
施工の枠が既存の事業と共通であることです。
新しい商材が売れても、施工できなければ受注が積み上がらず、既存の工事も遅れます。
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目次
目次
- リノベーションの会社が新しい事業を始めるときの、最初の制約
- 制約は、供給の側にある
- 既存の顧客と接点のある層を、どこまで使えるか
- 使える接点を、整理する
- 先に確かめるのは、需要と供給のどちらか
- 受けられるかを、先に確かめる
- 立ち上げの時期に、何を見て判断するのか
- 最初の段階で見るのは、精度
- 新しい事業の予算を、既存からどう切り離すか
- 枠の大きさを、先に決めて固定する
- 組織と営業を、どこまで分けるか
- 窓口を分ける理由
- 新しい商材の表現に、どう注意するか
- 既存の実績との線引きを、明確にする
- リノベーションの会社が新しい事業を立ち上げる手順
- 試算の例で確認する
- よくある質問
- まとめ
施工の枠が既存の事業と共通であることです。
新しい商材が売れても、施工できなければ受注が積み上がらず、既存の工事も遅れます。
リノベーションの会社が新しい事業を始めるときの、最初の制約
施工の枠が既存の事業と共通であることです。
新しい商材が売れても、施工できなければ受注が積み上がらず、既存の工事も遅れます。
新しい商材の立ち上げは、集客の話から始まりがちです。
この事業では、先に確かめることがあります。
制約は、供給の側にある
設計の担当も、現場を管理する担当も、協力会社も、既存の事業と共通です。
新しい商材の受注が増えると、その分だけ既存の工事の枠が減ります。
リノベーションで新しい事業が既存の事業と取り合うもの
| 取り合う資源 | 影響の大きさ | 分けられるか |
|---|---|---|
| 設計の担当の時間 | 大きい | 担当を分ければ可能 |
| 現場を管理する担当の時間 | 大きい | 担当を分ければ可能 |
| 協力会社の職人の稼働 | 大きい | 分けにくい |
| 相談に対応する担当の時間 | 中くらい | 分けられる |
| 集客の予算 | 中くらい | 枠を分ければ可能 |
| 会社の名前と信頼 | 共有される | 分けるかどうかの判断が要る |
取り合いを、先に数字で示す
新しい商材で何件を受けると、既存の工事が何件減るか。
この試算を出してから始めます。
名前を分けるかどうかも、先に決める
既存の名前で出すと、信頼を使えますが、既存の顧客層の期待とずれることがあります。分けると、認知を一から作ることになります。
既存の顧客と接点のある層を、どこまで使えるか
引き渡し済みの顧客と、探索の途中で止まった層の2つが使えます。
ただし、既存の商材を期待している層なので、案内の仕方を誤ると信頼を損ないます。
新しい商材の最初の検証は、既存の接点を使うのが最短です。
費用をかけずに、需要の有無が確かめられます。
使える接点を、整理する
引き渡し済みの顧客。
探索の途中で止まった層。
相談まで至らなかった層。
リノベーションで新しい商材に使える既存の接点
| 接点 | 使いやすさ | 注意する点 |
|---|---|---|
| 引き渡し済みの顧客 | 高い | 売り込みが続くと関係が悪化する |
| 探索の途中で止まった層 | 高い | 止まった理由と商材が合うか |
| 条件が合わず断った層 | 中くらい | 断った理由を覚えている |
| 相談まで至らなかった層 | 低い | 関係が薄い |
| 紹介をくれた顧客 | 高い | 数が限られる |
検証の目的を、売ることに置かない
最初は反応を見ることが目的です。
反応がなければ、需要がないという情報が得られます。
案内の頻度に注意する
既存の顧客への案内が増えると、関係が悪化します。
回数の上限を決めます。
使えない場合もあることを、想定する
既存の顧客層と新しい商材の対象がまったく違うことがあります。その場合は、一から集客することになります。
先に確かめるのは、需要と供給のどちらか
供給です。
受けられない状態で需要を確かめると、確かめた需要に応えられません。
一般的には、需要の検証を先にします。
施工を伴う事業では、順番が逆になります。
受けられるかを、先に確かめる
新しい商材の工事を、いまの体制で受けられるか。
協力会社に、対応できる先があるか。
これを確かめずに集客すると、受注を断ることになります。
リノベーションで立ち上げ前に確かめる供給の条件
| 確かめること | 確かめ方 | 受けられない場合 |
|---|---|---|
| 設計の担当が対応できるか | 数件を実際に設計してみる | 担当の採用か育成が要る |
| 協力会社が対応できるか | 既存の先に確認する | 新しい先の開拓が要る |
| 原価が読めるか | 数件の見積を実際に作る | 見積の精度が上がるまで待つ |
| 工期が読めるか | 数件を実際に施工する | 工程の設計が要る |
| 既存の工事と両立できるか | 枠の試算 | 片方を減らす判断が要る |
数件を実際にやってみる
机上の検討では、原価も工期も読めません。
既存の顧客からの依頼で数件を実施して、実績を作ります。
原価が読めない状態で、価格を出さない
見積の精度が低いまま集客すると、受注ごとに損が出ます。
数件の実績から、原価の幅を把握します。
需要の検証は、供給の確認と並行する
供給を確かめている間に、既存の接点で反応を見ます。この二つは並行できます。
立ち上げの時期に、何を見て判断するのか
受注の件数ではなく、原価と工期が読めるようになったかで判断します。
件数を目標にすると、読めない状態のまま受注を増やしてしまいます。
立ち上げの時期の評価を、既存の事業と同じ数字で行うと誤ります。
この時期に見るべきものが違います。
最初の段階で見るのは、精度
見積と実際の原価の差。
想定した工期と実際の工期の差。
この差が縮まることが、立ち上げの進捗です。
リノベーションで立ち上げの段階ごとに見る数字
| 段階 | 見る数字 | 次に進む条件 |
|---|---|---|
| 検証の段階 | 見積と実原価の差 | 差が一定の幅に収まる |
| 初期の段階 | 工期の想定と実績の差 | 工程が読める |
| 拡大の判断の段階 | 受注の件数と粗利率 | 既存の事業と比較できる |
| 拡大の段階 | 受注の件数と獲得費用 | 既存の事業と同じ指標 |
| 定着の段階 | 既存の事業との資源の配分 | 両立できているか |
件数の目標を、早い段階で置かない
件数を目標にすると、原価が読めないまま受注します。
精度が上がってから、件数の目標に切り替えます。
撤退の判断の材料も、この数字で見る
精度が一定の期間で上がらないなら、その商材は自社に向いていません。
件数が出ていても、原価が読めないなら続けるべきではありません。
既存の事業の数字を、悪化させていないか見る
新しい事業に資源を取られて、既存の工事が遅れていないか。両方を並べて見ます。
新しい事業の予算を、既存からどう切り離すか
別枠にして、既存の事業の予算から流用しない形にします。
同じ枠にすると、成果が出ている既存の事業に予算が戻ります。
新しい事業の予算は、成果が出るまで効率が悪く見えます。
既存の事業と同じ枠で比較すると、必ず負けます。
枠の大きさを、先に決めて固定する
いくらまで使うかを先に決めます。
その範囲で、期間も決めます。
リノベーションで新しい事業の予算枠を設計するを、項目ごとに見ていきます。
枠の総額については、決め方は既存の事業の粗利から一定の割合、決めないと起きることは期中に削られる。
期間については、決め方は精度が上がるまでの期間、決めないと起きることは早期に打ち切られる。
評価の時期については、決め方は期間の終わりに一度、決めないと起きることは毎月の会議で議論になる。
追加の投資の条件については、決め方は精度の数字が基準を満たす、決めないと起きることは感覚で追加される。
撤退の条件については、決め方は期間内に基準を満たさない、決めないと起きることはだらだら続く。
撤退の条件を、着手の前に決める
始めたあとに撤退の話をすると、感情の議論になります。
着手の前に、何が満たされなければやめるかを決めます。
既存の事業の予算に、手をつけない
新しい事業の予算が足りなくなっても、既存から流用しません。
枠の中で収める前提を守ります。
枠の中で、優先順位を決める
供給の確認と需要の検証のどちらに使うか。枠が限られるほど、順番が重要になります。
組織と営業を、どこまで分けるか
相談の窓口は分け、設計と現場は共有します。
窓口を分けないと、既存の商材の相談に埋もれます。
組織を完全に分けると、資源が足りません。
共有する部分と分ける部分を決めます。
窓口を分ける理由
既存の商材の相談が多いと、新しい商材の相談は後回しになります。
専任の窓口を置くと、対応の速さが保てます。
リノベーションで新しい事業の組織をどう分けるかを、項目ごとに見ていきます。
相談の窓口については、分けるかは分ける、理由は既存の相談に埋もれる。
営業の担当については、分けるかは分ける、理由は説明の内容が違う。
設計の担当については、分けるかは共有、理由は人が足りない。
現場を管理する担当については、分けるかは共有、理由は人が足りない。
協力会社については、分けるかは状況による、理由は対応できる先が違うことがある。
集客の予算については、分けるかは分ける、理由は評価の基準が違う。
評価の指標については、分けるかは分ける、理由は立ち上げの段階が違う。
共有する部分の優先順位を、決めておく
設計と現場の担当を共有すると、どちらを優先するかの問題が起きます。
既存を優先するのか、新しい事業を優先するのか。
先に決めておきます。
兼務の担当の評価を、分ける
既存と新しい事業を兼務する担当が、既存の数字だけで評価されると、新しい事業に時間を使いません。
評価の中に、新しい事業の分を入れます。
責任者を、一人決める
新しい事業の責任者が決まっていないと、誰も判断しません。兼務でも、責任者を明確にします。
新しい商材の表現に、どう注意するか
実績がない段階で、実績があるように見せないことです。
既存の事業の実績を、新しい商材の実績のように示すと問題になります。
新しい商材には、実績がありません。
その状態で集客するときの表現には、注意が要ります。
既存の実績との線引きを、明確にする
会社としての実績と、その商材の実績は別です。
混同させる書き方は避けます。
リノベーションで新しい商材の表現で注意する点を、項目ごとに見ていきます。
実績の示し方については、避ける書き方は会社の実績を商材の実績のように書く、置き換える書き方は会社の実績と商材の状況を分けて書く。
費用の示し方については、避ける書き方は少数の事例から幅を断定する、置き換える書き方は幅の根拠と条件を明示する。
工期の示し方については、避ける書き方は想定の工期を確定のように書く、置き換える書き方は想定である旨と変動の要因を書く。
できることの示し方については、避ける書き方は検証していないことを書く、置き換える書き方は実際に施工した範囲を書く。
比較の示し方については、避ける書き方は既存の商材より優れていると書く、置き換える書き方は向いている条件の違いを書く。
確認の手順を、通常の商材と同じにする
何をどこまで書けるかは、掲載時点の最新の公式ガイドラインで確認してください。
新しい商材は例外扱いにせず、同じ確認の手順を通します。
最初の顧客に、状況を正しく伝える
実績が少ないことを隠さずに伝えます。
伝えたうえで受けてくれた顧客が、最初の事例になります。
最初の事例を、丁寧に作る
数が少ないうちは、一件の事例の重みが大きくなります。記録を丁寧に残します。
リノベーションの会社が新しい事業を立ち上げる手順
既存の施工の枠との取り合いを試算することから始めます。
供給の制約を確かめずに集客を始めると、受注を断ることになります。
立ち上げの作業は、供給の確認から始まります。
需要の検証は、その後か並行です。
リノベーションで新しい事業を立ち上げる進め方を、項目ごとに見ていきます。
1については、やることは既存の施工の枠との取り合いを試算する、期間の目安は3週間。
2については、やることは数件を実際に施工して原価と工期を測る、期間の目安は6か月。
3については、やることは既存の接点で需要の反応を確かめる、期間の目安は並行して3か月。
4については、やることは予算の枠と期間と撤退の条件を決める、期間の目安は3週間。
5については、やることは相談の窓口と営業の担当を分ける、期間の目安は4週間。
6については、やることは精度が基準を満たしたら件数の目標に切り替える、期間の目安は状況による。
試算の例で確認する
数字は説明のための仮の値です。
年間に着工できる件数が48件で、新しい商材で12件を受けると、既存の工事は36件になります。
既存の一件の粗利が300万円、新しい商材が150万円なら、粗利の合計は減ります。
この計算を先に出してから、判断します。
見る数字を決める
リノベーションの新しい事業の立ち上げを点検する数字を、項目ごとに見ていきます。
見積と実原価の差については、頻度は案件ごと、判断の目安は精度が上がっているか。
想定した工期と実績の差については、頻度は案件ごと、判断の目安は工程が読めているか。
既存の事業の着工の件数については、頻度は毎月、判断の目安は悪化していないか。
新しい商材の相談の件数については、頻度は毎月、判断の目安は需要があるか。
予算の枠の消化率については、頻度は毎月、判断の目安は枠の中に収まっているか。
撤退の条件に対する位置については、頻度は四半期、判断の目安は続けるかどうかの判断。
既存の事業の数字を、必ず並べる
新しい事業の数字だけを見ていると、既存の悪化に気づきません。
両方を同じ場所で見ます。
撤退の判断を、先延ばしにしない
決めた期間で基準を満たさなければ、やめます。
続ける判断をするなら、理由を記録します。
リノベーションで新しい商材を始めるかどうか判断できない場合は、無料相談で現状の体制を一緒に整理するところから始められます。事業の設計ごと見直す段階ならWeb集客改善サービスもあります。
よくある質問
リノベーションの会社が新しい事業を始めるとき最初に確かめることは何ですか
既存の施工の枠との取り合いです。設計の担当、現場を管理する担当、協力会社の職人は既存の事業と共通なので、新しい商材の受注が増えるとその分だけ既存の工事の枠が減ります。
需要と供給のどちらを先に検証しますか
供給です。受けられない状態で需要を確かめると、確かめた需要に応えられません。数件を実際に施工して原価と工期が読めるかを確認してから、集客を広げてください。
立ち上げの時期は何を目標にしますか
受注の件数ではなく、見積と実際の原価の差、想定した工期と実績の差です。件数を目標にすると、原価が読めないまま受注を増やして損が出ます。精度が上がってから件数に切り替えます。
予算はどう扱いますか
既存の事業とは別枠にして、総額と期間と撤退の条件を着手の前に決めます。同じ枠にすると、成果が出ている既存の事業に予算が戻ります。既存の予算からの流用もしません。
組織はどこまで分けますか
相談の窓口と営業の担当は分け、設計と現場は共有します。窓口を分けないと既存の商材の相談に埋もれます。共有する部分については、どちらを優先するかを先に決めてください。
まとめ
- 施工の枠が既存の事業と共通であることです。新しい商材が売れても、施工できなければ受注が積み上がらず、既存の工事も遅れます
- 引き渡し済みの顧客と、探索の途中で止まった層の2つが使えます。ただし、既存の商材を期待している層なので、案内の仕方を誤ると信頼を損ないます
- 供給です。受けられない状態で需要を確かめると、確かめた需要に応えられません
- 受注の件数ではなく、原価と工期が読めるようになったかで判断します。件数を目標にすると、読めない状態のまま受注を増やしてしまいます
- 別枠にして、既存の事業の予算から流用しない形にします。同じ枠にすると、成果が出ている既存の事業に予算が戻ります
- 相談の窓口は分け、設計と現場は共有します。窓口を分けないと、既存の商材の相談に埋もれます
- 実績がない段階で、実績があるように見せないことです。既存の事業の実績を、新しい商材の実績のように示すと問題になります
- 既存の施工の枠との取り合いを試算することから始めます。供給の制約を確かめずに集客を始めると、受注を断ることになります