
一度数えた相手を、もう一度数えることになるからです。
新規の件数に混ぜれば水増しになり、外せば取り組みが評価されません。
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目次
目次
- 再活性のリードが数字の上で扱いづらいのは、なぜか
- 新規の定義に当てはまらない
- 新規と同じ枠で数えると、何が壊れるのか
- 獲得単価の平均が実態を映さなくなる
- 再活性の対象は、どこで線を引くのか
- 経過期間で線を引く
- 再活性の成果を、どの指標で測るのか
- 途中の数字を成果にしない
- 二重計上を、どう防ぐのか
- 同じ相手が新規として数え直される
- 再活性にかける費用は、どう評価するのか
- 費用を切り分ける
- 再活性を目標に置くと、現場の動きはどう変わるのか
- 成果が出やすいほうに寄る
- 再活性の数え方を整えるまで
- 識別の整備に最も時間がかかる
- よくある質問
- まとめ
一度数えた相手を、もう一度数えることになるからです。
新規の件数に混ぜれば水増しになり、外せば取り組みが評価されません。
再活性のリードが数字の上で扱いづらいのは、なぜか
一度数えた相手を、もう一度数えることになるからです。
新規の件数に混ぜれば水増しになり、外せば取り組みが評価されません。
過去に接点があり、そのときは受注に至らなかった相手があります。
時間が経って状況が変わり、再び検討の対象になることがあります。
この再活性をどう数えるかで、多くの組織が止まります。
新規の定義に当てはまらない
新規の獲得件数は、初めて接点を持った相手の数として定義されています。
再活性の相手は、この定義に当てはまりません。
定義に当てはまらないものを無理に混ぜると、定義そのものが崩れます。
取り組みの評価がされないと、予算が残らない
数えられない取り組みは、成果として報告されません。
報告されないと、予算の議論で最初に削られます。
Macbee Planetが二〇二五年十二月五日から十二日に実施した調査では、削減の対象として挙がった項目にBtoCでCRM・リテンションが四十・七パーセントと上位に入っていました。
既存の接点を活かす取り組みは、成果の見え方が弱いと削られやすくなります。
再活性のリードが扱いづらくなる理由
| 理由 | 起きること | 放置したときの結果 |
|---|---|---|
| 新規の定義に入らない | 数える場所がない | 報告に出てこない |
| 過去に一度数えている | 二重に数えると水増しになる | 数字が信用されなくなる |
| 成果が出るまでの期間が読めない | 進捗が測れない | 途中で止まる |
| 担当が曖昧 | 誰が動かすか決まっていない | 着手されない |
| 費用の切り分けが難しい | 効率の評価ができない | 予算の根拠が作れない |
別枠で数えるのが出発点
新規と同じ枠に入れるか外すかの二択にしないことです。別の枠を作れば、両方の問題が避けられます。
新規と同じ枠で数えると、何が壊れるのか
獲得単価の意味と、流入の質の判断が壊れます。
再活性は新規より安く成立するため、混ぜると平均が実態から離れます。
混ぜたときに何が壊れるかを、先に把握しておきます。
獲得単価の平均が実態を映さなくなる
再活性は、既に接点のある相手に働きかけるため、新規の獲得より費用が低くなります。
これを新規と混ぜると、全体の獲得単価が下がります。
下がった単価を見て新規の投資を増やすと、想定どおりの結果になりません。
流入の質の判断が狂う
再活性の相手は、過去に検討したことがあるため、商談化率が高い傾向があります。
混ぜると全体の商談化率が上がり、新規の質が落ちていても気づけません。
新規と混ぜたときに壊れるもの
| 壊れるもの | 起きること | 判断への影響 |
|---|---|---|
| 獲得単価の平均 | 実態より低く出る | 新規の投資判断を誤る |
| 商談化率 | 実態より高く出る | 新規の質の悪化に気づけない |
| 逆算の計算 | 途中の率が実態と合わない | 必要な流入数の見積もりがずれる |
| 前年との比較 | 再活性の量で変動する | 成長の評価ができない |
| 媒体の評価 | 再活性の分が媒体の成果に見える | 配分の判断を誤る |
分けて数えれば、両方が見える
新規と再活性を分けて数えれば、それぞれの単価と質が見えます。分けたうえで合計を出せば、全体の数字も失われません。
再活性の対象は、どこで線を引くのか
最後の接点からの経過期間と、そのときの終わり方で分けます。
すべての過去のリードを対象にすると、対象が膨らみすぎて運用が回りません。
過去に接点のあった相手すべてが、再活性の対象になるわけではありません。
経過期間で線を引く
直前まで商談していた相手は、営業の追客の対象です。
一定期間が過ぎて動きが止まった相手が、再活性の対象になります。
期間の線引きは、その事業の検討期間や買い替えの周期から決めます。
終わり方で線を引く
予算がつかなかった、時期が合わなかった、決裁が通らなかった。
こうした理由で止まった相手は、状況が変われば再び対象になります。
他社に決まった相手は、契約の更新の時期まで対象になりません。
明確に断られた相手は、対象から外します。
再活性の対象の線引き
| 過去の終わり方 | 再活性の対象 | 再開の目安 |
|---|---|---|
| 予算がつかなかった | 対象になる | 次の予算の時期 |
| 時期が合わなかった | 対象になる | 想定された検討の時期 |
| 決裁が通らなかった | 対象になる | 体制や方針が変わったとき |
| 他社に決まった | 条件つきで対象 | 他社との契約の更新時期 |
| 明確に断られた | 対象にしない | 対象から外す |
対象の件数を管理できる規模にする
対象を広く取ると、働きかけが薄くなります。
働きかけられる件数から逆算して、対象を絞ります。
個人情報の扱いを確認する
過去の接点の情報を使う際の取り扱いは、掲載時点の最新の公式ガイドラインで確認してください。
再活性の成果を、どの指標で測るのか
再び商談に戻った件数です。
接触した件数や反応した件数は途中の数字であり、成果としては弱いものです。
再活性の指標は、新規とは別に設計します。
途中の数字を成果にしない
メールを開いた件数や、資料を再び見た件数を成果にすると、数字は作れます。
作れる数字を成果にすると、取り組みが形だけになります。
商談に戻った件数を主の指標にします。
期間を区切って測る
再活性は、働きかけから商談までの期間が長くなります。
四半期や半期で区切って測ります。
再活性の成果を測る指標
| 指標 | 測るもの | 位置づけ |
|---|---|---|
| 商談に戻った件数 | 再び商談になった数 | 主の指標 |
| 再活性からの受注件数 | 受注に至った数 | 事業への貢献 |
| 対象件数に対する復帰率 | 対象のうち戻った割合 | 取り組みの効率 |
| 復帰までの平均期間 | 働きかけから商談まで | 計画に使う |
| 接触できた件数 | 連絡が取れた数 | 途中の進捗 |
新規と同じ言葉を使わない
再活性の商談を新規の商談と同じ名前で呼ぶと、混ざります。名前を分けて、報告でも別の行に置きます。
二重計上を、どう防ぐのか
一人の相手を識別できる仕組みを先に作ります。
識別できていないと、同じ相手が新規として再び数えられます。
二重計上は、意図せず起きます。
同じ相手が新規として数え直される
過去に問い合わせた相手が、時間を置いて再び広告から問い合わせてくることがあります。
識別の仕組みがないと、これは新規の獲得として数えられます。
新規の件数が実態より多く出て、獲得単価が実態より低く出ます。
識別の単位を決める
個人で識別するか、所属する組織で識別するか。
法人向けの事業では、担当者が変わっても同じ取引先として扱う必要があります。
二重計上が起きる経路と防ぎ方を、項目ごとに見ていきます。
過去の相手が再び問い合わせるについては、起きることは新規として数えられる、防ぎ方は問い合わせ時に既存かを照合する。
担当者が変わって再接触については、起きることは別の相手として扱われる、防ぎ方は組織の単位で識別する。
複数の窓口から接触については、起きることは複数件として数えられる、防ぎ方は窓口をまたいで統合する。
部署が違う同一企業については、起きることは別件として扱われる、防ぎ方は扱いの方針を決める。
再活性の成果を新規にも計上については、起きることは両方に数えられる、防ぎ方は計上の優先順位を決める。
計上の優先順位を決める
同じ案件が新規と再活性のどちらにも該当する場合、どちらに計上するかを決めます。決めていないと、報告する部門によって数字が変わります。
再活性にかける費用は、どう評価するのか
新規の獲得単価と比べます。
再活性のほうが安く成立するなら、新規の投資より先に使うべき予算になります。
再活性の取り組みは、費用の評価がされないまま続くか、評価されないまま止まるかのどちらかになりがちです。
費用を切り分ける
再活性にかかる費用には、人の工数、配信の費用、ツールの費用が含まれます。
工数が大半を占めるため、時間の記録がないと評価できません。
新規と同じ形式で単価を出す
再活性にかけた費用を、商談に戻った件数で割ります。
新規の商談一件あたりの費用と並べます。
再活性の費用の評価を、項目ごとに見ていきます。
人の工数については、把握の方法は担当者の作業時間の記録、評価に使う形は時間単価を掛けて金額にする。
配信の費用については、把握の方法は対象への配信にかかった額、評価に使う形はそのまま計上。
ツールの費用については、把握の方法は使用している機能の按分、評価に使う形は月次で按分する。
制作の費用については、把握の方法は再活性向けの資料や案内、評価に使う形は作成時に一括計上。
合計の単価については、把握の方法は費用の合計 ÷ 商談に戻った件数、評価に使う形は新規の単価と並べる。
比較の結果で配分を決める
再活性の単価が新規より明らかに低いなら、再活性の対象を広げる判断ができます。
同程度なら、新規の投資を優先します。
数字は説明のための仮の値です。再活性に月百万円かけて商談が二十件戻るなら、一件あたり五万円です。新規の商談一件あたりが十五万円なら、再活性のほうが効率的な状態になります。
再活性を目標に置くと、現場の動きはどう変わるのか
新規の開拓が後回しになる可能性があります。
再活性のほうが成果を出しやすいため、目標の置き方によっては偏りが生まれます。
指標を置くと、行動が変わります。
再活性を目標に置いたときの変化を見込んでおきます。
成果が出やすいほうに寄る
再活性は、既に接点のある相手に働きかけるため、新規より成果が出やすくなります。
両方の目標を同じ枠で評価すると、再活性に寄ります。
対象が枯れる
再活性の対象は有限です。
新規の獲得が止まれば、数年後には再活性の対象もなくなります。
短期の効率を優先すると、中期の材料を失います。
再活性を目標に置いたときの動きの変化を、項目ごとに見ていきます。
成果の出やすさに寄るについては、起きることは新規の開拓が後回しになる、防ぐ設計は新規の目標を別枠で維持する。
対象の消化が進むについては、起きることは数年で対象が枯れる、防ぐ設計は対象の残量を定点で見る。
働きかけの頻度が上がるについては、起きることは相手の反応が悪化する、防ぐ設計は接触の頻度に上限を置く。
営業の追客と重なるについては、起きることは同じ相手に二重に接触する、防ぐ設計は担当の切り分けを決める。
短期の効率が改善するについては、起きることは中期の材料が減る、防ぐ設計は新規の投資を維持する。
対象の残量を管理する
再活性の対象として使える件数を、定点で確認します。残量が減っていれば、新規の獲得を増やす判断につながります。
再活性の数え方を整えるまで
過去のリードを識別できる状態にすることからです。
識別ができないと、対象の抽出も二重計上の防止もできません。
整備の作業は、データの側から始まります。
数え方を整える工程を、項目ごとに見ていきます。
1については、やることは過去のリードを識別できる状態にする、関わる部門は情報システム、期間の目安は四週間。
2については、やることは対象の線引きの条件を営業と決める、関わる部門はマーケティングと営業、期間の目安は三週間。
3については、やることは対象を抽出し、件数の規模を確認する、関わる部門はマーケティング、期間の目安は二週間。
4については、やることは計上の優先順位と報告の欄を決める、関わる部門はマーケティング責任者、期間の目安は一週間。
5については、やることは費用の記録の方法を決める、関わる部門はマーケティング、期間の目安は二週間。
6については、やることは新規と別枠で目標を置き、四半期で評価する、関わる部門はマーケティング責任者、期間の目安は継続。
識別の整備に最も時間がかかる
過去のデータには、同じ相手が複数の記録として残っていることがあります。
名寄せの作業には時間がかかります。
この作業を飛ばすと、以降のすべてが不正確になります。
再活性で追う数字を、項目ごとに見ていきます。
商談に戻った件数については、見る頻度は月次、判断することは目標に対する進捗。
対象件数に対する復帰率については、見る頻度は四半期、判断することは働きかけの方法が効いているか。
再活性の商談一件あたりの費用については、見る頻度は四半期、判断することは新規と比べた効率。
対象の残量については、見る頻度は四半期、判断することは新規の獲得を増やす必要があるか。
新規として数え直された件数については、見る頻度は月次、判断することは識別が機能しているか。
報告の様式に別の行を作る
再活性の数字を、新規と同じ行に入れないようにします。
別の行にすることで、両方の推移が追えます。
営業との担当の切り分けを決める
営業が追客している相手と、再活性の対象が重なることがあります。
重なった場合にどちらが動くかを、条件で決めておきます。
接触の頻度に上限を置く
同じ相手に繰り返し働きかけると、反応が悪化します。
頻度の上限を決め、上限に達した相手は一定期間対象から外します。
過去のリードの扱い方で判断に迷う場合は、無料相談で現状のデータの状態を見てもらうところから始められます。獲得の全体設計ごと見直す段階ならWeb集客改善サービスもあります。
よくある質問
再活性のリードは新規の件数に含めてよいですか
含めないでください。再活性は新規より安く成立し商談化率も高いため、混ぜると獲得単価の平均が実態より低く、商談化率が実態より高く出ます。新規の投資判断と質の判断の両方を誤ります。
再活性の対象はどこで線を引きますか
最後の接点からの経過期間と、そのときの終わり方で分けます。予算がつかなかった、時期が合わなかった、決裁が通らなかった相手は対象になり、明確に断られた相手は外します。
再活性の成果は何で測りますか
再び商談に戻った件数です。メールを開いた件数や資料を再び見た件数を成果にすると、数字は作れるものの取り組みが形だけになります。期間は四半期や半期で区切ってください。
二重計上はどう防げばいいですか
一人の相手を識別できる仕組みを先に作ります。過去に問い合わせた相手が時間を置いて再び広告から問い合わせると、識別がなければ新規として数え直され、新規の件数が実態より多く出ます。
再活性を目標にすると何に気をつけるべきですか
成果が出やすいため新規の開拓が後回しになり、数年で対象が枯れます。新規の目標を別枠で維持し、再活性の対象の残量を四半期ごとに確認してください。接触の頻度にも上限を置きます。
まとめ
- 一度数えた相手を、もう一度数えることになるからです。新規の件数に混ぜれば水増しになり、外せば取り組みが評価されません
- 獲得単価の意味と、流入の質の判断が壊れます。再活性は新規より安く成立するため、混ぜると平均が実態から離れます
- 最後の接点からの経過期間と、そのときの終わり方で分けます。すべての過去のリードを対象にすると、対象が膨らみすぎて運用が回りません
- 再び商談に戻った件数です。接触した件数や反応した件数は途中の数字であり、成果としては弱いものです
- 一人の相手を識別できる仕組みを先に作ります。識別できていないと、同じ相手が新規として再び数えられます
- 新規の獲得単価と比べます。再活性のほうが安く成立するなら、新規の投資より先に使うべき予算になります
- 新規の開拓が後回しになる可能性があります。再活性のほうが成果を出しやすいため、目標の置き方によっては偏りが生まれます
- 過去のリードを識別できる状態にすることからです。識別ができないと、対象の抽出も二重計上の防止もできません