葬儀社のマーケティング組織の作り方

会館が2つ以上になり、商圏が重なり始めた時点です。
会館ごとに出稿すると、同じ地域で自社同士が競って単価が上がります。
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目次
目次
- 葬儀社で、集客の担当を本部に置く必要が出るのはいつか
- 本部に置いても会館の裁量は残る
- 葬儀社の本部と会館で、何を分けるのか
- 範囲の変更を伝える経路を作る
- 葬儀社の本部に最初に置く1人は、どういう役割にするのか
- 採用の条件をどう置くか
- 葬儀社が外部に任せる範囲と、社内に残す範囲はどう分けるのか
- 引き継ぎを前提に設計する
- 受付や現場の担当を、集客の仕事に関わらせるべきか
- 実際の施行の情報を扱うとき
- 葬儀社の本部を広げるとき、次に増やすのはどの役割か
- 外部で埋める選択肢
- 葬儀社の本部組織を評価するとき、何を見るのか
- 記録の欠けを先に見る
- 葬儀社のマーケティング組織は、何から作り始めるのか
- よくある質問
- まとめ
会館が2つ以上になり、商圏が重なり始めた時点です。
会館ごとに出稿すると、同じ地域で自社同士が競って単価が上がります。
葬儀社で、集客の担当を本部に置く必要が出るのはいつか
会館が2つ以上になり、商圏が重なり始めた時点です。
会館ごとに出稿すると、同じ地域で自社同士が競って単価が上がります。
1つの会館だけを運営している間は、集客と受付が近い距離で回ります。
受付の担当が広告の内容にも関わる形が成立します。
会館が増えると、この形が崩れます。
商圏が重なる地域では、同じ枠に自社同士が入札する状態が生まれます。
入札が重なると、単価が上がります。
両方の会館で効率が落ちるため、全体としては損をします。
もう1つの崩れ方は、会館ごとに記録の定義が違ってくることです。
問い合わせや施行の数え方が揃っていないと、比較ができません。
比較ができないと、どの会館に予算を寄せるかを判断できません。
判断できないまま、前年と同じ配分が続きます。
この2つが起きた時点が、本部に集客の担当を置く目安になります。
置く順番は、出稿の集約が先です。
本部に置いても会館の裁量は残る
集客を本部に集めると、会館の動きが鈍るという懸念が出ます。
すべてを本部が決める形にすると、実際に鈍ります。
そのため、決める範囲を分けてください。
出稿と記録の定義は本部、対応できる範囲と受付は会館です。
この分け方であれば、会館の判断の速さは保たれます。
保たれないのは、広告の内容を会館ごとに変える自由だけです。
会館が2つ以上になり商圏が重なり始めたら、出稿を本部に集めます。対応できる範囲と受付は会館に残してください。
葬儀社の本部と会館で、何を分けるのか
本部が出稿と記録の定義と表現の方針、会館が対応範囲と受付を持ちます。
分担を決めずに集約すると、会館が範囲の変更を伝えなくなります。
分担を決める軸は、判断が誰の情報に依存するかです。
会館の対応できる範囲は、会館にしか分かりません。
そのため、範囲の決定と受付は会館が持ちます。
本部が決めると、実態と合わない範囲が設定されます。
一方で、出稿の配分は全会館の状況を見て決める判断です。
会館ごとに決めると、自社同士の競合が起きます。
記録の定義も本部に寄せます。
会館ごとに定義が違うと、比較ができません。
表現の方針も本部に置きます。
価格や内容の示し方については、掲載時点の最新の公式ガイドラインで確認してください。
不安を強める形の訴求を避ける方針も、本部で持ちます。
会館ごとに判断すると、方針が揃いません。
葬儀社の本部と会館の分担
| 項目 | 本部が持つ | 会館が持つ | 決めておくこと |
|---|---|---|---|
| 出稿と予算の配分 | 持つ | 持たない | 配分の基準 |
| 記録の定義と集計 | 持つ | 入力を担う | 入力の時点 |
| 対応できる範囲の決定 | 持たない | 持つ | 変更を伝える経路 |
| 受付と施行 | 持たない | 持つ | 応対の基準 |
| 表現の方針と確認 | 持つ | 素材の提供 | 確認の期限 |
数字は説明のための仮の値です。
範囲の変更を伝える経路を作る
本部が配分を決めるには、会館からの範囲の情報が要ります。
情報がないと、配分は前月の実績で決まります。
伝える頻度は、変更があったときです。
定期の報告にすると、変更から反映までに時間が空きます。
伝える形式も決めてください。
形式が決まっていないと、会館ごとに粒度が変わります。
本部が出稿と記録の定義と表現の方針、会館が対応範囲と受付を持ちます。範囲の変更を伝える経路を先に作ってください。
葬儀社の本部に最初に置く1人は、どういう役割にするのか
配信の運用ではなく、会館別の数字を集めて配分を決める役割にします。
運用は外部に任せられますが、配分の判断は社内にしか置けません。
本部に最初の1人を置くとき、配信の運用ができる人を探しがちです。
ただし運用は、外部に任せられる作業です。
社内にしか置けないのは、会館別の数字を集めて配分を決める役割です。
対応できる範囲と施行の状況は、社内にしかありません。
この役割の仕事は、記録の定義を揃えることから始まります。
会館ごとの数え方を統一する作業です。
次に、会館別の問い合わせ件数と施行に至る率を集計します。
集計した数字をもとに、配分の方向を決めます。
配信の作業そのものは、外部に渡して構いません。
渡した先に、判断の材料を渡すのが本部の役割です。
この設計であれば、1人でも機能します。
運用まで社内で抱えると、1人では回りません。
採用の条件をどう置くか
この役割に必要なのは、媒体の操作経験よりも、数字を扱う経験です。
記録の設計と、集計の定義を決められることが条件になります。
現場を理解していることも効きます。
受付や施行の経験者を本部に上げる選択肢も、実務では成立します。
外部の経験者を採る場合は、地域を限定した運用の経験があるかを確認してください。
広域の運用だけの経験だと、範囲の設計に時間がかかります。
最初の1人は運用者ではなく、会館別の数字を集めて配分を決める役割に置きます。配信の作業は外部に渡してください。
葬儀社が外部に任せる範囲と、社内に残す範囲はどう分けるのか
対応できる範囲に関わる判断と、表現の方針は社内に残します。
配信の作業と制作は外部に渡し、その境界を契約の前に文書にします。
外部に渡す範囲は、作業量ではなく引き継ぎやすさで決めます。
社内に残すべきなのは、引き継ぎが難しいものです。
対応できる範囲と施行の状況は、社内にしかありません。
この情報を使った配分の判断は、外部には渡せません。
施行1件あたりの費用の上限も、社内で決める数字です。
施行の内容の区分と原価の方針が入るためです。
表現の方針も社内に残します。
不安を強める形の訴求を避ける判断は、事業の方針に関わります。
一方で、配信の作業と入札の調整は外部に渡せます。
作業量が多く、専門性も要るためです。
会館の写真と原稿の制作も外部に渡せます。
ただし表現の確認は、社内に残してください。
葬儀社で内製と外注を分ける軸
| 作業 | 内製か外注か | 理由 | 移行のしやすさ |
|---|---|---|---|
| 会館別の配分の決定 | 内製 | 対応範囲と施行の状況を使う | 移せない |
| 施行単価の上限の決定 | 内製 | 内容の区分と原価が入る | 移せない |
| 表現の方針の決定 | 内製 | 事業の方針に関わる | 移せない |
| 配信の作業と入札の調整 | 外注 | 作業量と仕様の追随 | 移しやすい |
| 会館の写真と原稿の制作 | 外注 | 継続的で専門性が要る | 移しやすい |
| 記録の定義と集計 | 内製 | 受付の運用に依存する | 移せない |
数字は説明のための仮の値です。
引き継ぎを前提に設計する
Testifyが2026年5月14日から18日に実施した調査では、全面委託している企業の8割超が1年以内のインハウス化を計画または検討しており、決定・予定が52.9%、積極検討が32.8%でした。
移行の動機はノウハウ蓄積が56.7%、コスト削減が46.7%です。
同じ調査では、障壁として教育時間・知見不足が44.8%、媒体アップデートへの追随困難が40.3%、人材採用が36.7%が挙がっています。
配分の設計と数字の定義が社内に残っていれば、引き継ぐのは作業だけで済みます。
分ける境界は、移行を前提に置いてください。
記録の定義から外部にある状態では、移行の難易度が一段上がります。
社内に残すのは対応範囲に関わる判断と表現の方針です。作業と制作は外部に渡し、境界は契約の前に文書にしてください。
受付や現場の担当を、集客の仕事に関わらせるべきか
関わらせる形にしますが、作業ではなく素材と指摘の提供に限ります。
応対の場にある言葉は、外部からは作れません。
広告やサイトの原稿で最も効くのは、応対の場で実際に出る質問です。
この質問は、受付をしている人しか持っていません。
ただし受付の担当に原稿を書かせると、応対の時間が削られます。
書く作業ではなく、素材を出す形にします。
集めるのは、応対で繰り返し出る質問、対応できなかった理由、説明に時間がかかった項目の3つです。
いずれも受付の記録に残せるため、別の作業を増やさずに積み上がります。
集めた素材を原稿にするのは、本部の担当か外部です。
役割を分けておかないと、どちらも中途半端になります。
素材を出す作業には、返しが要ります。
出した素材がどの開示になったかを共有してください。
特に、説明に時間がかかった項目は開示の対象になります。
先に示しておけば、応対の時間が短くなります。
実際の施行の情報を扱うとき
実際の施行の写真や声を使う場合、扱いに注意が要ります。
本人の承諾の範囲と、特定につながる情報の扱いが論点になります。
掲載時点の最新の公式ガイドラインで確認してください。
架空の実績や利用者の声を作ることは、選択肢に入りません。
会館の設備の写真であれば、承諾の論点は生じにくくなります。
まずこの範囲から素材を揃える形が実務的です。
受付には原稿ではなく素材を出してもらいます。説明に時間がかかった項目は、そのまま開示の対象になります。
葬儀社の本部を広げるとき、次に増やすのはどの役割か
記録と集計の担当か、開示の整備の担当かのどちらかです。
どちらが先かは、いま判断が止まっている場所で決まります。
本部の1人目が回り始めたあと、2人目をどこに置くかで組織の形が決まります。
選択肢は、記録と集計の担当か、開示の整備の担当かです。
判断が止まっている理由が数字の不足なら、記録と集計を増やします。
会館別の施行に至る率が出ていない状態では、配分の判断ができません。
判断はできているが実行が追いつかないなら、開示の整備を増やします。
費用や対応範囲の情報が古いままだと、応対の時間が延びます。
どちらかを判断するには、直近3か月に決めた判断の数を数えてください。
判断の回数が少ないなら数字の問題、判断はしたが実行が遅いなら開示の問題です。
3人目以降は、会館の数と連動します。
会館が増えれば、範囲の集約と配分の調整に人手が要ります。
採用の順番を誤ると、増やした人の仕事が空きます。
空いた仕事は、他の部門の作業で埋められます。
外部で埋める選択肢
役割を増やす方法は、採用だけではありません。
制作と配信の作業は、外部で埋められます。
記録と集計は、外部で埋めにくい領域です。
受付の運用に依存するためです。
そのため、採用は記録と集計から、外部は制作と配信から埋める形が扱いやすくなります。
逆にすると、社内に知見が残りません。
2人目は記録と集計か開示の整備のどちらかです。直近3か月の判断の回数で、どちらが詰まっているかを判断してください。
葬儀社の本部組織を評価するとき、何を見るのか
出した施策の数ではなく、配分の判断が決まるまでの時間を見ます。
時間が短くなっていれば、記録と定義が機能しています。
本部の組織を評価する指標は、施策の数にはなりません。
数を増やすことは、判断の質とは別の話です。
見るのは、配分の判断が決まるまでの時間です。
会館別の配分を変える判断が、何日で決まっているかです。
時間が長い場合、原因は数字か権限のどちらかです。
数字が出るのに時間がかかるのか、決める人が集まらないのかで打ち手が変わります。
もう1つ見るのが、判断のやり直しの回数です。
同じ論点が3か月おきに戻ってくる場合、定義が揃っていません。
この2つは、四半期で振り返ります。
月次で見ると、需要の振れに左右されます。
評価の対象を施行の件数だけにすると、組織の問題が見えません。
施行の件数は需要の発生に左右されるためです。
葬儀社の本部の状態を見る数字
| 見る項目 | 見る頻度 | 良い状態 | 悪い状態の原因 |
|---|---|---|---|
| 配分の判断が決まるまでの日数 | 四半期 | 短くなっている | 数字の遅れか権限の不在 |
| 同じ論点が戻る回数 | 四半期 | 減っている | 定義が揃っていない |
| 受付の記録の欠けの割合 | 毎月 | 減っている | 項目が多いか時点が曖昧 |
| 開示の更新から反映までの日数 | 毎月 | 安定している | 確認の工程が詰まっている |
数字は説明のための仮の値です。
記録の欠けを先に見る
受付の記録の欠けは、組織の問題が最初に現れる場所です。
欠けが増えている月は、記録の運用に無理が出ています。
欠けの原因は、項目の多さか、入力の時点の曖昧さです。
どちらも受付の努力では解決しません。
項目を減らすか、入力の時点を決め直すかの判断を、本部が行ってください。
受付に任せると、記録そのものが止まります。
本部の評価は施策の数ではなく、配分の判断の速さとやり直しの回数で見ます。受付の記録の欠けは最初に現れる兆候です。
葬儀社のマーケティング組織は、何から作り始めるのか
記録の定義を会館間で揃えるところからです。
定義が揃っていないと、配分の判断そのものができません。
組織を作る順番は、定義、集約、境界、採用の順です。
採用から始めると、入った人の仕事が定まりません。
最初にやるのは、会館ごとの問い合わせと施行の数え方を並べることです。
並べると、同じ名前で違うものを数えている項目が見つかります。
次に、定義を揃えて文書にします。
文書がないと、担当が交代した時点でまた変わります。
そのうえで、出稿を本部に集約します。
集約すると、同じ商圏での自社同士の競合が止まります。
続いて、外部に渡す範囲を文書にします。
渡す範囲が決まれば、社内に必要な人数も見えます。
採用は、ここまでが済んでから行います。
役割が定まっていれば、採用の条件も明確になります。
葬儀社の本部組織づくりの着手順
| 順番 | やること | 関わる人 | 期間の目安 |
|---|---|---|---|
| 1 | 会館ごとの問い合わせと施行の数え方を並べる | 本部・会館 | 2週間 |
| 2 | 定義を揃えて文書にする | 本部・会館 | 2週間 |
| 3 | 出稿を本部に集約する | 本部・外部 | 3週間 |
| 4 | 会館からの範囲の報告の形式と経路を決める | 本部・会館 | 2週間 |
| 5 | 外部に渡す範囲と表現の方針を文書にする | 経営・本部 | 2週間 |
| 6 | 不足している役割を採用か外部で埋める | 経営 | 継続 |
数字は説明のための仮の値です。
この6工程で、着手から体制の形が決まるまで11週間前後が目安になります。
出稿の集約に契約の整理が必要な場合は、3の工程が長くなります。
役割を先に決めておくと、採用した人がすぐ動けます。
決めずに採用すると、最初の数か月が現状の把握で終わります。
組織づくりは会館間の記録の定義を揃えるところから始めます。採用は、外部に渡す範囲と表現の方針を文書にしたあとに行ってください。
葬儀社のマーケティング体制で判断に迷う場合は、無料相談で現状を見てもらうところから始められます。
役割の分担ごと見直す段階ならWeb集客改善サービスもあります。
よくある質問
葬儀社で本部に集客の担当を置く目安はありますか
会館が2つ以上になり、商圏が重なって同じ枠に自社同士が入札し始めた時点です。入札が重なると単価が上がり、両方の会館で効率が落ちます。あわせて会館ごとに記録の定義がずれ始めると、配分の判断ができなくなります。
本部と会館で何を分けますか
出稿と予算の配分、記録の定義と集計、表現の方針と確認を本部が持ち、対応できる範囲の決定と受付と施行を会館が持ちます。範囲は会館にしか分からないため、本部が決めると実態と合わない範囲が設定されます。
本部の最初の1人はどういう人を置けばいいですか
配信の運用ができる人よりも、会館別の数字を集めて配分を決められる人です。対応できる範囲と施行の状況は社内にしかなく、この判断は外部に渡せません。地域を限定した運用の経験があるかを確認してください。
受付の担当に広告の仕事を任せてよいですか
原稿を書く作業ではなく、素材を出す形にしてください。応対で繰り返し出る質問、対応できなかった理由、説明に時間がかかった項目の3つを受付の記録に残します。説明に時間がかかった項目は、そのまま開示の対象になります。
2人目はどの役割を増やせばいいですか
直近3か月で決めた判断の回数を数えてください。判断の回数が少ないなら記録と集計、判断はしたが実行が遅いなら開示の整備を増やします。採用は記録と集計から、外部は制作と配信から埋める形が扱いやすくなります。
まとめ
- 会館が2つ以上になり、商圏が重なり始めた時点です。会館ごとに出稿すると、同じ地域で自社同士が競って単価が上がります
- 本部が出稿と記録の定義と表現の方針、会館が対応範囲と受付を持ちます。分担を決めずに集約すると、会館が範囲の変更を伝えなくなります
- 配信の運用ではなく、会館別の数字を集めて配分を決める役割にします。運用は外部に任せられますが、配分の判断は社内にしか置けません
- 対応できる範囲に関わる判断と、表現の方針は社内に残します。配信の作業と制作は外部に渡し、その境界を契約の前に文書にします
- 関わらせる形にしますが、作業ではなく素材と指摘の提供に限ります。応対の場にある言葉は、外部からは作れません
- 記録と集計の担当か、開示の整備の担当かのどちらかです。どちらが先かは、いま判断が止まっている場所で決まります
- 出した施策の数ではなく、配分の判断が決まるまでの時間を見ます。時間が短くなっていれば、記録と定義が機能しています
- 記録の定義を会館間で揃えるところからです。定義が揃っていないと、配分の判断そのものができません