
広報、入試、教務がそれぞれ別の仕組みで記録を持っているからです。
つながっていないため、どの経路から来た学生が在籍を続けたかが分かりません。
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目次
目次
- 専門学校のデータが、資料請求と出願と在籍で切れているのはなぜか
- つなぐ前に目的を決める
- 募集で統合する価値の高いデータは、どれか
- 転記でよい理由
- 在籍の記録を、募集の判断にどう使うのか
- 高校別の継続も並べる
- 高校生と保護者の情報を扱う範囲は、どこまでか
- 年度をまたぐ保持の期間
- 記録の入力の負担を、どこまで許容するのか
- 入力されない項目をどう扱うか
- 記録の仕組みを、どこまで作るべきなのか
- 外部に構築を任せる場合
- 外部に渡す募集データの範囲は、どう決めるのか
- 渡さないと決めたときの扱い
- 専門学校のデータ整備は、どこから着手するのか
- よくある質問
- まとめ
広報、入試、教務がそれぞれ別の仕組みで記録を持っているからです。
つながっていないため、どの経路から来た学生が在籍を続けたかが分かりません。
専門学校のデータが、資料請求と出願と在籍で切れているのはなぜか
広報、入試、教務がそれぞれ別の仕組みで記録を持っているからです。
つながっていないため、どの経路から来た学生が在籍を続けたかが分かりません。
専門学校の記録は、3つの塊に分かれています。
資料請求と参加までの記録、出願と入試の記録、そして在籍と成績の記録です。
前の2つは広報と入試、最後は教務が持ちます。
それぞれの業務の目的に合った形で作られるため、つながる前提になっていません。
切れていると、広報の判断に使える情報が出願までで止まります。
どの経路から来た学生が在籍を続けたかが分かりません。
分からない状態で経路を最適化すると、請求が安く取れる経路に寄ります。
安く取れる経路が、在籍が続く層とは限りません。
もう1つの切れ目が、年度の区切りです。
年度をまたぐと記録の参照が難しくなり、高校2年からの接点が追えません。
この2つの切れ目が、募集の検証を難しくしています。
検証ができないため、毎年同じ形が繰り返されます。
つなぐ前に目的を決める
データをつなぐ作業を始める前に、何のためにつなぐかを決めてください。
目的が決まっていないと、すべてを統合する計画になります。
すべてを統合する計画は、費用も期間も膨らみます。
途中で優先度が下がり、止まることが多くなります。
目的を1つに絞ると、必要な項目は数個に収まります。
最初の目的は、経路別の在籍の継続率を出すことに置くと進みやすくなります。
記録が3つに分かれているため、経路と在籍がつながりません。すべてを統合せず、経路別の継続率を出す目的から始めてください。
募集で統合する価値の高いデータは、どれか
流入した経路、出身の高校、参加の回数の3項目です。
この3つが在籍の記録につながると、募集の判断に使える数字が出ます。
統合の対象を決めるときは、使う場面から逆算します。
使わない項目をつないでも、維持の手間が増えるだけです。
最も価値が高いのは、流入した経路の記録です。
これが在籍の記録につながると、経路別の継続率が出ます。
次が、出身の高校です。
高校別の出願と入学と継続が並ぶと、高校との接点の効果が判断できます。
3つ目が、参加の回数です。
複数回参加した学生の継続率が高ければ、再参加の案内に投資する根拠になります。
逆に、価値の低い項目もあります。
入試の詳細な得点や、個別の相談の自由記述は、募集の判断には使われません。
統合の対象を3項目に絞ると、仕組みの選択肢が広がります。
少数の項目であれば、入学時の転記で足ります。
専門学校で統合する価値の高いデータと低いデータ
| データ | 価値 | 使う場面 | つなぎ方の目安 |
|---|---|---|---|
| 流入した経路 | 高い | 経路別の継続率の算出 | 入学時に在籍記録へ転記 |
| 出身の高校 | 高い | 高校との接点の効果の判断 | 入学時に在籍記録へ転記 |
| 参加の回数 | 高い | 再参加の案内の効果 | 入学時に在籍記録へ転記 |
| 迷っていた点 | 中程度 | 訴求と説明の見直し | 広報側に集計だけ残す |
| 入試の得点 | 低い | 入試の設計 | 統合せず入試側に残す |
| 成績の詳細 | 低い | 教務の運用 | 統合せず教務に残す |
転記でよい理由
3項目の統合は、仕組みの連携でなくても実現できます。
入学の手続が完了した時点で、在籍の記録に転記するだけで足ります。
転記は年に一度の作業になります。
入学者数が数百人の規模であれば、負担は限定的です。
年に一度で始めると、どの項目が実際に使われるかが分かります。
使われた項目だけを、後から自動化の対象にしてください。
統合するのは経路、出身高校、参加の回数の3項目です。入学手続の時点での転記から始めてください。
在籍の記録を、募集の判断にどう使うのか
入学年度と経路別に、1年後の継続率を返します。
この1つの数字が返るだけで、経路の評価が請求の件数から離れます。
在籍の記録を広報に返すとき、細かい内容は要りません。
必要なのは、続いているかどうかの1点です。
返す単位は、入学年度と経路別です。
その年度に入学した学生が、1年後に何割残っているかを出します。
これを経路別に分けると、募集の評価が変わります。
請求が安く取れていた経路の継続率が低ければ、実質の費用は高いことになります。
返す周期は年次になります。
在籍の状況が確定するのが、年度の区切りだからです。
返す形式は、表1枚で構いません。
経路、入学者数、1年後の継続率の3列があれば判断できます。
この表を年度の資料に固定すると、請求の件数だけの議論に戻りません。
戻るのは、数字が用意されていないときです。
専門学校で在籍の記録から広報に返す数字
| 返す数字 | 集計の単位 | 返す周期 | 判断に使う場面 |
|---|---|---|---|
| 1年後の継続率 | 入学年度と経路別 | 年次 | 経路の実質的な評価 |
| 学科別の継続率 | 入学年度と学科別 | 年次 | 学科別の上限の見直し |
| 高校別の継続率 | 3年をまとめて | 年次 | 高校訪問の優先順位 |
| 参加回数別の継続率 | 入学年度別 | 年次 | 再参加の案内の効果 |
| 中退の理由の分布 | 学年と時期別 | 年次 | 入学前の説明の見直し |
高校別の継続も並べる
経路別と合わせて、高校別の継続率も出してください。
特定の高校からの学生の継続率が高ければ、訪問の優先順位に反映できます。
高校別に見ると、件数が少なくなります。
3年分をまとめて出す形にしてください。
この数字は、高校訪問の費用の根拠にもなります。
出願数だけでなく、入学後の継続まで示せます。
在籍の記録は入学年度と経路別の継続率として返します。高校別にも並べると、訪問の優先順位の判断に使えます。
高校生と保護者の情報を扱う範囲は、どこまでか
取得の時点で伝えた目的の範囲に収めます。
在籍の記録を募集の判断に使う場合は、その旨を取得時に示しておく必要があります。
記録をつなぐと、取得時に想定していなかった使い方が生まれます。
在籍の記録を募集の判断に使う場合が、その典型です。
使ってよい範囲は、取得の時点で何を伝えたかで決まります。
伝えていない目的での利用は、後から追加できません。
そのため、取得時の記載を先に確認してください。
記載が現在の使い方に追いついていないことがあります。
扱いの基準は掲載時点の最新の公式ガイドラインで確認してください。
学内で判断できない部分は、専門の窓口に確認する形になります。
もう1つ確認が要るのが、保護者の情報です。
資料請求や相談の記録に、保護者の情報が含まれることがあります。
本人と保護者で、取得の目的も範囲も違います。
分けて管理する設計にしてください。
年度をまたぐ保持の期間
高校2年からの接点を翌年度に引き継ぐには、記録の保持が必要になります。
保持の期間と、その間の利用の範囲を先に決めてください。
決めていないと、担当者の判断で期間が変わります。
変わると、年度ごとに比較できる母数も変わります。
保持の期間は、記載と合わせて文書にしてください。
文書がないと、異動のたびに運用が変わります。
在籍の記録を募集の判断に使うなら、取得時の記載を先に確認してください。本人と保護者の情報は分けて管理します。
記録の入力の負担を、どこまで許容するのか
判断に使う項目だけを必須にし、それ以外は任意にします。
入力の項目を増やすと、記録率が下がって集計そのものが成り立ちません。
データの整備が進まない原因は、仕組みではなく入力にあります。
項目が多いほど、空欄が増えます。
空欄が増えると、集計の母数が足りなくなります。
母数が足りない数字は、判断に使えません。
そのため、必須にする項目は判断に使うものだけにしてください。
経路、学年、希望する学科、迷っている点の4つが目安になります。
この4つは、いずれも選択式にできます。
選択式にすると、入力が数十秒で終わります。
当日の対応にあたる教職員に自由記述を求めると、記録率が落ちます。
自由記述は任意に置き、補足の位置づけにしてください。
入力の担当は、1つの項目につき1人に決めます。
複数の担当が同じ項目を埋める運用は、片方が埋めなくなります。
専門学校で記録する項目と入力の担当
| 項目 | 入力の形式 | 担当 | 必須か | 使う場面 |
|---|---|---|---|---|
| 流入した経路 | 自動記録と選択式 | 仕組みと本人 | 必須 | 経路別の評価 |
| 学年 | 選択式 | 本人 | 必須 | 年度をまたぐ管理 |
| 希望する学科 | 選択式 | 本人 | 必須 | 学科別の逆算 |
| 迷っている点 | 選択式 | 当日の担当 | 必須 | 訴求と説明の見直し |
| 出身の高校 | 選択式 | 本人 | 必須 | 高校との接点の評価 |
| 当日の補足 | 自由記述 | 当日の担当 | 任意 | 個別の対応の参照 |
入力されない項目をどう扱うか
記録率が半分を下回った項目は、判断に使えません。
使えない項目は、必須から外すか廃止してください。
残したまま放置すると、集計の信頼が全体として落ちます。
一部が欠けている表は、読む側が全体を疑います。
年度ごとに、項目ごとの記録率を確認してください。
記録率の低い項目は、入力の形式か担当に原因があります。
必須にするのは判断に使う5項目までです。当日の担当に自由記述を必須で求めると、記録率が落ちます。
記録の仕組みを、どこまで作るべきなのか
年に一度の転記で回る規模なら、仕組みより項目の設計に時間を使います。
募集の規模が大きく、学科の数が多い場合に自動化の検討に入ります。
仕組みの導入を先に決めると、何を入れるかの議論が後回しになります。
入れるものが決まっていない仕組みは、使われないまま残ります。
判断の基準は、作業の量と学科の数です。
入学者が数百人で学科が数個なら、年に一度の転記で回ります。
学科の数が多く、経路別の集計を頻繁に行う場合は、自動化が効きます。
ただし、項目の設計が終わっていることが前提です。
自動化の対象は、実際に使われている項目に限ります。
使われていない項目を含めると、構築の費用が膨らみます。
導入の順番は、記録、集計、募集への連携の順です。
連携から始めると、元の記録が揃わないまま止まります。
導入の時期は、募集期を避けてください。
募集期に仕組みを入れ替えると、その年度の記録が欠けます。
外部に構築を任せる場合
仕組みの構築を外部に任せる場合、渡すのは項目の一覧と使う場面です。
現状の業務を説明するだけでは、必要な設計が伝わりません。
使う場面を渡すと、不要な機能が削られます。
削られた分、費用と期間が短くなります。
構築後の運用は学内に残してください。
運用まで外に出すと、項目を変えるたびに費用と時間がかかります。
年に一度の転記で回る規模なら、仕組みより項目の設計が先です。導入の時期は募集期を避けてください。
外部に渡す募集データの範囲は、どう決めるのか
判断に必要な集計値だけを渡し、個人が特定できる情報は渡しません。
経路別の参加率と継続率は集計値で足ります。
外部に運用を任せる場合、質の判断に使う数字を渡す必要があります。
一方で、渡す形式は個票である必要がありません。
経路別の請求件数と参加率、そして継続率であれば、集計値で足ります。
この3つがあれば、外部は配信の方向を変えられます。
個票を渡すのは、配信の仕組みに直接連携する場合に限られます。
その場合も、渡す項目を契約で定めてください。
高校生の情報を扱うため、渡す範囲の判断は慎重に行います。
扱いの基準は掲載時点の最新の公式ガイドラインで確認してください。
渡す周期は月次にします。
継続率だけは年次になります。
渡した内容の記録を残してください。
外部が変わったときに、引き継ぎと停止の判断に使えます。
渡さないと決めたときの扱い
情報を渡さないと決めた場合、外部に求める説明の範囲も狭まります。
継続率を共有していない相手に、質への貢献の説明は求められません。
そのため、渡さない判断をする場合は評価の対象も同時に決めてください。
評価の対象は、有効な資料請求の件数までに区切る形が実務的です。
決めた内容は契約の前に文書にします。
運用が始まってから変えると、評価の基準が途中で動きます。
外部に渡すのは集計値で足ります。高校生の情報を扱うため、渡す範囲の判断は掲載時点の最新の公式ガイドラインで確認してください。
専門学校のデータ整備は、どこから着手するのか
入学の手続が完了した時点で、経路と出身高校と参加回数を在籍の記録に転記するところからです。
この3項目がつながれば、1年後に経路別の継続率が出ます。
整備の起点は、仕組みの選定ではありません。
いまある記録のうち、どの3項目をつなぐかを決める作業です。
決まったら、入学手続の完了時に転記する運用を始めます。
年に一度の作業で構いません。
転記を始めてから1年で、経路別の継続率が出ます。
2年待てば、年度間の比較もできます。
専門学校のデータ整備の着手順
| 順番 | やること | 関わる人 | 期間の目安 |
|---|---|---|---|
| 1 | 判断に使う3項目を決める | 広報・入試・教務 | 3日 |
| 2 | 入学手続の完了時に転記する運用を決める | 入試・教務 | 2週間 |
| 3 | 入力の項目を選択式に整理する | 広報 | 2週間 |
| 4 | 取得時の記載と使い方の整合を確認する | 事務・広報 | 1か月 |
| 5 | 経路別の継続率を年次で返す形を作る | 教務・広報 | 2週間 |
| 6 | 記録率を年度ごとに確認する運用を決める | 広報責任者 | 3日 |
数字は説明のための仮の値です。
入学者が400人で、転記に1件2分かかるとすると、年に一度の作業はおよそ13時間です。
この水準であれば、仕組みの構築より転記のほうが早く始まります。
学科の数が多く集計の頻度が高い場合に、自動化の検討に入る形になります。
整備の効果は、経路別の継続率が判断に使われた回数で測ってください。
数字が出ても使われていなければ、整備の意味がありません。
使われるようにするには、年度の資料に固定することです。
資料に入っていない数字は、見られません。
着手点は仕組みの選定ではなく、3項目の転記です。年に一度の作業から始め、使われた項目だけを後から自動化してください。
募集のデータ整備で判断に迷う場合は、無料相談で現状の記録を見てもらうところから始められます。
記録から判断までの流れごと見直す段階ならWeb集客改善サービスもあります。
よくある質問
どのデータから統合すればいいですか
流入した経路、出身の高校、参加の回数の3つです。この3つが在籍の記録につながると、経路別の継続率と高校別の入学後の状況が出ます。入試の得点や成績の詳細は、募集の判断には使われません。
システムの連携をしないと統合できませんか
入学の手続が完了した時点で在籍の記録に転記するだけで足ります。入学者が数百人の規模であれば、年に一度の作業で回ります。転記で始めると、どの項目が実際に使われるかが分かり、自動化の対象を絞れます。
在籍の記録を募集の判断に使ってよいですか
取得の時点で伝えた目的の範囲に収めてください。伝えていない目的での利用は後から追加できないため、現在の使い方に記載が追いついているかを先に確認します。扱いの基準は掲載時点の最新の公式ガイドラインで確認してください。
高校2年からの記録はどう保持しますか
保持の期間と、その間の利用の範囲を先に決めて文書にしてください。決めていないと担当者の判断で期間が変わり、年度ごとに比較できる母数も変わります。本人と保護者の情報は、取得の目的が違うため分けて管理します。
代理店にはどこまでデータを渡しますか
経路別の請求件数と参加率、継続率という集計値で足ります。個票を渡すのは配信の仕組みに直接連携する場合に限り、項目を契約で定めてください。渡さない判断をするなら、外部に求める説明の範囲も同時に狭めます。
まとめ
- 広報、入試、教務がそれぞれ別の仕組みで記録を持っているからです。つながっていないため、どの経路から来た学生が在籍を続けたかが分かりません
- 流入した経路、出身の高校、参加の回数の3項目です。この3つが在籍の記録につながると、募集の判断に使える数字が出ます
- 入学年度と経路別に、1年後の継続率を返します。この1つの数字が返るだけで、経路の評価が請求の件数から離れます
- 取得の時点で伝えた目的の範囲に収めます。在籍の記録を募集の判断に使う場合は、その旨を取得時に示しておく必要があります
- 判断に使う項目だけを必須にし、それ以外は任意にします。入力の項目を増やすと、記録率が下がって集計そのものが成り立ちません
- 年に一度の転記で回る規模なら、仕組みより項目の設計に時間を使います。募集の規模が大きく、学科の数が多い場合に自動化の検討に入ります
- 判断に必要な集計値だけを渡し、個人が特定できる情報は渡しません。経路別の参加率と継続率は集計値で足ります
- 入学の手続が完了した時点で、経路と出身高校と参加回数を在籍の記録に転記するところからです。この3項目がつながれば、1年後に経路別の継続率が出ます