
一回の掲載にまとまった金額が出るのに、比較できる前例が社内にないからです。
判断が、媒体側の提案と担当者の印象に委ねられます。
なお、TimeValue株式会社では、広告運用・クリエイティブ制作・LP改善・データ分析・AI導入までを一括で引き受けるWebマーケティング支援「KAIZEN」を提供しています。
現在、オンラインの無料マーケティング診断を毎月10社限定で実施中です。いまの数字を見ながら、どこから直すのが早いかを一緒に整理します。
今月の無料診断は残り4社です
広告からLPまで、まとめて見ます。オンラインで30分から対応しています。
目次
目次
- タイアップの判断に基準がないのは、なぜか
- 一回きりの支出で前例が積み上がらない
- タイアップで得られるものは、何か
- 信用の借用として理解する
- 媒体を選ぶ基準を、どこに置くのか
- 読者の中身を確認する
- 費用の妥当性を、どう判定するのか
- 対象読者数で割る
- 記事の内容を、どこまで自社で決めるのか
- 要点だけを固める
- 掲載後の二次利用を、どう設計するのか
- 使いたい場面を先に洗い出す
- タイアップで期待を外しやすい点
- 効果の記録が残らない
- 出稿の判断を仕組みにする順序
- 既存顧客への聞き取りが最も確実
- よくある質問
- まとめ
一回の掲載にまとまった金額が出るのに、比較できる前例が社内にないからです。
判断が、媒体側の提案と担当者の印象に委ねられます。
タイアップの判断に基準がないのは、なぜか
一回の掲載にまとまった金額が出るのに、比較できる前例が社内にないからです。
判断が、媒体側の提案と担当者の印象に委ねられます。
業界の媒体からタイアップの提案が届きます。
内容は魅力的に見え、金額は数百万円の規模になります。
社内に判断の物差しがないまま、決裁の場に上がります。
一回きりの支出で前例が積み上がらない
運用型の広告は、毎月の数字で判断できます。
タイアップは年に一度か二度の実施なので、比較の材料が溜まりません。
前回いくらで何が起きたかの記録も、残っていないことが多くあります。
そのため、毎回ゼロから判断することになります。
結果として、提案の内容と担当者の印象で決まります。
効果の出方が他の施策と違う
タイアップは、掲載直後に問い合わせが急増する施策ではありません。
読まれた相手が、後から社名で検索して訪れます。
この経路は記録されにくく、効果が見えないという評価になります。
判断の基準ができない理由
| 理由 | 背景 | 結果 |
|---|---|---|
| 実施の回数が少ない | 年に一度か二度 | 比較の材料が溜まらない |
| 記録が残っていない | 前回の結果が引き継がれない | 毎回ゼロから判断 |
| 効果が遅れて出る | 掲載直後には動かない | 効果なしと評価される |
| 金額が大きい | 一回で数百万円 | 失敗が許されない空気 |
| 媒体側の提案が起点 | 自社から探していない | 受け身の判断になる |
自社から探していない
提案が来たものを検討する形だと、選択肢が提案された媒体に限られます。自社が届きたい相手がどの媒体を読んでいるかから考える順番にすると、判断の軸ができます。
タイアップで得られるものは、何か
媒体の読者からの信用を借りることです。
問い合わせの件数ではなく、その後の商談の通りやすさとして効きます。
期待する成果を取り違えると、評価も投資判断も狂います。
信用の借用として理解する
自社のサイトに書いた内容と、業界の媒体に載った内容では、読み手の受け取り方が違います。
第三者の場に載っているという事実が、信用の裏付けになります。
この効果は、件数ではなく質に現れます。
掲載後に営業が資料として使うと、商談の場での説得力が上がります。
これは問い合わせの件数には出ません。
タイアップで得られるものと、その現れ方
| 得られるもの | 現れ方 | 測れる場所 |
|---|---|---|
| 読者からの信用 | 商談での説得力 | 受注率と商談期間 |
| 媒体の読者層への到達 | 社名での検索の増加 | 指名検索と直接流入 |
| 自社では書けない切り口 | 第三者の視点での紹介 | 掲載内容そのもの |
| 営業が使える資料 | 商談での活用 | 営業への聞き取り |
| 長期に残る記事 | 数年にわたる参照 | 掲載後の流入の推移 |
件数を期待すると外れる
タイアップから直接の問い合わせが大量に来ることは、あまりありません。
件数を目標に置くと、ほぼ確実に未達になります。
目標の置き方を変えます。
二次利用の価値が大きい
掲載された記事を、自社の資料や営業の場で使えます。この二次利用の価値が、掲載そのものの効果を上回ることがあります。契約の段階で、二次利用の範囲を確認します。
媒体を選ぶ基準を、どこに置くのか
読者数ではなく、読者の職種と役職が自社の対象と一致するかで選びます。
規模の大きい媒体ほど、対象外の読者の比率が高くなります。
媒体の選定は、数字の大きさに引きずられやすい領域です。
読者の中身を確認する
媒体側が公表している読者の属性を確認します。
職種、役職、企業規模、業種。
自社が届きたい相手の構成と重ねます。
公表されていない場合は、過去の掲載記事の内容から推測します。
どの階層に向けて書かれているかは、記事の書き方に現れます。
媒体を選ぶときの確認項目
| 確認項目 | 見るもの | 判断の目安 |
|---|---|---|
| 読者の職種と役職 | 媒体の公表資料 | 自社の対象との一致 |
| 読者の企業規模 | 媒体の公表資料 | 自社の顧客の規模帯 |
| 記事の階層 | 過去記事の書き方 | 決裁者向けか実務者向けか |
| 掲載の残存期間 | 過去記事の公開状況 | 長く残るか消えるか |
| 他社の掲載実績 | 過去のタイアップ | 同業の有無と内容 |
掲載が残る期間を確認する
記事が数年残る媒体と、一定期間で削除される媒体があります。
残る媒体のほうが、同じ費用でも価値が高くなります。
契約の前に確認します。
読者数の大きさに引きずられない
読者数が多い媒体は、費用も高くなります。その読者の多くが自社の対象外であれば、費用に見合いません。小さくても読者層が一致する媒体のほうが、効率が良いことがあります。
費用の妥当性を、どう判定するのか
対象に合致する読者1人あたりの費用に直して比べます。
掲載料の総額だけでは、媒体間の比較ができません。
費用の判定には、共通の単位が要ります。
対象読者数で割る
媒体の読者数に、自社の対象と一致する比率をかけます。
その人数で掲載料を割ります。
この単価であれば、媒体間で比較できます。
数字は説明のための仮の値です。
読者10万人の媒体で掲載料300万円、うち自社の対象が5%なら、対象読者5,000人に対して1人600円です。
読者2万人で掲載料100万円、対象が30%なら、対象読者6,000人に対して1人約167円になります。
費用の妥当性を比べる手順
| 手順 | 出す数字 | 注意点 |
|---|---|---|
| 1 | 媒体の読者数 | 公表値の定義を確認 |
| 2 | 自社の対象と一致する比率 | 属性の公表資料から |
| 3 | 対象読者数 | 読者数と比率をかける |
| 4 | 対象読者1人あたりの費用 | 掲載料を対象読者数で割る |
| 5 | 他の露出手段との比較 | 広告での同等の到達費用 |
他の手段と比較する
同じ相手に届くために、広告で出稿したらいくらかかるかを試算します。
タイアップの単価がそれを大きく上回るなら、信用の借用の価値がそれを埋めるかを検討します。
この比較がないと、金額の妥当性が説明できません。
制作にかかる社内の時間を含める
取材への対応、原稿の確認、社内の承認。タイアップには社内の時間がかかります。数十時間の規模になることがあり、費用に含めて判断します。
記事の内容を、どこまで自社で決めるのか
伝えたい要点は自社が決め、構成と表現は媒体に委ねます。
自社の言葉をそのまま載せると、媒体の記事としての信用が失われます。
内容への関与の度合いが、効果を左右します。
要点だけを固める
読者に何を持ち帰ってほしいか。
これを一つか二つに絞って、媒体側に伝えます。
それ以上を指定すると、宣伝色が強い記事になります。
読者は、宣伝と記事を区別します。
宣伝に見えた時点で、信用の借用という効果が失われます。
関与の範囲の決め方を、項目ごとに見ていきます。
伝えたい要点については、自社が決めるは決める、媒体に委ねるは表現を委ねる。
記事の構成については、自社が決めるは委ねる、媒体に委ねるは媒体の読者に合わせる。
見出しと書き出しについては、自社が決めるは委ねる、媒体に委ねるは読まれ方を知っている。
事実関係と数値については、自社が決めるは確認する、媒体に委ねるは記載の判断は媒体。
自社の呼称や表記については、自社が決めるは指定する、媒体に委ねるは文中での扱いは媒体。
事実関係の確認は必ず行う
数値や名称の誤りは、掲載後の修正が難しくなります。
確認の範囲を、事実関係に絞って行います。
表現の修正を細かく求めると、媒体側との関係が悪くなります。
規制のある内容は事前に共有する
商材によっては、表現に制約があります。媒体側が把握していないことがあります。掲載可能な表現の範囲は、掲載時点の最新の公式ガイドラインで確認してください。
掲載後の二次利用を、どう設計するのか
掲載前に、二次利用の範囲を契約で決めます。
使える範囲が狭いと、記事の価値が掲載期間だけで終わります。
タイアップの投資を回収する経路は、掲載そのものより二次利用にあります。
使いたい場面を先に洗い出す
営業の提案資料、自社サイトでの紹介、展示会での配布、広告の素材。
これらのどこで使いたいかを、契約の前に決めます。
後から追加の費用が発生することがあります。
二次利用の範囲と確認事項を、項目ごとに見ていきます。
営業の提案資料への添付については、確認することは印刷と配布の可否、費用の発生は無償のことが多い。
自社サイトでの転載については、確認することは全文か一部か、費用の発生は別途の費用が多い。
展示会での配布については、確認することは印刷部数の上限、費用の発生は部数で変わる。
広告素材としての利用については、確認することは媒体名の使用可否、費用の発生は別途の費用。
社内の研修資料については、確認することは利用期間、費用の発生は無償のことが多い。
媒体名を使えるかを確認する
記事の内容ではなく、媒体に掲載されたという事実を示したい場面があります。
媒体名やロゴの使用には、別の許諾が要ることがあります。
これも掲載前に確認します。
掲載後の活用の担当を決める
掲載が終わると、記事が社内で使われないまま忘れられることがあります。営業への共有、資料への組み込み、サイトでの紹介。実施の担当と期限を、掲載前に決めておきます。
タイアップで期待を外しやすい点
掲載直後の問い合わせ件数で評価することです。
効果が現れるのは掲載から数か月後で、経路も記録されにくい形になります。
評価の設計を誤ると、効いている施策を止めることになります。
効果の記録が残らない
記事を読んだ相手が、その場でリンクをたどるとは限りません。
数週間後に社名で検索して訪れます。
この訪問は、タイアップ経由としては記録されません。
掲載の時期と、指名検索や直接流入の推移を重ねて見ます。
完全な特定はできないので、傾向として読みます。
期待を外しやすい点と、実際の見方を、項目ごとに見ていきます。
掲載直後の件数で評価については、実際の見方は数か月後の指名検索の推移で見る。
読者数が多い媒体を選ぶについては、実際の見方は対象と一致する読者数で選ぶ。
自社の言いたいことを書くについては、実際の見方は要点を絞って表現は媒体に委ねる。
掲載で完了と考えるについては、実際の見方は二次利用まで含めて回収する。
一度で効果を判定するについては、実際の見方は複数回の実施で傾向を見る。
一度で判定しない
一回の掲載で結論を出すのは困難です。
媒体との相性は、複数回の実施で見えてきます。
最初から2回分の予算を確保して判断する形にします。
外部に任せる場合の確認事項
媒体の選定と交渉を代理店に任せる場合があります。提案される媒体が、代理店の取引のある範囲に限られることがあります。選定の理由と、他の候補を比較した経緯を確認してください。
出稿の判断を仕組みにする順序
自社の顧客がどの媒体を読んでいるかを聞き取ることから始めます。
提案を受けてから考えるのではなく、候補の一覧を先に持ちます。
判断の仕組みは、候補の一覧と評価の様式で作られます。
判断の仕組みを作る段取りを、項目ごとに見ていきます。
1については、やることは既存顧客に読んでいる媒体を聞く、期間の目安は4週間。
2については、やることは候補媒体の読者属性を集める、期間の目安は3週間。
3については、やることは対象読者1人あたりの費用を算出する、期間の目安は2週間。
4については、やることは二次利用の希望範囲を洗い出す、期間の目安は1週間。
5については、やることは評価の様式を作って社内で合意する、期間の目安は2週間。
6については、やることは2回分の予算を確保して実施する、期間の目安は1年。
既存顧客への聞き取りが最も確実
自社の顧客が実際に読んでいる媒体を聞きます。
商談の場や定例の打ち合わせで確認できます。
媒体の公表資料より、この情報のほうが精度が高くなります。
掲載後に追う数字を、項目ごとに見ていきます。
指名検索と直接流入については、見る頻度は毎週、判断に使うところは掲載の時期と重ねる。
記事からの流入については、見る頻度は毎月、判断に使うところは直接の経路の規模。
営業での利用件数については、見る頻度は毎月、判断に使うところは二次利用が機能しているか。
掲載後の商談の受注率については、見る頻度は四半期、判断に使うところは信用の借用が効いたか。
対象読者1人あたりの費用については、見る頻度は実施ごと、判断に使うところは媒体間の比較。
営業での利用件数を記録する
掲載記事が営業の場でどれだけ使われたかを記録します。
使われていなければ、二次利用の設計か共有に問題があります。
この数字は、投資の回収を説明する材料になります。
記録を次回に引き継ぐ
どの媒体にいくらで出し、何が起きたかを記録します。
次回の判断が、ゼロからにならなくなります。
記録の様式を決めておくと、担当者が変わっても続きます。
タイアップの判断に迷う場合は、無料相談で現状を見てもらうところから始められます。露出の設計ごと見直す段階ならWeb集客改善サービスもあります。
よくある質問
タイアップの費用が妥当かどうか判断できません
媒体の読者数に自社の対象と一致する比率をかけ、その人数で掲載料を割ってください。対象読者1人あたりの費用に直すと、媒体間の比較ができます。社内の取材対応の時間も費用に含めます。
読者数の多い媒体を選ぶべきですか
読者数ではなく、読者の職種と役職が自社の対象と一致するかで選びます。規模の大きい媒体ほど対象外の読者の比率が高くなるため、小さくても読者層が一致する媒体のほうが効率が良いことがあります。
記事の内容はどこまで指定できますか
伝えたい要点を一つか二つに絞って伝え、構成と表現は媒体に委ねます。自社の言葉をそのまま載せると宣伝に見え、第三者の場に載っているという信用の裏付けが失われます。
掲載しても問い合わせが増えませんでした
タイアップは掲載直後に問い合わせが急増する施策ではありません。読んだ相手が数週間後に社名で検索して訪れるため、掲載の時期と指名検索や直接流入の推移を重ねて傾向として読んでください。
掲載した記事は自社で使えますか
契約の内容によります。営業資料への添付、自社サイトでの転載、展示会での配布、広告素材としての利用で条件が変わり、別途の費用が発生することもあります。掲載前に使いたい場面を洗い出して確認してください。
まとめ
- 一回の掲載にまとまった金額が出るのに、比較できる前例が社内にないからです。判断が、媒体側の提案と担当者の印象に委ねられます
- 媒体の読者からの信用を借りることです。問い合わせの件数ではなく、その後の商談の通りやすさとして効きます
- 読者数ではなく、読者の職種と役職が自社の対象と一致するかで選びます。規模の大きい媒体ほど、対象外の読者の比率が高くなります
- 対象に合致する読者1人あたりの費用に直して比べます。掲載料の総額だけでは、媒体間の比較ができません
- 伝えたい要点は自社が決め、構成と表現は媒体に委ねます。自社の言葉をそのまま載せると、媒体の記事としての信用が失われます
- 掲載前に、二次利用の範囲を契約で決めます。使える範囲が狭いと、記事の価値が掲載期間だけで終わります
- 掲載直後の問い合わせ件数で評価することです。効果が現れるのは掲載から数か月後で、経路も記録されにくい形になります
- 自社の顧客がどの媒体を読んでいるかを聞き取ることから始めます。提案を受けてから考えるのではなく、候補の一覧を先に持ちます