
購入者の単位で数え、届け先は別の記録として持ちます。
届け先を顧客として数えると、同じ人が何度も別人として並びます。
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目次
目次
- 贈り主と届け先が違う事業で、顧客はどの単位で数えるのか
- 届け先を記録として持つ意味
- 届け先の情報は、どこまで使ってよいのか
- 使えない場合の設計
- 同じ人の複数の注文を、どうやってつなげるのか
- 識別の率を上げる
- 温度帯と期限の情報を、顧客データにどう結びつけるのか
- 記録を案内に使う
- 供給の情報を、顧客データとどうつなげるのか
- 期限が近い在庫の案内
- どこまで作るかを、食品通販ではどう判断するのか
- 直す順番
- 外部に渡すデータの範囲は、食品通販ではどう決めるのか
- 社内に何を残すかを決める
- 食品通販の顧客データの整備は、何から手をつけるのか
- 段階に分けて進める
- よくある質問
- まとめ
購入者の単位で数え、届け先は別の記録として持ちます。
届け先を顧客として数えると、同じ人が何度も別人として並びます。
贈り主と届け先が違う事業で、顧客はどの単位で数えるのか
購入者の単位で数え、届け先は別の記録として持ちます。
届け先を顧客として数えると、同じ人が何度も別人として並びます。
食品通販では、購入者と届け先が違う注文が一定あります。
贈答の注文がその代表です。
このとき、顧客をどの単位で数えるかの判断が要ります。
購入者を顧客とすれば、注文の記録と一致します。
届け先を顧客として数えると、同じ人が何度も別人として並びます。
贈った人が違えば、別の注文として記録されるためです。
そのため、顧客は購入者の単位で数えます。
届け先は、その注文の属性として別に記録します。
この形にすると、贈った人の行動を追えます。
受け取った人の行動は、別の方法で追うことになります。
届け先を記録として持つ意味
届け先を記録に残すと、二つのことが分かります。
一つは、同じ相手に繰り返し贈っているかどうかです。
繰り返しているなら、翌年の案内に前年の情報を使えます。
使えるかどうかは、取得の時点の説明によります。
もう一つは、受け取った人が後に自分で注文したかどうかです。
住所が一致すれば、推定できます。
顧客は購入者の単位で数え、届け先は注文の属性として記録します。届け先を顧客にすると、同じ人が別人として並びます。
届け先の情報は、どこまで使ってよいのか
取得の時点で説明した範囲までです。
届け先は本人が自分で情報を渡したわけではないため、扱いの前提が違います。
届け先の情報は、購入者が入力したものです。
届け先の本人が、自分で渡したわけではありません。
そのため、扱いの前提が購入者の情報とは違います。
使える範囲は、取得の時点の説明によります。
何をどこまで使ってよいかは、掲載時点の最新の公式ガイドラインで確認してください。
社内で作った過去の判断を、そのまま流用しないようにします。
使える範囲が限られる場合、届け先への直接の案内はできません。
その場合の接点は、同梱物に限られます。
同梱物であれば、箱の中に入れるものは自社で決められます。
範囲が限られることを前提に、接点の設計をします。
届け先の情報の扱いの整理
| 使い方 | できるか | 確認すること |
|---|---|---|
| 配送のために使う | できる | 注文の目的そのもの |
| 繰り返しの贈答の把握 | 範囲による | 説明の内容 |
| 翌年の案内に含める | 範囲による | 説明の内容と表示の仕方 |
| 届け先への直接の案内 | 範囲による | 取得の時点の説明 |
| 同梱物での接点 | できる | 箱の中の内容は自社で決める |
使えない場合の設計
届け先への直接の案内ができない場合、同梱物で接点を作ります。
何を作っている会社かを伝える形です。
伝わっていれば、受け取った人が自分で調べられます。
調べた結果、自分で注文することがあります。
この経路から入った注文は、贈答の記録と結びつきません。
結びつけたい場合は、同梱物に手がかりを入れる形になります。
届け先の情報は、取得の時点で説明した範囲までしか使えません。使えない場合は、同梱物で接点を作ってください。
同じ人の複数の注文を、どうやってつなげるのか
会員の識別があれば自動でつながります。
ない場合は、氏名と住所と連絡先の組み合わせで推定します。
同じ人が複数回注文しているかを知るには、識別が要ります。
会員の登録があれば、自動でつながります。
登録がない注文が多い場合、識別の率が下がります。
率が低いと、再購入率の計算に使える範囲も狭くなります。
識別がない場合は、氏名と住所と連絡先の組み合わせで推定します。
ただし、推定の精度は高くありません。
住所の表記の揺れや、同姓同名で誤ることがあります。
誤ったまま集計すると、顧客単位の数字が壊れます。
そのため、推定の範囲を明示します。
明示しないと、壊れた数字が配分の根拠になります。
識別の率を上げる
率を上げる最も確実な方法は、注文の時点で登録を促すことです。
登録の手間が大きいと、離脱が増えます。
そのため、取る項目は最小にします。
後から追加で取れる設計にしておけば、最初は連絡先だけで足ります。
贈答の注文では、入力の項目が多くなります。
届け先の入力があるためです。
そのうえに登録の項目を足すと、離脱が増えます。
贈答の時期は、登録の項目をさらに絞る判断もあります。
同じ人の注文をつなげるには、会員の識別が要ります。ない場合は推定の範囲を明示し、登録の項目を最小にしてください。
温度帯と期限の情報を、顧客データにどう結びつけるのか
注文の単位で記録します。
顧客の単位で持つと、複数の温度帯を買う顧客の実態が見えません。
食品通販では、注文ごとに温度帯が違います。
同じ顧客でも、注文によって常温と冷凍が分かれます。
そのため、温度帯は注文の単位で記録します。
顧客の単位で持つと、実態が見えません。
期限の情報も、注文の単位で持ちます。
届けた商品の期限が、いつまでだったかを残します。
この二つがあると、顧客ごとの購入の傾向が分かります。
冷凍を多く買う顧客と、常温を多く買う顧客が分かれます。
傾向が分かれば、案内の内容を変えられます。
冷凍を買う顧客には、まとめ買いの案内が合います。
注文の単位で記録する項目
| 記録する項目 | 使いどころ | ないと起きること |
|---|---|---|
| 温度帯 | 案内の内容の判断 | 同じ案内を全員に出す |
| 期限 | 再購入の案内の時期 | 時期がずれる |
| 数量 | 食べ終わる時期の推定 | 案内の時期がずれる |
| 贈答か自家需要か | 経路の判定 | 質の判断ができない |
| 配送の指定日 | 集中の分散 | 日別の負荷が読めない |
記録を案内に使う
記録した温度帯と期限から、再購入の案内の時期を出します。
期限が短い商品ほど、案内の時期が早くなります。
数量も合わせて見ます。
同じ商品でも、数量が多ければ食べ終わる時期が遅くなります。
この三つを組み合わせると、顧客ごとに案内の時期が決まります。
一律の日数で出すより、反応が上がります。
温度帯と期限は、注文の単位で記録します。数量と合わせて、顧客ごとの案内の時期を決めてください。
供給の情報を、顧客データとどうつなげるのか
案内を出す前に、在庫の有無を確認できる形にします。
つながっていないと、買えない商品の案内を出すことになります。
案内を出すとき、その商品の在庫が必要です。
在庫がない商品の案内を出すと、来た人が買えません。
買えない状態で来ると、その後の案内にも反応しにくくなります。
一度の失望が、以後の反応を下げます。
そのため、案内を出す前に在庫を確認できる形にします。
顧客のデータと在庫の情報がつながっていれば、自動で確認できます。
つながっていない場合は、案内のたびに手作業で確認します。
手作業だと、繁忙期に確認が追いつきません。
つなげる作業は、案内の量が増える前に行います。
量が増えてからでは、確認が追いつかなくなります。
期限が近い在庫の案内
期限が近い在庫の案内も、同じ仕組みで出します。
どの商品がいつまでかが分かれば、案内の対象を選べます。
対象は、その商品を買ったことがある顧客にします。
買ったことがない顧客に出すと、値引きで入る層が増えます。
この選び方は、購買の記録がないとできません。
記録と在庫がつながっていて、初めて成立します。
案内を出す前に、在庫の有無を確認できる形にします。つながっていないと、買えない商品の案内を出すことになります。
どこまで作るかを、食品通販ではどう判断するのか
繁忙期に手作業になっている部分から判断します。
閑散期に困っていない仕組みでも、繁忙期には追いつかないことがあります。
基盤の整備の判断は、通常は集計にかかる時間で行います。
食品通販では、繁忙期の負荷も判断の材料になります。
閑散期に困っていない仕組みでも、繁忙期には追いつかないことがあります。
注文の量が数倍になるためです。
そのため、繁忙期に手作業になっている部分を洗い出します。
洗い出した部分が、投資の候補になります。
洗い出しは、繁忙期のあいだに行います。
終わってからでは、何が起きたかが思い出せません。
記録する項目は、何をどれだけの時間かけたかだけで足ります。
詳しくすると、記録そのものが負担になります。
繁忙期に手作業になりやすい部分
| 部分 | よくある原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| 在庫と案内の突き合わせ | つながっていない | 自動で確認する形にする |
| 配送の指定日の調整 | 日別の上限が見えない | 上限を表示する形にする |
| 贈答の記録の整理 | 届け先の入力の形が揃わない | 入力の形を揃える |
| 欠品の連絡 | 経路が決まっていない | 連絡の経路を決める |
| 集計の作成 | 品目ごとに手作業 | 定型の形にする |
直す順番
直す順番は、かかった時間の大きい順にします。
時間の大きいものから直すと、翌年の負荷が最も減ります。
ただし、直すのに時間がかかるものは閑散期に収まらないことがあります。
収まらない場合は、複数年に分けます。
分けた計画は、記録に残します。
残していないと、翌年に一から検討することになります。
投資の判断は、繁忙期に手作業になっている部分から行います。かかった時間の大きい順に、閑散期に直してください。
外部に渡すデータの範囲は、食品通販ではどう決めるのか
届け先の情報は、渡す必要がある場面かを先に確認します。
配送以外の目的で渡す場合、扱いの前提が変わります。
広告の配信や集計を外部に任せる場合、データの一部を渡します。
食品通販では、届け先の情報が含まれることがあります。
届け先の情報は、購入者が入力したものです。
配送のために取得した情報を、別の目的で渡す場合は扱いの前提が変わります。
そのため、渡す必要がある場面かを先に確認します。
配信のために届け先の情報が必要な場面は、多くありません。
何をどこまで渡してよいかは、掲載時点の最新の公式ガイドラインで確認してください。
確認せずに渡すと、後から問題になります。
渡す場合は、範囲と使い方と終了時の扱いを契約に書きます。
書いていないと、終了時に確認の作業が発生します。
社内に何を残すかを決める
外部に任せると、分析の結果だけが社内に残る形になりがちです。
結果だけでは、次の委託先に引き継げません。
引き継ぐために必要なのは、集計の定義と、使った項目の一覧です。
この二つがあれば、同じ集計を別の相手にも依頼できます。
定義を社内に残すことを、契約の時点で決めておきます。
運用が始まってから求めると、追加の作業として扱われます。
届け先の情報を外部に渡す場合は、必要な場面かを先に確認します。集計の定義は、必ず社内に残してください。
食品通販の顧客データの整備は、何から手をつけるのか
購入者と届け先を分けて記録する形を作るところからです。
分かれていないと、贈答の経路そのものが追えません。
整備の作業は、新しい項目を集めることから始めがちです。
先にやるのは、購入者と届け先を分けて記録する形を作ることです。
分かれていないと、贈答か自家需要かの判定ができません。
判定ができないと、経路ごとの評価も成立しません。
次に、温度帯と期限と数量を注文の単位で記録します。
この三つがあると、案内の時期を顧客ごとに決められます。
そのあとで、在庫の情報と案内の仕組みをつなげます。
つながっていないと、買えない商品の案内を出すことになります。
最後に、繁忙期に手作業になっている部分を記録する形を決めます。
記録がないと、翌年も同じ手作業が発生します。
食品通販の顧客データの整備に着手する順番
| 順番 | やること | 関わる部署 | 期間の目安 |
|---|---|---|---|
| 1 | 購入者と届け先を分けて記録する形にする | 情報システム | 三週間 |
| 2 | 温度帯と期限と数量を注文の単位で記録する | 情報システム | 二週間 |
| 3 | 届け先の情報の使える範囲を確認する | 確認担当・情報システム | 二週間 |
| 4 | 在庫の情報と案内の仕組みをつなげる | 情報システム・物流 | 四週間 |
| 5 | 会員の識別の率を出す | 情報システム | 一週間 |
| 6 | 繁忙期の手作業を記録する形を決める | 各部署 | 一週間 |
数字は説明のための仮の値です。
年間の注文が五万件で、そのうち会員に紐づいているのが三万件だとします。
残る二万件は、顧客単位の集計に使えません。
再購入率の計算も、三万件分の範囲で行うことになります。
識別の率が上がるほど、判断に使える範囲が広がります。
全体の集計を作り替えるより、率を上げるほうが効果が大きい場合があります。
段階に分けて進める
整備を一度に終わらせようとすると、期間も費用も膨らみます。
第一段階は、購入者と届け先の分離と、注文の単位の記録だけに絞ります。
この二つがあれば、経路ごとの評価と案内の時期の判断はできます。
足りないものは、使ってみてから足します。
段階の区切りと、次に進む条件を先に決めておきます。
決めていないと、第一段階の途中で範囲が広がります。
着手点は新しい項目の収集ではなく、購入者と届け先を分けて記録する形です。分かれて初めて、贈答の経路が追えます。
食品通販の顧客データの整え方で判断に迷う場合は、無料相談で現状を見てもらうところから始められます。
記録の設計ごと見直す段階ならWeb集客改善サービスもあります。
よくある質問
贈答の注文では顧客をどの単位で数えますか
購入者の単位で数え、届け先は注文の属性として別に記録してください。届け先を顧客として数えると、贈った人が違うだけで同じ人が何度も別人として並びます。届け先の記録は、繰り返しの贈答の把握に使えます。
届け先の情報はどこまで使えますか
取得の時点で説明した範囲までです。届け先の本人が自分で渡した情報ではないため、購入者の情報とは扱いの前提が違います。掲載時点の最新の公式ガイドラインで確認し、使えない場合は同梱物で接点を作ってください。
会員の登録がない注文が多い場合はどうしますか
氏名と住所と連絡先の組み合わせで推定できますが、精度は高くありません。推定の範囲を明示して使ってください。贈答の注文は入力の項目が多くなるため、登録の項目をさらに絞る判断もあります。
温度帯や期限の情報はどこに持ちますか
注文の単位で記録してください。同じ顧客でも注文によって温度帯が違うため、顧客の単位で持つと実態が見えません。温度帯、期限、数量の三つがあると、顧客ごとに再購入の案内の時期を決められます。
データ基盤にどこまで投資すべきですか
繁忙期に手作業になっている部分から判断してください。閑散期に困っていない仕組みでも、注文が数倍になる繁忙期には追いつかないことがあります。何をどれだけの時間かけたかを繁忙期のあいだに記録します。
まとめ
- 購入者の単位で数え、届け先は別の記録として持ちます。届け先を顧客として数えると、同じ人が何度も別人として並びます
- 取得の時点で説明した範囲までです。届け先は本人が自分で情報を渡したわけではないため、扱いの前提が違います
- 会員の識別があれば自動でつながります。ない場合は、氏名と住所と連絡先の組み合わせで推定します
- 注文の単位で記録します。顧客の単位で持つと、複数の温度帯を買う顧客の実態が見えません
- 案内を出す前に、在庫の有無を確認できる形にします。つながっていないと、買えない商品の案内を出すことになります
- 繁忙期に手作業になっている部分から判断します。閑散期に困っていない仕組みでも、繁忙期には追いつかないことがあります
- 届け先の情報は、渡す必要がある場面かを先に確認します。配送以外の目的で渡す場合、扱いの前提が変わります
- 購入者と届け先を分けて記録する形を作るところからです。分かれていないと、贈答の経路そのものが追えません