
初回は獲得費用と初回の値引きで赤字になる設計が多く、回収が始まるのが2回目だからです。
2回目に残らない顧客は、費用だけを置いて去ります。
なお、TimeValue株式会社では、広告運用・クリエイティブ制作・LP改善・データ分析・AI導入までを一括で引き受けるWebマーケティング支援「KAIZEN」を提供しています。
現在、オンラインの無料マーケティング診断を毎月10社限定で実施中です。いまの数字を見ながら、どこから直すのが早いかを一緒に整理します。
今月の無料診断は残り4社です
広告からLPまで、まとめて見ます。オンラインで30分から対応しています。
目次
目次
- 定期購入の採算が、2回目でほぼ決まるのはなぜか
- 初回は投資、2回目から回収
- 初回の獲得条件が、2回目をどこまで決めているのか
- 値引きの深さと、顧客の動機
- 2回目までの間に、顧客は何を判断しているのか
- 商品が合うかの判断は、使い切る前に起きる
- 継続率を上げる打ち手を、費用の重い順にどう並べるか
- 費用がかからない打ち手から
- 価格と回数の縛りを、どこまで使ってよいのか
- 縛りが動かす数字と、動かさない数字
- 2回目の継続率を、獲得の目標とどう接続するのか
- 目標に使う数字
- 継続率の数字で、起きやすい読み違い
- 全体の数字は、新規の量に引きずられる
- 2回目を上げる取り組みの始め方
- 最初の2週間で見えること
- よくある質問
- まとめ
初回は獲得費用と初回の値引きで赤字になる設計が多く、回収が始まるのが2回目だからです。
2回目に残らない顧客は、費用だけを置いて去ります。
定期購入の採算が、2回目でほぼ決まるのはなぜか
初回は獲得費用と初回の値引きで赤字になる設計が多く、回収が始まるのが2回目だからです。
2回目に残らない顧客は、費用だけを置いて去ります。
定期購入の事業では、初回の売上で獲得費用をまかなえないことが普通です。
初回を安くして試してもらう設計が、広く使われているためです。
初回は投資、2回目から回収
初回の粗利から獲得費用を引くと、多くの場合は赤字になります。
2回目以降は獲得費用がかからず、値引きもないため粗利が残ります。
つまり事業の採算は、2回目に到達する顧客の割合で決まります。
数字は説明のための仮の値です。
獲得費用が5千円、初回の粗利が千円、2回目以降の粗利が3千円なら、回収には初回のあと2回の継続が必要です。
2回目に到達する割合が半分を切ると、平均では回収できません。
1回目と2回目の間にだけ、大きな段差がある
継続率は回を追うごとに下がりますが、下がり方は一定ではありません。
1回目から2回目への落ち込みが最も大きく、その後はなだらかになります。
投資を分散させるより、この段差に集中させるほうが効率が上がります。
回数ごとの意味の違い
| 回数 | 事業にとっての意味 | かかる費用 |
|---|---|---|
| 1回目 | 獲得の完了 | 獲得費用と初回の値引き |
| 2回目 | 回収の開始 | 配送と原価のみ |
| 3回目以降 | 利益の積み上がり | 配送と原価のみ |
| 離脱後の再開 | 掘り起こしの対象 | 再獲得の費用 |
2回目の割合を、獲得の評価に入れる
獲得の担当が初回の件数だけで評価されると、2回目に残らない顧客が増えます。初回件数と2回目到達率の両方を、同じ会議で見ます。
初回の獲得条件が、2回目をどこまで決めているのか
大きく決めています。
初回を深く値引くほど件数は増えますが、2回目に到達する割合は下がる傾向があります。
2回目の継続率を、2回目の直前の働きかけで上げようとする議論があります。
実際には、獲得した時点で相当部分が決まっています。
値引きの深さと、顧客の動機
初回が大幅に安いと、商品ではなく価格に反応した顧客が混ざります。
この層は、通常価格になる2回目で離れます。
件数は増えても、回収できる顧客の数は増えません。
流入元ごとに差が出る
同じ初回価格でも、どこから来た顧客かで2回目の到達率は変わります。
指名の検索から来た顧客と、割引の情報をまとめた場所から来た顧客では、動機が違います。
流入元別に2回目到達率を並べると、どの経路に予算を寄せるかが決まります。
初回の条件と、その後の傾向
| 初回の条件 | 初回件数 | 2回目到達率 | 1件あたりの回収 |
|---|---|---|---|
| 通常価格に近い | 少ない | 高い | 早い |
| 半額程度 | 中程度 | 中程度 | 中程度 |
| 大幅な値引き | 多い | 低い | 遅い |
| 無料で試せる | 最も多い | 最も低い | 回収できないことがある |
表示の条件は事前に確認する
定期購入の初回価格や解約の条件は、表示の仕方に決まりがあります。条件の書き方は、掲載時点の最新の公式ガイドラインで確認してください。表示の問題は、継続率の議論より前に処理する項目です。
2回目までの間に、顧客は何を判断しているのか
商品が自分に合うかどうかと、続ける手間が見合うかどうかの2つです。
どちらか一方でも否定されると、価格に関係なく離れます。
初回を受け取ってから次の請求までの期間に、顧客は続けるかどうかを決めます。
この期間に何が起きているかを分解すると、打ち手の場所が分かります。
商品が合うかの判断は、使い切る前に起きる
多くの顧客は、初回分を使い切る前に継続の可否を判断します。
効果や相性が分かる前に判断が終わっていることがあります。
使い方の案内が届く時期が遅いと、判断に間に合いません。
手間の側は、見落とされやすい
次回の日程を変えられるか、量を減らせるか、一度休めるか。
これらが分からないと、続けるかやめるかの二択になります。
やめる以外の選択肢がない設計は、離脱を自分で作っています。
2回目までに顧客が確かめること
| 確かめること | 届いていないと起きること | 対応の方向 |
|---|---|---|
| 自分に合うか | 使い方が分からず判断できない | 初回到着の直後に案内を届ける |
| 続ける価値があるか | 価格だけで比較される | 変化の見え方を示す |
| 量や周期を調整できるか | やめる以外の選択肢がない | 変更の手段を明示する |
| 次にいくら請求されるか | 不意の請求で信用を失う | 事前に知らせる |
休止という選択肢の効果
周期を延ばす、一度休むといった選択肢を用意すると、解約の一部が休止に変わります。休止は取引の終わりではないため、再開の可能性が残ります。見かけの継続率は下がりますが、長期の売上は上がることがあります。
継続率を上げる打ち手を、費用の重い順にどう並べるか
費用のかからない順に試します。
案内の時期の変更、選択肢の追加、同梱物の改善、商品そのものの変更という順です。
継続率の議論は、商品を変えるという結論に飛びやすくなります。
商品の変更は最も費用と期間がかかるため、最後に置きます。
費用がかからない打ち手から
初回到着の直後に案内を届ける時期を変える。
周期や量の変更を選べるようにする。
この2つは、既存の仕組みの中で動かせます。
同梱物と商品の変更は、判断が別になる
同梱物の改善には制作費がかかります。
商品の変更には開発と在庫の判断が伴い、決裁の層が変わります。
前段の打ち手を試さずに商品の変更に進むと、原因が分からないまま在庫を抱えます。
打ち手と、必要な資源
| 打ち手 | 費用 | 効果が出るまで | 決裁の層 |
|---|---|---|---|
| 案内を届ける時期の調整 | ほぼなし | 1か月 | 現場 |
| 周期や量の選択肢を増やす | 少ない | 2か月 | 部門長 |
| 同梱物の内容を変える | 中程度 | 2か月 | 部門長 |
| 初回の獲得条件を変える | 売上に直結 | 1か月 | 経営 |
| 商品の仕様を変える | 大きい | 半年以上 | 経営 |
1つずつ変える
同じ時期に複数を変えると、どれが効いたのか分かりません。月ごとに1つずつ変え、対象を分けて比べます。急ぐ場合でも、比較の集団だけは残します。
価格と回数の縛りを、どこまで使ってよいのか
回数の縛りは2回目の到達率を機械的に上げますが、その先の継続と評判を削ります。
短期の数字と長期の売上のどちらを取るかの判断になります。
初回の条件に最低回数を設ける設計があります。
2回目の到達率だけを見れば、効果は確実です。
縛りが動かす数字と、動かさない数字
最低回数を設けると、2回目の到達率は上がります。
一方で、初回の申し込み件数は下がります。
縛りが終わった直後に離脱が集中するため、4回目以降の継続率は改善しません。
評判への影響を費用として見る
条件が分かりにくいまま縛りを設けると、問い合わせと苦情が増えます。
対応の人件費と、検索したときに出てくる評判が、後から費用として現れます。
表示と説明の条件については、掲載時点の最新の公式ガイドラインで確認してください。
縛りの有無による違いを、項目ごとに見ていきます。
初回の申し込み件数については、縛りありは減る、縛りなしは多い。
2回目の到達率については、縛りありは上がる、縛りなしは条件による。
縛り明け後の継続については、縛りありは落ちやすい、縛りなしはなだらか。
問い合わせと苦情については、縛りありは増える、縛りなしは増えにくい。
長期の顧客単価については、縛りありは読みにくい、縛りなしは読みやすい。
縛りを外すなら、代わりに何を置くか
縛りを外すと、2回目の到達率は自力で作ることになります。案内の設計、選択肢の用意、同梱物の内容がその代わりです。外すこと自体が目的にならないよう、代替の手当てを先に用意します。
2回目の継続率を、獲得の目標とどう接続するのか
初回件数と2回目到達率を掛けた数を、獲得の目標に置きます。
初回件数だけを目標にすると、回収できない顧客を集める動きが起きます。
獲得と継続が別の部署にあると、目標が噛み合いません。
接続する数字を1つ置くと、議論が揃います。
目標に使う数字
初回件数に2回目到達率を掛けると、回収の始まった顧客の数になります。
この数を月次の目標にします。
初回件数が減っても、この数が増えていれば評価します。
媒体や経路ごとに分けて見る
同じ数字を、流入元ごとに出します。
初回件数が多くても2回目に残らない経路は、費用を下げる対象です。
判断の材料が、件数から回収に変わります。
経路ごとの見方を、項目ごとに見ていきます。
指名や既存の接点については、初回件数は少ない、2回目到達率は高い、予算の扱いは上限まで使う。
関心の近い層への配信については、初回件数は中程度、2回目到達率は中程度、予算の扱いは維持して質を上げる。
割引の情報が集まる場所については、初回件数は多い、2回目到達率は低い、予算の扱いは絞るか条件を変える。
広く届ける配信については、初回件数は多い、2回目到達率は低い、予算の扱いは試行の枠内に収める。
評価の時期をずらす
2回目到達率は、獲得した月には確定しません。獲得月を基準に、2か月後に振り返る形で評価します。当月の数字だけで判断すると、常に直近の件数が優先されます。
継続率の数字で、起きやすい読み違い
全体の継続率は、獲得件数が増減するだけで動きます。
獲得した月ごとに分けて見ないと、施策の効果と件数の変動を区別できません。
継続率が下がったという報告の多くは、施策の悪化ではなく構成の変化です。
全体の数字は、新規の量に引きずられる
新規獲得を増やした月は、継続率の分母に初回の顧客が多く入ります。
初回の顧客は継続率が低いため、全体の数字が下がります。
施策は何も悪化していないのに、悪化したように見えます。
獲得した月ごとに並べる
同じ月に獲得した顧客だけを追い、2回目、3回目の到達率を出します。
この形にすると、月ごとの施策の差が見えます。
読み違いと、実際に起きていることを、項目ごとに見ていきます。
全体の継続率が下がったについては、読み違いやすい解釈は施策が悪化した、実際に起きていることは新規獲得を増やした。
2回目到達率が上がったについては、読み違いやすい解釈は商品が改善した、実際に起きていることは獲得条件を厳しくした。
解約が減ったについては、読み違いやすい解釈は満足度が上がった、実際に起きていることは縛りの期間内にいる。
売上が横ばいについては、読み違いやすい解釈は停滞している、実際に起きていることは休止からの再開が支えている。
休止と解約を分けて数える
休止を解約に含めると、実態より悪く見えます。別に含めないと、復帰しない休止が数字を良く見せます。両方を別の数字として並べます。
2回目を上げる取り組みの始め方
獲得した月ごとの到達率を出すことが最初です。
現状の数字を分けて見られない状態では、どの打ち手が効いたかを判断できません。
2回目の継続率は、測り方を整えるだけで議論の質が変わります。
2回目対策の実施順を、項目ごとに見ていきます。
1については、やることは獲得月ごとに2回目到達率を出す、期間の目安は2週間。
2については、やることは流入元別に到達率を分ける、期間の目安は2週間。
3については、やることは初回到着後の案内の時期を見直す、期間の目安は4週間。
4については、やることは周期と量の変更手段を用意する、期間の目安は6週間。
5については、やることは初回の獲得条件を層ごとに調整する、期間の目安は8週間。
6については、やることは獲得目標を回収の始まった顧客数に置き換える、期間の目安は期初。
最初の2週間で見えること
獲得月ごとに並べると、条件を変えた月の前後で差が出ます。
差が出ていれば、原因は獲得の条件にあります。
差がなければ、初回から2回目までの体験に原因があります。
継続の状態を示す数字を、項目ごとに見ていきます。
獲得月ごとの2回目到達率については、見る頻度は毎月、使い方は施策の効果そのもの。
流入元別の2回目到達率については、見る頻度は毎月、使い方は予算配分の判断。
初回件数と到達率の積については、見る頻度は毎月、使い方は獲得の目標として使う。
休止と解約の内訳については、見る頻度は毎月、使い方は復帰の見込みを分ける。
3回目以降の継続率については、見る頻度は四半期、使い方は縛りの影響を確認する。
社内で共有する形を決める
2回目到達率は、獲得と商品と物流のどこにも関係します。
月次で同じ表を全部署に出し、数字の定義を固定します。
部署ごとに違う定義の継続率が並ぶと、議論が数字の説明で終わります。
目標は段階で置く
到達率を一度に大きく動かそうとすると、縛りのような強い手に頼ることになります。
四半期ごとに小さく上げる目標を置き、打ち手を費用の軽い順に消化します。
2回目の継続率をどう扱うべきか判断がつかない場合は、無料相談で現状を見てもらうところから始められます。定期購入の設計ごと見直す段階ならWeb集客改善サービスもあります。
よくある質問
なぜ2回目だけを特別扱いするのですか
初回は獲得費用と値引きで赤字になる設計が多く、回収が始まるのが2回目だからです。継続率の落ち込みも1回目から2回目が最も大きいため、投資をここに集中させるほうが効率が上がります。
初回を安くすると継続率は下がりますか
深く値引くほど件数は増えますが、価格に反応した顧客が混ざるため2回目の到達率は下がる傾向があります。初回件数と2回目到達率を掛けた数で判断してください。
最低回数の縛りを設けるべきですか
2回目の到達率は機械的に上がりますが、初回件数が減り、縛り明けの離脱が集中します。短期の数字と長期の売上のどちらを取るかの判断になります。
継続率が下がったのは施策が悪化したからですか
新規獲得を増やした月は、継続率の低い初回の顧客が分母に多く入るため全体の数字が下がります。獲得した月ごとに分けて見ないと、施策の効果と件数の変動を区別できません。
休止の仕組みを作ると継続率が下がりませんか
見かけの継続率は下がりますが、解約の一部が休止に変わるため再開の可能性が残ります。休止と解約は別の数字として並べて見てください。
まとめ
- 初回は獲得費用と初回の値引きで赤字になる設計が多く、回収が始まるのが2回目だからです。2回目に残らない顧客は、費用だけを置いて去ります
- 大きく決めています。初回を深く値引くほど件数は増えますが、2回目に到達する割合は下がる傾向があります
- 商品が自分に合うかどうかと、続ける手間が見合うかどうかの2つです。どちらか一方でも否定されると、価格に関係なく離れます
- 費用のかからない順に試します。案内の時期の変更、選択肢の追加、同梱物の改善、商品そのものの変更という順です
- 回数の縛りは2回目の到達率を機械的に上げますが、その先の継続と評判を削ります。短期の数字と長期の売上のどちらを取るかの判断になります
- 初回件数と2回目到達率を掛けた数を、獲得の目標に置きます。初回件数だけを目標にすると、回収できない顧客を集める動きが起きます
- 全体の継続率は、獲得件数が増減するだけで動きます。獲得した月ごとに分けて見ないと、施策の効果と件数の変動を区別できません
- 獲得した月ごとの到達率を出すことが最初です。現状の数字を分けて見られない状態では、どの打ち手が効いたかを判断できません