
高校生、保護者、高校の先生のうち、誰に最初に届けるかを決めてください。
三者は見ている場所も、知りたいことも違うので、同じ内容では届きません。
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目次
目次
- 専門学校が最初に決めるべきことは何か
- 三者が知りたいことは重ならない
- どこから来ているのかをどう把握するのか
- 記録するのは四つだけでいい
- オープンキャンパスの来場をどう増やすのか
- 当日の流れを時間ごとに書く
- 学費と奨学金をどう説明するのか
- 卒業までの総額を出す
- 就職率をどう見せるのか
- 分母と時点を書く
- 検討が夏に集中するなかで、どう年間を組み立てるのか
- 春までにやることと、夏にやることを分ける
- 入学定員という上限があるなかで、どう考えるのか
- 学科ごとに分けて考える
- 何から手をつければいいのか
- 最初の一つは今日から始められる
- よくある質問
- まとめ
高校生、保護者、高校の先生のうち、誰に最初に届けるかを決めてください。
三者は見ている場所も、知りたいことも違うので、同じ内容では届きません。
専門学校が最初に決めるべきことは何か
高校生、保護者、高校の先生のうち、誰に最初に届けるかを決めてください。
三者は見ている場所も、知りたいことも違うので、同じ内容では届きません。
専門学校の入学は、高校生ひとりで決まりません。
本人が興味を持ち、保護者が学費と将来性を納得し、高校の先生が進路として認める。
この三つがそろって初めて出願になります。
だから発信も、三者それぞれに分けて考える必要があります。
一枚のページに全部を詰め込むと、誰の疑問にも十分に答えられません。
三者が知りたいことは重ならない
高校生が知りたいのは、そこで何が学べて、どんな雰囲気かです。
保護者が知りたいのは、学費がいくらで、卒業後に仕事があるかです。
高校の先生が知りたいのは、生徒を送って大丈夫な学校かです。
三者それぞれの関心
| 相手 | 知りたいこと | 届ける場所 |
|---|---|---|
| 高校生本人 | 学ぶ内容、校舎の雰囲気、在校生の様子 | 検索、SNS、オープンキャンパス |
| 保護者 | 学費、奨学金、卒業後の進路 | 学校サイト、資料請求、説明会 |
| 高校の先生 | 進学実績、指導体制、過去の卒業生の状況 | 学校訪問、資料、進路説明会 |
どこから手をつけるか
三者すべてを同時に整えるのは大変です。まず高校生本人に届く部分から始めて、そこからオープンキャンパスに来てもらい、保護者向けの説明はその場と資料で補う。この順番が現実的です。
どこから来ているのかをどう把握するのか
オープンキャンパスの受付で、何を見て知ったかを必ず聞いて記録してください。
高校からの紹介か、検索か、SNSかで、次に手をつける場所が変わります。
専門学校の入口は複数あります。
高校の進路指導からの紹介、資料請求サイト、検索、SNS、そして在校生や卒業生からの口コミ。
このうちどれが実際に出願につながっているかを、数字で把握している学校は多くありません。
高校訪問が効いているという感覚が、実際とずれていることもあります。
記録するのは四つだけでいい
オープンキャンパスの受付で記録する項目
| 項目 | 聞き方の例 | 後で使えること |
|---|---|---|
| きっかけ | 本校を何でお知りになりましたか | どの入口が効いているか |
| 学年 | 高校何年生ですか | 検討時期の分布 |
| 同伴者 | 保護者と一緒か、ひとりか | 保護者向け説明の必要度 |
| 居住地 | お住まいはどちらですか | 通学圏の広がり |
数字は自校で確かめる
来場から出願までの転換率は、学校によって大きく違います。
他校の数字や業界の平均を持ち込まないでください。
自校の来場者数と出願者数を、入口ごとに突き合わせてください。一年分たまると、どの入口から来た人が出願まで進んでいるかがわかります。その時点で初めて、どこに力を入れるかを判断できます。
オープンキャンパスの来場をどう増やすのか
行く前に何がわかるかを、先に見せてください。
当日の内容がわからないままだと、休日を使って行く決断ができません。
オープンキャンパスの来場が減っている学校の多くで、告知の内容が開催しますだけになっています。
日付と時間と場所しか書かれていないと、行く理由が作れません。
高校生にとって、休日を使って知らない場所に行くのは負担です。
その負担を上回る理由を、先に示す必要があります。
当日の流れを時間ごとに書く
何時に着いて、何をして、何時に終わるか。
実習が体験できるのか、見学だけなのか。
在校生と話せるのか。
ひとりで行っても浮かないか。
こうした不安に先に答えておくと、参加のハードルが下がります。
告知に入れておくこと
| 書くこと | それで減る不安 |
|---|---|
| 当日の時間割 | どれくらい拘束されるか |
| 体験できる内容 | 見るだけで終わらないか |
| 在校生が対応するかどうか | 誰と話せるか |
| ひとりでの参加者の割合 | 浮かないか |
| 保護者同伴の可否 | 親を連れて行っていいか |
写真は当日の様子にする
校舎の外観や、誰もいない教室の写真では、当日の雰囲気が伝わりません。実習の様子や、設備が使われている場面の写真のほうが、行く理由になります。
学費と奨学金をどう説明するのか
総額と、いつ何を払うかを表で示してください。
初年度納入金だけを書くと、後から不信感につながります。
保護者が最も気にするのは学費です。
そして最も不信を招きやすいのも、学費の書き方です。
初年度納入金だけが大きく書かれていて、教材費や実習費が別だとわかるのが後になると、その時点で信頼が崩れます。
卒業までの総額を出す
在学期間の全体でいくらかかるのか。
入学金、授業料、実習費、教材費、そのほかにかかるもの。
これを分けて、いつ払うかとあわせて示してください。
費用の示し方
| 項目 | いつ | 備考として書くこと |
|---|---|---|
| 入学金 | 入学手続き時 | 返還の条件 |
| 授業料 | 年度ごと/前後期 | 分納の可否 |
| 実習費・教材費 | 学年ごとに変動 | 変動する理由 |
| そのほか | 資格受験料など | 任意か必須か |
奨学金は制度名ではなく使い方で書く
奨学金の制度名を並べるだけでは、保護者は自分が使えるかどうか判断できません。
どういう場合に対象になるか、申し込みの時期はいつか、学校側が何を手伝うか。
この三つを書いてください。
なお、奨学金や修学支援の制度は改正があります。掲載時点の最新の公式ガイドラインで確認してください。自治体独自の支援制度がある場合は、自治体の窓口で確認してください。
就職率をどう見せるのか
数字の根拠を必ず添えてください。
根拠のない高い数字は、かえって疑われます。
就職率は、専門学校を選ぶうえで大きな判断材料です。
同時に、書き方によっては誤解を招きやすい数字でもあります。
分母が卒業生全体なのか、就職希望者なのか。
これによって数字は大きく変わります。
分母と時点を書く
何年の卒業生か。
分母は何人か。
いつの時点の数字か。
この三つを書けば、数字の意味が伝わります。
逆にこれがないと、数字だけが独り歩きして、後で説明を求められたときに困ります。
就職実績の書き方を、項目ごとに見ていきます。
卒業年度については、理由はいつの数字かがわかる。
分母の定義については、理由は就職希望者か卒業生全体か。
集計時点については、理由は卒業直後か、一定期間後か。
主な就職先の業種については、理由は学んだことと仕事のつながりが見える。
実際の仕事の中身を書く
就職率という数字よりも、卒業生がどんな仕事に就いているかのほうが、高校生には伝わります。職種の名前と、その仕事の一日の流れ。これがあると、学んだ先が具体的に見えます。
検討が夏に集中するなかで、どう年間を組み立てるのか
7月から9月に向けて、それ以前の期間で認知を作ってください。
夏に初めて名前を知る学校は、検討の候補に入りません。
専門学校の検討は、高校3年の夏に集中します。
7月から9月のオープンキャンパスが、そのまま出願につながります。
ただし、この時期に初めて学校の名前を見た高校生が、そこから調べて出願するのは稀です。
夏までにある程度知られているかどうかが、来場者数を決めます。
春までにやることと、夏にやることを分ける
年間の組み立て方を、項目ごとに見ていきます。
4月から6月については、やることは学べる内容と仕事の記事を出す、狙いは名前と分野を知ってもらう。
7月から9月については、やることはオープンキャンパスの告知と実施、狙いは来場につなげる。
10月から12月については、やることは出願の手続きと学費の説明、狙いは迷っている層の背中を押す。
1月から3月については、やることは在校生と卒業生の様子を出す、狙いは次の学年に向けた土台。
高校2年生への接点も作る
3年の夏に急に決まるように見えて、実際には2年のうちから分野を意識している生徒がいます。
2年生でも参加できる回を用意しておくと、翌年の来場につながります。
ここに挙げる考え方は、説明のための一般的な流れです。学校の分野や地域によって、時期は前後します。
入学定員という上限があるなかで、どう考えるのか
定員が埋まる見込みの分野と、埋まらない分野を分けて考えてください。
学校全体で一律に集客を増やしても、偏りは解消しません。
専門学校には学科ごとの入学定員があります。
これは明確な上限であり、超えて受け入れることはできません。
複数の学科を持つ学校では、埋まる学科と埋まらない学科が分かれます。
全体の来場者を増やしても、人気のある学科に集まるだけで、定員割れの学科は変わりません。
学科ごとに分けて考える
定員割れしている学科について、なぜ選ばれないのかを分けて見てください。
そもそも知られていないのか。
知られているが、仕事のイメージが湧かないのか。
仕事はわかるが、学費に見合わないと思われているのか。
原因によって、打つ手はまったく違います。
定員が埋まらない原因と対応を、項目ごとに見ていきます。
知られていないについては、見分け方は検索での接触が少ない、対応の方向はその分野の記事を増やす。
仕事が見えないについては、見分け方は来場はあるが出願が少ない、対応の方向は卒業生の仕事を具体的に見せる。
学費に見合わないについては、見分け方は説明会で費用の質問が多い、対応の方向は就職後の姿と費用を並べて示す。
学科を減らす判断も選択肢
何年も定員割れが続く学科は、集客の工夫では解決しないことがあります。統合や募集停止も、選択肢として検討する必要があります。
何から手をつければいいのか
まず来場者の記録を始めて、次にオープンキャンパスの告知を書き直してください。
順番を守れば、次の夏までに変化が出ます。
ここまでの内容を、着手できる順番に並べます。
全部を同時に始める必要はありません。
着手の順番を、項目ごとに見ていきます。
1については、やることはオープンキャンパス受付での記録を始める、かかる時間の目安は半日。
2については、やることは告知に当日の時間割と体験内容を入れる、かかる時間の目安は1週間。
3については、やることは学費を卒業までの総額で示す、かかる時間の目安は2週間。
4については、やることは就職実績に分母と時点を添える、かかる時間の目安は1週間。
5については、やることは学科ごとに、仕事の中身がわかる記事を作る、かかる時間の目安は2か月。
ここに挙げた時間の目安は、説明のための仮の値です。
学校の体制によって前後します。
最初の一つは今日から始められる
来場者の記録は、受付の用紙に一行足すだけです。
本校を何でお知りになりましたかという質問を入れるだけで、一年後には判断の材料になります。
自校に合うかを確かめたいとき
ここに書いたことは一般的な考え方であって、分野や地域、定員の規模によって優先順位は変わります。どこから手をつけるべきか判断がつかない場合は、<a href="https://time-value.jp/contact/">無料診断</a>で現状を整理するところから始めてください。既に集客の取り組みを進めていて、成果が伸び悩んでいる場合は<a href="https://time-value.jp/services/kaizen/">Web集客改善サービス</a>もあります。
よくある質問
高校生と保護者のどちらに向けて書けばいいですか
まず高校生本人に向けて書き、オープンキャンパスに来てもらう流れを作ってください。保護者向けの学費や進路の説明は、資料と説明会で補うほうが現実的です。
オープンキャンパスの来場が減っています
告知に当日の時間割と体験できる内容を入れてください。日付と場所だけでは、休日を使って行く理由になりません。ひとりでの参加者の割合を書いておくのも効果があります。
就職率はどう書けばいいですか
分母が就職希望者か卒業生全体かを明記し、卒業年度と集計時点も書いてください。根拠のない高い数字は疑われます。
学費はどこまで書くべきですか
卒業までの総額と、いつ何を払うかを示してください。初年度納入金だけを書くと、後から不信感につながります。奨学金の制度は改正があるため、掲載時点の最新の公式ガイドラインで確認してください。
定員割れの学科をどうすればいいですか
知られていないのか、仕事が見えないのか、学費に見合わないと思われているのか、原因を分けてください。原因によって打つ手が違います。何年も続く場合は、統合や募集停止も選択肢です。
まとめ
- 高校生、保護者、高校の先生のうち、誰に最初に届けるかを決めてください。三者は見ている場所も、知りたいことも違うので、同じ内容では届きません
- オープンキャンパスの受付で、何を見て知ったかを必ず聞いて記録してください。高校からの紹介か、検索か、SNSかで、次に手をつける場所が変わります
- 行く前に何がわかるかを、先に見せてください。当日の内容がわからないままだと、休日を使って行く決断ができません
- 総額と、いつ何を払うかを表で示してください。初年度納入金だけを書くと、後から不信感につながります
- 数字の根拠を必ず添えてください。根拠のない高い数字は、かえって疑われます
- 7月から9月に向けて、それ以前の期間で認知を作ってください。夏に初めて名前を知る学校は、検討の候補に入りません
- 定員が埋まる見込みの分野と、埋まらない分野を分けて考えてください。学校全体で一律に集客を増やしても、偏りは解消しません
- まず来場者の記録を始めて、次にオープンキャンパスの告知を書き直してください。順番を守れば、次の夏までに変化が出ます