
相手にとっての意味が説明されていないからです。
名称とロゴだけを並べても、それが何を保証するのかが伝わりません。
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目次
目次
- 取得した認証や受賞が、商談で効いていないのはなぜか
- 名称だけでは伝わらない
- どの種類が、どの場面で効くのか
- 取引の条件になるもの
- 取得に投資するかを、どう判断するのか
- 取引の条件である場合
- 取得したものを、どう示すのか
- 関係する場面で示す
- 受賞歴は、認証と同じように扱えるのか
- 認証は継続的な保証
- 誰が管理して、誰が更新するのか
- 更新の時期を管理する
- 訴求に使うときの、行き過ぎ
- 主要な訴求にしない
- 認証と実績の扱いを、どう整理するか
- 取引条件の確認を優先する
- よくある質問
- まとめ
相手にとっての意味が説明されていないからです。
名称とロゴだけを並べても、それが何を保証するのかが伝わりません。
取得した認証や受賞が、商談で効いていないのはなぜか
相手にとっての意味が説明されていないからです。
名称とロゴだけを並べても、それが何を保証するのかが伝わりません。
認証の取得や、賞の受賞を告知する会社は多くあります。
サイトにロゴが並び、プレスリリースが出ます。
その後、商談で言及されることはほとんどありません。
名称だけでは伝わらない
認証の名称を知っている相手は限られます。
知らない相手にとっては、意味のない記号です。
何を保証するのかを書く
その認証が何を審査し、何を保証するのか。
受賞が、どの範囲での評価なのか。
これを説明しないと、判断の材料になりません。
伝わらない示し方と、伝わる示し方
| 示し方 | 相手の受け取り方 | 改善の方向 |
|---|---|---|
| ロゴだけを並べる | 意味が分からない | 何を保証するかを書く |
| 名称だけを書く | 知らなければ無意味 | 審査の内容を書く |
| 取得の事実だけ | だから何かが不明 | 相手の懸念との対応を書く |
| 全部を同じ扱いで並べる | 重みが分からない | 関係するものだけ示す |
相手の懸念と対応させる
認証が効くのは、相手が何かを心配しているときです。
情報の取り扱いを心配している相手に、その領域の認証を示す。
この対応が付いて初めて、材料になります。
取得の目的を確認する
そもそも何のために取得したのか。取引の条件として必要だったのか、訴求のためか。目的によって、使い方が変わります。
どの種類が、どの場面で効くのか
取引の条件になるものと、比較の材料になるものは別です。
条件になるものは、なければ候補から外れます。
認証や実績には、性質の違いがあります。
取引の条件になるもの
一定の規模の企業や、公的な取引では、特定の認証が条件になります。
この場合、持っていなければ候補にすら入りません。
比較の材料になるもの
条件ではないが、あれば有利に働くものです。
他社が持っていなければ、差になります。
効果が限定的なもの
業界内でしか知られていない賞や、参加すれば得られる表彰。
訴求としての効果は限られます。
種類と、効く場面
| 種類 | 性質 | 効く場面 |
|---|---|---|
| 取引条件となる認証 | 必須 | 大企業や公的な取引 |
| 業界で広く認知された認証 | 比較の材料 | 同業との比較 |
| 専門領域の認証 | 条件または材料 | その領域が懸念事項の場合 |
| 第三者機関の評価 | 比較の材料 | 客観性が求められる場面 |
| 参加型の表彰 | 効果は限定的 | 補助的 |
取引条件を先に確認する
狙う顧客層で、条件となる認証があるかを確認します。
条件があるなら、取得は投資ではなく前提になります。
業界で知られているかを確認する
名称を出して相手に伝わるかどうか。伝わらない認証は、説明とセットで示します。
取得に投資するかを、どう判断するのか
取引の条件になっているかを先に確認します。
条件でなければ、取得の費用と、得られる案件の規模を比べます。
取得には費用と期間がかかります。
取引の条件である場合
その認証がないと入れない案件の規模を見積もります。
規模が取得の費用を上回れば、投資の根拠になります。
条件でない場合
訴求としての効果を見積もります。
効果の見積もりは難しいので、慎重に判断します。
取得の判断で確認すること
| 確認すること | 内容 | 判断への影響 |
|---|---|---|
| 取引の条件か | 条件となる取引の有無 | 条件なら取得を検討 |
| 対象となる案件の規模 | 条件を満たせば入れる市場 | 投資の上限 |
| 取得の費用 | 審査と準備の費用 | 初期の投資 |
| 維持の費用 | 更新と監査の費用 | 継続の費用 |
| 社内の作業量 | 準備にかかる工数 | 人の時間の費用 |
| 取得までの期間 | 申請から取得まで | 効果が出る時期 |
維持の費用を見落とさない
認証の多くは、定期的な更新が必要です。
維持の費用と工数を、初期の判断に含めます。
社内の作業量を見積もる
準備には、社内の複数部門の作業が発生します。
この工数も費用として計上します。
判断は事業の責任者が下す
取得の可否は、投資の判断です。マーケティングの担当が単独で決めるものではありません。
取得したものを、どう示すのか
相手の懸念と対応させて示します。
すべてを一か所に並べると、どれも印象に残りません。
示し方によって、効き方が変わります。
関係する場面で示す
情報の取り扱いの説明の場面で、その領域の認証を示す。
品質の説明の場面で、品質の認証を示す。
文脈と対応させます。
一覧としても置く
相手が確認しに来る場合に備えて、一覧のページも用意します。
ただし、一覧だけに置くと文脈が付きません。
示す場所と、対応する内容
| 示す場所 | 示す内容 | 対応する懸念 |
|---|---|---|
| 情報の取り扱いの説明 | 該当領域の認証 | 情報の安全性 |
| 品質や体制の説明 | 品質の認証 | 提供の水準 |
| 会社概要 | 取得の一覧 | 会社の信用 |
| 提案書 | 案件に関係するもの | その案件の懸念 |
| 稟議の材料 | 取引条件を満たす証明 | 承認者の確認事項 |
稟議の材料として渡す
相手が社内で承認を取るとき、認証は確認事項になります。
稟議に使える形で、材料を渡します。
表示の要件を確認する
認証や受賞の表示には、要件がある場合があります。使用できるロゴの形式や、表記の方法を確認します。要件は、掲載時点の最新の公式ガイドラインおよび認証の発行元の規定で確認してください。
受賞歴は、認証と同じように扱えるのか
扱えません。
受賞は一時点の評価であり、継続的な保証ではありません。
認証と受賞は、性質が違います。
認証は継続的な保証
一定の基準を満たしていることを、定期的に確認する仕組みです。
現在も満たしていることが示されます。
受賞は一時点の評価
その時点での評価であり、現在の状態を保証しません。
古い受賞歴を並べると、かえって現在の状態が疑われます。
認証と受賞の違いを、項目ごとに見ていきます。
保証の範囲については、認証は継続的、受賞は一時点。
更新については、認証は定期的にある、受賞はない。
示す意味については、認証は基準を満たしている、受賞は評価された。
古くなった場合については、認証は更新しなければ失効、受賞は事実として残る。
示し方については、認証は現在の有効性を示す、受賞は年を明記する。
受賞の年を明記する
年を書かずに受賞歴を並べると、いつのことか分かりません。
年を明記し、古いものは整理します。
受賞の範囲を書く
どの部門での、どの範囲での評価か。
範囲を書かないと、過大に見せることになります。
表示の要件を確認する
受賞の表示についても、表示の要件を確認します。実態と異なる印象を与える表示は避けます。
誰が管理して、誰が更新するのか
取得と更新の責任者を決めます。
担当が異動して、更新の時期を誰も知らない状態が起きます。
取得した後の管理も、体制の問題です。
更新の時期を管理する
認証には有効期限があります。
期限を管理していないと、失効に気づきません。
掲載内容の更新
失効したものが、サイトに残り続けることがあります。
更新の時期に、掲載内容も点検します。
管理で決めることを、項目ごとに見ていきます。
取得の判断については、担当は事業責任者、頻度は案件ごと。
更新の手続きについては、担当は所管の部門、頻度は期限に応じて。
期限の管理については、担当は所管の部門、頻度は継続。
掲載内容の点検については、担当はマーケティング、頻度は半期。
表示の要件の確認については、担当はマーケティングと法務、頻度は更新時。
受賞歴の整理については、担当はマーケティング、頻度は年次。
所管を明確にする
認証の種類によって、所管の部門が違います。
品質は品質管理、情報の取り扱いは情報システム。
それぞれの所管を決めます。
掲載の点検を定期的に行う
半期に一度、掲載している内容が有効かを確認します。失効したものが残っていると、信用の問題になります。
訴求に使うときの、行き過ぎ
持っていることを主要な訴求にすることです。
認証は前提を満たしている証明であり、選ばれる理由にはなりにくいものです。
使い方の範囲に注意が要ります。
主要な訴求にしない
認証を持っている会社は、他にもあります。
それだけでは、選ばれる理由になりません。
前提としての役割
認証は、候補から外れないための前提です。
選ばれる理由は、別に作ります。
訴求での位置づけを、項目ごとに見ていきます。
主要な訴求にするについては、適切さは適切でない、理由は他社も持っている。
前提として示すについては、適切さは適切、理由は候補から外れない。
懸念への回答として示すについては、適切さは適切、理由は文脈と対応する。
数を並べて示すについては、適切さは適切でない、理由は印象に残らない。
取得の過程を語るについては、適切さは場合による、理由は体制の説明になる。
取得の過程を語る場合
認証を取得するために何を整えたのか。
この過程は、体制の説明として使える場合があります。
過大な表現を避ける
業界初、唯一といった表現には、根拠が必要です。根拠が示せない表現は使いません。
認証と実績の扱いを、どう整理するか
現在有効なものを一覧にすることからです。
失効しているものや、古い受賞歴が混ざっていることがあります。
整理は、現状の確認から始めます。
認証と実績の整理の手順を、項目ごとに見ていきます。
1については、やることは掲載している認証と受賞の一覧を作る、期間の目安は1週間。
2については、やることは現在有効かどうかを確認する、期間の目安は2週間。
3については、やることは狙う顧客層で取引条件となるものを確認する、期間の目安は3週間。
4については、やることは相手の懸念と対応させる整理をする、期間の目安は2週間。
5については、やることは失効したものと古い受賞歴を整理する、期間の目安は1週間。
6については、やることは更新の期限と所管を管理する仕組みを作る、期間の目安は2週間。
取引条件の確認を優先する
狙う顧客層で条件となる認証を持っていない場合、取得の検討が必要です。
この確認を先に行います。
見る数字を決める
数字は説明のための仮の値です。
掲載している認証と受賞が12件で、現在有効なものが7件なら、5件が実態と合っていないことになります。
認証と実績の管理を測る数字を、項目ごとに見ていきます。
掲載中で有効なものの件数については、見る頻度は半期、使いどころは掲載の正確さ。
取引条件を満たしていない案件の件数については、見る頻度は四半期、使いどころは取得の必要性。
商談で言及された件数については、見る頻度は四半期、使いどころは訴求の効き方。
更新の期限が近いものの件数については、見る頻度は四半期、使いどころは管理の状態。
稟議の材料として渡した件数については、見る頻度は四半期、使いどころは活用の状況。
商談での言及を記録する
認証が商談で言及されたかを記録します。
言及がなければ、示し方が機能していません。
取引条件で外れた案件を数える
条件を満たさず候補から外れた案件があれば、取得の根拠になります。
この件数を記録します。
認証や受賞の使い方で判断に迷う場合は、無料相談で現状の掲載内容を一緒に見てもらうところから始められます。訴求と信用の示し方ごと見直す段階ならWeb集客改善サービスもあります。
よくある質問
認証を取得したのに商談で効いていません
名称とロゴだけでは、相手に意味が伝わりません。その認証が何を審査し何を保証するのかを書き、相手が心配している事柄と対応させて示します。情報の取り扱いを心配している相手には、その領域の認証を示すという対応が要ります。
取得に投資すべきか、どう判断しますか
狙う顧客層で取引の条件になっているかを先に確認します。条件なら、それがないと入れない案件の規模を見積もります。条件でなければ、取得と維持の費用、社内の作業量を含めて判断します。維持の費用は見落とされがちです。
受賞歴は認証と同じように使えますか
使えません。認証は基準を満たしていることを定期的に確認する仕組みですが、受賞は一時点の評価で、現在の状態を保証しません。年を明記し、古いものは整理します。受賞の範囲も書かないと、過大に見せることになります。
認証を主要な訴求にしてよいですか
認証を持っている会社は他にもあるため、それだけでは選ばれる理由になりません。候補から外れないための前提として示し、選ばれる理由は別に作ります。取得のために何を整えたかという過程は、体制の説明として使える場合があります。
管理で気をつけることはありますか
有効期限の管理と、掲載内容の点検です。担当が異動して更新の時期を誰も知らない状態や、失効したものがサイトに残り続ける状態が起きます。認証の種類ごとに所管を決め、半期に一度は掲載内容を確認します。
まとめ
- 相手にとっての意味が説明されていないからです。名称とロゴだけを並べても、それが何を保証するのかが伝わりません
- 取引の条件になるものと、比較の材料になるものは別です。条件になるものは、なければ候補から外れます
- 取引の条件になっているかを先に確認します。条件でなければ、取得の費用と、得られる案件の規模を比べます
- 相手の懸念と対応させて示します。すべてを一か所に並べると、どれも印象に残りません
- 扱えません。受賞は一時点の評価であり、継続的な保証ではありません
- 取得と更新の責任者を決めます。担当が異動して、更新の時期を誰も知らない状態が起きます
- 持っていることを主要な訴求にすることです。認証は前提を満たしている証明であり、選ばれる理由にはなりにくいものです
- 現在有効なものを一覧にすることからです。失効しているものや、古い受賞歴が混ざっていることがあります