
同じ相手に、別々の内容が届きます。
発信の内容が揃っていないと、受け取る側で矛盾が見えます。
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目次
目次
- 広報とマーケティングが別々に動くと、何が起きるのか
- 同じ相手に届いている
- 二つの活動は、どこで重なっているのか
- 素材の重なり
- 予算は、どちらが持つのか
- 活動ごとに分ける
- 広報の活動を、どの数字と並べて見るのか
- 広報の指標
- 両部門の発信は、どこまで足並みを揃えるのか
- 揃える部分
- 連携の場を、どう設けるのか
- 議題を絞る
- 連携の取り組みで、無理が出るところ
- 統合すると片方が従属する
- 連携を立ち上げる進め方
- 発信を並べる意味
- よくある質問
- まとめ
同じ相手に、別々の内容が届きます。
発信の内容が揃っていないと、受け取る側で矛盾が見えます。
広報とマーケティングが別々に動くと、何が起きるのか
同じ相手に、別々の内容が届きます。
発信の内容が揃っていないと、受け取る側で矛盾が見えます。
広報とマーケティングは、目的も評価の仕方も違います。
広報は会社の評判を扱い、マーケティングは見込み客の獲得を扱います。
その違いのまま別々に動くと、外から見たときに一貫性が失われます。
同じ相手に届いている
報道を通じて情報を得た人が、広告を見ることがあります。
展示会で会った人が、記事を読むことがあります。
相手は分かれていません。
発表と広告の内容がずれる
新しい取り組みを広報が発表しても、マーケティング側の訴求が変わっていない。
この状態は、発表の効果を減らします。
連携がないときに起きること
| 起きること | 現れ方 | 影響 |
|---|---|---|
| 発信の内容がずれる | 発表と広告で言うことが違う | 信用の問題 |
| 発表の効果が使われない | 報道の反応が施策に届かない | 機会の損失 |
| 同じ素材を別々に作る | 事例や資料が重複 | 費用の重複 |
| 評価の指標が無関係 | 互いの貢献が見えない | 投資の判断ができない |
| 問い合わせの対応が分かれる | 窓口が別 | 対応の質が変わる |
経路として重なっている
報道での露出が、指名での検索や問い合わせにつながることがあります。
この経路が計測されていないと、広報の貢献が見えません。
組織として分かれている
広報は経営直下や管理部門、マーケティングは事業部門に置かれることがあります。所管が違うと、連携の場がありません。
二つの活動は、どこで重なっているのか
使う素材と、届ける相手の一部が重なっています。
事例、調査、発表の内容は、どちらでも使えます。
重なりを整理すると、連携の余地が見えます。
素材の重なり
顧客の事例、自社の調査、実績の数字。
これらは広報の発信にも、マーケティングの訴求にも使えます。
相手の重なり
見込み客は、報道の情報も見ます。
既存の顧客は、両方の発信を受け取ります。
重なっている領域
| 領域 | 広報での使い方 | マーケティングでの使い方 |
|---|---|---|
| 顧客の事例 | 発表の題材 | 提案の材料 |
| 自社の調査 | 報道への提供 | 訴求の根拠 |
| 実績の数字 | 信用の材料 | 比較の材料 |
| 新しい取り組みの発表 | 報道への案内 | 見込み客への告知 |
| 経営の発信 | 会社の方向の説明 | 事業の説明 |
重ならない領域もある
危機の対応、株主への情報、採用の広報。
これらは広報の固有の領域です。
重なる領域だけを連携の対象にする
すべてを一緒に運営する必要はありません。重なる領域について、素材の共有と内容の調整を行います。
予算は、どちらが持つのか
活動ごとに分けます。
共通で使う素材の制作費だけ、負担の割合を決めておきます。
予算の所在は、連携の実効性を左右します。
活動ごとに分ける
報道への対応、会社としての発信は広報の予算。
広告、見込み客への施策はマーケティングの予算。
共通の素材の扱い
事例の制作や調査の実施は、両方が使います。
どちらが負担するかを、あらかじめ決めます。
予算の分担
| 費目 | 負担する部門 | 備考 |
|---|---|---|
| 報道への対応 | 広報 | |
| 会社としての発信 | 広報 | |
| 広告の出稿 | マーケティング | |
| 見込み客への施策 | マーケティング | |
| 顧客の事例の制作 | 割合を決める | 両方が使う |
| 自社の調査の実施 | 割合を決める | 両方が使う |
| サイトの制作と運用 | 所管に応じる | サイトごとに決める |
割合を決めておく理由
決めていないと、共通の素材の制作が進みません。
どちらも自部門の予算から出すことを避けるためです。
負担の割合は使用の頻度で決める
どちらがより使うかで、割合を決めます。一度決めたら、年次で見直します。
広報の活動を、どの数字と並べて見るのか
報道の露出と、指名での接触の推移を並べます。
広報の活動が事業に効いているかは、この接続で確かめます。
それぞれの評価の指標は違いますが、接続する部分があります。
広報の指標
報道での露出の件数、内容の質、到達の規模。
これらは直接には事業の数字とつながりません。
接続する指標
露出の後に、指名での検索や問い合わせが増えたか。
この接続を見ると、広報の貢献が見えます。
突き合わせる数字
| 広報側の数字 | マーケティング側の数字 | 見ること |
|---|---|---|
| 報道の露出の件数 | 指名での検索の件数 | 露出の効果 |
| 発表の時期 | 問い合わせの件数の推移 | 発表の効き方 |
| 露出の内容 | 問い合わせでの言及 | 何が伝わったか |
| 到達の規模 | 認知の指標 | 広がりの効果 |
| 発信の内容 | 訴求との一致度 | 一貫性の状態 |
因果を断定しない
露出の後に問い合わせが増えても、他の要因がある場合があります。
時期の一致として記録し、複数回の観察で判断します。
問い合わせで何を見たかを聞く
問い合わせの時点で、何を見て知ったかを聞きます。この記録が、接続を確かめる材料になります。
両部門の発信は、どこまで足並みを揃えるのか
会社として何を言うかの基本を揃え、表現の細部は揃えません。
細部まで統一すると、それぞれの活動が動けなくなります。
揃える範囲を決めます。
揃える部分
会社として何をする会社か。
どの領域に力を入れているか。
数字や実績の表現。
揃えない部分
相手に応じた説明の仕方。
使う媒体ごとの表現。
揃える範囲の線引きを、項目ごとに見ていきます。
会社の位置づけについては、揃えるかは揃える、理由は矛盾すると信用を失う。
注力する領域については、揃えるかは揃える、理由は方向がぶれる。
実績の数字については、揃えるかは揃える、理由は食い違うと信用を失う。
表現の細部については、揃えるかは揃えない、理由は相手と媒体で変わる。
発信の時期については、揃えるかは調整する、理由は重複や空白を避ける。
数字の表現を揃える
実績の件数や導入社数が、発表と広告で違うことがあります。
どの数字を使うかを決めて、共有します。
発信の時期を調整する
大きな発表と、広告の出稿の時期を合わせると効果が高まります。調整の場を、定期的に持ちます。
連携の場を、どう設けるのか
定例の場を月次で持ち、素材と時期の共有に絞ります。
議題を広げると、出席の負担が大きくなって続きません。
連携は、場がないと起きません。
議題を絞る
今後の発表の予定。
制作する素材の予定。
使える素材の共有。
この三つに絞ります。
出席者を決める
両部門の責任者と、素材を扱う担当。
人数を増やすと、調整に時間がかかります。
連携の場の設計を、項目ごとに見ていきます。
頻度については、内容は月次。
議題については、内容は発表の予定、素材の予定、素材の共有。
出席者については、内容は両部門の責任者と担当。
所要時間については、内容は30分程度。
記録については、内容は決めたことと次回までの作業。
素材の置き場所を決める
共有する素材を、両部門が見られる場所に置きます。
場所が分かれていると、共有が進みません。
緊急時の連絡の経路を決める
問題が起きたときの連絡の経路を、先に決めます。発生してから決めると、対応が遅れます。
連携の取り組みで、無理が出るところ
組織を統合しようとすることです。
目的も評価の仕方も違う活動を一つにすると、どちらかが従属します。
連携と統合は別のものです。
統合すると片方が従属する
マーケティングの下に広報を置くと、広報が獲得の手段として扱われます。
報道への対応や、危機の対応が軽視されます。
逆の場合も起きる
広報の下にマーケティングを置くと、獲得の施策が評判の観点で制約されます。
統合したときに起きることを、項目ごとに見ていきます。
マーケティングの下に広報については、起きることは広報が獲得の手段になる、影響は評判の管理が弱まる。
広報の下にマーケティングについては、起きることは施策が制約される、影響は獲得の効率が落ちる。
対等な新部門を作るについては、起きることは評価の指標が定まらない、影響はどちらも中途半端。
連携の場だけを持つについては、起きることはそれぞれの役割が残る、影響は調整の負荷はある。
評価の指標を統一しない
広報を問い合わせ件数で評価すると、報道への対応が軽視されます。
それぞれの評価の指標は、別のままにします。
調整の負荷を認める
連携には調整の時間がかかります。その負荷を、業務として計上します。
連携を立ち上げる進め方
両部門が今年出した発信を、時系列で並べることからです。
内容のずれと、時期の重複が見えます。
議論の前に、現状を並べます。
連携を立ち上げる段取りを、項目ごとに見ていきます。
1については、やることは両部門の直近1年の発信を時系列で並べる、期間の目安は2週間。
2については、やることは内容のずれと時期の重複を確認する、期間の目安は1週間。
3については、やることは共通で使える素材を一覧にする、期間の目安は2週間。
4については、やることは揃える範囲と揃えない範囲を決める、期間の目安は3週間。
5については、やることは共通素材の費用の負担の割合を決める、期間の目安は2週間。
6については、やることは月次の定例の場を設定する、期間の目安は1週間。
発信を並べる意味
並べると、同じ時期に別々の内容を出していたことが見えます。
具体的な事実があると、連携の必要性が共有されます。
見る数字を決める
数字は説明のための仮の値です。
年間の発信30件のうち、両部門で内容が揃っていたのが8件なら、調整の余地が大きいことになります。
連携の状況を測る数字を、項目ごとに見ていきます。
両部門で内容が揃った発信の割合については、見る頻度は半期、使いどころは一貫性の状態。
共通で使われた素材の数については、見る頻度は四半期、使いどころは素材の活用。
報道の露出と指名接触の推移については、見る頻度は四半期、使いどころは広報の貢献。
定例の場の実施率については、見る頻度は四半期、使いどころは連携の継続。
発信の時期が重複した件数については、見る頻度は四半期、使いどころは調整の効き方。
定例が続いているかを見る
連携の場は、数回で止まることがあります。
実施率を記録します。
素材の活用状況を見る
共通で作った素材が、両部門で使われているか。
片方でしか使われていなければ、共有が機能していません。
広報とマーケティングの連携で判断に迷う場合は、無料相談で現状の発信の内容を一緒に見てもらうところから始められます。発信と獲得の設計ごと見直す段階ならWeb集客改善サービスもあります。
よくある質問
広報とマーケティングは何が重なっていますか
使う素材と、届ける相手の一部です。顧客の事例、自社の調査、実績の数字は、どちらの活動でも使えます。危機の対応や株主への情報は広報の固有の領域なので、重なる領域だけを連携の対象にします。
予算はどちらが持ちますか
活動ごとに分け、共通で使う素材の制作費だけ負担の割合を決めます。事例の制作や調査の実施は両方が使うため、割合を決めていないとどちらも自部門から出すことを避けて制作が進みません。
広報の貢献はどう測りますか
報道の露出と、指名での検索や問い合わせの推移を並べます。露出の後に増えても他の要因がある場合があるので、因果を断定せず時期の一致として記録し、複数回の観察で判断します。
発信の内容はどこまで揃えますか
会社の位置づけ、注力する領域、実績の数字は揃えます。相手に応じた説明の仕方や媒体ごとの表現は揃えません。細部まで統一すると、それぞれの活動が動けなくなります。
組織を統合したほうが早いのではありませんか
目的も評価の仕方も違う活動を一つにすると、どちらかが従属します。マーケティングの下に広報を置くと広報が獲得の手段として扱われ、報道や危機の対応が軽視されます。連携の場を持つ形にとどめます。
まとめ
- 同じ相手に、別々の内容が届きます。発信の内容が揃っていないと、受け取る側で矛盾が見えます
- 使う素材と、届ける相手の一部が重なっています。事例、調査、発表の内容は、どちらでも使えます
- 活動ごとに分けます。共通で使う素材の制作費だけ、負担の割合を決めておきます
- 報道の露出と、指名での接触の推移を並べます。広報の活動が事業に効いているかは、この接続で確かめます
- 会社として何を言うかの基本を揃え、表現の細部は揃えません。細部まで統一すると、それぞれの活動が動けなくなります
- 定例の場を月次で持ち、素材と時期の共有に絞ります。議題を広げると、出席の負担が大きくなって続きません
- 組織を統合しようとすることです。目的も評価の仕方も違う活動を一つにすると、どちらかが従属します
- 両部門が今年出した発信を、時系列で並べることからです。内容のずれと、時期の重複が見えます