教室の枠に上限があるなかで、どう考えるのか
- 空いている枠を数える
- 何から手をつければいいのか
- 最初の一つは今日から始められる
- よくある質問
- まとめ
何のために通う場所なのかを、保護者の言葉で決めてください。
教育効果を断定できない以上、通う理由を別の言葉で示す必要があります。
幼児教室が最初に決めるべきことは何か
何のために通う場所なのかを、保護者の言葉で決めてください。
教育効果を断定できない以上、通う理由を別の言葉で示す必要があります。
幼児教室の難しさは、成果が数値で見えないことにあります。
学習塾なら点数が上がったかどうかで判断できますが、未就学児の教室ではそれができません。
しかも通うのは子どもで、決めるのは保護者です。
子どもが楽しそうにしていても、保護者が意味があるのかと感じ始めると、退会につながります。
効果ではなく、通う時間の中身で語る
教育効果を断定する書き方は避けてください。
発達に関する断定的な表現は、根拠を示せないうえに、保護者の不安を煽る形になります。
代わりに書けるのは、教室で何をしているかです。
どんな道具を使い、どんな声かけをして、45分をどう過ごすのか。
これは事実なので、確かめられますし、断定になりません。
立ち位置を決める三つの軸
| 軸 | 選択肢 | その選択で変わること |
|---|---|---|
| 教室の性格 | 学びの準備/遊びを通じた体験/受験を意識した内容 | 保護者の期待の高さ |
| 対象の年齢 | 0歳から/2歳から/年少以上 | 保護者の同伴の有無と、指導の形 |
| 通う頻度 | 週1回/月2回/それ以上 | 月謝の水準と、継続のしやすさ |
受験を掲げるかどうかは大きな分岐
小学校受験を意識した内容を掲げると、期待の水準が一段上がります。
結果が出なかったときの説明が難しくなるため、掲げる場合は覚悟が要ります。
掲げないなら、今の時間を豊かに過ごす場所として一貫させてください。どっちつかずが、いちばん伝わりません。
どこから来ているのかをどう把握するのか
体験に来た方に、何を見て知ったかを必ず聞いて記録してください。
口コミなのか検索なのかで、次に手をつける場所が変わります。
幼児教室の入口は、主に三つです。
母親同士の口コミ、検索、そして通りがかりです。
このうち口コミが最も強い入口ですが、誰が誰に伝えたかは把握しにくいものです。
だからこそ、体験に来たときに聞いておく価値があります。
記録するのは四つだけでいい
体験のときに記録する項目
| 項目 | 聞き方の例 | 後で使えること |
|---|---|---|
| きっかけ | どちらでお知りになりましたか | どの入口が効いているか |
| お子さんの年齢 | 何歳何か月ですか | 年齢層の偏り |
| 通う手段 | 徒歩かベビーカーか、車か | 商圏の広がり |
| 入会に至ったか | 体験後に入会したか | 入口ごとの入会率 |
数字は自教室で確かめる
体験から入会に至る割合は、教室によって大きく違います。
他所の数字を持ち込まず、自分のところで数えてください。
三か月分たまると、体験の数が足りないのか、体験後の入会が少ないのかがわかります。この二つは、打つ手がまったく違います。
成果が見えないなかで、継続をどう作るのか
毎回の様子を保護者に伝える仕組みを作ってください。
何をしているかが見えないと、通う意味を見失います。
幼児教室で退会が出る最大の理由は、効果が実感できないことです。
子どもは楽しんでいても、保護者から見ると遊んでいるだけに映ることがあります。
これは実際の内容の問題ではなく、伝え方の問題であることが多いものです。
その日にやったことを、ねらいとあわせて伝える
レッスンが終わったときに、今日は何をして、それが何につながるのかを短く伝えてください。
今日は指先を使う道具を使いましただけでなく、こういう動きの練習になりますまで添える。
ここでも、断定は避けてください。
これをすると賢くなりますではなく、こういう動きに慣れていきますという書き方です。
保護者への伝え方
| 伝えるもの | 頻度 | 注意点 |
|---|---|---|
| その日の内容 | 毎回 | 一言でいい |
| お子さんの様子 | 毎回 | できたことを具体的に |
| 数か月ごとの変化 | 季節ごと | できるようになったことを事実で |
保護者が見られる時間を作る
保護者が待合で待つ形よりも、レッスンの一部を見られる形のほうが、続きます。全部を見せると子どもが集中しないこともあるので、最後の数分だけ見てもらうなどの工夫があります。
4月入会に集中するなかで、年間をどう組み立てるのか
4月に向けて、前年の秋から接点を作ってください。
3月に初めて教室を知った保護者が、4月から通い始めるのは難しいものです。
幼児教室の入会は、4月に集中します。
新年度に合わせて習い事を始める家庭が多いからです。
ただし、4月に入会する保護者は、その数か月前から情報を集めています。
3月の告知だけでは、検討の候補にすら入りません。
秋から春までの流れを作る
年間の組み立て方
| 時期 | やること | 狙い |
|---|---|---|
| 9月から11月 | 教室の様子がわかる内容を出す | 存在を知ってもらう |
| 12月から2月 | 体験の案内を出す | 実際に来てもらう |
| 3月 | 入会の手続きと、始め方の説明 | 迷っている層を後押し |
| 4月以降 | 新しく入った子の様子を出す | 次の年の材料にする |
4月以外の入会も作る
4月に集中するのは自然なことですが、それ以外の時期に入会の入口がないと、機会を逃します。
夏休みの短期の回や、途中から入っても大丈夫だという説明を用意しておくと、年間を通じて入会が生まれます。
ここに挙げる流れは、説明のための一般的な考え方です。地域や対象年齢によって、時期は前後します。
母親同士の口コミをどう扱うのか
口コミを作ろうとせず、話しやすい材料を渡してください。
教室の側から紹介してくださいと頼むのは、関係を気まずくします。
幼児教室では、母親同士の口コミが強く働きます。
同じ幼稚園、同じ公園、同じマンション。
そうしたつながりのなかで、教室の情報が行き来します。
この口コミは、教室の側からは直接動かせません。
無理に紹介を頼むと、保護者の関係に負担をかけます。
話題にしやすい形を渡す
代わりにできるのは、話しやすい材料を渡すことです。
その日の様子が伝わる写真。
教室での出来事を短くまとめたもの。
子どもが持ち帰る作品。
こうしたものがあると、保護者は自然に話題にします。
口コミの材料になるものを、項目ごとに見ていきます。
その日の作品については、話題になりやすい理由は家で見せて話が始まる。
様子がわかる短い記録については、話題になりやすい理由は他の保護者に見せやすい。
季節の行事の写真については、話題になりやすい理由は写真そのものが話のきっかけ。
紹介の特典は慎重に
紹介すると月謝が割引になるといった仕組みは、保護者の関係に金銭を持ち込みます。やるなら、紹介した側ではなく、紹介された側だけに用意するほうが、角が立ちません。
商圏が狭いなかで、どう考えるのか
徒歩やベビーカーで通える範囲を地図で確認して、その中での認知を優先してください。
未就学児を連れての移動には、はっきりした限界があります。
幼児教室の商圏は狭いものです。
未就学児を連れて、ベビーカーや自転車で通う距離には限界があります。
車で送迎する家庭もありますが、駐車場がなければその選択肢は消えます。
まずは自分の教室の現実的な通える範囲を、地図の上で確認してください。
範囲の中で知られているかを考える
商圏が狭いということは、対象になる家庭の数が限られているということです。
その限られた範囲のなかで、どれだけの家庭が教室の存在を知っているか。
ここが伸びしろになります。
狭い商圏でできることを、項目ごとに見ていきます。
地域名を入れた内容を出すについては、届く相手はその地域で検索している人。
近隣の施設との接点については、届く相手は同じ地域で子育てしている人。
近所の掲示や看板については、届く相手は通りがかる人。
範囲外への広告は無駄になる
商圏の外に向けた広告は、ほとんど成果になりません。通えない距離の人に知ってもらっても、入会にはつながらないからです。範囲を絞って、その中で深く知られることを優先してください。
教室の枠に上限があるなかで、どう考えるのか
クラスの定員と、講師の数から、受け入れられる人数を先に数えてください。
その上限を超えて集めても、断ることになるだけです。
幼児教室には、クラスごとの定員があります。
未就学児を扱う以上、一度に見られる人数には限りがあります。
この上限を数えないまま集客を増やすと、体験だけが増えて入会につながらない状態になります。
空いている枠を数える
曜日ごと、時間ごとに、いま何人いて、あと何人入れるか。
これを一覧にしてください。
ここに挙げる数字は、説明のための仮の値です。
たとえば定員6名のクラスが5つあって、合計30名が上限だとして、いま24名なら、あと6名です。
その6名をどの時間帯に入れたいかで、告知の出し方が変わります。
上限に近づいたときの選択肢を、項目ごとに見ていきます。
月謝を上げるについては、向いている状況は満席が続いている、注意点は既存の保護者への説明が要る。
時間帯を増やすについては、向いている状況は特定の時間だけ埋まっている、注意点は講師の負担が増える。
講師を増やすについては、向いている状況は全体的に余っている、注意点は育つまでに時間がかかる。
空いている時間を埋めるほうが先
新しい家庭を集める前に、空いている時間帯に既存の生徒を移せないかを考えてください。枠が偏っているだけなら、集客の問題ではありません。
何から手をつければいいのか
まず体験に来た方の記録を始めて、次に毎回の様子を伝える形を作ってください。
順番を守れば、少ない手間で継続が変わります。
ここまでの内容を、着手できる順番に並べます。
全部を同時に始める必要はありません。
着手の順番を、項目ごとに見ていきます。
1については、やることは体験のきっかけと入会の有無を記録する、かかる時間の目安は半日。
2については、やることはレッスン後に、その日の内容を一言伝える形を作る、かかる時間の目安は1週間。
3については、やることは教室での様子がわかる内容を定期的に出す、かかる時間の目安は2週間。
4については、やることは地域名を入れた案内を整える、かかる時間の目安は2週間。
5については、やることは秋から春への年間の流れを組む、かかる時間の目安は1か月。
ここに挙げた時間の目安は、説明のための仮の値です。
教室の規模によって前後します。
最初の一つは今日から始められる
体験の記録は、紙のノートでかまいません。
どちらでお知りになりましたかと聞いて書き留めるだけです。
三か月続けると、体験が足りないのか入会が少ないのかが自分で判断できます。
自分の教室に合うかを確かめたいとき
ここに書いたことは一般的な考え方であって、対象年齢や地域によって優先順位は変わります。どこから手をつけるべきか判断がつかない場合は、<a href="https://time-value.jp/contact/">無料診断</a>で現状を整理するところから始めてください。既に集客の取り組みを進めていて、成果が伸び悩んでいる場合は<a href="https://time-value.jp/services/kaizen/">Web集客改善サービス</a>もあります。
よくある質問
教育効果をどこまで書いていいですか
断定は避けてください。発達への効果を言い切る書き方は根拠を示せず、保護者の不安を煽る形にもなります。教室で何をしているかという事実を書くほうが、結果として信頼されます。
体験には来るのに入会しません
体験の数が足りないのか、体験後の入会が少ないのかを分けて数えてください。後者なら、体験の場で保護者に何が伝わっていないかを見直すことになります。
退会を減らすにはどうすればいいですか
毎回のレッスン後に、その日やったことと子どもの様子を短く伝えてください。何をしているかが見えないことが、通う意味を見失う一番の理由です。
口コミを増やすには何をすればいいですか
紹介を頼むのではなく、話題にしやすい材料を渡してください。持ち帰る作品や、様子がわかる短い記録があると、保護者同士の会話に自然に出てきます。
4月以外の入会をどう作ればいいですか
夏休みの短期の回を用意したり、途中から入っても問題ないことを説明したりしてください。4月だけに入口を絞ると、年間の機会を逃します。
まとめ
- 何のために通う場所なのかを、保護者の言葉で決めてください。教育効果を断定できない以上、通う理由を別の言葉で示す必要があります
- 体験に来た方に、何を見て知ったかを必ず聞いて記録してください。口コミなのか検索なのかで、次に手をつける場所が変わります
- 毎回の様子を保護者に伝える仕組みを作ってください。何をしているかが見えないと、通う意味を見失います
- 4月に向けて、前年の秋から接点を作ってください。3月に初めて教室を知った保護者が、4月から通い始めるのは難しいものです
- 口コミを作ろうとせず、話しやすい材料を渡してください。教室の側から紹介してくださいと頼むのは、関係を気まずくします
- 徒歩やベビーカーで通える範囲を地図で確認して、その中での認知を優先してください。未就学児を連れての移動には、はっきりした限界があります
- クラスの定員と、講師の数から、受け入れられる人数を先に数えてください。その上限を超えて集めても、断ることになるだけです
- まず体験に来た方の記録を始めて、次に毎回の様子を伝える形を作ってください。順番を守れば、少ない手間で継続が変わります