リフォーム会社のインハウス化の判断|内製と外注の分け方

施工の写真と条件の記録は、外部に任せられない仕事だからです。
すでに社内でしかできない作業を抱えている状態から、内製の議論が始まります。
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目次
目次
- リフォームで、内製の議論が現場の記録から始まる理由
- 現場に入る作業は外に出せない
- 内製で最も成果が変わるのは、どの作業か
- 配分の判断を社内に置く効果
- 内製と委託の費用の比較に、入れ忘れるもの
- 学習に要する時間を入れる
- 地域で運用の担い手を確保できるかという現実
- 経験者を採る前提を置かない
- 現場の記録を社内で続けるための設計
- 撮る人は現場の担当にする
- 社内に移す段階を、どう区切るか
- 第一段階は配分の判断
- 内製が途中で止まるときの型
- 操作から移して止まる型
- リフォームの内製と外注を判断する進め方
- 仮の数字で置いてみる
- よくある質問
- まとめ
施工の写真と条件の記録は、外部に任せられない仕事だからです。
すでに社内でしかできない作業を抱えている状態から、内製の議論が始まります。
リフォームで、内製の議論が現場の記録から始まる理由
施工の写真と条件の記録は、外部に任せられない仕事だからです。
すでに社内でしかできない作業を抱えている状態から、内製の議論が始まります。
広告の運用を内製するかどうかという議論の前に、リフォームの会社はすでに社内でしかできない集客の仕事を持っています。
現場の記録がそれです。
現場に入る作業は外に出せない
工事の前と後を同じ位置から撮る、建物の条件と工事の範囲を記録する。
これは工程のなかでしかできません。
外部の事業者に毎回来てもらう形は、費用も日程も合いません。
記録が訴求の中心になる
この分野で最も効く材料は、自社が実際に手を入れた現場です。
その材料の生産が社内にある以上、訴求の設計も社内に寄ります。
配信の運用だけを切り出す議論になりがち
内製の議論は、広告の配信を自社でやるかどうかの話になりがちです。
しかし判断すべきなのは、どの作業を社内に置くと成果が変わるかです。
配信の操作は、その中で優先度が高くありません。
Testifyが2026年5月に実施した調査では、全面委託している企業の8割超が1年以内の内製化を計画または検討していました。
動機はノウハウの蓄積が56.7%、コスト削減が46.7%です。
社内にしかできない作業と、外に出せる作業
| 作業 | 社内か外部か | 理由 |
|---|---|---|
| 施工の記録の撮影 | 社内 | 工程に組み込む必要がある |
| 建物と工事の条件の記録 | 社内 | 見積もりと工程から取る |
| 群ごとの予算の配分の判断 | 社内 | 粗利と現場の枠を見る |
| 配信の日々の操作 | 外部でも回る | 手順化できる |
| 素材の編集と掲載 | 外部でも回る | 形式を決めれば回る |
内製で最も成果が変わるのは、どの作業か
群ごとの配分の判断と、現場の素材の生産の二つです。
配信の操作を内製しても、成果はほとんど変わりません。
内製の効果は、作業の種類によって大きく違います。
効果の大きい順に並べてから、着手を決めます。
配分の判断を社内に置く効果
群ごとの粗利と現場の枠を見て、どこに予算を寄せるかを決める作業です。
これを社内に置くと、判断の速さが変わります。
現場の状況が変わったその日に、配分を動かせます。
素材の生産を社内に置く効果
現場の記録が途切れずに入ってくる状態になります。
外部に依頼する形だと、素材の供給が止まりがちです。
この供給が止まると、訴求の更新も止まります。
配信の操作を社内に置く効果
日々の操作を社内に移しても、判断の質が変わらなければ成果は変わりません。
費用は下がりますが、人件費と学習の時間を入れると差は小さくなります。
作業ごとの内製の効果
| 作業 | 内製の効果 | 必要な人と時間 |
|---|---|---|
| 群ごとの配分の判断 | 大きい | 判断できる人が一人 |
| 現場の素材の生産 | 大きい | 現場の工程への組み込み |
| 訴求の内容の決定 | 中くらい | 素材と数字が揃っていること |
| 記録の集計と分析 | 中くらい | 定義を決める人 |
| 配信の日々の操作 | 小さい | 学習の時間が長い |
内製と委託の費用の比較に、入れ忘れるもの
学習の時間、人が辞めたときの停滞、判断が遅れる分の機会の損失です。
委託の費用と人件費だけを比べると、内製が安く見えます。
内製の判断が費用の比較で行われると、見落とされる項目があります。
どれも金額に置き換えにくいものです。
学習に要する時間を入れる
媒体の仕様は変わり続けます。
追いかける時間を業務のなかに確保できないと、運用の質が落ちます。
Testifyの調査では、内製化の障壁として教育の時間と知見の不足が44.8%、媒体のアップデートへの追随の困難が40.3%、人材の採用が36.7%と挙げられていました。
人が辞めたときの停滞を入れる
一人に集中している状態で辞められると、数か月止まります。
地域で代わりの人を採用できるかどうかも、この判断に含めます。
判断が遅れる分を入れる
外部に任せていると、配分の変更に日数がかかります。
現場の枠が急に空いたときに動かせないと、その分の粗利を失います。
この損失は、費用の比較には出てきません。
内製と委託の比較に入れる項目
| 項目 | 委託 | 内製 |
|---|---|---|
| 直接の費用 | 手数料と運用の費用 | 人件費と道具の費用 |
| 学習の時間 | 委託先が負担 | 社内の業務時間から出る |
| 人が抜けたときの影響 | 代わりが立つ | 数か月止まる |
| 判断の速さ | やり取りの日数がかかる | その日に動かせる |
| 蓄積されるもの | 委託先に残る | 社内に残る |
地域で運用の担い手を確保できるかという現実
広告の運用ができる人を地域で採用するのは、簡単ではありません。
採用の見込みがないまま内製を決めると、既存の担当に業務が積み上がります。
内製の判断で最も現実的な制約は、人が採れるかどうかです。
特に地域に拠点がある会社では、この制約が重くなります。
経験者を採る前提を置かない
広告の運用の経験者を地域で採るのは難しい前提で計画します。
社内の人に担ってもらう形を先に検討します。
社内から出す場合の候補
営業の記録を扱っている人、見積もりを作っている人。
数字を扱う業務に慣れている人のほうが、立ち上がりが早くなります。
制作の経験より、事業の数字が分かることのほうが効きます。
兼務にする場合の上限
既存の業務との兼務にする場合、使える時間の上限を決めます。
週に何時間と決めずに始めると、繁忙期に止まります。
外部の支援を残す形も選べる
全部を社内に移すのではなく、判断は社内、操作は外部という形も成り立ちます。
効果の大きい部分だけを内製にする選択です。
人の確保の選択肢
| 方法 | 立ち上がりの速さ | 続けやすさ | 注意するところ |
|---|---|---|---|
| 経験者を採用する | 速い | 人に依存する | 地域で採れるか |
| 社内から出す | 遅い | 続けやすい | 既存の業務との調整 |
| 兼務にする | 遅い | 繁忙期に止まる | 使える時間の上限を決める |
| 判断だけ社内に置く | 速い | 続けやすい | 外部との関係の設計 |
| 全部を外部に任せる | 速い | 蓄積が残らない | 判断の速さが落ちる |
現場の記録を社内で続けるための設計
撮る人と、整える人と、掲載する人を分けます。
一人に全部を担わせると、その人が忙しい時期に止まります。
現場の素材の生産は、内製で最も価値のある作業です。
そのぶん、続ける設計が要ります。
撮る人は現場の担当にする
工程のなかで撮るため、現場に入る人が撮ります。
撮る位置と枚数を決めて、判断が要らない形にします。
整える人を一人決める
上がってきた素材に条件を添えて保存する役割です。
ここが決まっていないと、素材が現場の端末に残ったままになります。
掲載は外に出せる
整った素材を掲載する作業は、形式を決めれば外で回ります。
社内の負担を減らす部分として使えます。
止まったときに気づく形にする
月に何件の素材が上がったかを数えます。
数えていないと、止まっていることに数か月気づきません。
現場の記録を続ける体制を、項目ごとに見ていきます。撮るについては、担当は現場の担当、決めることは位置と枚数と時期、止まる原因は判断が要る形になっている。整えるについては、担当は社内の一人、決めることは添える条件の項目、止まる原因は担当が決まっていない。保存するについては、担当は社内の一人、決めることは保存の場所と形式、止まる原因は場所が分散している。掲載するについては、担当は外部でも可、決めることは形式と掲載の範囲、止まる原因は同意の確認が止まる。数えるについては、担当は集客の担当、決めることは月ごとの件数、止まる原因は数えていない。
社内に移す段階を、どう区切るか
判断、素材、分析、操作の順に移します。
操作から始めると、判断が外部に残ったまま手間だけが増えます。
内製は一度に全部を移すものではありません。
効果の大きい順に、段階を区切って移します。
第一段階は配分の判断
群ごとの粗利と現場の枠を見て、配分を決める作業を社内に移します。
外部には、決まった配分での運用を依頼します。
この段階だけで、判断の速さが変わります。
第二段階は素材の生産
現場の記録を社内で回す仕組みを作ります。
撮る、整える、保存するまでを社内に置きます。
第三段階は記録の集計
群ごとの数字を社内で出せる形にします。
外部の報告に依存しなくなると、議論の主導権が変わります。
第四段階は配信の操作
ここまで来てから、操作を移すかどうかを判断します。
移さないという判断も成り立ちます。
内製に移す段階を、項目ごとに見ていきます。1については、移す作業は群ごとの配分の判断、得られることは判断の速さ、要する期間は3か月。2については、移す作業は現場の素材の生産、得られることは訴求の材料の安定、要する期間は半年。3については、移す作業は記録の集計と分析、得られることは議論の主導権、要する期間は半年。4については、移す作業は配信の日々の操作、得られることは費用の削減、要する期間は1年以上。判断については、移す作業は移さない選択、得られることは外部の知見を使い続ける、要する期間は随時。
内製が途中で止まるときの型
判断ができる人を置かないまま操作だけ移した場合と、一人に集中させた場合です。
どちらも人の問題ではなく、設計の問題です。
内製が止まるときには、いくつかの決まった型があります。
先に知っておくと避けられます。
操作から移して止まる型
配信の操作だけを社内に移し、判断は外部に残っている状態です。
手間は増え、成果は変わりません。
数か月で元に戻ります。
一人に集中して止まる型
社内で分かる人が一人しかいない状態です。
その人が辞めるか、別の業務に回ると止まります。
二人目が育つまでの計画を先に立てます。
学習の時間を業務に入れずに止まる型
媒体の仕様の変化を追う時間を業務時間に入れていないと、運用が古くなります。
週に何時間を学習に使うかを決めます。
成果の定義を変えずに止まる型
内製にしても、成果を件数で見ていると判断が変わりません。
群ごとの粗利で見る形に、同時に変えます。
内製が止まる型と、防ぎ方を、項目ごとに見ていきます。操作から移すについては、起きることは手間が増えて成果が変わらない、防ぎ方は判断から移す。一人に集中するについては、起きることはその人が抜けると止まる、防ぎ方は二人目の計画を先に立てる。学習の時間がないについては、起きることは運用が古くなる、防ぎ方は業務時間に組み込む。成果の定義が件数のままについては、起きることは判断が変わらない、防ぎ方は群ごとの粗利で見る。現場の素材が止まるについては、起きることは訴求が更新されない、防ぎ方は月ごとの件数を数える。
リフォームの内製と外注を判断する進め方
作業を効果の大きい順に並べて、判断と素材から社内に移すところからです。
費用の比較から始めると、操作の内製に向かいます。
内製の判断は、費用の計算ではありません。
どの作業を社内に置くと事業が動くかを決める作業です。
リフォームの内製の範囲を決めるまでの段取りを、項目ごとに見ていきます。
1については、やることは集客の作業を洗い出して効果の大きい順に並べる、期間の目安は2週間。
2については、やることは群ごとの配分の判断を社内に移す、期間の目安は3か月。
3については、やることは現場の素材の生産の体制を作る、期間の目安は半年。
4については、やることは記録の集計を社内で出せる形にする、期間の目安は半年。
5については、やることは二人目を育てる計画を立てる、期間の目安は1年。
6については、やることは配信の操作を移すかどうかを判断する、期間の目安は1年後。
仮の数字で置いてみる
数字は説明のための仮の値です。
委託の費用が月40万円、内製にした場合の人件費が月45万円だとします。
費用だけでは内製が不利ですが、配分の変更が2週間から即日になり、現場の枠が急に空いた月に短い工事で20日分埋められたとします。
一日あたりの粗利が6万円なら、その月だけで120万円の差が出ます。
見る数字を決める
内製が効いているかは、費用の削減額では測れません。
判断の速さと、素材の供給で見ます。
内製の状態を測る数字を、項目ごとに見ていきます。
配分を変えるまでの日数については、見る頻度は四半期、考え方は判断が速くなったか。
月ごとの素材の件数については、見る頻度は毎月、考え方は供給が止まっていないか。
群ごとの数字を社内で出せているかについては、見る頻度は毎月、考え方は依存が減っているか。
学習に使った時間については、見る頻度は毎月、考え方は業務に組み込めているか。
分かる人の人数については、見る頻度は半期、考え方は一人に集中していないか。
外部を完全に切らない
判断を社内に移しても、媒体の変化を追う役割を外部に残す形は成り立ちます。
全部を社内に抱えることが目的ではありません。
社内に何を置けばよいか分からない場合は、無料相談で現状の作業の分担を一緒に整理するところから始められます。体制の設計ごと見直す段階ならWeb集客改善サービスもあります。
よくある質問
リフォームで内製する価値が高い作業はどれですか
群ごとの配分の判断と、現場の素材の生産です。配信の日々の操作を内製しても判断の質が変わらなければ成果はほとんど変わりません。
費用の比較だけで内製を決めてよいですか
学習の時間、人が抜けたときの停滞、判断が遅れる分の機会の損失が抜けます。現場の枠が急に空いたときに配分を動かせない損失は、費用の比較には出てきません。
地域で運用のできる人を採れません
経験者を採る前提を置かずに計画します。営業の記録や見積もりを扱っている人のほうが立ち上がりが早く、制作の経験より事業の数字が分かることが効きます。
内製はどの順番で進めますか
判断、素材、分析、操作の順です。操作から移すと判断が外部に残ったまま手間だけが増え、数か月で元に戻ります。
内製が止まる原因は何ですか
判断を移さないまま操作だけ移した場合と、分かる人が一人に集中した場合です。学習の時間を業務に入れていない場合と、成果の定義を件数のままにしている場合も止まります。
まとめ
- 施工の写真と条件の記録は、外部に任せられない仕事だからです。すでに社内でしかできない作業を抱えている状態から、内製の議論が始まります
- 群ごとの配分の判断と、現場の素材の生産の二つです。配信の操作を内製しても、成果はほとんど変わりません
- 学習の時間、人が辞めたときの停滞、判断が遅れる分の機会の損失です。委託の費用と人件費だけを比べると、内製が安く見えます
- 広告の運用ができる人を地域で採用するのは、簡単ではありません。採用の見込みがないまま内製を決めると、既存の担当に業務が積み上がります
- 撮る人と、整える人と、掲載する人を分けます。一人に全部を担わせると、その人が忙しい時期に止まります
- 判断、素材、分析、操作の順に移します。操作から始めると、判断が外部に残ったまま手間だけが増えます
- 判断ができる人を置かないまま操作だけ移した場合と、一人に集中させた場合です。どちらも人の問題ではなく、設計の問題です
- 作業を効果の大きい順に並べて、判断と素材から社内に移すところからです。費用の比較から始めると、操作の内製に向かいます