
物件の情報を扱う仕組みと、工事の案件を管理する仕組みが別々に動いているからです。
同じ顧客が、探索の段階と設計の段階で別の記録になります。
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目次
目次
- リノベーションで、顧客の記録がつながらなくなる場所
- 分断は、担当が変わる場所で起きる
- 何を最初につなぐのか
- 使い道が決まっていないものは、つながない
- 記録の仕組みを、どこまで作り込むのか
- 見る頻度ごとに、必要な仕組みが違う
- 物件の情報と顧客の希望を、どう結びつけるか
- 条件を、項目に分解する
- 慎重な扱いが要る情報を、どこまで残すか
- 何を残し、何を残さないかを決める
- 探索が長引いている見込み客を、どう管理するか
- 最終の接触日を、必ず持つ
- 仕組みを入れても使われなくなる理由
- 入力の負担と、得られる利益が釣り合っていない
- リノベーションの顧客の記録を整える手順
- 棚卸しの例で確認する
- よくある質問
- まとめ
物件の情報を扱う仕組みと、工事の案件を管理する仕組みが別々に動いているからです。
同じ顧客が、探索の段階と設計の段階で別の記録になります。
リノベーションで、顧客の記録がつながらなくなる場所
物件の情報を扱う仕組みと、工事の案件を管理する仕組みが別々に動いているからです。
同じ顧客が、探索の段階と設計の段階で別の記録になります。
中古の物件を買って工事をする事業では、扱う情報が二種類あります。
物件に紐づく情報と、顧客に紐づく情報です。
この二つが別の仕組みに入ると、同じ人の履歴が分断されます。
分断は、担当が変わる場所で起きる
相談の受付、物件の探索、設計、工事、引き渡し。
この段階ごとに担当が変わり、それぞれが自分の使いやすい形で記録を持ちます。
リノベーションで記録が分断される場所
| 段階 | 記録される内容 | よくある置き場 | 次に引き継がれるか |
|---|---|---|---|
| 相談の受付 | 希望の条件と連絡先 | 問い合わせの管理 | 一部しか引き継がれない |
| 物件の探索 | 見た物件と見送った理由 | 担当の手元 | ほとんど残らない |
| 申し込みと資金 | 条件と進捗 | 仲介の管理 | 工事側に渡らない |
| 設計と見積 | 図面と仕様と金額 | 設計の管理 | 顧客の履歴と紐づかない |
| 工事 | 工程と変更の記録 | 現場の管理 | 引き渡し後に閉じる |
| 引き渡し後 | 不具合と追加の相談 | 窓口の手元 | 過去の記録と結びつかない |
見送った物件の記録が、最も失われやすい
なぜその物件を見送ったかは、条件を見直すときの最重要の材料です。
担当の手元にしかないと、担当が変われば消えます。
つながっていないと、何ができなくなるか
止まった相談を戻す設計ができません。引き渡し後の追加の提案の時期が読めません。経路ごとの契約への到達も出せません。
何を最初につなぐのか
相談の受付から工事の契約までの段階の記録です。
すべての記録を一度につなごうとすると、着手できません。
基盤の整備は、範囲を決めないと終わりません。
最初につなぐ範囲を、使い道から決めます。
使い道が決まっていないものは、つながない
つないでも誰も見ない記録があります。
どの判断に使うかが言えないものは、後回しにします。
リノベーションでつなぐ優先順位
| つなぐ対象 | 使い道 | 優先度 |
|---|---|---|
| 相談から契約までの段階と日付 | 段階ごとの通過率の把握 | 最も高い |
| 最初の接点の経路 | 経路ごとの評価 | 高い |
| 判定した質の条件 | 入口の訴求の見直し | 高い |
| 見送った物件と理由 | 条件の見直しの提案 | 中くらい |
| 見積の金額と失注の理由 | 金額の伝え方の見直し | 中くらい |
| 引き渡し後の相談の履歴 | 追加の提案の時期 | 中くらい |
| 図面と仕様の詳細 | 設計の参照 | 低い |
段階と日付だけで、多くのことが分かる
どこで止まっているか、何日かかっているか。
この2つだけで、改善する場所が決まります。
入力する人の負担から逆算する
つなぎたい情報が増えるほど、入力が増えます。
入力する人が続けられる量に収めます。
既存の仕組みを捨てない
設計も現場も、いま使っている仕組みがあります。すべてを置き換えるのではなく、必要な項目だけを共通の場所に出します。
記録の仕組みを、どこまで作り込むのか
判断に使う頻度で決めます。
四半期に一度しか見ない数字のために、日次で同期する仕組みは要りません。
基盤の規模は、使う頻度で決まります。
頻度を確かめずに設計すると、過剰になります。
見る頻度ごとに、必要な仕組みが違う
毎週見る数字は、自動で集計される必要があります。
四半期に一度の数字は、手作業の集計で足ります。
リノベーションで見る頻度と必要な仕組み
| 見る数字 | 頻度 | 必要な仕組み |
|---|---|---|
| 相談の件数と段階 | 毎週 | 自動で集計される形 |
| 最初の連絡までの時間 | 毎週 | 記録の時刻が残る形 |
| 段階ごとの通過率 | 毎月 | 自動の集計 |
| 経路ごとの契約への到達 | 四半期 | 手作業でも可 |
| 見送った物件の傾向 | 四半期 | 手作業でも可 |
| 引き渡し後の相談の履歴 | 随時 | 検索できる形 |
過剰に作ると、使われずに終わる
最初から完全な仕組みを目指すと、立ち上がりません。
手作業で回る範囲から始めて、負担が重くなった部分を自動にします。
拠点が複数ある場合の注意
拠点ごとに記録の形が違うと、集計ができません。
項目と選択肢だけは、先に統一します。
費用の判断は、削減できる時間で見る
集計にかかっている時間を測ります。その時間の削減額が、仕組みへの投資の目安になります。
物件の情報と顧客の希望を、どう結びつけるか
顧客の希望する条件を、物件の情報と同じ項目の形で持ちます。
文章で書かれた希望は、物件と突き合わせられません。
探索の効率は、条件の持ち方で決まります。
自由な文章で記録されていると、照合が人の作業になります。
条件を、項目に分解する
エリア、広さ、築年数、価格の上限、構造の種類。
物件の情報と同じ項目で持つと、自動で照合できます。
リノベーションで顧客の条件を項目に分解する
| 項目 | 物件の情報と照合できるか | 注意する点 |
|---|---|---|
| 希望のエリア | できる | 範囲の広がりを許容する形にする |
| 広さの下限 | できる | 工事後の使い方で変わる |
| 価格の上限 | できる | 工事の費用と合算した総額で持つ |
| 築年数の上限 | できる | 工事の可否と関係する |
| 建物の構造 | できる | 工事でできることが変わる |
| 間取りの希望 | 部分的 | 工事で変えられるので固定しない |
| 仕上げやデザインの好み | できない | 別の項目として持つ |
総額で持つことが、この事業では重要
物件の価格の上限だけを持つと、工事の費用が入りません。
総額の上限から、工事の想定額を引いた残りを物件の上限にします。
条件は変わる前提で、履歴を残す
探索の過程で条件は必ず変わります。
変わった履歴が残っていると、どこまで譲歩したかが見えます。
見送った理由も、項目で持つ
価格、立地、広さ、状態、工事の制約。選択肢で持つと、傾向が集計できます。
慎重な扱いが要る情報を、どこまで残すか
資金に関する情報と、家族の状況の情報は取り扱いを分けます。
誰が見られるかを決めずに同じ場所に置くと、問題になります。
この事業では、顧客の資金の状況や家族の事情に触れる機会があります。
記録として残す以上、管理の方針が要ります。
何を残し、何を残さないかを決める
判断に必要な情報だけを残します。
会話の中で知った事情をすべて書くと、管理の負担が重くなります。
リノベーションで扱いに注意が要る情報を、項目ごとに見ていきます。
総額の上限の目安については、残すかは残す、見られる範囲は担当と管理者。
資金の調達の方法の種別については、残すかは残す、見られる範囲は担当と管理者。
収入や勤務先の詳細については、残すかは残さない、見られる範囲は記録しない。
家族の構成については、残すかは判断に必要な範囲で残す、見られる範囲は担当と管理者。
家族の事情の詳細については、残すかは残さない、見られる範囲は記録しない。
過去の物件の内見の履歴については、残すかは残す、見られる範囲は担当と管理者。
見られる範囲を、役割で決める
全員が全部を見られる状態は、避けます。
役割ごとに見られる範囲を決めます。
同意の取り方と記録の扱いを整える
情報の取得と利用について、何をどう伝えるべきかは、掲載時点の最新の公式ガイドラインで確認してください。
自治体や業界の団体で運用が異なる場合は、窓口で確認してください。
社内の方針を文書にして、担当が変わっても運用が続く形にします。
計測の仕組みの前提も変わる
閲覧の記録を扱う仕組みは、同意の状態によって動作が変わります。設定の前提が変わったときに誰が確認するかを決めておきます。
探索が長引いている見込み客を、どう管理するか
段階ではなく、最後に動きがあった日で管理します。
段階だけで見ると、止まっている案件が見えません。
探索の期間が長い案件は、段階が変わらないまま何か月も残ります。
段階の一覧を見ても、動いているかどうかが分かりません。
最終の接触日を、必ず持つ
いつ最後に連絡を取ったか。
この日付があると、放置されている案件が一目で分かります。
リノベーションで長期の見込み客を管理する項目を、項目ごとに見ていきます。
最終の接触日については、使い道は放置の検出、更新の頻度は接触のたび。
次の接触の予定日については、使い道は忘れの防止、更新の頻度は接触のたび。
見た物件の件数については、使い道は探索の進み具合、更新の頻度は随時。
条件の変更の履歴については、使い道は譲歩の度合い、更新の頻度は変更のたび。
動きが止まっている日数については、使い道は所有権の切り替え、更新の頻度は自動で計算。
自動の配信への反応については、使い道は関心が残っているか、更新の頻度は自動で記録。
動きのない日数で、扱いを切り替える
一定の日数を超えたら、自動の配信に移します。
人が判断する形にすると、運用されません。
配信への反応を、記録に戻す
配信を開いた、事例を見た。
この記録が戻ってくると、再開の時期が読めます。
対象から外す条件も決める
何年も動きがない相手を持ち続けると、母数が膨らみます。外す条件を決めて、定期的に整理します。
仕組みを入れても使われなくなる理由
入力する人に返るものがないからです。
入力の項目を減らすことと、入力の結果を返すことの両方が要ります。
仕組みの導入が失敗する原因は、たいてい技術ではありません。
運用の設計です。
入力の負担と、得られる利益が釣り合っていない
入力する人にとって、入力は純粋な負担です。
自分の仕事が楽になる部分を作らないと、続きません。
リノベーションで記録の運用が続かなくなる原因を、項目ごとに見ていきます。
入力の項目が多いについては、現れ方は空欄が増える、対処は判断に使う項目だけに絞る。
入力する意味が分からないについては、現れ方は形だけの入力になる、対処は集計の結果を毎月返す。
自分の仕事に戻らないについては、現れ方は後回しになる、対処は案件の管理画面に反映させる。
選択肢が現場の言葉でないについては、現れ方は誤った選択が増える、対処は現場の言葉に直す。
拠点ごとに運用が違うについては、現れ方は集計できない、対処は項目と選択肢を統一する。
入力しなくても困らないについては、現れ方は入力されない、対処は入力のない案件を会議で扱わない。
集計の結果を、毎月返す
入力した結果、何が分かったか。
返らないと、入力は無意味な作業になります。
運用の担当を、必ず置く
仕組みを入れたあと、誰が運用を見るか。
決めないと、半年で形骸化します。
項目の見直しを、四半期ごとに行う
使われていない項目は削ります。増やすだけだと、負担が積み上がります。
リノベーションの顧客の記録を整える手順
いま記録がどこに何の形であるかを棚卸しすることから始めます。
棚卸しをせずに仕組みを選ぶと、既存の記録が移せません。
整備の作業は、現状の把握から始まります。
新しい仕組みを選ぶのは、そのあとです。
リノベーションの顧客の記録を整える進め方を、項目ごとに見ていきます。
1については、やることは記録がどこに何の形であるかを棚卸しする、期間の目安は3週間。
2については、やることは判断に使う項目を決めて、それ以外を落とす、期間の目安は2週間。
3については、やることは項目と選択肢を拠点と部署で統一する、期間の目安は3週間。
4については、やることは段階と日付の記録を全件に入れる運用を始める、期間の目安は4週間。
5については、やることは扱いに注意が要る情報の方針を文書にする、期間の目安は3週間。
6については、やることは集計の結果を毎月返す仕組みを作る、期間の目安は2週間。
棚卸しの例で確認する
数字は説明のための仮の値です。
相談の記録が3か所、物件の情報が2か所、設計の記録が1か所に分かれているとします。
この時点で、同じ顧客の履歴を追うのに6か所を見る必要があるという状態が見えます。
見る数字を決める
リノベーションの記録の整備の状態を点検する数字を、項目ごとに見ていきます。
段階の記録が入っている案件の比率については、頻度は毎月、判断の目安は分析ができる状態か。
最終の接触日が更新されている比率については、頻度は毎月、判断の目安は放置の検出が機能しているか。
集計にかかっている時間については、頻度は四半期、判断の目安は自動化の判断の材料。
使われていない項目の数については、頻度は四半期、判断の目安は項目の見直しの材料。
拠点ごとの記録の形の差については、頻度は四半期、判断の目安は統一が保たれているか。
止まった案件からの復帰件数については、頻度は四半期、判断の目安は記録が活用されているか。
全件に入るまで、分析を始めない
一部しか記録されていない状態で集計すると、誤った結論が出ます。
まず全件に入る状態を作ります。
記録の定義を文書にする
段階の定義、日付の意味、選択肢の使い分け。
文書がないと、担当が変わったときに数字の意味が変わります。
リノベーションで顧客の記録をどこまで整えるか判断できない場合は、無料相談で現状の状態を一緒に整理するところから始められます。記録の設計ごと見直す段階ならWeb集客改善サービスもあります。
よくある質問
リノベーションで最初につなぐべき記録は何ですか
相談から工事の契約までの段階と日付です。この2つだけで、どこで止まっているか、何日かかっているかが分かり、改善する場所が決まります。すべてを一度につなごうとすると着手できません。
どこまでの仕組みを作るべきですか
判断に使う頻度で決めます。毎週見る数字は自動で集計される必要がありますが、四半期に一度の数字は手作業で足ります。最初から完全な仕組みを目指すと立ち上がりません。
顧客の希望する条件はどう持ちますか
物件の情報と同じ項目の形に分解して持ちます。文章で書かれていると照合が人の作業になります。価格は物件だけでなく工事を合算した総額の上限で持ってください。
資金や家族に関する情報はどう扱いますか
判断に必要な範囲だけを残し、収入や勤務先の詳細、家族の事情の詳細は記録しません。見られる範囲を役割ごとに決め、取得と利用の伝え方は掲載時点の最新の公式ガイドラインで確認してください。
仕組みを入れても入力されません
入力の項目を判断に使うものだけに絞り、入力した内容が案件の管理に反映される形にしてください。集計の結果を毎月返すことと、入力のない案件を会議で扱わない運用も効きます。
まとめ
- 物件の情報を扱う仕組みと、工事の案件を管理する仕組みが別々に動いているからです。同じ顧客が、探索の段階と設計の段階で別の記録になります
- 相談の受付から工事の契約までの段階の記録です。すべての記録を一度につなごうとすると、着手できません
- 判断に使う頻度で決めます。四半期に一度しか見ない数字のために、日次で同期する仕組みは要りません
- 顧客の希望する条件を、物件の情報と同じ項目の形で持ちます。文章で書かれた希望は、物件と突き合わせられません
- 資金に関する情報と、家族の状況の情報は取り扱いを分けます。誰が見られるかを決めずに同じ場所に置くと、問題になります
- 段階ではなく、最後に動きがあった日で管理します。段階だけで見ると、止まっている案件が見えません
- 入力する人に返るものがないからです。入力の項目を減らすことと、入力の結果を返すことの両方が要ります
- いま記録がどこに何の形であるかを棚卸しすることから始めます。棚卸しをせずに仕組みを選ぶと、既存の記録が移せません