
需要そのものが年中行事に紐づいているためです。
偏りを前提にしたうえで、閑散期に別の撮影需要を作らないと、撮影枠と衣装が一年の半分は遊びます。
集客の設計は、繁忙期の取りこぼしを減らす施策と、閑散期を埋める施策に分けて考えます。
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目次
目次
- 写真スタジオの集客は、なぜ七五三と成人式に偏るのか
- 繁忙期の課題は集客ではない
- お客様はどんな言葉で検索して、写真スタジオを探すのか
- 目的ごとにページが要る
- 写真は見せられるのに、なぜ予約につながらないのか
- 総額が分からないという壁
- スマホで撮れる時代に、スタジオで撮る理由をどう伝えるか
- 残っている理由
- 閑散期を埋めるには、どんな撮影を増やせばいいのか
- 一度来たお客様に次の撮影を案内する
- 口コミと作例は、どう集めればいいのか
- 同意は当日に取る
- 地図での検索対策は、写真スタジオにどれくらい効くのか
- 埋めるべき項目
- 限られた予算で、写真スタジオは何から始めればいいのか
- 着手の順番
- よくある質問
- まとめ
需要そのものが年中行事に紐づいているためです。
偏りを前提にしたうえで、閑散期に別の撮影需要を作らないと、撮影枠と衣装が一年の半分は遊びます。
集客の設計は、繁忙期の取りこぼしを減らす施策と、閑散期を埋める施策に分けて考えます。
写真スタジオの集客は、なぜ七五三と成人式に偏るのか
需要そのものが年中行事に紐づいているためです。
偏りを前提にしたうえで、閑散期に別の撮影需要を作らないと、撮影枠と衣装が一年の半分は遊びます。
集客の設計は、繁忙期の取りこぼしを減らす施策と、閑散期を埋める施策に分けて考えます。
写真スタジオの売上は、カレンダーに支配されています。
七五三、成人式、入園入学、卒業。
この四つで、一年の売上の大半が決まる店が多いです。
問題は二つあります。
一つは、繁忙期に予約が埋まって断っていること。
もう一つは、閑散期に撮影枠と衣装が遊んでいることです。
どちらも機会損失ですが、対処法がまったく違います。
繁忙期の課題は集客ではない
七五三の時期に予約が埋まっているなら、その時期に広告を出す意味は薄いです。
やるべきは、予約の前倒しです。
七五三は、前撮りという形で春から夏に分散できます。
早く撮ることの利点を伝えて、需要を前に動かす。
これが繁忙期側の施策です。
年中行事の需要と前倒しの余地
| 行事 | 本来の時期 | 前倒しできる時期 | 前倒しの理由づけ |
|---|---|---|---|
| 七五三 | 10月から11月 | 5月から9月 | 混雑を避けられる、衣装を選べる、暑さ対策 |
| 成人式 | 1月 | 前年の3月から9月 | 着付けの時間、当日の慌ただしさを避ける |
| 入園入学 | 3月から4月 | 2月から3月 | 制服が届いた直後、桜の時期の屋外撮影 |
| 卒業 | 2月から3月 | 1月から2月 | 袴の在庫、日程の自由度 |
閑散期の課題は需要の発掘
閑散期は、行事のない月です。ここに入れられるのは、行事に紐づかない撮影です。マタニティ、ニューボーン、家族写真、ペット、遺影の生前撮影、プロフィール写真。どれも需要はありますが、探しに来る人が少ないため、こちらから知らせる必要があります。
お客様はどんな言葉で検索して、写真スタジオを探すのか
撮影の目的と地域名の組み合わせで検索されます。
七五三 写真 地域名マタニティフォト 地域名のように、行事名が先に来ます。
スタジオ名で検索されるのは、すでに知っている人だけです。
検索される言葉は、はっきりしています。
撮りたいものと、どこで撮るか。
この二つの組み合わせです。
目的ごとにページが要る
写真スタジオという一つのページですべてを受けようとすると、検索の入口が一つしかない状態になります。
撮影の目的ごとにページを分けると、入口の数がその分だけ増えます。
七五三、お宮参り、百日祝い、入園入学、成人式、卒業袴、マタニティ、ニューボーン、家族写真、証明写真、プロフィール写真、ペット。
扱っているものを一つずつページにします。
地域名の入れ方
地域名は、検索する側の生活圏と一致している必要があります。
市の名前だけでなく、駅名や最寄りの地域名も検索されます。
所在地のページに、最寄り駅、駐車場の有無、車での所要時間を書いておくと、生活圏での検索に当たりやすくなります。
探すときの不安が検索語に出る
目的と地域名だけでなく、不安が混じった検索もあります。七五三 写真 兄弟 一緒マタニティフォト 何週お宮参り 写真 服装。これらは、撮影の知識を求めている検索です。こうした疑問に答えるページを持つと、撮影前の早い段階で見つけてもらえます。そして、答えを教えてくれたスタジオがそのまま候補になります。
写真は見せられるのに、なぜ予約につながらないのか
作品の美しさと、予約の判断材料は別だからです。
料金の総額、所要時間、衣装の数、データの扱い。
この四つが分からないと、写真が気に入っても予約ボタンは押されません。
写真スタジオのサイトは、写真がきれいです。
当然です。
しかし、きれいな写真だけでは予約に至りません。
総額が分からないという壁
撮影料だけが書いてあって、データやアルバムの料金が別になっているサイトが多いです。
検討する側は、最終的にいくら払うのかを知りたがっています。
撮影料だけを見て予約し、後から高額になった経験の話が広く共有されているためです。
料金の見せ方
| 書き方 | 検討する側の受け取り方 |
|---|---|
| 撮影料のみを大きく表示 | 後でいくら足されるか分からず不安になる |
| 撮影料と代表的な組み合わせの総額を併記 | 判断できる |
| プラン別に総額を明示 | 比較しやすい |
| すべてお問い合わせください | 候補から外れる |
所要時間が読めないという壁
小さい子どもを連れて行く撮影では、所要時間が重要です。
着替えを含めて何分か、昼寝の時間を避けられるか、途中で授乳できるか。
これが書いてあるかどうかで、予約のしやすさが変わります。
データの扱い
いま最も聞かれるのがここです。
全カットもらえるのか、選んだ分だけか、データの追加はいくらか、SNSに載せていいのか。
スマホで日常的に撮影する世代にとって、データを自由に使えるかどうかは大きな判断材料です。
はっきり書いてください。
衣装の数
衣装無料と書いてあっても、無料の範囲が何着なのか、追加はいくらかが分かりません。在庫数や、サイズの範囲まで書いてあると、選ぶ側の安心につながります。
スマホで撮れる時代に、スタジオで撮る理由をどう伝えるか
日常を撮ることではスマホに勝てません。
勝てるのは、衣装、照明、一生に一度という節目、そして家族全員が写ることです。
この四つのうち、どれを自店の売りにするかを決めて伝えます。
スマホの画質が上がって、日常の写真は十分に撮れるようになりました。
この変化で減ったのは、記念日以外の撮影です。
増えたわけではありませんが、残っている需要もはっきりしました。
残っている理由
スタジオでしかできないことを並べると、次のようになります。
衣装が用意されていること。
照明が整っていること。
撮影する人がプロで、子どもの表情を引き出せること。
そして、撮る人が家族の外にいるため、家族全員が写れること。
最後の理由は、意外と伝えられていません。
スマホで撮ると、撮っている人は必ず写りません。
母親が写っていない家族写真ばかりが残る、という話は多く聞きます。
伝え方
これを文章で説明しても届きません。
比較の形で見せるほうが伝わります。
スマホで撮った同じ場面と、スタジオで撮った場面を並べる。
衣装の一覧を見せる。
撮影の様子を見せる。
価格の正当化にしない
注意したいのは、これを価格の言い訳に使わないことです。プロが撮るから高いという説明は、検討する側には響きません。何が手に入るのかを見せて、その価値を判断してもらう形にします。
閑散期を埋めるには、どんな撮影を増やせばいいのか
行事に紐づかない撮影を増やします。
マタニティ、ニューボーン、家族写真、ペット、プロフィール写真が候補です。
ただしこれらは探しに来る人が少ないため、既存のお客様への案内が主な経路になります。
閑散期の撮影は、新規で集めるのが難しい領域です。
検索する人の数が、七五三とは桁が違います。
費用対効果を考えると、新規獲得より既存のお客様への案内のほうが現実的です。
一度来たお客様に次の撮影を案内する
写真スタジオは、同じ家族と何度も接点を持てる業種です。
お宮参り、百日祝い、一歳の誕生日、七五三、入園、卒園、入学。
一人の子どもで、七回から十回の撮影機会があります。
これを案内できていないスタジオが多いです。
撮影が終わったら、次の撮影時期を伝える。
その時期が近づいたら連絡する。
この二つをやるだけで、閑散期の枠が埋まりはじめます。
撮影機会のつながり
| 最初の撮影 | 次に案内できる撮影 | 間隔の目安 |
|---|---|---|
| マタニティ | ニューボーン | 数か月 |
| ニューボーン | お宮参り | 1か月から2か月 |
| お宮参り | 百日祝い、ハーフバースデー | 2か月から4か月 |
| 一歳の誕生日 | 七五三(三歳) | 2年 |
| 七五三(三歳) | 七五三(五歳、七歳) | 2年から4年 |
| 入園 | 卒園、入学 | 1年から3年 |
連絡の方法
案内の手段は、お客様が受け取りやすいものを選びます。
撮影後にメッセージアプリでつながっておく方法が、いまは反応が高いです。
一斉配信ではなく、その家族の撮影時期に合わせて送ると、うるさく感じられません。
新しい撮影の種類を始めるとき
ペット撮影や生前撮影など、新しい種類を始める場合は、既存のお客様への案内から始めてください。いきなり広告を出すと、実績も作例もない状態で戦うことになります。既存のお客様で数件撮って、作例を作ってから外に出すほうが確実です。
口コミと作例は、どう集めればいいのか
撮影当日に、掲載の同意を取る流れを作っておくことです。
後から連絡して許諾を取るのは、ほぼ通りません。
同意の取り方を決めていないことが、作例が増えない最大の理由です。
写真スタジオにとって、作例は最大の営業材料です。
ところが、掲載できる写真が増えないという悩みをよく聞きます。
理由は単純で、同意を取る手順がないからです。
同意は当日に取る
撮影が終わって、出来上がりを見て喜んでいるその場が、最も同意を得やすい瞬間です。
後日メールで依頼しても、返信率は大きく下がります。
同意書には、掲載する場所を具体的に書いてください。
自店のサイト、店内の掲示、SNS、広告。
どこまで使えるかを明示しないと、後でトラブルになります。
顔を出せない場合
顔の掲載に同意できない家族も一定数います。
その場合でも、後ろ姿、手元、衣装のみといった形で作例にできます。
同意書に、どこまでなら可能かを選べる形にしておくと、使える素材が増えます。
口コミの集め方
口コミは、地図の検索結果に直接影響します。
撮影後の納品時に、口コミの依頼を添えるのが自然な流れです。
依頼の仕方で、書かれる内容が変わります。
口コミをお願いしますだけだと、短い文章になりがちです。
どの撮影でしたか印象に残ったことはと具体的に聞くと、内容のある口コミになります。
内容のある口コミは、読んだ人の判断材料になり、検索でも拾われやすくなります。
悪い口コミへの対応
待ち時間が長かった、思ったより高かった、といった口コミは必ず来ます。削除を依頼するより、返信するほうが効きます。読んでいるのは、投稿した本人ではなく、これから予約する人です。
地図での検索対策は、写真スタジオにどれくらい効くのか
強く効きます。
地域名 写真スタジオと検索すると、地図と店舗一覧が上に出るため、そこに入っていないと比較の対象にすら入りません。
写真を大量に載せられる業種なので、地図上での情報量で差がつきます。
写真スタジオは、地図での検索結果に強く依存する業種です。
商圏が車で三十分程度に限られ、地域名と組み合わせて検索されるためです。
埋めるべき項目
店舗情報として登録できる項目は、すべて埋めてください。
特に効くのは次の項目です。
営業時間と定休日。
駐車場の有無と台数。
対応している撮影の種類。
予約の方法。
そして写真です。
写真の載せ方
地図上に載せる写真は、作例だけではありません。
店の外観、駐車場からの入口、スタジオの内観、衣装の並び、待合スペース。
初めて行く場所への不安を減らす写真が、予約率に効きます。
特に、小さい子どもを連れて行く撮影では、ベビーカーで入れるか、おむつを替えられるかが気になります。
そこが分かる写真を載せてください。
地図上に載せたい写真の種類
| 種類 | 見せる理由 |
|---|---|
| 外観と入口 | 迷わず着けるか |
| 駐車場 | 車で行けるか、何台停められるか |
| スタジオ内 | どんな背景で撮れるか |
| 衣装 | 選べる数と雰囲気 |
| 待合と授乳スペース | 子ども連れで行けるか |
| 作例 | 仕上がりの質 |
投稿を続ける
店舗情報には、投稿の機能があります。季節の撮影の案内、空き枠の案内、新しい衣装の紹介。更新している店舗のほうが、情報が新しいと判断されます。
限られた予算で、写真スタジオは何から始めればいいのか
地図上の店舗情報の整備、撮影目的ごとのページ、料金の総額表示。
この三つが先です。
広告は、この三つが整った後に、繁忙期の前倒しに絞って使うのが効率的です。
着手の順番
優先順位を、項目ごとに見ていきます。
1については、やることは地図上の店舗情報を埋める、理由は費用がかからず、地域名の検索に直結する。
2については、やることは料金の総額を明示する、理由は判断できない状態を解消する。
3については、やることは撮影目的ごとのページを作る、理由は入口の数を増やす。
4については、やることは既存のお客様への次回案内、理由は閑散期を埋める、費用がかからない。
5については、やることは作例と口コミの同意を取る流れを作る、理由は材料が継続的に増える。
6については、やることは繁忙期の前倒しの案内、理由は枠の平準化。
7については、やることは広告、理由は受け皿が整ってから。
広告を出すなら時期を選ぶ
写真スタジオの広告は、出す時期がずれると効きません。
七五三の撮影を検討しはじめるのは、撮影の数か月前です。
本番の時期に広告を出しても、その年の予約はもう埋まっています。
前撮りを増やしたいなら、春に出稿します。
成人式なら、前年の春から夏です。
需要が動きはじめる時期の少し前に出すのが基本です。
SNSの位置づけ
写真スタジオは、SNSと相性がいい業種です。
作例をそのまま投稿でき、地域の人に届きやすい構造があります。
ただし、投稿が予約に直結するわけではありません。
見た人が、料金と予約方法にたどり着ける導線を作ってください。
投稿だけを続けて、プロフィールから予約ページに行けない状態になっている店をよく見かけます。
一度に全部やらない
写真スタジオは、撮影で手が埋まる業種です。集客の作業に割ける時間は限られています。上の表の一番上から順に、一つずつ埋めてください。全部を同時に始めると、繁忙期に入った時点ですべて止まります。
よくある質問
料金をサイトに出すと、安い店と比べられて不利になりませんか。
比較はどのみち起きます。出していない場合、検討する側は判断できないため候補から外します。総額を出したうえで、その金額で何が手に入るのか、衣装の数やデータの扱いを併記すると、金額だけの比較になりにくくなります。
閑散期のマタニティ撮影を増やしたいのですが、問い合わせが来ません。
検索する人の数自体が少ない領域です。新規で集めるより、お宮参りやニューボーンで来たお客様の紹介や、産科まわりでの認知から始めるほうが現実的です。作例が少ないうちは、既存のお客様に協力してもらって数件撮り、材料を作ってから外に出してください。
口コミが少なく、星の評価も低いです。どう立て直せばいいですか。
新しい口コミを増やすことで、全体の印象は動かせます。撮影後の納品時に依頼する流れを作ってください。低い評価の投稿には、削除を求めるのではなく返信してください。読んでいるのはこれから予約する人で、対応の姿勢が判断材料になります。
衣装の在庫が限られているため、予約を受けきれない時期があります。集客は止めるべきですか。
その時期の集客は止めて構いません。代わりに、前撮りへの誘導と、翌年の早期予約の案内に切り替えてください。予約が取れなかったお客様に何も案内しないと、翌年は別の店に行きます。
SNSと検索対策、どちらを優先すべきですか。
検索対策が先です。撮影を検討している人は、まず検索と地図で探します。SNSは、その後の比較検討で見られる場所です。地図上の情報と料金ページが整ってから、SNSに時間を割いてください。
まとめ
- 需要そのものが年中行事に紐づいているためです。偏りを前提にしたうえで、閑散期に別の撮影需要を作らないと、撮影枠と衣装が一年の半分は遊びます。集客の設計は、繁忙期の取りこぼしを減らす施策と、閑散期を埋める施策に分けて考えます
- 撮影の目的と地域名の組み合わせで検索されます。七五三 写真 地域名マタニティフォト 地域名のように、行事名が先に来ます。スタジオ名で検索されるのは、すでに知っている人だけです
- 作品の美しさと、予約の判断材料は別だからです。料金の総額、所要時間、衣装の数、データの扱い。この四つが分からないと、写真が気に入っても予約ボタンは押されません
- 日常を撮ることではスマホに勝てません。勝てるのは、衣装、照明、一生に一度という節目、そして家族全員が写ることです。この四つのうち、どれを自店の売りにするかを決めて伝えます
- 行事に紐づかない撮影を増やします。マタニティ、ニューボーン、家族写真、ペット、プロフィール写真が候補です。ただしこれらは探しに来る人が少ないため、既存のお客様への案内が主な経路になります
- 撮影当日に、掲載の同意を取る流れを作っておくことです。後から連絡して許諾を取るのは、ほぼ通りません。同意の取り方を決めていないことが、作例が増えない最大の理由です
- 強く効きます。地域名 写真スタジオと検索すると、地図と店舗一覧が上に出るため、そこに入っていないと比較の対象にすら入りません。写真を大量に載せられる業種なので、地図上での情報量で差がつきます
- 地図上の店舗情報の整備、撮影目的ごとのページ、料金の総額表示。この三つが先です。広告は、この三つが整った後に、繁忙期の前倒しに絞って使うのが効率的です