
保険の診療で数を回すのか、自費の診療を増やすのかを決めることが最初です。
必要な設備も、待合の作りも、集める患者もすべて変わります。
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目次
目次
- 歯科医院が最初に決めるべきことは何か
- 診療の構成を決める
- どこから患者が来ているのかをどう把握するのか
- 問診票に欄を作る
- 検索と地図からどう新患を作るのか
- 診療時間を正確に書く
- 自費の診療をどう増やすのか
- 説明の時間を作る
- 継続して通ってもらうにはどうするのか
- 次の予約を取ってから帰す
- 口コミとどう向き合うのか
- 頼むタイミング
- スタッフの体制が集客の上限を決める
- 受けられる数を把握する
- 何から手をつければいいのか
- 記録は今日から始められる
- よくある質問
- まとめ
保険の診療で数を回すのか、自費の診療を増やすのかを決めることが最初です。
必要な設備も、待合の作りも、集める患者もすべて変わります。
歯科医院が最初に決めるべきことは何か
保険の診療で数を回すのか、自費の診療を増やすのかを決めることが最初です。
必要な設備も、待合の作りも、集める患者もすべて変わります。
歯科医院は数が多く、同じ地域に何軒も並んでいます。
その中で何をする医院なのかが決まっていないと、近さだけで選ばれます。
診療の構成を決める
一般の歯科を中心にするのか、矯正やインプラント、審美に力を入れるのか。
自費の割合をどこまで上げるかで、やることが変わります。
患者層を決める
子ども連れの家族、働いている人、高齢の方。
どの層に来てほしいかで、診療の時間も設備も変わります。
立ち位置の決め方
| 軸 | 選択肢 | 必要になるもの |
|---|---|---|
| 診療 | 保険中心で数を回す | チェアの数、スタッフ |
| 診療 | 自費を増やす | 設備、説明の時間 |
| 患者層 | 家族連れ | キッズスペース、土日の診療 |
| 患者層 | 働いている人 | 夜間の診療、予約の取りやすさ |
医療広告のきまりを前提にする
歯科は広告の表現に制限があります。効果を断定する表現、他院との比較、体験談の掲載。できないことを前提に、何を伝えるかを考えます。判断に迷うところは、掲載時点の最新の公式ガイドラインで確認してください。
どこから患者が来ているのかをどう把握するのか
初診の問診票に、どこで知ったかの欄を作ります。
これをやっていない医院が多く、始めるだけで判断の精度が変わります。
検索、地図、看板、紹介。
どこから来ているか分からないまま広告を出すと、費用が無駄になります。
問診票に欄を作る
選択肢を並べて、丸をつけてもらう形にします。
患者の手間は10秒で済みます。
記録する項目
| 項目 | 記録する内容 |
|---|---|
| 知ったきっかけ | 検索、地図、看板、紹介 |
| 主訴 | 何で来たか |
| 年齢層 | どの層が来ているか |
| 継続したか | 1回で終わったか、通ったか |
主訴と合わせて見る
痛みで来た人と、検診で来た人では、その後の通い方が違います。
経路と主訴を合わせて見ると、何に力を入れるべきかが分かります。
数字は自社で確かめる
ここで挙げる考え方は一般的なものです。実際の数字は、自院の記録で確かめてください。
検索と地図からどう新患を作るのか
診療時間と診療の内容を正確に書き、地図の情報を整えることが基本です。
痛みが出た人は、今日行ける医院を探しています。
歯科を探す人の多くは、痛みが出てから探し始めます。
診療時間を正確に書く
土日の診療、夜間の診療、昼休みの時間。
これが正確でないと、来院の失敗が起きます。
探している人の状態と、必要な情報
| 状態 | 言葉の例 | 必要な情報 |
|---|---|---|
| 痛みが出た | 歯医者 地域名 | 診療時間、当日の受付 |
| 検診を受けたい | 歯科検診 地域名 | 検診の受付 |
| 特定の治療 | 矯正 地域名 | 対応の可否、費用 |
| 子どもを連れたい | 小児歯科 地域名 | 対応、設備 |
診療の内容を具体的に書く
一般の歯科とだけ書いても、何ができるか分かりません。
矯正、インプラント、小児、口腔外科、予防。
扱っているものを並べます。
地図の情報を整える
地域名で検索されたとき、地図に医院が出ます。診療時間、駐車場、対応している治療。これを整えておくことが、新患の基本になります。
自費の診療をどう増やすのか
説明の時間を確保することと、選択肢を示すことです。
広告で自費を売り込むことには制限があるため、来院した人への説明が中心になります。
自費の診療は単価が高い一方、説明に時間がかかります。
説明の時間を作る
チェアの回転を優先すると、説明の時間が取れません。
自費を増やすなら、体制を変える必要があります。
自費につながる場面
| 場面 | 説明できる内容 |
|---|---|
| 詰め物や被せ物 | 材料の選択肢 |
| 歯を失った | 入れ歯、ブリッジ、インプラント |
| 歯並びが気になる | 矯正の方法 |
| 着色が気になる | 審美の選択肢 |
押しつけない
強く勧めると、口コミに書かれます。
選択肢を示して、判断は患者に任せます。
費用の説明を先に行う
金額を伝えてから進めることを徹底します。後から知ると、不満につながります。
継続して通ってもらうにはどうするのか
治療が終わった後の検診につなげることです。
痛みが取れた時点で来なくなる人が、この業種では多くいます。
歯科の売上は、通い続ける患者の数で決まります。
次の予約を取ってから帰す
会計のときに、次の予約を取ります。
後から連絡する形だと、来なくなります。
継続に効く要素を、項目ごとに見ていきます。
次回の予約については、効くしくみは忘れられない。
検診の案内については、効くしくみは定期的な来院になる。
担当の固定については、効くしくみは関係が続く。
待ち時間の短さについては、効くしくみは通う負担が減る。
検診の案内を出す
数か月後に案内を出す仕組みを作ります。
これが定期的な来院につながります。
待ち時間を管理する
予約を詰めすぎると待ち時間が長くなり、通うのをやめる理由になります。
口コミとどう向き合うのか
治療が終わったときに一言お願いする形にします。
見返りを渡して口コミを集めることは規約で認められていないため、行わないでください。
歯科は口コミの数が多い分野で、内容が来院の判断に影響します。
頼むタイミング
治療が一区切りついたときです。
初診の直後は、まだ判断できていません。
見返りは渡さない
治療費の割引、物品の提供。
どれも規約に反します。
医療の分野では、より深刻な問題になります。
低い評価への返信
待ち時間と説明の短さへの指摘が多くなります。
個別の症状や治療には触れず、運営の話として短く返します。
守秘義務にあたるため、通院の事実にも言及しません。
よくある指摘と、返信の方向を、項目ごとに見ていきます。待ち時間が長いについては、返信の方向は待たせたことへの言葉と、時間帯の案内。説明が短いについては、返信の方向は時間を確保するよう努める旨。費用が想定と違ったについては、返信の方向は事前の説明を丁寧に行う旨。対応が悪かったについては、返信の方向は事実として受け止め、共有する旨。
スタッフの体制が集客の上限を決める
チェアの数と歯科衛生士の人数が、受けられる患者の数を決めます。
集客を増やしても、体制が追いつかなければ待ち時間が延びるだけです。
新患を増やすことだけを考えると、既存の患者が離れます。
受けられる数を把握する
1日に何人まで、無理なく診られるか。
これを把握したうえで、集客の量を決めます。
体制に合わせた方針を、項目ごとに見ていきます。
予約が埋まっているについては、取るべき方針は自費の割合を上げる。
空きがあるについては、取るべき方針は新患の獲得に力を入れる。
衛生士が足りないについては、取るべき方針は予防の枠を絞る。
待ち時間が長いについては、取るべき方針は予約の取り方を見直す。
衛生士の採用も集客の一部
予防や検診を回すには、衛生士の人数が要ります。
採用ができないと、継続の仕組みが作れません。
無理に増やさない
待ち時間が延びると、既存の患者が離れます。新患を増やして既存を失うと、差し引きで減ります。
何から手をつければいいのか
診療の構成を決め、どこから患者が来ているかを記録することが先です。
その後に、地図の情報と診療時間の正確さを整えます。
順番を間違えると、費用だけかかって結果が出ません。
着手の順番を、項目ごとに見ていきます。
1については、やることは診療の構成と患者層を決める、かかる時間の目安は半日。
2については、やることは問診票にきっかけの欄を作る、かかる時間の目安は1時間。
3については、やることは地図の情報を整える、かかる時間の目安は3時間。
4については、やることは診療時間と診療内容を正確に記載、かかる時間の目安は2時間。
5については、やることは次回の予約を取る流れを作る、かかる時間の目安は半日。
6については、やることは検診の案内の仕組みを作る、かかる時間の目安は1日。
7については、やることは口コミの依頼を会計の流れに組み込む、かかる時間の目安は継続。
記録は今日から始められる
問診票に1行足すだけで、明日から始められます。
半年分たまれば、次に何をすべきかが見えます。
数字は確かめる
ここに挙げた時間の目安は、説明のための仮の値です。
実際にかかる時間は、今ある材料の量で変わります。
手が回らないとき
診療を回しながらすべてをやるのは難しい業種です。外部に頼む場合も、どこまでを任せるかを先に決めておくと費用の見通しが立ちます。TimeValueでは無料の診断を行っています。現状の整理と、手をつける順番の整理からお手伝いできます。<a href="https://time-value.jp/contact/">無料診断を申し込む</a><a href="https://time-value.jp/services/kaizen/">改善サービスの内容を見る</a>
よくある質問
どこから患者が来ているか分かりません
問診票に、どこで知ったかの欄を作ってください。選択肢に丸をつけてもらう形なら10秒で済みます。半年分たまれば傾向が見えます。
自費の診療を増やすにはどうすればいいですか
説明の時間を確保することです。チェアの回転を優先すると時間が取れません。選択肢を示して判断は患者に任せ、費用は先に伝えてください。
治療が終わると来なくなります
会計のときに次の予約を取ってください。後から連絡する形だと来なくなります。数か月後に検診の案内を出す仕組みも合わせて作ります。
広告で書けることに制限があります
効果を断定する表現、他院との比較、体験談の掲載には制限があります。診療の内容、設備、時間といった事実は書けます。掲載時点の最新の公式ガイドラインで確認してください。
新患を増やすと待ち時間が延びます
受けられる数を把握したうえで、集客の量を決めてください。新患を増やして既存の患者を失うと、差し引きで減ります。体制を先に整えることが必要です。
まとめ
- 保険の診療で数を回すのか、自費の診療を増やすのかを決めることが最初です。必要な設備も、待合の作りも、集める患者もすべて変わります
- 初診の問診票に、どこで知ったかの欄を作ります。これをやっていない医院が多く、始めるだけで判断の精度が変わります
- 診療時間と診療の内容を正確に書き、地図の情報を整えることが基本です。痛みが出た人は、今日行ける医院を探しています
- 説明の時間を確保することと、選択肢を示すことです。広告で自費を売り込むことには制限があるため、来院した人への説明が中心になります
- 治療が終わった後の検診につなげることです。痛みが取れた時点で来なくなる人が、この業種では多くいます
- 治療が終わったときに一言お願いする形にします。見返りを渡して口コミを集めることは規約で認められていないため、行わないでください
- チェアの数と歯科衛生士の人数が、受けられる患者の数を決めます。集客を増やしても、体制が追いつかなければ待ち時間が延びるだけです
- 診療の構成を決め、どこから患者が来ているかを記録することが先です。その後に、地図の情報と診療時間の正確さを整えます