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インサイドセールスの評価指標

外注・パートナー選び公開:2026年9月15日更新:2026年9月15日読了 約10分
インサイドセールスの評価指標

件数は増えますが、商談の質が落ちます。
追いやすいリードに件数が寄り、難しいリードが後回しになります。

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目次

  1. 架電の件数を評価に置くと、何が起きるのか
    • 件数は、寄せることで作れる
  2. 何を評価すれば、事業の数字が動くのか
    • 商談の設定で切ると、質が抜ける
  3. 行動と成果の配分は、どう決めるのか
    • 最初の三か月は、行動の量を見る
  4. 期のずれを、評価にどう織り込むのか
    • 期の後半に設定した商談は、今期に間に合わない
  5. 個人の評価とチームの評価を、どう分けるのか
    • リードの配分が成果を決める
  6. 渡されるリードの質が変わったとき、評価はどうするのか
    • 経路の構成が変われば、率は変わる
  7. 指標を増やすと、何が起きるのか
    • 抜け道を塞ぐために増えていく
  8. 評価の設計を見直す段取り
    • ひも付けができていないと始まらない
  9. よくある質問
  10. まとめ

件数は増えますが、商談の質が落ちます。
追いやすいリードに件数が寄り、難しいリードが後回しになります。

架電の件数を評価に置くと、何が起きるのか

件数は増えますが、商談の質が落ちます。
追いやすいリードに件数が寄り、難しいリードが後回しになります。

架電の件数を評価に置くと、何が起きるのか

インサイドセールスの評価は、行動の量から入ることが多くなります。
測りやすく、本人にも分かりやすいからです。

件数は、寄せることで作れる

一日の架電件数を増やすには、つながりやすい時間帯と、話が短く済む相手を選べば足ります。
検討が進んでいる相手ほど、会話は長くなります。
件数だけを評価すると、長い会話を避ける動機が生まれます。

商談の設定件数でも、同じことが起きる

商談の件数を評価に置くと、商談になりにくい相手を避けます。
また、商談の基準が甘くなり、営業側で商談として成立しない案件が増えます。

量の指標が生む偏り

置いた指標増えるもの失われるもの
架電の件数接触の回数一件あたりの会話の深さ
接触できた件数つながりやすい相手への偏り難しい相手への対応
商談の設定件数商談の数商談の基準
メールの送信数送信の量内容の精度
稼働の時間在席の時間成果との関係

量を測るのをやめる必要はない

量の指標は、稼働が足りているかを見るためには要ります。評価に直接つなげるかどうかが問題です。

何を評価すれば、事業の数字が動くのか

設定した商談が、実際に受注につながった件数です。
インサイドセールスの成果は、営業側の結果まで見ないと測れません。

何を評価すれば、事業の数字が動くのか

評価の対象を、どこまで後ろに置くかを決めます。

商談の設定で切ると、質が抜ける

商談を設定した時点で評価が終わると、商談の中身に責任が及びません。
受注まで見ると、設定する商談の選び方が変わります。

受注まで全部を負わせると、動けなくなる

一方で、受注は営業の力量と商品の競争力にも左右されます。
全部を負わせると、本人が動かせない部分で評価されることになります。

評価の対象を置く位置

置く位置本人が動かせるか質への効き方
架電の件数完全に動かせる質に効かない
接触できた件数ほぼ動かせる質にあまり効かない
商談の設定件数動かせる基準が甘くなる
営業が受け入れた商談の件数ほぼ動かせる質に効く
受注に至った件数部分的質に効くが外部要因が大きい

営業が受け入れた商談の件数を軸にする

設定した商談のうち、営業側が有効な商談として受け入れた件数。これが、本人の裁量の範囲にあって、かつ質を反映する指標です。

行動と成果の配分は、どう決めるのか

立ち上がりの時期は行動を厚く、慣れた後は成果を厚くします。
配分を固定すると、経験の浅い人が評価されないか、慣れた人が量だけを追うかになります。

行動と成果の配分は、どう決めるのか

配分は、経験の段階で変えます。

最初の三か月は、行動の量を見る

入って間もない時期は、成果が出るまでに時間がかかります。
この時期に成果で評価すると、何を改善すればよいか分かりません。

慣れた後は、成果の比重を上げる

半年を過ぎたら、行動の量は最低限の確認にとどめます。
量を評価に残し続けると、質を上げる動機が働きません。

経験の段階と評価の配分

段階行動の指標成果の指標備考
入社3か月まで7割3割型を覚える時期
3か月から6か月5割5割移行の時期
6か月以降2割8割成果が中心
チームの責任者1割9割チームの成果を含む
立ち上げ期のチーム全体6割4割データが揃うまで

行動の指標は下限として使う

行動の量を得点にするのではなく、下回ってはいけない水準として置く方法があります。水準を満たしたうえで、成果で評価する形です。

期のずれを、評価にどう織り込むのか

設定した商談が受注になるのは、数か月後です。
同じ期の受注だけで評価すると、期の後半の働きが評価に入りません。

期のずれを、評価にどう織り込むのか

時間差が、評価の設計を難しくします。

期の後半に設定した商談は、今期に間に合わない

受注までの期間が四か月なら、期の残り三か月で設定した商談は翌期の受注です。
今期の受注だけで評価すると、期の後半に手を抜く動機が生まれます。

設定した時点で計上する方式にする

商談を設定した時点で、その商談の見込みの金額を計上します。
受注の結果は、後から精算する形にします。

期のずれへの対処

方式内容向いている場合
設定時点で計上設定した月に計上し後で精算受注までが長い事業
受注時点で計上受注した月に計上受注までが短い事業
移動平均で見る過去6か月の平均で評価月ごとの波が大きい場合
翌期に繰り越す期をまたぐ分を持ち越す期の区切りが明確な場合
二期分を併記今期分と翌期への寄与を分けて出す説明のしやすさを優先

精算の仕組みを先に決める

設定時点で計上すると、その商談が失注したときの扱いが必要になります。どの時点でどう戻すかを、先に決めておきます。

個人の評価とチームの評価を、どう分けるのか

リードの配分が個人の成果に大きく影響するので、個人だけで評価すると不公平が出ます。
チームの成果を一定割合入れて調整します。

個人の評価とチームの評価を、どう分けるのか

配られるリードの質が、個人の成果を左右します。

リードの配分が成果を決める

良い経路のリードが配られた人の成果は上がります。
配分が自動なら、この差は運です。

チームの成果を入れる理由

チームの成果を評価に入れると、良いリードを抱え込む動機が減ります。
情報の共有や、うまくいった話し方の横展開も起きやすくなります。

個人とチームの配分の考え方を、項目ごとに見ていきます。
個人10割については、効き方は競争が生まれる、注意点は抱え込みと不公平。
個人7割チーム3割については、効き方はバランスが取りやすい、注意点は多くの場合に適する。
個人5割チーム5割については、効き方は協力が生まれる、注意点は個人の努力が見えにくい。
チーム10割については、効き方は協力は生まれる、注意点は働きの差が反映されない。
個人のみで配分を均等化については、効き方は不公平は減る、注意点は配分の管理に手間。

配分の記録を残す

誰にどの経路のリードが何件配られたかを記録します。成果の差が配分の差によるものかを、後から確認できます。

渡されるリードの質が変わったとき、評価はどうするのか

本人が動かせない変化は、評価から切り離します。
経路の構成が変わった月は、率ではなく絶対数と行動で見ます。

渡されるリードの質が変わったとき、評価はどうするのか

リードの質は、マーケティングの施策で変わります。

経路の構成が変われば、率は変わる

商談化率が落ちた月に、経路の構成が変わっていることがあります。
本人の働きが変わっていなくても、率は落ちます。

経路別に率を出しておく

全体の率ではなく、経路別の率を出しておけば、構成の変化の影響を除けます。
同じ経路の中での率が落ちていなければ、本人の問題ではありません。

質の変化を評価から切り離す方法を、項目ごとに見ていきます。
経路の構成が変わったについては、見る数字は経路別の率、評価への反映は構成の影響を除く。
獲得の総量が減ったについては、見る数字は一件あたりの成果、評価への反映は量の未達を問わない。
新しい経路が追加されたについては、見る数字はその経路は除いて評価、評価への反映は立ち上がりを待つ。
渡す基準が変わったについては、見る数字は変更前後で分けて出す、評価への反映は基準の変更を注記。
季節の要因については、見る数字は前年の同時期と比較、評価への反映は季節分を補正。

変更を記録しておく

渡す基準や経路の構成を変えたときは、日付を記録します。評価の場で、数字の変化の理由を説明できます。

指標を増やすと、何が起きるのか

どれを優先すればよいか分からなくなります。
指標は三つまでにして、残りは確認のための数字として扱います。

指標を増やすと、何が起きるのか

評価の指標は、増える方向に動きます。

抜け道を塞ぐために増えていく

件数だけでは質が落ちるので質の指標を足す。
質だけでは量が落ちるので量を足す。
こうして指標が増えていきます。

増えると、本人が優先順位を決められなくなる

指標が六つあると、どれを優先するかは本人の判断になります。
結果として、最も測りやすい指標に寄ります。

指標の数と起きることを、項目ごとに見ていきます。
1つについては、起きることはその指標だけに寄る、対応は質か量のどちらかが崩れる。
2つから3つについては、起きることは優先順位がつく、対応は適切な範囲。
4つから5つについては、起きることは優先順位が本人任せ、対応は重み付けが要る。
6つ以上については、起きることは測りやすい指標に寄る、対応は減らす。
指標なしについては、起きることは判断の基準がない、対応は最低限は置く。

確認のための数字と分ける

評価に使う指標と、状態を確認するための数字を分けます。確認の数字は多くても構いませんが、評価には入れません。

評価の設計を見直す段取り

最初にやるのは、設定した商談がその後どうなったかを追うことです。
受注までの結果が分からないと、どの指標が事業に効くか判断できません。

評価の設計を見直す段取り

評価の指標を決める前に、結果を追える状態を作ります。

評価を組み直す順序を、項目ごとに見ていきます。
1については、やることは設定した商談と受注の結果をひも付ける、期間の目安は2週間。
2については、やることは経路別の商談化率と受注率を出す、期間の目安は2週間。
3については、やることは評価に使う指標を3つまでに絞る、期間の目安は1週間。
4については、やることは経験の段階ごとの配分を決める、期間の目安は1週間。
5については、やることは期のずれの扱いを決める、期間の目安は1週間。
6については、やることはリードの配分の記録を始める、期間の目安は2週間。

ひも付けができていないと始まらない

誰が設定した商談が受注になったかが分からない状態では、評価の設計はできません。
ここが最初の工程です。

追う数字を決める

数字は説明のための仮の値です。
設定した商談が月に60件、そのうち営業が有効と認めたのが42件なら、この42件が評価の基礎になります。

評価と併せて確認する数字を、項目ごとに見ていきます。
営業が受け入れた商談の件数については、評価に使うかは使う、見る頻度は毎月。
その商談からの受注件数については、評価に使うかは使う、見る頻度は四半期。
経路別の商談化率については、評価に使うかは補正に使う、見る頻度は毎月。
架電と接触の件数については、評価に使うかは下限の確認に使う、見る頻度は毎週。
一件あたりの接触回数については、評価に使うかは確認のみ、見る頻度は毎月。

下限の水準は公開しておく

行動の量の下限を評価の基準として使う場合、その水準を事前に公開します。
後から水準を決めると、評価への信頼がなくなります。

インサイドセールスの評価の置き方が定まらない場合は、無料相談で現状を見てもらうところから始められます。獲得から商談までの設計ごと見直す段階ならWeb集客改善サービスもあります。

よくある質問

架電の件数を評価に使ってよいですか

稼働の確認には使えますが、評価の中心に置くと会話が短く済む相手に件数が寄ります。下回ってはいけない水準として置き、評価は成果の側で行います。

どの指標を評価の軸にすべきですか

営業が有効な商談として受け入れた件数です。本人の裁量の範囲にあり、かつ商談の質を反映します。商談の設定件数で切ると基準が甘くなります。

行動と成果の配分はどうしますか

入社三か月までは行動を七割、六か月以降は成果を八割といった形で、経験の段階で変えます。配分を固定すると、経験の浅い人が評価されないか、慣れた人が量だけを追うことになります。

期の後半に設定した商談はどう評価しますか

設定した時点で見込みの金額を計上し、受注の結果で後から精算する方式があります。今期の受注だけで評価すると、期の後半に手を抜く動機が生まれます。

リードの質が変わったときの評価はどうしますか

経路別の率を出して、構成の変化の影響を除きます。同じ経路の中での率が落ちていなければ本人の問題ではありません。基準や経路を変えた日付は記録しておきます。

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  • 無料マーケ診断は毎月10社限定
  • オンライン30〜45
  • 事前資料の準備は不要

お見積りまでの4段階で費用は発生しません。媒体費(広告費)とサービス費用は別勘定です。

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まとめ

  • 件数は増えますが、商談の質が落ちます。追いやすいリードに件数が寄り、難しいリードが後回しになります
  • 設定した商談が、実際に受注につながった件数です。インサイドセールスの成果は、営業側の結果まで見ないと測れません
  • 立ち上がりの時期は行動を厚く、慣れた後は成果を厚くします。配分を固定すると、経験の浅い人が評価されないか、慣れた人が量だけを追うかになります
  • 設定した商談が受注になるのは、数か月後です。同じ期の受注だけで評価すると、期の後半の働きが評価に入りません
  • リードの配分が個人の成果に大きく影響するので、個人だけで評価すると不公平が出ます。チームの成果を一定割合入れて調整します
  • 本人が動かせない変化は、評価から切り離します。経路の構成が変わった月は、率ではなく絶対数と行動で見ます
  • どれを優先すればよいか分からなくなります。指標は三つまでにして、残りは確認のための数字として扱います
  • 最初にやるのは、設定した商談がその後どうなったかを追うことです。受注までの結果が分からないと、どの指標が事業に効くか判断できません