
フォームの送信だけが成果として集計されているからです。
電話で来る問い合わせは、営業側の記録には残っても広告の評価には戻っていません。
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目次
目次
- 電話が主要な導線なのに、評価から外れているのはなぜか
- 記録が二つの系統に分かれている
- 電話の計測に、どこまで投資するのか
- 割合を先に把握する
- 受付の聞き取りだけで、どこまで分かるのか
- 聞ける内容の限界
- 番号を使い分ける方法は、どこで判断するのか
- この方法で分かること
- 通話の中身を、どこまで扱うのか
- 件数と成果は違う
- 外部に運用を任せている場合、どう組み込むのか
- 報告にフォーム以外を含める
- 電話の計測で、判断を誤りやすいところ
- 総件数で評価する
- 電話の扱いを、どう決めていくか
- 数える期間は1か月以上にする
- よくある質問
- まとめ
フォームの送信だけが成果として集計されているからです。
電話で来る問い合わせは、営業側の記録には残っても広告の評価には戻っていません。
電話が主要な導線なのに、評価から外れているのはなぜか
フォームの送信だけが成果として集計されているからです。
電話で来る問い合わせは、営業側の記録には残っても広告の評価には戻っていません。
電話での問い合わせが一定の割合を占める事業は多くあります。
高額な商材、急ぎの用件、年齢層の高い顧客層。
これらの条件では、電話が主要な導線になります。
それでも、広告の報告に出てくるのはフォームの送信数だけという状態が続きます。
記録が二つの系統に分かれている
フォームの送信は、サイト上の行動として記録されます。
電話の受電は、電話の受付台帳か、営業の記憶に残ります。
この二つがつながっていないと、広告の評価は片方だけになります。
配分が、フォームに寄っていく
評価がフォームだけなら、フォームの件数が増える配信が良く見えます。
電話を増やす配信は、評価されません。
電話が評価から外れると起きること
| 起きること | 現れ方 | 影響 |
|---|---|---|
| 電話を生む配信が低評価 | 数字上の成果が出ない | 配信が削られる |
| 全体のCPAが高く見える | 分母は同じで分子が欠ける | 予算が減らされる |
| 媒体別の比較が歪む | 電話率の高い媒体が不利 | 配分を誤る |
| 広告文の判断を誤る | 電話を促す表現が評価されない | 訴求が偏る |
| 時間帯の判断を誤る | 営業時間内の価値が見えない | 配信時間の設計が甘くなる |
電話の割合を知らないまま議論している
そもそも問い合わせの何割が電話なのかを、把握していない会社があります。割合が分からないと、投資の判断ができません。
電話の計測に、どこまで投資するのか
電話が問い合わせ全体に占める割合で決まります。
割合が小さければ、受付時の聞き取りで足ります。
電話の計測には、費用のかかるものと、かからないものがあります。
割合を先に把握する
一定期間、受電の件数を数えます。
フォームの件数と比べて、電話が何割を占めるかを出します。
割合ごとの投資の水準
電話が1割に満たないなら、簡易な方法で足ります。
半数を超えるなら、仕組みへの投資が正当化されます。
電話の割合と、投資の水準
| 電話の割合 | とるべき方法 | 費用の水準 |
|---|---|---|
| 1割未満 | 受付時の聞き取り | かからない |
| 1割から3割 | 受付の記録の様式化 | わずか |
| 3割から5割 | 番号の使い分け | 継続の費用が発生 |
| 5割以上 | 通話の記録と分析まで | 相応の投資 |
| ほぼ全件 | 導線の設計から見直す | 事業の設計の問題 |
投資の判断は、誰が下すのか
計測の仕組みの導入は、情報システムの案件に見えます。
しかし判断の材料は、広告費の配分の精度です。
費用を負担し、便益を受けるマーケティング側が判断します。
継続の費用を見落とさない
番号を使い分ける仕組みには、継続の費用がかかります。導入の費用だけでなく、年間の運用費を見積もります。
受付の聞き取りだけで、どこまで分かるのか
経路の大分類までは分かります。
どの広告のどのキーワードから来たかまでは分かりません。
最も費用のかからない方法は、受電時に聞くことです。
聞ける内容の限界
何で知ったかを聞くと、答えは大まかになります。
検索した、広告を見た、紹介された。
この程度の粒度です。
答えが正確でない理由
相手は、どこで知ったかを正確に覚えていません。
後から作られた説明が返ることがあります。
受付での聞き取りで分かる範囲
| 聞くこと | 分かる粒度 | 正確さ |
|---|---|---|
| 何で知ったか | 大分類 | 低い |
| いつ知ったか | おおよその時期 | 低い |
| サイトを見たか | 見たかどうか | 中程度 |
| 資料を見たか | 見たかどうか | 中程度 |
| 紹介の有無 | 紹介者の名前まで | 高い |
それでも記録する価値はある
粒度が粗くても、電話の件数そのものが記録に残ります。
フォームの件数と合わせた総数が分かれば、全体のCPAが正しく計算できます。
受付の負担を増やさない
聞く項目を増やすと、受電の対応が長くなります。項目は2つか3つに絞ります。
番号を使い分ける方法は、どこで判断するのか
経路ごとに配分を変える必要があるかどうかで判断します。
総数が分かれば足りる段階では、投資は不要です。
経路を特定するには、経路ごとに異なる番号を使う方法があります。
この方法で分かること
どの経路から来た電話かが特定できます。
広告経由と自然検索経由を分けられます。
費用と運用の負担
番号の取得と維持に費用がかかります。
番号の管理と、サイト上の表示の切り替えの運用も発生します。
番号の使い分けで決めること
| 決めること | 判断する人 | 内容 |
|---|---|---|
| 分ける粒度 | マーケティング責任者 | 媒体別か経路別か |
| 番号の数 | マーケティング責任者 | 粒度に応じた数 |
| 継続の費用の上限 | マーケティング責任者 | 年間の予算 |
| 表示の仕組み | 情報システム | サイト上の表示方法 |
| 受電後の記録 | 営業または受付 | 通話の結果をどう残すか |
粒度を細かくしすぎない
媒体別まで分けるのか、キーワード単位まで分けるのか。
細かくするほど費用が上がり、管理が煩雑になります。
配分の判断に必要な粒度で止めます。
表示の変更が及ぼす影響
サイト上の電話番号が経路によって変わることは、顧客からは見えません。ただし、サイトの改修時に設定が引き継がれないことがあります。改修の際に確認する項目として残します。
通話の中身を、どこまで扱うのか
成果になった通話かどうかの判定までです。
通話の内容そのものを扱うには、取得の説明と保管の方針が必要になります。
電話の件数が分かっても、その中身が成果かどうかは別です。
件数と成果は違う
間違い電話、採用の問い合わせ、既存顧客からの連絡。
これらが件数に混ざります。
広告の評価に使うには、新規の問い合わせだけを取り出す必要があります。
判定の方法
受電後に、営業または受付が結果を記録します。
自動的な判定の仕組みもありますが、精度と費用のかね合いになります。
通話の扱いの段階を、項目ごとに見ていきます。
件数のみについては、得られる情報は受電の総数、必要な準備は受付の記録。
新規かどうかの判定については、得られる情報は有効な件数、必要な準備は受付の記録の様式。
通話の長さについては、得られる情報は関心の度合いの目安、必要な準備は仕組みの導入。
通話の録音については、得られる情報は内容の確認、必要な準備は取得の説明と保管の方針。
内容の分析については、得られる情報はよく出る質問など、必要な準備は取得の説明と体制。
録音を行う場合の確認
通話の録音を行う場合、相手への説明と、保管の期間、利用の範囲を決めます。
要件は、掲載時点の最新の公式ガイドラインで確認してください。
分析を目的にした録音は、慎重に判断する
内容の分析には価値がありますが、取得と保管の責任が生じます。その責任を負ってまで得たい情報かを、事業の責任者が判断します。
外部に運用を任せている場合、どう組み込むのか
電話の件数を報告の形式に入れるよう、契約の段階で決めます。
フォームだけの報告では、評価の前提が欠けたままになります。
広告の運用を代理店に任せている場合、報告の形式が問題になります。
報告にフォーム以外を含める
代理店が扱えるのは、媒体と計測の数字です。
電話の件数は自社側にあるので、自社から提供しないと報告に入りません。
提供の経路を決める
毎月の電話の件数を、いつ誰が代理店に渡すか。
決めておかないと、報告のたびに欠けます。
外部委託時に決めることを、項目ごとに見ていきます。
電話件数の提供については、担当は自社の受付または営業、頻度は月次。
報告への組み込みについては、担当は代理店、頻度は月次。
経路別の番号の管理については、担当は自社または代理店、頻度は契約で決める。
評価の指標の定義については、担当は自社、頻度は契約で決める。
目標の設定については、担当は自社、頻度は期初。
成果の説明の求め方
Testifyが2026年5月に実施した調査では、マーケティング責任者の不満として成果不振の説明不足が53.1%を占めていました。
電話の件数が報告に入っていなければ、そもそも成果の全体像が見えません。
説明を求める前に、前提の数字を揃えます。
番号の管理を代理店に任せる場合
番号の契約と管理を代理店が行うと、代理店を変えるときに番号が移せない場合があります。契約の主体を自社にするかを、導入時に決めます。
電話の計測で、判断を誤りやすいところ
件数の増加を成果の増加と見ることです。
間違い電話や採用の問い合わせが混ざっていると、件数は増えても成果は増えません。
電話の計測を始めた直後に、よく起きる誤解があります。
総件数で評価する
受電の総数には、成果にならない通話が含まれます。
総数で評価すると、混ざったまま良い数字が出ます。
通話の長さだけで判断する
通話が長いほど関心が高いとは限りません。
クレームや、複雑な問い合わせも長くなります。
電話の評価で起きる誤りを、項目ごとに見ていきます。
総件数で評価するについては、現れ方は成果にならない通話が混ざる、対処は新規かどうかを判定する。
通話の長さで判断するについては、現れ方は長い通話を過大評価、対処は結果の記録と併せて見る。
フォームと同じ指標で扱うについては、現れ方は成約率の違いを無視、対処は別の指標として管理する。
計測した分だけ成果が増えたと見るについては、現れ方は見えるようになっただけ、対処は導入前後で基準を変える。
営業時間外の受電を無視するについては、現れ方は機会損失が見えない、対処は時間帯別に記録する。
計測を始めた時点で、過去との比較ができなくなる
電話を計上し始めると、成果の総数が増えます。
これは成果が増えたのではなく、見えるようになっただけです。
目標の設定を、この時点で見直します。
営業時間外の受電を記録する
営業時間外にかかってきて、つながらなかった電話。これは機会損失として記録する価値があります。
電話の扱いを、どう決めていくか
まず1か月、受電の件数を手で数えることからです。
割合が分かれば、投資の水準が決まります。
仕組みの検討より先に、規模を確かめます。
電話の計測を進める段取りを、項目ごとに見ていきます。
1については、やることは1か月間、受電の件数を手で数える、期間の目安は4週間。
2については、やることは新規の問い合わせかどうかを分類する、期間の目安は1週間。
3については、やることはフォームの件数と比べて割合を出す、期間の目安は1週間。
4については、やることは投資の水準を決める、期間の目安は2週間。
5については、やることは受付の記録の様式を作る、期間の目安は2週間。
6については、やることは報告の形式に電話の件数を組み込む、期間の目安は2週間。
数える期間は1か月以上にする
週によって件数が振れます。
1か月分を数えないと、割合の判断ができません。
見る数字を決める
数字は説明のための仮の値です。
月の問い合わせがフォーム80件、電話70件なら、評価の対象が半分弱しか見えていないことになります。
電話の導線を測る数字を、項目ごとに見ていきます。
受電の総件数については、見る頻度は毎月、使いどころは導線の規模。
新規の問い合わせの件数については、見る頻度は毎月、使いどころは評価に使う数字。
電話とフォームの比率については、見る頻度は四半期、使いどころは導線の構成の変化。
営業時間外の受電件数については、見る頻度は毎月、使いどころは機会損失の量。
経路別の電話の件数については、見る頻度は四半期、使いどころは配分の判断。
比率の変化を見る
電話とフォームの比率は、顧客層や商材の変化で動きます。
比率が変われば、投資の水準も見直します。
受付の記録は選択肢にする
自由記述にすると記録されません。
分類の選択肢を作り、選ぶだけにします。
電話での問い合わせをどう扱うかで判断に迷う場合は、無料相談で現状の問い合わせの構成を一緒に見てもらうところから始められます。導線の設計ごと見直す段階ならWeb集客改善サービスもあります。
よくある質問
電話の計測には、どこまで投資すべきですか
電話が問い合わせ全体に占める割合で決まります。1割に満たないなら受付時の聞き取りで足り、3割を超えるあたりから番号の使い分けを検討する水準になります。まず1か月、受電の件数を手で数えて割合を確かめます。
受付で聞き取るだけでも意味はありますか
経路の大分類までしか分かりませんが、電話の件数そのものが記録に残ります。フォームの件数と合わせた総数が分かれば、全体のCPAが正しく計算できます。聞く項目は2つか3つに絞り、受電の対応を長くしないようにします。
受電の総件数で評価してよいですか
間違い電話、採用の問い合わせ、既存顧客からの連絡が混ざります。新規の問い合わせかどうかを受付で判定し、その件数を評価に使います。総数で評価すると、混ざったまま良い数字が出ます。
通話の録音や内容の分析はしたほうがよいですか
価値はありますが、取得の説明と保管の期間、利用の範囲を決める必要があります。その責任を負ってまで得たい情報かを事業の責任者が判断します。要件は掲載時点の最新の公式ガイドラインで確認してください。
代理店の報告に電話の件数が入っていません
電話の件数は自社側にあるため、自社から提供しないと報告に入りません。毎月いつ誰が渡すかを決め、報告の形式に組み込みます。番号の使い分けを導入する場合は、契約の主体を自社にするかも導入時に決めておきます。
まとめ
- フォームの送信だけが成果として集計されているからです。電話で来る問い合わせは、営業側の記録には残っても広告の評価には戻っていません
- 電話が問い合わせ全体に占める割合で決まります。割合が小さければ、受付時の聞き取りで足ります
- 経路の大分類までは分かります。どの広告のどのキーワードから来たかまでは分かりません
- 経路ごとに配分を変える必要があるかどうかで判断します。総数が分かれば足りる段階では、投資は不要です
- 成果になった通話かどうかの判定までです。通話の内容そのものを扱うには、取得の説明と保管の方針が必要になります
- 電話の件数を報告の形式に入れるよう、契約の段階で決めます。フォームだけの報告では、評価の前提が欠けたままになります
- 件数の増加を成果の増加と見ることです。間違い電話や採用の問い合わせが混ざっていると、件数は増えても成果は増えません
- まず1か月、受電の件数を手で数えることからです。割合が分かれば、投資の水準が決まります