
見ている人の多くは、発注を検討している設計者ではありません。
求職者、同業の人、地域の人です。
だからInstagramの役割は、受注より採用と認知になります。
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目次
目次
- 製造業のInstagramを、見ている人は何を判断しているのか
- 見られる順番
- 製造業のInstagramに何を投稿すればいいのか
- 投稿の種類を決める
- 守秘義務のある中で、何を見せるのか
- 取引先の部品を出さない
- 採用の接点として、どう使うのか
- 求人票に書けないことを出す
- 受注の経路として、どう使えるのか
- プロフィールから設備の一覧に飛ばす
- 技術をどう言語化するのか
- 抽象的な言葉を避ける
- 続けられる形を、どう作るのか
- 現場で撮る
- 何から手をつければいいのか
- 着手の順番
- よくある質問
- まとめ
見ている人の多くは、発注を検討している設計者ではありません。
求職者、同業の人、地域の人です。
だからInstagramの役割は、受注より採用と認知になります。
製造業のInstagramを、見ている人は何を判断しているのか
見ている人の多くは、発注を検討している設計者ではありません。
求職者、同業の人、地域の人です。
だからInstagramの役割は、受注より採用と認知になります。
部品の加工先を探す人は、検索で探します。
加工方法 材質材質 加工 依頼。
Instagramで加工先を探すことは、多くありません。
だから役割を決めてから始める必要があります。
見られる順番
見られる順番
| 順番 | 見ていること | 見る場所 |
|---|---|---|
| 1 | 何を作っている会社か | プロフィール、投稿 |
| 2 | どんな設備があるか | 設備の投稿 |
| 3 | どんな人が働いているか | 社員の投稿 |
| 4 | 募集しているか | 採用の投稿 |
| 5 | どう連絡するか | プロフィールのリンク |
役割を決める
受注を目的にすると、成果が出にくくなります。
採用、認知、地域との関係。
どれを目的にするかを先に決めてください。
採用が現実的な目的になる
若い人が集まりにくい業種です。働く場所として知ってもらうことが、最も現実的な目的になります。
製造業のInstagramに何を投稿すればいいのか
加工の様子、設備、働く人。
この三つが中心になります。
機械が動く様子は、動画で見せると伝わります。
投稿の種類を決める
投稿の種類
| 種類 | 内容 | 頻度の目安 |
|---|---|---|
| 加工 | 機械が動く様子、切削、溶接 | 週1〜2回 |
| 設備 | 保有している機械、測定機器 | 月1〜2回 |
| 社員 | 紹介、仕事の内容 | 週1回 |
| 製品 | 作ったもの(許可を得たもの) | 月1〜2回 |
| 工場 | 中の様子、整理整頓 | 月1回 |
| 採用 | 募集の職種、選考の流れ | 月1〜2回 |
これは説明のための一例です。
自分の会社の投稿できる内容に合わせてください。
機械が動く様子を動画で見せる
切削、切粉、火花、溶接。
動画のほうが伝わります。
これは同業の人や、ものづくりに興味のある人に届きます。
社員を出す
誰が働いているか、どんな仕事をしているか。
本人の同意を得たうえで、顔と名前を出します。
工場の様子を見せる
整理されているか、明るいか、暑くないか。働く場所として判断されます。
守秘義務のある中で、何を見せるのか
取引先の部品は、機密に関わります。
だから設備、加工の技術、自社のサンプルを中心にしてください。
取引先の部品を出さない
許可を得ていない部品は、投稿できません。
形状から製品が特定される可能性もあります。
許可を得る
出す場合は、必ず取引先の許可を得てください。
どこまで出してよいかも確認します。
出せるもの・出せないもの
| 出せる | 出せない |
|---|---|
| 自社の設備 | 許可のない取引先の部品 |
| 自社で作ったサンプル | 図面 |
| 加工の技術(一般的な範囲) | 取引先の名前 |
| 工場の様子 | 製品が特定される形状 |
| 社員 | — |
自社のサンプルを作る
投稿用に、自社でサンプルを作る方法があります。
機密に関わらず、技術を見せられます。
加工の様子を部分的に見せる
全体を出さず、切削の瞬間や切粉だけを撮る。
これなら製品が特定されません。
図面を出さない
図面は、最も機密性が高いものです。
背景に写り込んでいないかも確かめてください。
架空の実績を作らない
架空の取引先や、他社の製品を自社のものとして出すことは絶対に避けてください。
採用の接点として、どう使うのか
若い人が集まりにくい業種です。
だから働く場所として、何が見えるかを投稿してください。
求人票に書けないことを出す
工場の様子、休憩室、使う道具、一日の流れ。
求職者が見ていること
| 項目 | 投稿で示せること |
|---|---|
| 職場 | 工場の様子、清潔さ、明るさ |
| 仕事 | 何を作るか、一日の流れ |
| 人 | 誰が働いているか、年齢層 |
| 設備 | 使う機械、新しさ |
| 教育 | 未経験からの流れ、資格取得 |
| 環境 | 休憩室、更衣室、空調 |
未経験から始められるか書く
入社時に経験のない社員が多くいます
資格の取得を支援しています
これが応募のハードルを下げます。
若手の社員を出す
同じ年代の人がいると分かると、応募しやすくなります。
本人の同意を得たうえで投稿します。
空調や環境を書く
暑い、汚いという印象を持たれています。
空調があるなら、それを書いてください。
選考の流れを書く
何回面接があるか、見学ができるか。
工場の見学だけでも歓迎します
記録する項目を決める
記録する項目を、項目ごとに見ていきます。
投稿数については、記録の単位は月別。
プロフィールの閲覧については、記録の単位は月別。
採用の応募については、記録の単位はInstagram経由の件数。
見学については、記録の単位は件数。
問い合わせについては、記録の単位は内容別。
これは説明のための項目の例です。自分の会社の状況に合わせて決めてください。
受注の経路として、どう使えるのか
Instagramから直接の発注は多くありません。
ただし、技術を知ってもらう接点にはなります。
プロフィールから、詳しい情報に飛べる形にしてください。
プロフィールから設備の一覧に飛ばす
Instagramでは詳細を書ききれません。
ホームページの設備の一覧に飛ばします。
加工の条件を短く書く
対応できる材質、加工方法、寸法、ロット。
プロフィールに短く書きます。
プロフィールに入れる要素を、項目ごとに見ていきます。
会社名については、内容は正式名称。
加工については、内容はできる加工の種類。
材質については、内容は扱える材質。
ロットについては、内容は1個から可能か。
所在地については、内容は—。
リンクについては、内容はホームページ、問い合わせ。
小ロットに対応するなら書く
試作1個から対応します
これは大手にはできないことです。
図面を送れる形にする
DMではなく、ホームページのフォームかメールに誘導します。
図面は機密性が高いためです。
図面のご送付は、ホームページのフォームからお願いします
展示会の案内を出す
出展する展示会の告知。
Instagramで知った人が、展示会で会いに来ることがあります。
同業とのつながりも生まれる
他の工場、材料の会社、機械のメーカー。技術の交流や、仕事の紹介につながることがあります。
技術をどう言語化するのか
精密加工だけでは、何ができるか伝わりません。
材質、加工方法、寸法、公差。
具体的な言葉で書いてください。
抽象的な言葉を避ける
言い換えの例を、項目ごとに見ていきます。
精密加工については、具体的な書き方は公差◯μmまでの旋盤加工。
難しい材料に対応については、具体的な書き方はチタン、インコネルの加工実績。
小ロット対応については、具体的な書き方は試作1個から量産◯個まで。
短納期については、具体的な書き方は図面受領から◯日での出荷実績あり。
高品質については、具体的な書き方は三次元測定機による全数検査。
材質を書く
鉄、ステンレス、アルミ、樹脂、難削材。
扱える材質を書きます。
加工方法を書く
旋盤、フライス、研削、放電、板金、溶接。
何ができるかを書きます。
設備を写真で見せる
機械の名称と、加工できる範囲。
写真と一緒に書きます。
検査の体制を書く
どんな測定機器があるか、どう検査するか。
これは品質を示す材料になります。
できないことも書く
対応できない材質、寸法、ロット。これを書くと、合わない問い合わせが減ります。
続けられる形を、どう作るのか
製造業では、投稿の担当を置きにくい場合があります。
だから現場で撮って、後でまとめて投稿する形にしてください。
現場で撮る
作業の合間に、スマートフォンで撮る。
加工の様子、完成した部品、機械。
まとめて投稿する
毎日投稿する必要はありません。
週に1〜2回、まとめて投稿する形で構いません。
撮る人を決める
誰が撮るか、誰が投稿するか。
一人に任せると、その人がいないときに止まります。
続けるための工夫を、項目ごとに見ていきます。
撮るについては、内容は現場の人がスマートフォンで撮る。
ためるについては、内容は共有のフォルダに入れる。
投稿については、内容は事務の人が週に1〜2回投稿する。
頻度については、内容は週1〜2回で構わない。
内容については、内容は同じような投稿でも構わない。
同じような投稿でも構わない
毎回違う内容を考えると、続きません。
加工の様子は、毎回同じような写真でも構いません。
安全に配慮する
撮影のために、安全を損なうことがないようにしてください。
保護具を着用した状態の写真を選びます。
無理に続けない
成果が出ないまま続けると、時間だけが減ります。目的と指標を決めて、一定期間で判断してください。
何から手をつければいいのか
目的を決めることが最初です。
採用か、認知か。
そのうえで、何を出してよいかを取引先に確かめてください。
着手の順番
着手の順番を、項目ごとに見ていきます。
1については、やることは目的を決める(採用、認知)、かかる時間の目安は半日。
2については、やることは出してよいものを確かめる(守秘義務)、かかる時間の目安は1日。
3については、やることはプロフィールに加工・材質・ロットを書く、かかる時間の目安は半日。
4については、やることは社員の掲載の同意を取る形を作る、かかる時間の目安は半日。
5については、やることは撮る人と投稿する人を決める、かかる時間の目安は半日。
6については、やることは測る指標を決める、かかる時間の目安は半日。
ここに挙げた時間の目安は、説明のための仮の値です。
体制や、既にある資料の量で変わります。
機密を確かめる
すでに投稿している内容に、取引先の部品や図面が写っていないか確かめてください。
背景の写り込みも確かめます。
社員の同意を確かめる
写真に、本人の同意が取れているか確かめてください。
退職後の扱いも決めておきます。
安全を確かめる
保護具を着用していない状態の写真がないか確かめてください。
最初の一つは今日から始められる
今のプロフィールを開いて、何を作っている会社かが分かるか確かめてください。
扱える材質と加工方法が書いてあるか。
どちらかが欠けているなら、そこを直すのが最初の一歩です。
何の会社か分からないと、採用にも認知にもつながりません。
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よくある質問
製造業でInstagramをやる意味はありますか
受注を目的にすると、成果は出にくくなります。発注する人は検索で探すためです。採用と認知が現実的な目的になります。若い人が集まりにくい業種なので、働く場所として知ってもらうことに意味があります。
取引先の部品は機密で、投稿できません
自社の設備、自社で作ったサンプル、加工の様子の部分的な写真(切削の瞬間、切粉)を中心にしてください。取引先の部品を出す場合は必ず許可を得てください。図面が背景に写り込んでいないかも確かめてください。
何を投稿すればよいか分かりません
機械が動く様子の動画、設備、働く人、工場の様子。この四つが中心になります。毎回違う内容を考える必要はありません。加工の様子は、同じような写真でも構いません。
続ける体制が作れません
現場の人がスマートフォンで撮り、共有のフォルダに入れ、事務の人が週に1〜2回まとめて投稿する形が現実的です。一人に任せると、その人がいないときに止まります。撮る人と投稿する人を分けてください。
技術をどう書けばよいですか
精密加工ではなく公差◯μmまでの旋盤加工。抽象的な言葉を、材質、加工方法、寸法、公差といった具体的な言葉に置き換えてください。対応できないことも書くと、合わない問い合わせが減ります。
まとめ
- 見ている人の多くは、発注を検討している設計者ではありません。求職者、同業の人、地域の人です。だからInstagramの役割は、受注より採用と認知になります
- 加工の様子、設備、働く人。この三つが中心になります。機械が動く様子は、動画で見せると伝わります
- 取引先の部品は、機密に関わります。だから設備、加工の技術、自社のサンプルを中心にしてください
- 若い人が集まりにくい業種です。だから働く場所として、何が見えるかを投稿してください
- Instagramから直接の発注は多くありません。ただし、技術を知ってもらう接点にはなります。プロフィールから、詳しい情報に飛べる形にしてください
- 精密加工だけでは、何ができるか伝わりません。材質、加工方法、寸法、公差。具体的な言葉で書いてください
- 製造業では、投稿の担当を置きにくい場合があります。だから現場で撮って、後でまとめて投稿する形にしてください
- 目的を決めることが最初です。採用か、認知か。そのうえで、何を出してよいかを取引先に確かめてください