
一回の粗利が小さく、回収に何回もかかるからです。
費用が上限の内側でも、何か月で回収できるかを見ないと採算が判断できません。
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目次
目次
- サプリメントのKPIに、一件あたりの獲得費用を置くとなぜ足りないのか
- 回収月数を出す手順
- 回収月数を目標に置くと、現場の判断はどう変わるのか
- 期中に使える手前の数字
- 単品の購入と定期の申し込みを、同じ件数として数えてよいのか
- 単品を獲得の対象にするかどうか
- 粗利が薄い事業で、指標をいくつまで持てるのか
- 監視に回す数字の扱い
- 成分の名前で横並びになる市場で、KPIに何を持ち込まないのか
- 期初に決めておく二つのこと
- 外部に運用を任せるとき、サプリメントではどの数字を渡すのか
- 渡さない数字がある場合の扱い
- 指標の確定に時間がかかることを、月次の会議でどう扱うのか
- 先行して見る数字を決める
- サプリメントのKPI設計は、何から手をつけるのか
- 最初の三か月で確認すること
- よくある質問
- まとめ
一回の粗利が小さく、回収に何回もかかるからです。
費用が上限の内側でも、何か月で回収できるかを見ないと採算が判断できません。
サプリメントのKPIに、一件あたりの獲得費用を置くとなぜ足りないのか
一回の粗利が小さく、回収に何回もかかるからです。
費用が上限の内側でも、何か月で回収できるかを見ないと採算が判断できません。
サプリメントは、一回あたりの単価が低い商材です。
一回の購入から残る粗利も、数百円から千円台にとどまることが多くなります。
この構造では、獲得にかけた費用を一回では回収できません。
何回も購入が続いて、ようやく回収が終わります。
そのため、一件あたりの獲得費用だけを見ても採算が分かりません。
同じ費用でも、続く回数が違えば結果が変わります。
見るべきは、回収が終わるまでの月数です。
月数が読めれば、資金の計画も立てられます。
月数は、一回あたりの粗利と購入の間隔と継続率から決まります。
この三つを出さないと、目標に置く数字も決まりません。
回収月数を出す手順
まず、一回あたりの粗利を出します。
原価と送料と決済の費用を引いた残りです。
次に、購入の間隔を出します。
一か月ごとなのか、二か月ごとなのかで回収の速さが変わります。
最後に、各回の継続率を掛けて期待値を出します。
期待値の累計が獲得費用を超える時期が、回収が終わる月です。
サプリメントは一回の粗利が小さく、一件あたりの費用だけでは採算が分かりません。回収が終わるまでの月数を目標に置いてください。
回収月数を目標に置くと、現場の判断はどう変わるのか
件数を増やす手より、続く回数を増やす手が選ばれるようになります。
費用を下げる工夫だけでは、月数が縮まないためです。
一件あたりの費用を目標にすると、費用を下げる工夫が中心になります。
配信の絞り込みや入札の調整です。
これらは費用を下げますが、件数も減ります。
件数が減ると、母数が縮んで事業が伸びません。
回収月数を目標にすると、選ばれる手が変わります。
費用を下げるだけでなく、続く回数を増やす手も候補になります。
続く回数を増やす手には、入口の訴求、同梱物、配送の間隔の設計があります。
どれも運用の外にある領域です。
つまり、回収月数を目標に置くと運用の外まで視野に入ります。
一件あたりの費用だけを見ていると、この範囲は議論になりません。
目標に置く数字と、選ばれる手
| 目標に置く数字 | 選ばれる手 | 見落とすもの |
|---|---|---|
| 初回の件数 | 入口を軽くする | 続く回数 |
| 一件あたりの費用 | 配信を絞る | 母数の縮小 |
| 回収月数 | 続く回数を増やす | 短期の件数 |
| 続いた顧客の数 | 質の高い獲得 | 確定までの時間 |
| 回収後の粗利 | 長期の設計 | 期中の判断 |
期中に使える手前の数字
回収月数は、確定までに時間がかかります。
そのため、期中には手前の数字を見ます。
手前に置くのは、三回目までの継続率です。
この数字と回収月数の関係を一度出しておけば、早い段階で見積もれます。
関係が安定していれば、手前の数字で判断できます。
動いた場合は、その時点で前提を置き直します。
回収月数を目標にすると、続く回数を増やす手が候補に入ります。期中は、三回目までの継続率を手前の数字として見てください。
単品の購入と定期の申し込みを、同じ件数として数えてよいのか
数えられません。
回収の見込みがまったく違うため、同じ列に入れると採算の判断ができなくなります。
サプリメントでは、単品の購入と定期の申し込みが同時に受け付けられます。
どちらも、管理画面では一件として記録されます。
しかし、回収の見込みは違います。
単品は一回で終わり、定期は続く前提です。
同じ件数として扱うと、月によって中身が変わります。
単品の比率が上がった月は、件数が同じでも回収が遅れます。
そのため、二つは分けて数えます。
分けたうえで、それぞれの回収月数を出します。
単品から定期への切り替えがある場合は、その率も別に出します。
切り替えの率が高ければ、単品の獲得にも意味があります。
単品を獲得の対象にするかどうか
単品を獲得の対象にするかは、切り替えの率で決まります。
率が低ければ、単品の獲得は一回で終わります。
率が高ければ、単品は定期への入口として機能します。
この場合、単品の獲得費用の上限は切り替え後の粗利まで含めて計算できます。
率が分からない段階では、単品と定期を別の上限で運用します。
混ぜると、どちらの判断も誤ります。
単品の購入と定期の申し込みは、別の件数として数えます。単品を獲得の対象にするかは、定期への切り替えの率で決めてください。
粗利が薄い事業で、指標をいくつまで持てるのか
三つまでです。
人数が限られる事業では、四つ目以降の指標は見るだけで手が回りません。
サプリメントの事業は、単価が低いぶん規模を件数で作ります。
一方で、一件あたりの粗利が薄いため人数は増やしにくくなります。
限られた人数で見られる指標の数には上限があります。
四つ以上あると、どれも中途半端に見る形になります。
置くのは三つです。
量を表す件数、質を表す三回目までの継続率、採算を表す回収月数です。
この三つは互いに引っ張り合います。
件数を増やせば継続率が下がり、継続率を上げれば件数が減ります。
三つを同時に置くことで、一方に寄せる動きが自動的に止まります。
それ以外の数字は、動いたときだけ報告する監視に回します。
サプリメントで置く三つの指標
| 指標 | 表すもの | 確定の時期 | 未達のときに見る場所 |
|---|---|---|---|
| 初回の件数 | 母数の広さ | 当月 | 投下の量と配信の面 |
| 三回目までの継続率 | 入口の質 | 二か月前後 | 入口の条件と同梱物 |
| 回収月数 | 採算 | 数か月後 | 粗利と継続率の両方 |
| 単品と定期の内訳 | 質の先行指標 | 当月 | 申し込みの導線 |
| 解約の理由の分布 | 質の内訳 | 随時 | 届いた体験と案内 |
監視に回す数字の扱い
監視に回す数字には、しきい値を決めます。
前月比で何割動いたら報告するという形です。
しきい値がないと、全部の数字を眺めるだけの会議になります。
眺めるだけの数字は、やがて誰も見なくなります。
しきい値を超えた数字は、共有までで止めます。
打ち手の提示まで求めるのは、三つの指標だけにします。
置く指標は件数と継続率と回収月数の三つです。それ以外はしきい値付きの監視に回し、報告の範囲も分けてください。
成分の名前で横並びになる市場で、KPIに何を持ち込まないのか
成分に関する説明の効果を測る指標は持ち込みません。
言える範囲に制約があるうえ、確認が済んでいない訴求の件数も分けて記録します。
サプリメントは、成分の名前で商品が語られることが多い領域です。
同じ成分を扱う商品が並ぶため、説明の内容が似てきます。
この領域では、言える範囲に制約があります。
成分が何をするかを断定的に書くことは避ける必要があります。
範囲の判断は、掲載時点の最新の公式ガイドラインで確認してください。
社内で作った過去の一覧は、時間が経つと実態からずれます。
KPIの側で決めておくのは、確認が済んでいない訴求から出た件数の扱いです。
通常の件数と同じ列に入れると、期の途中で数字を取り下げることになります。
分けて記録しておけば、取り下げが起きても全体の数字は崩れません。
分けていない場合は、月次の報告そのものをやり直すことになります。
期初に決めておく二つのこと
一つは、確認が済んでいない訴求を止める基準です。
誰が止められるかを決めていないと、止まらないまま配信が続きます。
もう一つは、止めたときに月次の目標をどう扱うかです。
目標をそのまま残すのか、止めた期間を除いて評価するのかを先に決めます。
体験談や第三者の声の扱いも同じです。
可否を断定せず、出す前に確認する手順を先に決めておきます。
確認が済んでいない訴求からの件数は、通常の実績と分けて記録します。止める基準と目標の扱いを、期初に決めてください。
外部に運用を任せるとき、サプリメントではどの数字を渡すのか
回収月数と、一件あたりの費用の上限を渡します。
上限だけを渡すと、単品と定期を同じ扱いで運用されます。
外部に運用を任せる場合、渡す数字の範囲を契約の前に決めます。
最低限渡すのは、一件あたりの費用の上限です。
しかし、サプリメントでは上限だけでは足りません。
単品と定期で回収の見込みが違うためです。
上限だけを渡すと、取りやすい単品に寄る運用になります。
件数は増えますが、回収が遅れます。
そのため、回収月数も渡します。
月数が分かれば、単品と定期のどちらを優先すべきかが伝わります。
三回目までの継続率も渡すと、質の判断が外部でもできます。
渡さない場合、質の判断は社内でしかできません。
サプリメントで外部に渡す数字
| 渡す数字 | 渡すと何ができるか | 渡さないと起きること |
|---|---|---|
| 一件あたりの費用の上限 | 採算の内側で運用できる | 件数だけを追う運用になる |
| 単品と定期の別の上限 | 定期を優先できる | 取りやすい単品に寄る |
| 三回目までの継続率 | 質を見て配分を変えられる | 質の判断が社内待ちになる |
| 回収月数 | 投下の判断がそろう | 短期の数字で判断される |
| 解約の理由の分布 | 訴求のずれを直せる | 同じ訴求が続く |
渡さない数字がある場合の扱い
渡さないと決めた数字がある場合、求める説明の範囲も限定されます。
継続率を渡していない相手に、質への貢献の説明は求められません。
この線引きを契約の時点で明示します。
運用が始まってから求めると、追加の作業として扱われます。
渡す範囲は、期ごとに見直します。
信頼が積み上がれば、渡す範囲を広げる判断もできます。
一件あたりの費用の上限に加えて、単品と定期の別の上限と回収月数を渡します。渡さない数字がある場合は、説明の範囲も限定してください。
指標の確定に時間がかかることを、月次の会議でどう扱うのか
当月の件数と内訳、そして過去の月の群の継続率を同じ資料に並べます。
同じ月の数字だけを見ると、質の悪化に気づくのが数か月遅れます。
サプリメントのKPIは、確定の時期が指標によって違います。
件数は当月に確定し、継続率と回収月数は数か月後に確定します。
この時間差を無視して同じ月の数字だけを並べると、質の変化が見えません。
入口を軽くした月の件数と、その月の継続率は関係がないためです。
資料の形は、初回の月ごとに並べる形にします。
その月に初回購入した顧客が、何回目に何割残ったかを追います。
この形にすると、施策を変えた月の群と、変える前の群を比べられます。
月次の率では、この比較ができません。
会議の議題も、この形に合わせます。
当月の件数と単品と定期の内訳、そして過去の群の継続率を見る形です。
先行して見る数字を決める
継続率が確定するまで何も分からないわけではありません。
単品と定期の内訳は、当月のうちに分かります。
単品の比率が上がっていれば、回収月数は伸びる見込みが立ちます。
この見込みを先に共有しておくと、伸びたときの議論が短くなります。
もう一つの先行指標が、初回が届いた直後の問い合わせの件数です。
期待と実物のずれが大きいほど、この件数が増えます。
当月の件数と内訳、過去の群の継続率を同じ資料に並べます。単品の比率を先行指標として見てください。
サプリメントのKPI設計は、何から手をつけるのか
一回あたりの粗利と購入の間隔を出すところからです。
この二つがないと、回収月数が計算できません。
最初にやるのは、指標を選ぶことではありません。
一回あたりの粗利と、購入の間隔を出す作業です。
粗利は、原価と送料と決済の費用を引いた残りです。
単価が低い商材では、送料と決済の費用の比重が大きくなります。
購入の間隔は、定期の設定と実際の配送の履歴から出します。
設定どおりに届いていない顧客がいる場合、間隔は設定より長くなります。
次に、各回の継続率を出して回収月数を計算します。
計算できて初めて、目標に置く数字が決まります。
そのあとで、単品と定期を分けて集計する形に切り替えます。
分けていないと、月ごとの内訳の変化が見えません。
サプリメントのKPI設計に着手する順番
| 順番 | やること | 関わる部署 | 期間の目安 |
|---|---|---|---|
| 1 | 一回あたりの粗利を出す | 経理・商品開発 | 一週間 |
| 2 | 購入の間隔を実績から出す | 情報システム・マーケ | 一週間 |
| 3 | 各回の継続率を出す | 情報システム・マーケ | 二週間 |
| 4 | 回収月数を計算する | マーケ・経理 | 一週間 |
| 5 | 単品と定期を分けて集計する形に切り替える | 情報システム | 二週間 |
| 6 | 件数と継続率と回収月数の三つを合意する | 責任者三者 | 二週間 |
数字は説明のための仮の値です。
一回あたりの粗利が八百円で、獲得に四千円かけているとします。
購入の間隔が一か月で、二回目の残存が六割、三回目が五割、四回目が四割五分なら、累計の期待値は三回目までで約千六百円です。
四千円に届くには、さらに数回の継続が必要になります。
この計算を先にしておくと、目標に置く継続率の水準が決まります。
計算せずに件数だけを目標にすると、回収が終わらない獲得が積み上がります。
最初の三か月で確認すること
切り替えた直後は、達成度より集計の正しさを確認します。
群の人数が、実際の初回件数と合っているかを突き合わせます。
次に、購入の間隔が実績と合っているかを見ます。
間隔がずれていると、回収月数の計算も外れます。
確認の結果は、KPIを決めた文書と同じ場所に残します。
別の資料に分かれると、翌期に前提を追えなくなります。
着手点は指標の選定ではなく、一回あたりの粗利と購入の間隔の算出です。この二つから回収月数を計算してください。
サプリメントの指標の置き方で判断に迷う場合は、無料相談で現状を見てもらうところから始められます。
定期の設計ごと見直す段階ならWeb集客改善サービスもあります。
よくある質問
サプリメントで一件あたりの獲得費用を目標にしてはいけませんか
費用は残したうえで、回収が終わるまでの月数を中心に置いてください。一回あたりの粗利が小さいため、費用が上限の内側でも続く回数が短ければ回収が終わりません。月数は、粗利と購入の間隔と継続率から計算します。
単品の購入と定期の申し込みは同じ件数ですか
別の件数として数えてください。回収の見込みがまったく違うため、同じ列に入れると月ごとに中身が変わります。単品を獲得の対象にするかは、定期への切り替えの率で決め、率が分からない段階では別の上限で運用します。
指標はいくつまで持てますか
三つまでです。件数、三回目までの継続率、回収月数の三つを置くと、一方に寄せる動きが止まります。粗利が薄く人数を増やしにくい事業では、四つ目以降の指標は見るだけで手が回らなくなります。
成分に関する説明はKPIに反映できますか
言える範囲に制約があるため、効果を測る指標は持ち込みません。範囲は掲載時点の最新の公式ガイドラインで確認してください。確認が済んでいない訴求から出た件数は、通常の実績と分けて記録し、止める基準を期初に決めておきます。
継続率が確定するまで何を見ればよいですか
単品と定期の内訳です。単品の比率が上がっていれば、回収月数は伸びる見込みが立ちます。初回が届いた直後の問い合わせの件数も、期待と実物のずれを表す先行指標として使えます。
まとめ
- 一回の粗利が小さく、回収に何回もかかるからです。費用が上限の内側でも、何か月で回収できるかを見ないと採算が判断できません
- 件数を増やす手より、続く回数を増やす手が選ばれるようになります。費用を下げる工夫だけでは、月数が縮まないためです
- 数えられません。回収の見込みがまったく違うため、同じ列に入れると採算の判断ができなくなります
- 三つまでです。人数が限られる事業では、四つ目以降の指標は見るだけで手が回りません
- 成分に関する説明の効果を測る指標は持ち込みません。言える範囲に制約があるうえ、確認が済んでいない訴求の件数も分けて記録します
- 回収月数と、一件あたりの費用の上限を渡します。上限だけを渡すと、単品と定期を同じ扱いで運用されます
- 当月の件数と内訳、そして過去の月の群の継続率を同じ資料に並べます。同じ月の数字だけを見ると、質の悪化に気づくのが数か月遅れます
- 一回あたりの粗利と購入の間隔を出すところからです。この二つがないと、回収月数が計算できません