
報告の内容が、マーケティングの活動量で組まれているからです。
営業が知りたいのは、目の前の商談で使える材料です。
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目次
目次
- コンテンツの報告が、営業に届かないのはなぜか
- 報告の目的が違う
- 営業が知りたいのは、どの情報か
- 企業の単位で見せる
- 何を渡すと、商談で使われるのか
- 場面から引けるようにする
- 渡し方の設計
- 定例の場に入れる
- 営業からの情報を、制作にどう戻すのか
- 質問を記録する
- 共有の場を、どう運用するのか
- 月次の場の内容
- 数字の見せ方で、誤解が生まれやすい場所
- 経由という言葉の範囲
- 営業に渡すまでの組み立て方
- 聞き取りで分かること
- よくある質問
- まとめ
報告の内容が、マーケティングの活動量で組まれているからです。
営業が知りたいのは、目の前の商談で使える材料です。
コンテンツの報告が、営業に届かないのはなぜか
報告の内容が、マーケティングの活動量で組まれているからです。
営業が知りたいのは、目の前の商談で使える材料です。
月次の報告には、公開した本数、流入数、順位が並びます。
営業の会議でこの数字が共有されても、翌日の行動は変わりません。
報告の目的が違う
マーケティングの報告は、予算の説明と活動の進捗のために作られます。
営業が必要としているのは、担当している案件に使える情報です。
同じ資料で両方を満たそうとすると、どちらにも足りません。
使い道のない数字は、記憶に残らない
流入が何割増えたという情報は、営業の行動に接続しません。
接続しない数字は、次の会議までに忘れられます。
届かない報告を続けても、関係は改善しません。
報告の相手と、必要な内容
| 報告の相手 | 必要な内容 | 判断すること |
|---|---|---|
| 経営層 | 投下額と成果と回収 | 投資を続けるか |
| マーケティング部門 | 流入と反応の推移 | 施策の調整 |
| 営業部門 | 使える材料と見込み客の状況 | 次に何をするか |
| 制作の担当 | 読まれた内容と不足 | 次に何を作るか |
営業向けの報告を別に作る
同じ月次の中で、営業向けの内容を別に用意します。資料を分けると、それぞれの分量が短くなります。短くなると、読まれる確率が上がります。
営業が知りたいのは、どの情報か
誰が何を読んだかと、その相手がいまどの段階にいるかです。
全体の集計ではなく、担当している企業の単位の情報になります。
営業の関心は、個別の案件にあります。
全体の傾向は、判断の材料になりません。
企業の単位で見せる
担当している企業の誰が、どの記事や資料を見たか。
この情報があれば、次の連絡の内容が決まります。
全体の閲覧数からは、この判断ができません。
段階の情報を添える
読まれた内容から、相手の検討の段階が推定できます。
比較の内容を読んでいれば、候補に入っている可能性があります。
段階の推定を添えると、優先順位の判断に使えます。
営業に渡す情報の単位
| 情報の単位 | 営業にとっての使い道 | 集計の難しさ |
|---|---|---|
| 全体の流入数 | ほぼない | 容易 |
| 企業ごとの閲覧の記録 | 次の連絡の判断 | 記録の連結が必要 |
| 読まれた内容の種類 | 検討の段階の推定 | 分類が必要 |
| 資料の請求とその役職 | 関与する人の把握 | 入力項目の追加 |
| 再訪の有無と頻度 | 検討の活発さ | 記録の保持が必要 |
記録の連結が必要になる
企業の単位で見せるには、閲覧の記録と顧客の記録がつながっている必要があります。この連結は、情報システムの協力が必要で時間がかかります。連結が難しい段階では、資料の請求の記録だけでも渡します。
何を渡すと、商談で使われるのか
場面と対応する材料の一覧です。
記事の一覧を渡しても、どの場面で使うかが分からなければ使われません。
制作物が多いほど、営業にとっては探す手間が増えます。
場面から引けるようにする
価格の話が出たとき、他社と比較されたとき、社内で説明が必要になったとき。
営業が遭遇する場面ごとに、対応する材料を並べます。
この形にすると、探す時間がなくなります。
一覧は短く保つ
制作物をすべて載せた一覧は、使われません。
よく使う10本程度に絞り、それ以外は必要に応じて探せる形にします。
絞る作業は、営業への聞き取りで行います。
場面と、対応する材料
| 商談での場面 | 渡す材料 | 形式 |
|---|---|---|
| 初回の接触 | 課題の整理の資料 | 短い資料 |
| 価格の説明が必要 | 費用の考え方の資料 | 1枚 |
| 他社と比較されている | 選定の基準の資料 | 比較の表 |
| 社内で説明が必要 | 決裁者向けの1枚 | 1枚 |
| 導入後の不安がある | 事例 | 資料と記事 |
更新したときの連絡
材料を更新したら、営業に連絡します。古い版が使われ続けると、内容の食い違いが起きます。連絡の経路を決めておきます。
渡し方の設計
一度の共有では定着しません。
営業の定例の会議に、短い枠を毎回確保します。
資料を作って置くだけでは、使われません。
定例の場に入れる
営業の会議に5分の枠をもらい、その月の材料を紹介します。
毎回同じ形で続けると、材料があることが前提になります。
単発の共有会では、定着しません。
使い方を具体的に示す
どの場面で、どのように使うか。
実際の商談の例で示すと、理解が早くなります。
資料の内容の説明だけでは、使い方が伝わりません。
渡し方と、定着の度合い
| 渡し方 | 定着 | 手間 |
|---|---|---|
| 一度の共有会 | しない | 小さい |
| 資料の置き場所の案内 | しない | 小さい |
| 定例の会議での5分の枠 | する | 継続的に必要 |
| 案件ごとの個別の提供 | する | 大きい |
| 場面別の一覧の配布 | 補助として有効 | 中程度 |
新しく入った営業への引き継ぎ
営業の担当が入れ替わると、材料の存在が伝わりません。入社時の案内に、制作物の一覧を含めます。この手当てがないと、共有の作業が毎年やり直しになります。
営業からの情報を、制作にどう戻すのか
商談で出た質問を集めます。
質問は、読者が答えを求めている問いそのものです。
制作の題材の選定で、最も有用な情報は営業が持っています。
質問を記録する
商談で繰り返し出る質問は、検討している人の共通の関心です。
これを題材にすると、成果につながる確率が高くなります。
記録の仕組みがないと、この情報は共有されません。
断られた理由も使う
失注の理由には、説明が足りなかった部分が含まれます。
その部分を扱う材料を作ると、次の商談で使えます。
理由の記録が営業の側にあるなら、定期的に共有を受けます。
営業から集める情報を、項目ごとに見ていきます。
繰り返し出る質問については、使い道は題材の選定、集め方は会議での聞き取り。
失注の理由については、使い道は不足している材料の特定、集め方は記録の共有。
使われた材料の種類については、使い道は制作の優先順位、集め方は使用の記録。
顧客が使った表現については、使い道は内容の書き方、集め方は商談の記録。
競合の提案の内容については、使い道は比較の材料の更新、集め方は会議での聞き取り。
集める頻度
四半期に一度の聞き取りで足ります。毎月行うと、営業の負担になります。定例の会議の一部を使う形にすると、追加の負担が小さくなります。
共有の場を、どう運用するのか
月次で短く、四半期で深くという2段階にします。
毎月深い議論をしようとすると、参加者が集まらなくなります。
場の設計が、連携の継続を決めます。
月次の場の内容
その月の新しい材料の紹介と、使い方の共有。
5分から10分で終える形にします。
長くすると、営業の会議の中で優先度が下がります。
四半期の場の内容
商談での質問の共有、失注の理由の確認、次の四半期に作る材料の相談。
30分から1時間の枠を取ります。
この場で、制作の優先順位を決めます。
共有の場の設計を、項目ごとに見ていきます。
新しい材料の紹介については、頻度は毎月、時間は5分から10分、扱う内容はその月の材料と使い方。
情報の集約と相談については、頻度は四半期、時間は30分から1時間、扱う内容は質問と失注と優先順位。
実績の確認については、頻度は半期、時間は1時間、扱う内容は寄与の確認と方針。
新任への案内については、頻度は随時、時間は30分、扱う内容は材料の全体像。
場を主催する人を決める
場が続かない原因の多くは、主催する人が決まっていないことです。マーケティング側に担当を置き、日程の確保まで責任を持ちます。
数字の見せ方で、誤解が生まれやすい場所
コンテンツ経由の商談件数を、成果のすべてとして示すことです。
営業が自ら開拓した案件でも、途中で材料が使われています。
数字の帰属をめぐる議論は、連携を損ないます。
経由という言葉の範囲
問い合わせの直前に記事を見た場合だけを経由とすると、実態より小さくなります。
逆に、過去に一度でも見た場合を含めると、過大になります。
どちらの数え方をしているかを、示すときに明記します。
成果の取り合いを避ける
どちらの成果かという議論は、結論が出ません。
マーケティングと営業の共有の指標として扱い、帰属を争わない形にします。
共有の指標にすると、協力の動機が生まれます。
数字の示し方と、起きやすい誤解を、項目ごとに見ていきます。
コンテンツ経由の商談件数については、誤解されやすい点は成果のすべてに見える、補足することは数え方の定義。
流入数の増加については、誤解されやすい点は事業への寄与に見える、補足することは成果の推移を併記。
資料の請求件数については、誤解されやすい点は見込み客の数に見える、補足することは役職と段階の内訳。
記事の閲覧数については、誤解されやすい点は読まれた度合いに見える、補足することは共有の経路は含まれない。
営業の数字と並べない
マーケティングの数字を、営業の受注件数と並べて示すと、比較の構図になります。別の役割の数字として、それぞれの位置づけを明記します。
営業に渡すまでの組み立て方
営業への聞き取りから始めます。
何が足りないかを聞かずに材料を作ると、使われないものが増えます。
連携の設計は、作る側からではなく使う側から始めます。
営業連携の立ち上げ順を、項目ごとに見ていきます。
1については、やることは営業に商談での場面と不足を聞き取る、期間の目安は2週間。
2については、やることは既存の制作物を場面別に並べた一覧を作る、期間の目安は3週間。
3については、やることは不足している場面の材料を作る、期間の目安は6週間。
4については、やることは営業の定例に月次の枠を確保する、期間の目安は2週間。
5については、やることは四半期の情報集約の場を設ける、期間の目安は期ごと。
6については、やることは使われた材料の記録を取る、期間の目安は継続。
聞き取りで分かること
既にある材料が知られていないだけ、という場合があります。
その場合、新しく作る必要はありません。
聞き取りを飛ばすと、この確認ができません。
営業側で見る数字を、項目ごとに見ていきます。
材料が使われた回数については、見る頻度は毎月、使い方は実際の活用。
場面別の材料の充足については、見る頻度は四半期、使い方は不足の把握。
商談で繰り返し出た質問の件数については、見る頻度は四半期、使い方は次に作る題材。
コンテンツを見た相手の商談化率については、見る頻度は四半期、使い方は材料の効き目。
失注の理由のうち説明不足の割合については、見る頻度は四半期、使い方は材料の不足の影響。
使われた回数を記録する方法
記録の手間が大きいと、続きません。
商談の記録に、使った材料を選ぶ項目を1つ足す形にします。
項目が増えるほど、入力されなくなります。
半期で方針を見直す
材料の使われ方は、商材や市場の状況で変わります。
半期に一度、場面別の構成を見直します。
見直しの時期を決めておくと、議論の場が自動的に発生します。
コンテンツを営業にどう渡すか判断がつかない場合は、無料相談で現状を見てもらうところから始められます。部門間の連携ごと見直す段階ならWeb集客改善サービスもあります。
よくある質問
営業にはどんな報告をすればいいですか
全体の流入数ではなく、担当している企業の誰が何を読んだかという企業単位の情報です。読まれた内容から検討の段階を推定して添えると、優先順位の判断に使えます。
作った資料が営業に使われません
記事や資料の一覧ではなく、商談での場面と対応する材料の一覧を渡してください。価格の話が出たとき、比較されたときというように、場面から引ける形にすると使われます。
共有の場はどれくらいの頻度で持つべきですか
月次で5分から10分、四半期で30分から1時間の2段階にします。毎月深い議論をしようとすると参加者が集まらなくなります。
営業からどんな情報を集めればいいですか
商談で繰り返し出る質問と、失注の理由です。質問は読者が答えを求めている問いそのもので、題材の選定に最も有用な情報になります。
成果がどちらの部門のものか議論になります
帰属を争うと連携が損なわれます。コンテンツ経由の商談件数は数え方を明記したうえで、マーケティングと営業の共有の指標として扱ってください。
まとめ
- 報告の内容が、マーケティングの活動量で組まれているからです。営業が知りたいのは、目の前の商談で使える材料です
- 誰が何を読んだかと、その相手がいまどの段階にいるかです。全体の集計ではなく、担当している企業の単位の情報になります
- 場面と対応する材料の一覧です。記事の一覧を渡しても、どの場面で使うかが分からなければ使われません
- 一度の共有では定着しません。営業の定例の会議に、短い枠を毎回確保します
- 商談で出た質問を集めます。質問は、読者が答えを求めている問いそのものです
- 月次で短く、四半期で深くという2段階にします。毎月深い議論をしようとすると、参加者が集まらなくなります
- コンテンツ経由の商談件数を、成果のすべてとして示すことです。営業が自ら開拓した案件でも、途中で材料が使われています
- 営業への聞き取りから始めます。何が足りないかを聞かずに材料を作ると、使われないものが増えます