プログラミングスクールのマーケと営業の連携|対立が起きる理由と解き方

評価される数字が、予約件数と申込件数に分かれているからです。
同じ人を見ているのに、良し悪しの判断が正反対になります。
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目次
目次
- プログラミングスクールで、マーケとカウンセラーの対立はなぜ起きるのか
- 対立が表に出るまでの流れ
- どの数字を共通の指標にするのか
- 共通指標を評価にどう結びつけるか
- 定義がずれている場所は、どこにあるのか
- 定義を変えるときの手順
- 引き渡しの記録は、どこまで残すのか
- システムが分かれている場合の順番
- 会議の設計は、どう変えるのか
- 議論の順番を固定する
- 責任が移る地点は、どこに置くのか
- 実施前の連絡を誰が持つか
- 外部に運用を任せている場合、連携はどう変わるのか
- 外部の評価範囲をどこまでにするか
- 部門間の連携は、どこから手をつけるのか
- よくある質問
- まとめ
評価される数字が、予約件数と申込件数に分かれているからです。
同じ人を見ているのに、良し悪しの判断が正反対になります。
プログラミングスクールで、マーケとカウンセラーの対立はなぜ起きるのか
評価される数字が、予約件数と申込件数に分かれているからです。
同じ人を見ているのに、良し悪しの判断が正反対になります。
マーケティングは予約の件数と獲得コストで評価されます。
カウンセラーは実施した面談からの申込率で評価されます。
この2つは、同じ施策に対して逆の評価を出します。
配信を広げれば予約は増え、申込率は下がるからです。
広げた側は成果が出たと報告し、受けた側は質が落ちたと報告します。
どちらの報告も、自分の指標の上では正しくなります。
対立が長引くのは、どちらが正しいかを決める数字がないためです。
予約件数と申込率を掛けた数字を誰も持っていない状態です。
さらに、キャリア支援の担当が加わると三者になります。
受講が始まったあとの継続と修了は、また別の部門が見ています。
三者がそれぞれの指標で最適化すると、事業全体の数字は動きません。
つながっていない3つの数字が、それぞれ改善しているように見えます。
対立が表に出るまでの流れ
最初に起きるのは、面談の現場での違和感です。
話がかみ合わない面談が増えたという感覚が先に立ちます。
次に、申込率の数字が落ちます。
この時点では、配信の変更と結びつけて語られません。
数か月後に、件数は出ているのに申込が伸びないという形で表に出ます。
このときには、双方が相手の問題だと考えています。
対立の原因は姿勢ではなく、評価される数字が分かれていることです。両者が同時に責任を負う数字を1つ置いてください。
どの数字を共通の指標にするのか
実施から申込に至った件数を、両部門の共通の指標に置きます。
片方だけでは動かせないため、中身を一緒に見る動機が生まれます。
共通の指標に向くのは、両方の働きかけが掛かっている数字です。
予約件数はマーケ側だけ、申込率はカウンセラー側だけで動きます。
掛け合わせた申込件数は、どちらか片方の努力では上がりません。
配信を広げて予約を増やしても、申込率が下がれば件数は変わらないためです。
この指標を両者の目標に置くと、会話の内容が変わります。
どの経路の予約が申込に近いかを、一緒に見る必要が出てきます。
置くときは、内訳も同時に共有してください。
件数だけを共有すると、原因の切り分けができません。
共有する内訳は、経路別の予約数、実施率、申込率の3つです。
この3つがあれば、どこが落ちたかがその場で分かります。
共通の指標は1つに絞ります。
複数置くと、どちらを優先するかで再び分かれます。
プログラミングスクールで各部門が持つ指標の分け方
| 部門 | 単独で持つ指標 | 共通で持つ指標 | 共通指標が落ちたときに見る場所 |
|---|---|---|---|
| マーケティング | 有効な予約の件数と獲得コスト | 申込件数 | 経路別の予約の内訳 |
| カウンセリング | 実施1件あたりの申込率 | 申込件数 | 止まった理由の分布 |
| 受講支援 | 開始から初月の継続率 | 申込件数 | 開始前の取りやめ |
| 経営 | 1人あたりの粗利と枠の充足 | 申込件数 | 枠と申込のずれ |
共通指標を評価にどう結びつけるか
共通の指標を人事評価に直結させると、押しつけ合いが評価の場に移ります。
未達の理由を説明し合う時間が増え、改善に向かいません。
評価に使う場合は、共通指標を全体の一部にとどめてください。
残りは各部門が単独で動かせる指標で構成します。
比重の目安は、共通指標を3割から4割に置く形が運用しやすくなります。
半分を超えると、自部門で動かせない要因への不満が先に立ちます。
共通の指標は申込件数の1つに絞ります。経路別の予約と実施率と申込率を内訳として添え、評価に使うときは比重を抑えてください。
定義がずれている場所は、どこにあるのか
有効な予約の定義と、実施の定義の2か所です。
この2つがずれていると、同じ月の数字が部門ごとに違う値になります。
数字が合わない原因の多くは、集計ではなく定義にあります。
最も多いのが、有効な予約の判定基準の違いです。
マーケ側はフォームの回答で判定し、カウンセラー側は面談の印象で判定します。
同じ予約が、片方では有効で片方では無効になります。
次に多いのが、実施の定義です。
短時間で終わった面談を実施に数えるかどうかで、実施率が変わります。
日程変更を何回まで同じ予約として扱うかも、決めていないことが多い項目です。
変更のたびに新しい予約として数えると、予約件数が実態より多くなります。
この3つを文書に書き出して、両部門で合意してください。
合意の記録は、期末まで残します。
口頭の合意は、担当者が交代した時点で消えます。
消えたあとは、前期との比較ができなくなります。
定義を変えるときの手順
定義を変える必要が出たときは、過去のデータも新しい定義で再集計します。
再集計せずに変えると、率の変化が施策の成果に見えます。
変更の前に、両部門で影響を試算してください。
実施の定義を変えるだけで、申込率が数ポイント動くことがあります。
変更した日付と理由を記録に残します。
翌期の目標設定で、前提を追えるようにするためです。
ずれているのは有効な予約と実施の定義です。文書にして両部門で合意し、変えるときは過去データも再集計してください。
引き渡しの記録は、どこまで残すのか
予約の時点で取った目的と希望時期を、面談の担当者に渡すところまでです。
渡していないと、面談の冒頭が同じ質問の繰り返しになります。
予約フォームで目的や希望時期を取っていても、面談の担当に渡っていないことがあります。
システムが分かれている場合に起こりやすい状態です。
渡っていないと、面談の冒頭で同じ質問を繰り返します。
すでに答えた質問を再度聞かれると、準備されていない印象が残ります。
渡す内容は、目的、希望時期、費用の想定、流入した経路の4つです。
この4つがあれば、面談の入り方を変えられます。
流入経路を渡す理由は、比較の段階が経路で違うからです。
比較サイト経由の人は、すでに複数を並べて見ています。
渡し方は、面談の前日にまとめて共有する形が現実的です。
システムの統合を待つと、着手が数か月遅れます。
面談の後は、逆方向にも返してください。
止まった理由の分布が、配信の判断に直接使えます。
プログラミングスクールで部門間を行き来する情報
| 向き | 渡す情報 | 使う場面 | 渡さないと起きること |
|---|---|---|---|
| マーケから面談へ | 目的と希望時期 | 面談の入り方の設計 | 冒頭で同じ質問を繰り返す |
| マーケから面談へ | 流入した経路 | 比較段階の見立て | 説明の焦点がずれる |
| 面談からマーケへ | 止まった理由 | 訴求と入口の見直し | 件数を増やす以外の打ち手が出ない |
| 面談から受講支援へ | 目的と確保できる時間 | 進度の設計 | 開始後に聞き直す |
| 受講支援からマーケへ | 初月の継続率 | 質の判断 | 質の低下が数か月見えない |
システムが分かれている場合の順番
情報の受け渡しを始めるのに、システムの統合は前提になりません。
書き出して共有するだけでも、面談の入り方は変わります。
まず手作業で始め、効果が確認できてから自動化を検討してください。
統合から始めると、何を渡すかが決まらないまま設計が進みます。
手作業の期間に、どの項目が実際に使われたかが分かります。
使われなかった項目は、自動化の対象から外せます。
渡すのは目的、希望時期、費用の想定、流入経路の4つです。システムの統合を待たず、書き出して共有する形から始めてください。
会議の設計は、どう変えるのか
部門ごとの報告会から、共通指標の内訳を見る場に変えます。
報告の順番を経路別に変えるだけで、議論の対象が変わります。
部門ごとに順番に報告する形式では、対立は解けません。
それぞれが自分の指標の達成を説明する時間になるためです。
変えるのは、報告の単位です。
部門別ではなく、経路別に並べます。
経路別に予約数、実施率、申込率、申込件数を並べると、どの経路が効いているかが一目で分かります。
この並べ方だと、部門の責任の話になりません。
会議の頻度は月次で足ります。
週次にすると母数が足りず、偶然の振れに反応した議論になります。
参加者は、マーケティング責任者、カウンセリング責任者、受講支援の責任者の3者です。
1人でも欠けた場で決めた内容は、後から前提を問い直されます。
決めたことは、その場で次の月の行動に落とします。
落とさない会議は、数か月で形骸化します。
議論の順番を固定する
会議の議題は、共通指標の達成状況から始めます。
次に経路別の内訳、最後に止まった理由の分布という順番です。
この順番を固定すると、議論が原因の特定に向かいます。
順番が毎回変わると、話しやすい話題から始まります。
議題ごとに時間を配分し、原因の特定に最も長く取ってください。
報告に時間を使うと、決めるところまで届きません。
報告の単位を部門別から経路別に変えてください。並べ方を変えるだけで、議論の対象が責任の所在から原因の特定に移ります。
責任が移る地点は、どこに置くのか
面談が実施された時点に置きます。
予約から実施までの間はマーケとカウンセリングの共同で、実施後はカウンセリングの範囲です。
責任の境目を決めていないと、実施されなかった予約の扱いが争点になります。
マーケは予約を取ったと言い、カウンセリングは実施していないと言います。
境目を実施の時点に置くと、この争点が消えます。
実施までは両方の責任になるためです。
実施までの間に、どちらが何をするかも決めてください。
予約確認の連絡、日程の調整、前日の案内が該当します。
この作業を誰が持つかで、実施率は大きく変わります。
どちらも持っていない状態が、最も実施率が低くなります。
実施後は、カウンセリングの範囲です。
ただし申込率が落ちた原因が予約の中身にある場合は、共同で見ます。
そのため、実施後もマーケ側に止まった理由が返る仕組みが要ります。
返らないと、原因が予約側にあるときに気づけません。
プログラミングスクールで責任が移る地点
| 段階 | 主に持つ部門 | もう一方の役割 | 落ちやすい場所 |
|---|---|---|---|
| 予約の獲得 | マーケティング | 判定条件の合意 | 条件に合わない予約の扱い |
| 予約から実施まで | 共同 | 連絡の分担を決める | 実施前の連絡が誰も担当しない |
| 面談の実施 | カウンセリング | 経路と目的の事前共有 | 事前情報が渡っていない |
| 持ち帰りから申込 | カウンセリング | 資料の内容の前提を提供 | 資料と説明がずれる |
| 申込から受講開始 | 受講支援 | 面談記録の引き渡し | 開始前の取りやめ |
実施前の連絡を誰が持つか
実施前の連絡は、マーケ側の自動配信とカウンセラーの個別連絡に分かれます。
両方あると重複し、どちらもないと実施率が落ちます。
自動配信は日程の確認まで、個別連絡は前日の案内までと分けてください。
分担を決めれば、重複も漏れも起きません。
実施率が落ちた月は、まずこの分担が守られているかを確認します。
運用の問題であることが多く、配信を変えるより早く戻ります。
責任の境目は面談の実施時点です。予約から実施までは共同で持ち、実施前の連絡の分担を明文化してください。
外部に運用を任せている場合、連携はどう変わるのか
社内の2部門に加えて、外部が3つ目の当事者になります。
共通指標の内訳を外部にも返さないと、外部は件数の最適化しかできません。
外部に運用を任せると、予約を取る側が社外に出ます。
社内のマーケティング担当は、間に立つ役割に変わります。
このとき、面談側の情報が外部まで届かない状態になりやすくなります。
社内の2部門で止まり、外部には件数しか伝わりません。
外部に返すべきなのは、経路別の実施率と申込率です。
この2つがあれば、外部は質の側で打ち手を出せます。
返す周期は月次で足ります。
返す形式を固定しておくと、毎月の作業が数十分で終わります。
外部を会議に同席させるかは、判断が分かれます。
同席させる場合は、報告の場ではなく原因の特定の場に入れてください。
同席させない場合でも、決まったことは書面で共有します。
共有がないと、翌月の運用に反映されません。
外部の評価範囲をどこまでにするか
外部の評価を申込件数まで広げると、面談の運用まで関与が必要になります。
関与できない数字で評価すると、外部からは前提の説明ばかりが返ります。
実務では、有効な予約の件数までを評価の対象にする形が多くなります。
そのうえで、申込率は共有の数字として扱います。
この線引きを契約の前に決め、文書に残してください。
運用が始まってから変えると、評価の基準が途中で動きます。
外部には経路別の実施率と申込率を月次で返してください。評価の対象は有効な予約までに区切り、申込率は共有の数字として扱います。
部門間の連携は、どこから手をつけるのか
有効な予約と実施の定義を文書で揃えるところからです。
定義が揃っていないと、共通指標を置いても数字が一致しません。
連携の改善は、会議体を作ることから始めると止まります。
話す場を作っても、見る数字が一致していないためです。
最初にやるのは、定義の書き出しです。
有効な予約、実施、申込の3つを、両部門で1枚に書き出します。
書き出すと、ずれている箇所がその場で見つかります。
見つかったずれを埋めるところから、連携が始まります。
プログラミングスクールで部門間の連携を作る着手順
| 順番 | やること | 関わる人 | 期間の目安 |
|---|---|---|---|
| 1 | 有効な予約と実施と申込の定義を書き出す | マーケ・カウンセリング | 1週間 |
| 2 | ずれている定義を合意して文書化する | 両部門の責任者 | 1週間 |
| 3 | 共通指標を申込件数の1つに決める | 両部門の責任者 | 3日 |
| 4 | 経路別の内訳を出す集計を作る | マーケティング | 2週間 |
| 5 | 実施前の連絡の分担を決める | 両部門 | 3日 |
| 6 | 月次の会議の議題と順番を固定する | 両部門の責任者 | 3日 |
数字は説明のための仮の値です。
予約1,000件、実施率70%、申込率30%なら申込は210件で、実施率が5ポイント落ちると申込は195件になります。
同じ15件の減少を、予約件数で取り戻すには70件以上の追加が必要です。
この比較を1度示すと、実施率の話が件数の話と同じ重さで扱われます。
定義の合意から会議の設計まで、6週間前後が目安になります。
この期間に新しいシステムを入れる必要はありません。
着手点は会議体ではなく定義の書き出しです。定義が揃えば、共通指標と会議の設計は数週間で決まります。
マーケとカウンセリングの連携で判断に迷う場合は、無料相談で現状の数字を見てもらうところから始められます。
引き渡しの設計ごと見直す段階ならWeb集客改善サービスもあります。
よくある質問
マーケとカウンセラーの対立はどうすれば解けますか
両方の働きかけが掛かっている数字を1つ共通の指標に置いてください。予約件数はマーケ側だけ、申込率はカウンセラー側だけで動くため、掛け合わせた申込件数が共通指標に向きます。経路別の予約数と実施率と申込率を内訳として添えます。
数字が部門で一致しないのはなぜですか
有効な予約の定義と実施の定義がずれているためです。マーケ側はフォームの回答で判定し、面談側は印象で判定していることがあります。短時間で終わった面談を実施に数えるか、日程変更を新しい予約として数えるかも決めておいてください。
予約から面談までに誰が連絡すべきですか
分担を明文化してください。自動配信は日程の確認まで、担当者の個別連絡は前日の案内までと分けると、重複も漏れも起きません。どちらも担当していない状態が、最も実施率が低くなります。
共通指標を人事評価に使ってよいですか
使う場合は全体の3割から4割にとどめてください。比重が半分を超えると、自部門で動かせない要因への不満が先に立ち、未達の理由を説明し合う時間が増えます。残りは各部門が単独で動かせる指標で構成します。
代理店に運用を任せている場合はどう連携しますか
経路別の実施率と申込率を月次で返してください。返さないと外部は件数を増やす以外の打ち手を持てません。評価の対象は有効な予約の件数までに区切り、申込率は共有の数字として扱う形が実務では回ります。
まとめ
- 評価される数字が、予約件数と申込件数に分かれているからです。同じ人を見ているのに、良し悪しの判断が正反対になります
- 実施から申込に至った件数を、両部門の共通の指標に置きます。片方だけでは動かせないため、中身を一緒に見る動機が生まれます
- 有効な予約の定義と、実施の定義の2か所です。この2つがずれていると、同じ月の数字が部門ごとに違う値になります
- 予約の時点で取った目的と希望時期を、面談の担当者に渡すところまでです。渡していないと、面談の冒頭が同じ質問の繰り返しになります
- 部門ごとの報告会から、共通指標の内訳を見る場に変えます。報告の順番を経路別に変えるだけで、議論の対象が変わります
- 面談が実施された時点に置きます。予約から実施までの間はマーケとカウンセリングの共同で、実施後はカウンセリングの範囲です
- 社内の2部門に加えて、外部が3つ目の当事者になります。共通指標の内訳を外部にも返さないと、外部は件数の最適化しかできません
- 有効な予約と実施の定義を文書で揃えるところからです。定義が揃っていないと、共通指標を置いても数字が一致しません