リードが多すぎて処理できない状態を直す

月の総件数が処理能力の範囲でも、特定の週に集中すれば追いつきません。
平均で見ている限り、原因が見つかりません。
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目次
目次
- 処理が追いつかない状態は、総量ではなく波で起きる
- 週の単位に落とすと、山が見える
- 滞留がどこに溜まっているのかを、どう見るのか
- 経過日数で層に分ける
- 獲得の波を、どうならすのか
- 施策の日程を重ねない
- 優先順位の付け方を、どう決めるのか
- 受注に近い順で並べる場合
- 追わないリードの扱いを、どう決めるのか
- 追わないことを決めるのは、現場ではない
- 対応の期限を、どう置き直すのか
- 守れない期限は、守られない
- 人を増やす前に確かめること
- 追うべきリードが溢れている場合
- 流量を整えるまでの進め方
- 追わない判断の合意に時間をかける
- よくある質問
- まとめ
月の総件数が処理能力の範囲でも、特定の週に集中すれば追いつきません。
平均で見ている限り、原因が見つかりません。
処理が追いつかない状態は、総量ではなく波で起きる
月の総件数が処理能力の範囲でも、特定の週に集中すれば追いつきません。
平均で見ている限り、原因が見つかりません。
リードが多すぎて追えない、という話が出たとき、月次の件数を見ても原因が出ません。
週の単位に落とすと、山が見える
月に400件でも、展示会の翌週に250件が集中していれば、その週は処理できません。
残りの週は余裕があります。
月次の平均では、この構造が消えます。
山の後ろには、必ず谷がある
集中した週の後、しばらく件数が落ちます。
その期間に人手が余っているのに、山の週に溢れたリードは戻りません。
波が生まれる原因
| 原因 | 山が立つ時期 | なだらかにできるか |
|---|---|---|
| 展示会の出展 | 開催の直後の数日 | 一部できる |
| 大規模なウェビナー | 開催の当日と翌日 | できる |
| 広告の予算の集中投下 | 投下した週 | できる |
| 媒体の掲載や記事の公開 | 公開の直後 | できない |
| 季節の需要 | 決まった月 | 予測できる |
予測できる波と、できない波を分ける
自社の施策で起きる波は、日程が分かっています。外部の要因で起きる波は、事後の対応になります。前者は設計で減らせます。
滞留がどこに溜まっているのかを、どう見るのか
段階ごとに、未処理のまま経過した日数で並べます。
総件数ではなく、経過日数の分布を見ると詰まりの位置が出ます。
滞留は、件数だけを見ても位置が分かりません。
経過日数で層に分ける
未接触のリードを、経過日数で三つか四つの層に分けます。
どの層に何件あるかで、詰まりの深さが分かります。
段階ごとに分けて見る
未接触で溜まっているのか、接触したが次の行動が決まっていないのか。
この二つは別の問題です。
滞留の見方
| 段階 | 経過日数の層 | 溜まっている意味 |
|---|---|---|
| 未接触 | 3日以内 | 正常の範囲 |
| 未接触 | 4日から14日 | 初動の遅れ |
| 未接触 | 15日以上 | 実質的に放置 |
| 接触済みで次の行動が未定 | 7日以上 | 判断の停滞 |
| 商談の設定待ち | 14日以上 | 相手側の事情か放置か |
十五日を超えた層は、別に扱う
十五日を超えた未接触のリードは、同じ列に並べて追い続けても処理されません。別のリストに移して、扱い方を変えます。
獲得の波を、どうならすのか
施策の日程を分散させるか、獲得の量を週単位で上限管理します。
処理能力を超える週を作らないことが、最も効く手です。
波そのものを小さくできる範囲があります。
施策の日程を重ねない
展示会の翌週に大規模なウェビナーを重ねると、山がさらに高くなります。
年間の施策の日程を並べて、山が重ならないように配置します。
広告の予算を週で平準化する
月の予算を月初に集中して使うと、その週に山ができます。
週ごとの上限を置くと、なだらかになります。
波をならす手
| やり方 | 効く波 | 副作用 |
|---|---|---|
| 施策の日程を分散する | 自社の施策 | 機会の時期を逃すことがある |
| 広告予算に週の上限を置く | 広告の波 | 機会損失が出る月がある |
| ウェビナーの回数を増やして一回を小さくする | ウェビナーの波 | 準備の工数が増える |
| 展示会の名刺を数日に分けて渡す | 展示会の波 | 初動が遅れる名刺が出る |
| 繁忙が読める月に人を寄せる | 季節の波 | 他の業務との調整 |
展示会の名刺を分けて渡す場合
会話が成立した名刺を先に渡し、残りを後日にする分け方があります。順番の判断は会場での記録に基づきます。
優先順位の付け方を、どう決めるのか
受注に近い順ではなく、放置すると失われる順で並べます。
時間が経つほど価値が落ちるリードを先に処理します。
優先順位の基準は、二つの考え方があります。
受注に近い順で並べる場合
商談化の見込みが高い順に処理します。
処理能力に余裕がある状態では、これで問題ありません。
失われる順で並べる場合
処理が追いつかない状態では、こちらが合います。
問い合わせのように、返事が遅れると相手が他社に行くリードを先に処理します。
情報収集の段階のリードは、数日遅れても価値が変わりません。
優先順位の基準
| リードの種類 | 遅れによる価値の低下 | 優先度 |
|---|---|---|
| 問い合わせと見積もりの依頼 | 大きい | 最優先 |
| 展示会で会話が成立した名刺 | 大きい | 高い |
| ウェビナーの視聴完了 | 中くらい | 中 |
| 資料のダウンロード | 小さい | 低い |
| 定期の配信の開封 | ほとんどない | 追わない |
二つの基準を組み合わせる
失われる順で大きく分けたうえで、同じ層の中では受注に近い順に並べます。この二段構えにすると、両方の目的が満たせます。
追わないリードの扱いを、どう決めるのか
追わないと決めたリードを、放置ではなく別の扱いに移します。
追わない判断を明示しないと、全件が未処理のまま積み上がります。
全部を追う前提を外さないと、優先順位が機能しません。
追わないことを決めるのは、現場ではない
個々の担当が追わない判断をすると、基準がばらつきます。
どの種類のリードを追わないかは、部門として決めます。
追わないリードにも行き先がある
営業が追わないリードを、マーケティングが情報提供の対象として持ちます。
接触しないのではなく、接触の形を変えます。
追わないと決めたリードの行き先を、項目ごとに見ていきます。
情報収集の段階と判定については、営業の扱いは追わない、行き先は定期の情報提供。
対象の条件を満たさないについては、営業の扱いは追わない、行き先は対象外のリストへ。
15日以上未接触については、営業の扱いは追わない、行き先は再判定の対象へ。
過去に断られて時期が先については、営業の扱いは追わない、行き先は時期を置いて再接触。
配信の停止を申し出たについては、営業の扱いは追わない、行き先は接触を止める。
対象外のリストも保管する
対象の条件は変わることがあります。対象外として外したリードも、削除せずに残しておきます。
対応の期限を、どう置き直すのか
全件に同じ期限を置くのをやめて、種類ごとに変えます。
守れない期限を全件に置くと、期限そのものが無視されます。
期限の設計が、処理の詰まりを悪化させていることがあります。
守れない期限は、守られない
全件を二十四時間以内に接触する、という期限を置いたとします。
処理能力を超えていれば、この期限は守られません。
守られない期限が常態になると、優先順位を付ける意味もなくなります。
種類ごとに現実的な期限を置く
処理能力の範囲で守れる期限を、種類ごとに設定します。
守れる期限なら、守られているかどうかの確認が意味を持ちます。
種類別の期限の置き方を、項目ごとに見ていきます。
問い合わせと見積もりの依頼については、期限は1営業日以内、担当は営業。
展示会で会話が成立した名刺については、期限は3営業日以内、担当は営業。
ウェビナーの視聴完了については、期限は3営業日以内、担当はインサイドセールス。
資料のダウンロードについては、期限は7営業日以内、担当はインサイドセールス。
その他については、期限は期限を置かない、担当はマーケティング。
期限の達成率を週次で見る
期限が守られている割合を週次で見ます。特定の週だけ落ちているなら、波の問題です。常に落ちているなら、期限か処理能力の問題です。
人を増やす前に確かめること
未処理の中身が、追う価値のあるリードかどうかです。
追う必要のないリードで溢れている状態に人を足しても、費用が増えるだけです。
処理が追いつかないという状態には、二つの中身があります。
追うべきリードが溢れている場合
商談化する見込みのあるリードが未処理で残っています。
この場合は、人を増やす判断が成り立ちます。
追う必要のないリードで埋まっている場合
対象の条件を満たさないリードや、情報収集の段階のリードが大半を占めています。
この場合、人を増やしても受注は増えません。
獲得の設計を直すほうが先です。
未処理の中身による判断の違いを、項目ごとに見ていきます。
対象内で検討段階のリードが多いについては、人を増やすかは検討する、先にやることは逸失の規模を金額で出す。
対象外のリードが多いについては、人を増やすかは増やさない、先にやることは獲得の対象を絞る。
情報収集の段階が多いについては、人を増やすかは増やさない、先にやることは渡す基準を上げる。
特定の週だけ溢れるについては、人を増やすかは増やさない、先にやることは波をならす。
全期間で均等に溢れるについては、人を増やすかは検討する、先にやることは処理能力との差を出す。
中身を分けてから判断する
未処理の件数だけを見て増員の議論を始めると、原因が特定できません。未処理のリードを種類で分けた表を先に作ります。
流量を整えるまでの進め方
最初にやるのは、週単位の獲得件数と処理件数を並べることです。
月次の数字では、波も詰まりも見えません。
見る単位を週に落とすところから始めます。
流量を整える手順を、項目ごとに見ていきます。
1については、やることは週単位の獲得件数と接触件数を12週分並べる、期間の目安は1週間。
2については、やることは未処理を経過日数の層に分けて数える、期間の目安は1週間。
3については、やることは未処理の中身を種類別に分類する、期間の目安は2週間。
4については、やることは追わないと決める種類を部門で合意する、期間の目安は2週間。
5については、やることは種類ごとの期限を置き直す、期間の目安は1週間。
6については、やることは施策の日程と広告予算の週の上限を設計する、期間の目安は1か月。
追わない判断の合意に時間をかける
全件を追う前提を外す合意が、最も時間のかかる工程です。
ここを飛ばすと、期限も優先順位も機能しません。
追う数字を決める
数字は説明のための仮の値です。
週の獲得が平均80件、処理能力が週65件なら、毎週15件が積み残ります。
この15件が、追わないと決める対象の規模になります。
流量の状態を見る数字を、項目ごとに見ていきます。
週あたりの獲得件数については、見る頻度は毎週、見方は山がどこに立つか。
週あたりの処理件数については、見る頻度は毎週、見方は能力の上限。
経過日数別の未処理件数については、見る頻度は毎週、見方はどこに溜まっているか。
種類別の期限の達成率については、見る頻度は毎週、見方は守れる期限になっているか。
追わないと決めたリードの件数については、見る頻度は毎月、見方は規模が適切か。
積み残しの件数を毎週見る
週ごとの獲得と処理の差を出して、積み残しを数えます。
これが増え続けていれば、いずれ手に負えなくなります。
リードの処理が追いつかない状態が続く場合は、無料相談で現状を見てもらうところから始められます。獲得から引き渡しまでの流れごと見直す段階ならWeb集客改善サービスもあります。
よくある質問
リードが多すぎて処理できません
月の総件数ではなく週単位で見てください。総量が処理能力の範囲でも、展示会やウェビナーの直後に集中していれば、その週だけ追いつきません。
滞留の位置はどう見ますか
未処理のリードを経過日数で層に分け、段階ごとに並べます。十五日を超えた未接触は同じ列で追い続けても処理されないので、別のリストに移します。
優先順位はどう付けますか
処理が追いつかない状態では、受注に近い順ではなく放置すると失われる順で並べます。問い合わせは先に、情報収集段階の資料ダウンロードは後に回します。
対応の期限は全件同じでよいですか
種類ごとに変えます。処理能力を超える期限を全件に置くと守られず、守られない期限が常態になると優先順位を付ける意味もなくなります。
人を増やせば解決しますか
未処理の中身によります。対象内で検討段階のリードが溢れているなら増員が成り立ちますが、対象外や情報収集段階のリードで埋まっているなら獲得の設計を直すほうが先です。
まとめ
- 月の総件数が処理能力の範囲でも、特定の週に集中すれば追いつきません。平均で見ている限り、原因が見つかりません
- 段階ごとに、未処理のまま経過した日数で並べます。総件数ではなく、経過日数の分布を見ると詰まりの位置が出ます
- 施策の日程を分散させるか、獲得の量を週単位で上限管理します。処理能力を超える週を作らないことが、最も効く手です
- 受注に近い順ではなく、放置すると失われる順で並べます。時間が経つほど価値が落ちるリードを先に処理します
- 追わないと決めたリードを、放置ではなく別の扱いに移します。追わない判断を明示しないと、全件が未処理のまま積み上がります
- 全件に同じ期限を置くのをやめて、種類ごとに変えます。守れない期限を全件に置くと、期限そのものが無視されます
- 未処理の中身が、追う価値のあるリードかどうかです。追う必要のないリードで溢れている状態に人を足しても、費用が増えるだけです
- 最初にやるのは、週単位の獲得件数と処理件数を並べることです。月次の数字では、波も詰まりも見えません