
新規の制作には計画があり、更新にはないからです。
更新は誰の目標にも入っていないため、着手の順番が最後になります。
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目次
目次
- 古い記事の扱いが、後回しになり続けるのはなぜか
- 更新は成果が見えにくい
- 記事が古くなるとは、どういう状態か
- 古くなる種類を分ける
- 直す記事を、どう選ぶのか
- 2つの軸で選ぶ
- 直し方には、どの選択肢があるのか
- 工数の違いを把握する
- リライトと新規制作は、どちらが効率がよいのか
- 蓄積の段階で判断する
- 直した効果を、どう確かめるのか
- 比較の期間を揃える
- 更新の負債を、増やさない設計
- 古くなる要素を集める
- 棚卸しから着手するまでの筋道
- 一覧を作ると分かること
- よくある質問
- まとめ
新規の制作には計画があり、更新にはないからです。
更新は誰の目標にも入っていないため、着手の順番が最後になります。
古い記事の扱いが、後回しになり続けるのはなぜか
新規の制作には計画があり、更新にはないからです。
更新は誰の目標にも入っていないため、着手の順番が最後になります。
記事の本数が増えると、古くなる記事も増えます。
それでも、制作の計画は新規の本数で組まれます。
更新は成果が見えにくい
新規の記事は、公開したことが成果として報告できます。
更新は、公開済みの記事を直す作業です。
外から見た変化が小さいため、成果として扱われにくくなります。
本数が増えるほど、判断ができなくなる
数十本の段階では、どの記事が古いかを担当者が把握しています。
数百本を超えると、把握が個人の記憶では追いつきません。
判断の仕組みがないと、目についた記事だけが直されます。
蓄積の規模と、必要な仕組み
| 記事の本数 | 把握の方法 | 必要な仕組み |
|---|---|---|
| 50本未満 | 担当者の記憶 | 不要 |
| 50本から200本 | 一覧での管理 | 更新の基準 |
| 200本から500本 | 数字による抽出 | 優先順位の基準 |
| 500本以上 | 定期的な棚卸し | 担当と工数の確保 |
放置した場合の損失
内容が古い記事は、読者に誤った情報を渡します。成果が落ちるだけでなく、信用の問題になります。分野によっては、規制の観点で問題が生じることもあります。
記事が古くなるとは、どういう状態か
公開からの期間ではなく、内容と現実がずれた状態です。
3年前の記事でも内容が変わっていなければ、直す必要はありません。
公開日を基準に更新の対象を決めると、直す必要のない記事に手をかけます。
古くなる種類を分ける
数字が変わった、制度が変わった、前提が変わった、扱いが変わった。
このどれに当たるかで、直す範囲が変わります。
数字の更新だけで済む記事と、構成から作り直す記事があります。
古くならない記事もある
考え方や判断の枠組みを扱った記事は、内容が変わりにくくなります。
逆に、制度や数字を中心にした記事は、毎年の更新が必要です。
制作の段階で、どちらの性質の記事かを記録しておくと、後の管理が楽になります。
古くなる種類と、直す範囲
| 古くなる種類 | 例 | 直す範囲 |
|---|---|---|
| 数字が変わった | 統計や相場 | 数値の差し替え |
| 制度が変わった | 手続きや要件 | 該当箇所と前提 |
| 前提が変わった | 市場の構造 | 構成から見直し |
| 扱いが変わった | 表現の制約 | 全体の点検 |
| 古くなっていない | 判断の枠組み | 不要 |
外部環境の変化が、前提を変える
検索の結果の見え方は、生成AIの普及によって変わりました。検索からの集客を前提に書かれた記事は、前提の部分が現実と合わなくなります。この種の変化は、記事の一部ではなく全体に及びます。
直す記事を、どう選ぶのか
流入があり、かつ成果につながる可能性のある記事からです。
流入がない記事を直しても、読まれる状態に戻るとは限りません。
すべての記事を直す時間はありません。
優先順位の基準を決めます。
2つの軸で選ぶ
現在の流入の量と、事業との距離。
流入があり事業に近い記事を、最優先にします。
流入がなく事業からも遠い記事は、削除の候補になります。
順位が落ちた記事を、すべて直さない
順位の下落は、外部環境の変化で起きることもあります。
直せば戻るとは限りません。
直す前に、下落の原因が内容にあるかを確認します。
切り替えの道筋
| 現在の流入 | 事業との距離 | 扱い |
|---|---|---|
| 多い | 近い | 最優先で直す |
| 多い | 遠い | 次の行動の設計を見直す |
| 少ない | 近い | 内容を直して再度評価 |
| 少ない | 遠い | 統合または削除 |
| ゼロに近い | 遠い | 削除 |
成果が出ている記事も対象にする
成果が出ている記事の内容が古くなると、成果が急に落ちます。成果の大きい記事は、定期的な確認の対象に入れます。落ちてから気づくと、回復に時間がかかります。
直し方には、どの選択肢があるのか
数値の差し替え、部分の追記、全面の書き直し、他の記事への統合、削除の5つです。
どれを選ぶかで、必要な工数が10倍違います。
リライトという言葉で一括りにすると、工数の見積もりができません。
工数の違いを把握する
数値の差し替えは、1本あたり30分程度で済みます。
全面の書き直しは、新規の制作とほぼ同じ工数がかかります。
どの記事にどの方法を使うかで、年間の作業量が決まります。
統合という選択肢
似た内容の記事が複数ある場合、1本にまとめる方法があります。
分散していた内容が1本に集まることで、読者にとっても分かりやすくなります。
統合した記事からの転送の設定を忘れないようにします。
直し方と、必要な工数
| 直し方 | 1本あたりの工数 | 向く状態 |
|---|---|---|
| 数値の差し替え | 30分程度 | 数字だけが古い |
| 部分の追記 | 2時間程度 | 一部の内容が不足 |
| 全面の書き直し | 新規と同等 | 前提が変わった |
| 他の記事への統合 | 3時間程度 | 内容が重複している |
| 削除 | 1時間程度 | 流入も成果もない |
削除を選択肢に入れる
記事を消すことは、資産を減らす行為に見えます。内容が古く誤りのある記事は、残すほうが不利益になります。削除の判断も、更新の作業の一部として扱います。
リライトと新規制作は、どちらが効率がよいのか
既に流入のある記事の更新のほうが、短期の成果は出やすくなります。
ただし、狙う範囲が埋まっていない段階では新規の制作が優先されます。
限られた予算をどちらに配分するかは、蓄積の段階によって変わります。
蓄積の段階で判断する
狙った範囲を埋めていない段階では、新規の制作が先です。
埋め終えた段階では、更新のほうが効率がよくなります。
この切り替えの時期を見誤ると、費用の効率が下がります。
短期と長期で違う
更新は、既に順位のある記事を対象にするため、成果が出るまでの期間が短くなります。
新規の記事は、成果が出るまでに数か月かかります。
短期の成果が必要な局面では、更新を優先します。
配分の考え方を、項目ごとに見ていきます。
範囲の半分以下については、新規の制作は8割、更新の作業は2割、判断の理由は埋めることが先。
範囲をほぼ埋めたについては、新規の制作は5割、更新の作業は5割、判断の理由は両方が必要。
範囲を埋め終えたについては、新規の制作は3割、更新の作業は7割、判断の理由は更新のほうが効率がよい。
数年が経過については、新規の制作は2割、更新の作業は8割、判断の理由は負債の処理が中心。
更新だけでは、範囲が広がらない
更新に全てを振ると、新しい題材が増えません。隣接する範囲への展開が止まります。どの段階でも、新規の枠を一定は残します。
直した効果を、どう確かめるのか
更新の前後で、同じ記事の流入と成果を比べます。
全体の数字で見ると、他の要因と混ざって判別できません。
更新の効果は、記事単位で見ないと分かりません。
比較の期間を揃える
更新の前1か月と後1か月では、季節の影響が入ります。
前年の同じ時期との比較も併せて行います。
比較の方法を決めておかないと、都合のよい解釈になります。
効果が出ない場合の判断
更新しても流入も成果も戻らない記事があります。
原因が外部環境の変化なら、再度の更新でも戻りません。
2回試して戻らない記事は、統合か削除の対象にします。
更新の効果の確かめ方を、項目ごとに見ていきます。
更新の前後1か月については、見るものは短期の変化、注意点は季節の影響が入る。
前年の同時期との比較については、見るものは環境の影響を除く、注意点は前年のデータが必要。
更新した記事群の合計については、見るものは全体の傾向、注意点は個別の差が見えない。
更新しなかった記事との比較については、見るものは正味の効果、注意点は条件を揃える必要がある。
更新の記録を残す
いつ、どの記事を、どの方法で直したか。この記録がないと、効果の検証ができません。記録の項目を決めて、更新の作業に組み込みます。
更新の負債を、増やさない設計
制作の段階で、古くなりやすい要素を分けておきます。
数字や制度を本文に埋め込むほど、更新の工数が増えます。
更新の負担は、制作の段階の設計で決まります。
古くなる要素を集める
具体的な数字や制度の内容を、記事の中で1か所にまとめます。
散らばっていると、更新のたびに全文を読む必要があります。
まとめておけば、差し替えの作業が短時間で済みます。
古くなりにくい書き方
年を明示して書くと、古さが分かりやすくなります。
最新という表現を使うと、いつの時点かが分からなくなります。
公開の時点が分かる形で書くほうが、読者にも管理にも有利です。
制作段階の設計と、更新の工数を、項目ごとに見ていきます。
数字を1か所にまとめるについては、更新の工数は小さい、読者への影響は読みやすさは変わらない。
数字を本文に散らすについては、更新の工数は大きい、読者への影響は読みやすい。
年を明示するについては、更新の工数は小さい、読者への影響は時点が分かる。
最新という表現を使うについては、更新の工数は大きい、読者への影響は時点が分からない。
記事の性質を記録するについては、更新の工数は管理が楽になる、読者への影響は影響なし。
分野ごとの確認の周期を決める
制度や規制に関わる記事は、確認の周期を短くします。確認の要件については、掲載時点の最新の公式ガイドラインで確認してください。周期を決めておくと、棚卸しのたびに判断する必要がなくなります。
棚卸しから着手するまでの筋道
記事の一覧に、流入と成果と公開日を並べることからです。
この一覧がないと、どの記事を直すかの議論が感覚になります。
棚卸しは、一覧を作る作業から始まります。
本数が多いほど、この作業に時間がかかります。
棚卸しの進め方を、項目ごとに見ていきます。
1については、やることは記事の一覧に流入と成果と公開日を並べる、期間の目安は3週間。
2については、やることは流入と事業との距離で優先順位をつける、期間の目安は2週間。
3については、やることは古くなった種類を記事ごとに判定する、期間の目安は4週間。
4については、やることは直し方を5つの選択肢から割り当てる、期間の目安は2週間。
5については、やることは優先度の高い記事から着手する、期間の目安は継続。
6については、やることは更新の担当と年間の工数を確保する、期間の目安は期初。
一覧を作ると分かること
流入も成果もない記事が、全体の半分を占めていることがあります。
その場合、直す対象は想定より少なくなります。
削除と統合で本数を減らすと、管理の負担も下がります。
更新の効果を測る数字を、項目ごとに見ていきます。
更新した記事の前後の流入と成果については、見る頻度は記事ごと、使い方は更新の効果。
更新が必要な記事の残数については、見る頻度は四半期、使い方は負債の大きさ。
更新にかかった工数については、見る頻度は毎月、使い方は体制の確認。
削除と統合で減った本数については、見る頻度は四半期、使い方は管理の負担の変化。
新規と更新の工数の配分については、見る頻度は四半期、使い方は蓄積の段階との整合。
年間の工数を期初に確保する
更新の作業は、新規の制作と同じ枠で扱うと後回しになります。
期初に、更新に使う工数を別に確保します。
確保しないと、負債が積み上がり続けます。
棚卸しの周期を決める
年に一度の棚卸しを、予定に入れます。
本数が多い場合は、半年ごとに範囲を分けて行います。
周期を決めておくと、判断の場が自動的に発生します。
古い記事をどう扱うべきか判断がつかない場合は、無料相談で現状を見てもらうところから始められます。制作と更新の配分ごと見直す段階ならWeb集客改善サービスもあります。
よくある質問
何年前の記事からリライトの対象になりますか
公開からの期間ではなく、内容と現実がずれているかで判断します。判断の枠組みを扱った記事は数年経っても変わらず、制度や数字を中心にした記事は毎年の更新が必要になります。
どの記事から直せばいいですか
現在の流入の量と事業との距離の2軸で選びます。流入があり事業に近い記事が最優先で、流入も成果もない記事は統合か削除の候補になります。
リライトと新規制作はどちらを優先すべきですか
狙った範囲を埋めていない段階では新規が先で、埋め終えた段階では更新のほうが効率がよくなります。短期の成果が必要な局面では、既に順位のある記事の更新を優先してください。
直しても流入が戻りません
外部環境の変化が原因の場合、再度の更新でも戻りません。2回試して戻らない記事は、統合か削除の対象にしてください。
更新の作業が積み上がって回りません
期初に更新の工数を新規とは別に確保してください。あわせて、制作の段階で数字を1か所にまとめる、年を明示するといった設計にすると、更新の工数が小さくなります。
まとめ
- 新規の制作には計画があり、更新にはないからです。更新は誰の目標にも入っていないため、着手の順番が最後になります
- 公開からの期間ではなく、内容と現実がずれた状態です。3年前の記事でも内容が変わっていなければ、直す必要はありません
- 流入があり、かつ成果につながる可能性のある記事からです。流入がない記事を直しても、読まれる状態に戻るとは限りません
- 数値の差し替え、部分の追記、全面の書き直し、他の記事への統合、削除の5つです。どれを選ぶかで、必要な工数が10倍違います
- 既に流入のある記事の更新のほうが、短期の成果は出やすくなります。ただし、狙う範囲が埋まっていない段階では新規の制作が優先されます
- 更新の前後で、同じ記事の流入と成果を比べます。全体の数字で見ると、他の要因と混ざって判別できません
- 制作の段階で、古くなりやすい要素を分けておきます。数字や制度を本文に埋め込むほど、更新の工数が増えます
- 記事の一覧に、流入と成果と公開日を並べることからです。この一覧がないと、どの記事を直すかの議論が感覚になります