
本数は目的ではなく、配信する面と検討の段階から決まる結果だからです。
先に本数を決めると、埋めるための資料が増えます。
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目次
目次
- ホワイトペーパーは何本必要かという問いに、答えが出ないのはなぜか
- 本数が目標になると、中身が薄まる
- 必要な本数は、何で決まるのか
- 3つの要素を数える
- 本数を増やす前に、何を確認するのか
- 資料ごとの稼働状況を出す
- 検討の段階ごとに、どう揃えるのか
- 段階ごとの中身
- 本数を増やすと、何が起きるのか
- 維持にかかる作業
- 制作の体制から見た上限は、どう決まるのか
- 詰まる場所は毎回同じ
- 古くなった資料を、どう扱うのか
- 年に一度、棚卸しをする
- 改善に入る前に決めること
- 見る数字を決める
- よくある質問
- まとめ
本数は目的ではなく、配信する面と検討の段階から決まる結果だからです。
先に本数を決めると、埋めるための資料が増えます。
ホワイトペーパーは何本必要かという問いに、答えが出ないのはなぜか
本数は目的ではなく、配信する面と検討の段階から決まる結果だからです。
先に本数を決めると、埋めるための資料が増えます。
何本あればいいかという質問は、予算を組む場で必ず出ます。
その場で数字を答えると、その数字が目標になります。
本数が目標になると、中身が薄まる
月2本という目標を置くと、期日に間に合わせる作業になります。
既存の記事をまとめ直した資料が増えます。
本数は揃いますが、ダウンロードされる資料は増えません。
切り替えの工程
| 決め方 | 起きること | 結果 |
|---|---|---|
| 月あたりの本数を決める | 期日優先で作る | 中身が薄くなる |
| 競合の本数に合わせる | 自社の必要量と無関係 | 使われない資料が残る |
| 予算から逆算して決める | 単価の安い作り方に寄る | 質が揃わない |
| 配信面と段階から決める | 必要な数が出る | 作る理由が明確 |
| 稼働率から決める | 不足分だけ作る | 無駄が出ない |
資料の数と成果は比例しない
資料が20本あっても、ダウンロードの大半が2本か3本に集中することがあります。
残りは存在しているだけの状態です。
本数を増やす前に、今ある資料がどう使われているかを見ます。
問いを立て直す
何本必要かではなく、どの面のどの段階に資料がないかを問います。この形にすると、答えが具体的な本数として出ます。
必要な本数は、何で決まるのか
配信する面の数と、検討の段階の数、対象とする層の数の掛け算です。
この3つが決まれば、必要な本数は計算で出ます。
本数は判断で決めるものではなく、設計から出る数字です。
3つの要素を数える
広告を配信する面がいくつあるか。
検討の段階をいくつに分けているか。
対象とする層が何種類あるか。
必要本数の考え方
| 要素 | 数え方 | 本数への効き方 |
|---|---|---|
| 配信する面 | 媒体とキャンペーンの数 | 面ごとに合う資料が要る |
| 検討の段階 | 課題の自覚から比較まで | 段階ごとに1本以上 |
| 対象とする層 | 業種や規模、役職 | 層が違えば刺さる内容も違う |
| 商材の数 | 扱う製品やサービス | 商材ごとに必要な場合がある |
| 使う場面 | 広告、記事、営業、セミナー | 同じ資料を使い回せることが多い |
掛け算のまま作らない
3つを全部掛けると、数十本になります。
そのまま作るのは現実的ではありません。
優先順位をつけて、上から順に埋めます。
優先順位のつけ方
配信量が多い面と、商談化率の高い段階から埋めます。量の多い面に合う資料がないと、そこでの獲得が伸びません。数字は説明のための仮の値です。たとえば広告費の6割が1つの面に入っているなら、その面に合う資料を最優先で作ります。
本数を増やす前に、何を確認するのか
1本あたりのダウンロード数と、その後の商談化率です。
使われていない資料が多いなら、増やしても結果は変わりません。
資料が足りないという感覚は、使われていない資料の存在で生まれます。
資料ごとの稼働状況を出す
資料ごとに見る数字
| 数字 | 見るもの | 判断 |
|---|---|---|
| ダウンロード数 | その資料が求められているか | 少なければ配信に載っていない |
| ダウンロード単価 | 獲得の効率 | 高ければ訴求か面が合っていない |
| その後の商談化率 | 取れるリードの質 | 低ければ対象がずれている |
| 使われている面の数 | 活用の広さ | 1面だけなら展開の余地 |
| 最終更新からの経過 | 情報の鮮度 | 古いと反応が落ちる |
使われていない理由を分ける
作ったが配信に載せていない場合と、載せたが反応がない場合があります。
前者なら、作るのではなく載せる作業です。
後者なら、内容か対象がずれています。
稼働している資料を横に展開する
反応の良い資料を、別の面や別の訴求で使い回します。新規に作るより費用が低く、効果の見通しも立ちます。本数を増やす前に、この展開を先に行います。
検討の段階ごとに、どう揃えるのか
段階が違えば、求められる資料の形が変わります。
最低でも、課題の整理、判断の基準、進め方の3種類を揃えます。
資料の内容は、相手の段階に合わせて変えます。
段階ごとの中身
段階と、資料の形
| 相手の段階 | 求められる内容 | 資料の形 | 取れるリードの質 |
|---|---|---|---|
| 課題を自覚していない | 起きている変化と構造 | 業界の状況をまとめたもの | 低い |
| 課題を自覚した | 課題の分解と原因 | 課題の整理 | 中くらい |
| 解決策を探している | 選び方と比較の軸 | 判断の基準 | 高い |
| 候補を絞った | 進め方と体制 | 導入の手順 | 高い |
| 社内を説得する段階 | 投資の根拠 | 判断材料をまとめたもの | 最も高い |
下流の資料から作る
課題を自覚していない層向けの資料は、ダウンロード数は増えますが商談になりにくい性質があります。
商談化を優先するなら、判断の基準と進め方から作ります。
量を優先するなら、上流から作ります。
どちらを優先するかは、今の事業の詰まりで決めます。
社内説得用の資料を用意する
検討を進めている担当者は、社内で説明する材料を必要としています。投資の判断に使える形の資料は、他社が用意していないことが多くあります。この1本があると、商談が前に進みやすくなります。
本数を増やすと、何が起きるのか
管理と更新の作業が本数に比例して増えます。
作る費用より、維持する費用のほうが後から効いてきます。
資料は作った時点で完成しません。
情報が古くなれば、使えなくなります。
維持にかかる作業
本数が増えたときに増える作業を、項目ごとに見ていきます。
内容の更新については、頻度は年1回以上、本数との関係は比例する。
記載情報の確認については、頻度は変更があるたび、本数との関係は比例する。
配信面への掲載管理については、頻度は随時、本数との関係は比例する。
効果の集計と報告については、頻度は月次、本数との関係は比例する。
取り下げの判断については、頻度は年1回、本数との関係は比例する。
古い情報が残るリスク
制度や仕様に触れた資料は、変更があると内容が合わなくなります。
規制のある領域に触れる資料については、掲載時点の最新の公式ガイドラインで確認してください。
更新できない本数を抱えると、この確認が回らなくなります。
本数の上限を決めておく
維持できる本数には限りがあります。上限を決めて、新しく作るときは古いものを取り下げる形にします。この仕組みがないと、使われない資料が積み上がります。
制作の体制から見た上限は、どう決まるのか
書き手ではなく、情報を出せる社内の人の時間で決まります。
外注の予算があっても、中身を出す人がいなければ作れません。
制作の速度を決めるのは、執筆ではありません。
詰まる場所は毎回同じ
企画、社内への取材、内容の確認。
この3つが制作の期間の大半を占めます。
執筆と整形は、外注すれば短縮できます。
工程ごとの期間と、短縮できるかを、項目ごとに見ていきます。
企画と構成については、期間の目安は1から2週間、外注で短縮できるかは部分的にできる。
社内への取材については、期間の目安は1から2週間、外注で短縮できるかはできない。
執筆については、期間の目安は1週間、外注で短縮できるかはできる。
図表の作成については、期間の目安は1週間、外注で短縮できるかはできる。
社内の確認については、期間の目安は1から3週間、外注で短縮できるかはできない。
公開と配信への掲載については、期間の目安は数日、外注で短縮できるかは部分的にできる。
確認の工程を設計する
社内の確認で止まる例が最も多くあります。
確認する人と、確認の期限を先に決めます。
決めていないと、1本あたり1か月以上かかります。
年間で作れる本数を先に出す
取材と確認に使える社内の時間から、年間の制作可能本数を出します。この数を超える計画を立てても、実現しません。必要本数がこれを超えるなら、優先順位をつけて分割します。
古くなった資料を、どう扱うのか
更新するか、取り下げるかを年に一度決めます。
判断せずに残すと、反応の悪い資料が全体の数字を下げます。
資料は増やすより、減らすほうが判断が難しくなります。
年に一度、棚卸しをする
棚卸しの判断を、項目ごとに見ていきます。
ダウンロードが多く内容も有効については、判断は維持、作業は軽微な更新。
ダウンロードが多いが内容が古いについては、判断は更新、作業は情報の差し替え。
ダウンロードが少なく内容は有効については、判断は配信を見直す、作業は面と訴求を変える。
ダウンロードが少なく内容も古いについては、判断は取り下げる、作業は配信から外す。
商談化率が著しく低いについては、判断は内容を見直す、作業は対象を絞り直す。
取り下げる判断を先に決めておく
取り下げには抵抗が生じます。
作るのに費用がかかっているためです。
判断の基準を先に文書にしておくと、感情から切り離せます。
更新と作り直しを分ける
情報の差し替えで済むものと、構成から作り直すべきものがあります。
数字や制度の記載だけが古いなら、差し替えで足ります。
対象や訴求が合っていないなら、作り直しです。
外注先との契約に更新を含める
制作だけを委託すると、更新のたびに新規の発注になります。年間の更新まで含めた形にすると、維持の費用が読めます。
改善に入る前に決めること
今ある資料の稼働状況を出すことからです。
使われていない資料の理由が分かれば、必要な本数が見えます。
本数を決める前に、現状を数字にします。
切り替えの手順を、項目ごとに見ていきます。
1については、やることは既存の資料ごとにダウンロード数と商談化率を出す、期間の目安は2週間。
2については、やることは配信面と検討段階の表を作って空きを見つける、期間の目安は1週間。
3については、やることは反応の良い資料を別の面に展開する、期間の目安は1か月。
4については、やることは社内の取材と確認に使える時間から年間本数を出す、期間の目安は2週間。
5については、やることは優先順位をつけて不足分の制作計画を作る、期間の目安は2週間。
6については、やることは年に一度の棚卸しの時期と基準を決める、期間の目安は1週間。
見る数字を決める
数字は説明のための仮の値です。
たとえば資料が15本あり、ダウンロードの8割が3本に集中しているなら、残り12本は稼働していません。
この状態で新規に5本作っても、集中の構造は変わりません。
変化を捉える指標を、項目ごとに見ていきます。
資料別のダウンロード数については、見る頻度は月次、目安の考え方は集中しているか分散しているか。
資料別の商談化率については、見る頻度は四半期、目安の考え方は質の差を把握する。
配信面と段階の空きについては、見る頻度は四半期、目安の考え方は不足している場所。
年間の制作可能本数については、見る頻度は年次、目安の考え方は計画が実現可能か。
最終更新からの経過月数については、見る頻度は半期、目安の考え方は更新が必要な資料。
本数ではなく空きで管理する
配信面と検討段階を縦横に並べた表を作り、埋まっているかどうかで管理します。
本数の目標より、空きの数で見るほうが判断しやすくなります。
作る前に載せる場所を決める
作ってから配信先を考えると、載らないまま終わります。
どの面でどう使うかを、企画の段階で決めます。
ホワイトペーパーが何本必要か分からない場合は、無料相談で現状の資料を一緒に整理するところから始められます。資料の作り方と配信の設計ごと見直す段階ならWeb集客改善サービスもあります。
よくある質問
ホワイトペーパーは何本あればいいですか
本数は配信する面の数、検討の段階の数、対象とする層の数から決まります。先に本数を決めると埋めるための資料が増えます。どの面のどの段階に資料がないかを問い直してください。
今ある資料を増やすべきか迷っています
資料ごとのダウンロード数と商談化率を先に出してください。ダウンロードが一部に集中しているなら、本数を増やしても構造は変わりません。反応の良い資料を別の面に展開するほうが先です。
どの段階の資料から作るべきですか
商談化を優先するなら判断の基準と進め方から、量を優先するなら課題の整理から作ります。今の事業の詰まりがどこにあるかで決めてください。
制作の速度は何で決まりますか
執筆ではなく、社内への取材と内容の確認にかかる時間で決まります。外注の予算があっても中身を出す人の時間がなければ進みません。確認する人と期限を先に決めてください。
古くなった資料はどうすればいいですか
年に一度、更新するか取り下げるかを判断してください。基準を先に文書にしておくと、制作費をかけたことへの抵抗から切り離せます。数字や制度の記載だけが古いなら差し替えで足ります。
まとめ
- 本数は目的ではなく、配信する面と検討の段階から決まる結果だからです。先に本数を決めると、埋めるための資料が増えます
- 配信する面の数と、検討の段階の数、対象とする層の数の掛け算です。この3つが決まれば、必要な本数は計算で出ます
- 1本あたりのダウンロード数と、その後の商談化率です。使われていない資料が多いなら、増やしても結果は変わりません
- 段階が違えば、求められる資料の形が変わります。最低でも、課題の整理、判断の基準、進め方の3種類を揃えます
- 管理と更新の作業が本数に比例して増えます。作る費用より、維持する費用のほうが後から効いてきます
- 書き手ではなく、情報を出せる社内の人の時間で決まります。外注の予算があっても、中身を出す人がいなければ作れません
- 更新するか、取り下げるかを年に一度決めます。判断せずに残すと、反応の悪い資料が全体の数字を下げます
- 今ある資料の稼働状況を出すことからです。使われていない資料の理由が分かれば、必要な本数が見えます