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新商材の立ち上げ|最初の3か月の設計

集客・マーケ戦略公開:2026年9月15日更新:2026年9月15日読了 約13分
新商材の立ち上げ|最初の3か月の設計

既存商材と同じ物差しで評価されるからです。
立ち上げ直後の商材は、CPAでも売上でも既存に勝てません。
比較する土俵を先に変えておく必要があります。

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既存商材と同じ物差しで評価されるからです。
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新商材の立ち上げが、なぜ3か月で行き詰まるのか

既存商材と同じ物差しで評価されるからです。
立ち上げ直後の商材は、CPAでも売上でも既存に勝てません。
比較する土俵を先に変えておく必要があります。

新商材の立ち上げが、なぜ3か月で行き詰まるのか

新商材の立ち上げは、商材の良し悪しで決まる前に、社内の評価の仕方で決まります。
月次会議で既存商材とCPAを並べられた瞬間に、新商材は負けます。
実績データがなく、検索需要もなく、営業も売り慣れていないからです。

負ける前提で始まっている

既存商材は、過去数年分の学習データと、蓄積された指名検索と、売り慣れた営業を持っています。
新商材にはどれもありません。
同じ指標で並べれば、3か月目には予算を削られます。

止まる場所は、だいたい決まっている

立ち上げが止まる場所には型があります。
広告が回らないのではなく、その手前か先で詰まることが多いです。

立ち上げが止まる場所と、そのときの症状

止まる場所症状誤診されやすい原因
誰に売るかが決まっていない配信が広がりCPAが跳ねるクリエイティブが弱い
訴求が既存商材の言い換え問い合わせは来るが既存と客層が同じ市場がない
営業が売り方を知らない商談は起きるが受注しないリードの質が低い
評価の物差しが既存と同じ3か月で予算が削られる商材そのものが弱い
撤退の基準がないだらだら続いて機会損失になるもう少しで伸びる

3か月という区切りの意味

3か月は、成果が出る期間ではありません。続けるかどうかを判断できる材料が揃う期間です。この違いを期初に合意しておかないと、3か月目の会議が判断の下りない場になります。

最初の3か月で確かめるのは、売上ではなく何か

誰が、どの言葉に反応して、いくらまでなら払うかです。
この3つが分かれば、4か月目以降の設計ができます。
売上は結果としてついてくるかどうかの確認に過ぎません。

最初の3か月で確かめるのは、売上ではなく何か

立ち上げ期の広告は、売るための道具である前に、確かめるための道具です。
何を確かめるかを決めずに配信を始めると、3か月分のデータが残りません。

確かめる順番がある

誰に当たるかが先です。
訴求はその次で、価格は最後です。
順番を逆にすると、間違った層に対して訴求を磨くことになります。

3か月で確かめること

確かめること使う材料
1か月目どの属性から問い合わせが来るか問い合わせフォームの属性欄と商談メモ
2か月目どの訴求で問い合わせが増えるか訴求別の配信結果と商談の初回の反応
3か月目どの価格帯まで話が進むか見積提示後の反応と失注理由

件数が少なくても判断はできる

立ち上げ期は母数が足りません。
統計的な有意差は出ません。
そのかわり、商談の中身は全件読めます。
件数が少ない時期は、数字より商談メモのほうが情報量が多くなります。

確かめた内容を残す形を決めておく

担当者の頭の中に残しても、次の期には消えます。問い合わせごとに、属性、流入経路、反応した訴求、失注理由を同じ欄に入れます。この4項目が揃っていれば、3か月目に判断ができます。

立ち上げ用の予算は、どこから切り出すのか

既存商材の予算を削るのではなく、投資枠として別に確保します。
既存から削ると、既存の成果が落ちたときに真っ先に戻されます。

立ち上げ用の予算は、どこから切り出すのか

新商材の予算の出どころは、立ち上げの成否に直結します。
既存商材の月次予算から融通すると、既存が苦しくなった月に引き上げられます。

枠として切っておく

年間予算の一定割合を、新しいものを試す枠として先に切ります。
この枠は月次のCPA評価の対象外にします。
対象にした時点で、既存と同じ土俵に戻ります。

予算の切り出し方の比較

方法良い点問題になるところ
既存の月次予算から融通稟議が要らない既存が落ちると引き上げられる
年間予算に投資枠を設ける評価の物差しを分けられる期初に合意が必要
新商材の売上から再投資採算が合う立ち上げ期は原資がない
別事業として予算を持つ独立して動ける管理の手間が増える

金額の決め方

上限を決める考え方は2つあります。
確かめるのに必要な件数から逆算する方法と、失っても事業が傾かない額から決める方法です。
立ち上げ期は後者を優先し、そのなかで前者が満たせるかを見ます。

市場が伸びている領域かどうかで額は変わる

電通が2026年3月5日に発表した2025年の日本の広告費では、インターネット広告費が4兆459億円、前年比110.8%で、総広告費に占める構成比が50.2%と初めて半分を超えました。市場が伸びている領域では、様子を見ている間に場所が埋まります。縮んでいる領域では、急ぐ理由が薄くなります。この違いは、立ち上げ予算の大きさと速度の判断材料になります。

誰に当てるかを、どう絞り込むのか

既存顧客のなかで、その商材を最初に買いそうな層から始めます。
新しい市場を最初から狙うと、確かめる前に予算が尽きます。

誰に当てるかを、どう絞り込むのか

新商材は新しい客層に売るもの、という前提が立ち上げを難しくします。
最初の3か月は、当たりやすいところから当てます。

既存顧客から始める理由

既存顧客は、自社を知っています。
説明のコストが低く、反応が早く返ってきます。
商材そのものの良し悪しを確かめるには、この条件が向いています。

狙う層の絞り込みの順番

対象狙う理由注意するところ
1既存顧客のなかの一部反応が早い好意で買われると評価を誤る
2過去の失注先課題が分かっている失注理由が価格なら戻らない
3自社を知っているが未取引名前は通っている母数が読みにくい
4同業種の未接触層横展開しやすい競合と正面衝突する
5新しい業種市場が広い確かめる材料が揃うまで遅い

好意で買われた1件目を、実績として扱わない

既存顧客が付き合いで買ってくれることがあります。
これを成功事例として社内に報告すると、判断を誤ります。
商材が評価されたのか、関係が評価されたのかを分けて記録します。

絞り込みを広告の設定に落とし込む前に

誰に当てるかは、配信の設定より前に決める話です。対象が決まっていない状態で配信を広げると、拾えた層が対象だったことにされます。それは選んだ結果ではなく、機械が選んだ結果です。

既存の販路と、新しい販路をどう使い分けるのか

立ち上げ期は、既存の販路に載せて反応を見ます。
新しい販路は、載せる商材が固まってから開きます。

既存の販路と、新しい販路をどう使い分けるのか

新商材のために新しい媒体を開く判断は、順番を間違えやすいところです。
商材の訴求が固まる前に販路を増やすと、どこで何が起きたかが分からなくなります。

既存の販路に載せる利点

既存の販路には、過去の配信データと運用の勘所が残っています。
新商材を載せたときの反応を、既存商材と比べられます。
比べられることが、立ち上げ期には価値になります。

販路ごとの、立ち上げ期の向き不向きを、項目ごとに見ていきます。
既存の検索広告については、立ち上げ期の向きは向く、理由は需要の有無をすぐ確かめられる。
既存の顧客リストへの案内については、立ち上げ期の向きは向く、理由は反応が早く費用が小さい。
営業からの直接の打診については、立ち上げ期の向きは向く、理由は商談の中身を全件聞ける。
新しい媒体の開拓については、立ち上げ期の向きは向かない、理由は運用の学習に時間がかかる。
広く見せる動画やディスプレイについては、立ち上げ期の向きは条件付き、理由は認知が要る商材なら後半に。

検索需要がない商材の扱い

新しい概念の商材には、検索需要がありません。
検索広告で反応が出ないことが、需要がないことの証明にはなりません。
この場合は、既存顧客への案内と営業の打診で確かめます。

動画に寄せる判断は、後半に回す

電通デジタルが2026年3月5日に公表した2025年のインターネット広告媒体費の分析では、ビデオ広告が1兆275億円で構成比30%、前年比121.8%と初めて1兆円を超えました。受け皿としての選択肢は広がっています。ただし、誰に何を言うかが固まっていない段階で動画に投じると、作り直しの費用がかさみます。

営業が売れる状態を、いつまでに作るのか

配信を始める前です。
商談が起きてから営業資料を作り始めると、最初の2か月分の商談が無駄になります。

営業が売れる状態を、いつまでに作るのか

新商材の立ち上げで最も多い取りこぼしは、広告ではなく商談側で起きます。
問い合わせは来たのに、受け答えができずに終わる状態です。

配信前に揃えておくもの

完成度の高い資料は要りません。
何を聞かれるか分からない段階で作り込んでも、作り直しになります。

配信前に営業へ渡すものを、項目ごとに見ていきます。
商材の一枚説明については、最低限の形は誰の何を解決するか、作り直す前提かは前提とする。
想定される質問と回答については、最低限の形は10問程度、作り直す前提かは毎月追加する。
価格の考え方については、最低限の形は上限と下限と、下げる条件、作り直す前提かは前提とする。
既存商材との違いについては、最低限の形はどちらを勧めるかの線引き、作り直す前提かは前提とする。
断る条件については、最低限の形は受けない案件の定義、作り直す前提かは固定でよい。

断る条件を先に決める

立ち上げ期は、1件でも受注したくなります。
その結果、合わない案件を受けて、納品で苦労します。
受けない案件の定義を先に文書にしておくと、営業が迷いません。

営業からの声を、月次で訴求に戻す

商談で実際に響いた言葉は、広告の訴求より先に営業の口から出ます。月に一度、営業が使っている説明の言い回しを集めます。これが2か月目以降の訴求の材料になります。

3か月目に、続けるか止めるかをどう判断するのか

売上の実績ではなく、4か月目以降の設計が書けるかどうかで判断します。
誰に何を言えばよいかが書けない状態なら、延長しても同じ結果になります。

3か月目に、続けるか止めるかをどう判断するのか

3か月目の判断は、期初に基準を決めておかないと感情の議論になります。
続けたい人と止めたい人が、それぞれ都合のよい数字を持ち寄る場になります。

判定に使うのは4つの問い

誰から問い合わせが来たか。
どの言葉に反応したか。
いくらまで話が進んだか。
商材を変えずに件数を増やせるか。
この4つに答えが書けるかを見ます。

3か月目の判定の型を、項目ごとに見ていきます。
4つすべてに答えが書けるについては、4か月目以降の扱いは投資を増やす、理由は設計ができる。
対象と訴求は分かったが価格で止まるについては、4か月目以降の扱いは商材か価格を変えて継続、理由は市場はある。
問い合わせは来るが商談にならないについては、4か月目以降の扱いは対象の定義を変えて継続、理由は当てる先が違う。
問い合わせがほとんど来ないについては、4か月目以降の扱いは止めるか、販路を変えて1度だけ延長、理由は需要の確認ができていない。
既存商材の客を取っているだけについては、4か月目以降の扱いは止める、理由は事業としての増加がない。

延長は1回までと決めておく

延長を繰り返すと、判断そのものがなくなります。
延長は1回、期間は最大3か月、条件は何を変えるかを明記する。
この形で運用すると、止める判断ができるようになります。

止めた記録を残す

止めた商材の記録は、次の立ち上げで使えます。何を確かめ、何が分からなかったかを1枚に残します。失敗の記録がない組織は、同じ立ち上げを数年おきに繰り返します。

立ち上げの初動をどう組むか

配信より前に、対象と評価の物差しと撤退の条件を決めます。
この3つが決まっていれば、3か月目の会議で判断が下ります。

立ち上げの初動をどう組むか

立ち上げの準備は、広告の準備ではありません。
社内の合意を取る作業が大半を占めます。

配信までの段取りと期間の目安を、項目ごとに見ていきます。
1については、やることは最初に当てる対象を1つに決める、期間の目安は1週間、決める人は事業責任者。
2については、やることは投資枠として予算を確保する、期間の目安は2週間、決める人は決裁者。
3については、やることは評価の物差しを既存と分けて合意する、期間の目安は1週間、決める人は決裁者。
4については、やることは撤退と延長の条件を文書にする、期間の目安は1週間、決める人は事業責任者。
5については、やることは営業に渡す最低限の道具を揃える、期間の目安は2週間、決める人は営業と共同。
6については、やることは既存の販路で配信を開始する、期間の目安は1週間、決める人は運用担当。

見る数字を決める

数字は説明のための仮の値です。
たとえば投資枠を月150万円、3か月で450万円とし、確かめたい商談数を30件と置くと、商談1件あたり15万円までは許容できる計算になります。
この段階のCPAは既存商材と比べません。

立ち上げ期に追う数字を、項目ごとに見ていきます。
問い合わせの属性の内訳については、見る頻度は毎週、使い道は対象の仮説が当たっているか。
商談化した件数については、見る頻度は毎週、使い道は確かめる母数が溜まっているか。
反応した訴求の記録については、見る頻度は毎月、使い道は次の訴求の材料。
見積提示まで進んだ割合については、見る頻度は毎月、使い道は価格が障害になっているか。
失注理由の内訳については、見る頻度は毎月、使い道は続行の判断材料。
既存商材からの移行の有無については、見る頻度は毎月、使い道は事業としての増加かどうか。

3か月目の会議の出席者を先に決める

判断する人がその場にいないと、持ち帰りになります。
持ち帰りになると、判断が1か月遅れます。
予算の決裁者を、3か月目の会議に最初から入れておきます。

新商材をどう評価すればよいか決めきれない場合は、無料相談で現状の計画を見てもらうところから始められます。立ち上げの設計ごと組み直す段階ならWeb集客改善サービスもあります。

よくある質問

新商材の立ち上げで、最初の3か月に何を目標に置けばいいですか

売上ではなく、誰が反応し、どの訴求が効き、いくらまで話が進むかを確かめることです。この3つに答えが出れば4か月目以降の設計が書けます。既存商材とCPAを並べる評価は、この期間は外してください。

立ち上げの予算は既存商材から削ってよいですか

削らないほうが続きます。既存の月次予算から融通すると、既存が落ちた月に引き上げられます。年間予算のなかに投資枠として先に切り、月次のCPA評価の対象外にしてください。

新しい商材なので検索需要がありません

検索広告で反応が出ないことは、需要がないことの証明にはなりません。既存顧客への案内と営業からの直接の打診で、まず反応を確かめてください。検索は需要が生まれてから効きます。

最初の1件が既存顧客からの付き合いでの受注でした

商材が評価されたのか、関係が評価されたのかを分けて記録してください。付き合いでの受注を実績として社内に出すと、翌月以降の判断を誤ります。

3か月で結果が出なかった場合、延長してよいですか

延長は1回まで、期間は最大3か月、何を変えるかを明記する形にしてください。条件をつけずに延長を繰り返すと、止める判断そのものがなくなります。

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お見積りまでの4段階で費用は発生しません。媒体費(広告費)とサービス費用は別勘定です。

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まとめ

  • 既存商材と同じ物差しで評価されるからです。立ち上げ直後の商材は、CPAでも売上でも既存に勝てません。比較する土俵を先に変えておく必要があります
  • 誰が、どの言葉に反応して、いくらまでなら払うかです。この3つが分かれば、4か月目以降の設計ができます。売上は結果としてついてくるかどうかの確認に過ぎません
  • 既存商材の予算を削るのではなく、投資枠として別に確保します。既存から削ると、既存の成果が落ちたときに真っ先に戻されます
  • 既存顧客のなかで、その商材を最初に買いそうな層から始めます。新しい市場を最初から狙うと、確かめる前に予算が尽きます
  • 立ち上げ期は、既存の販路に載せて反応を見ます。新しい販路は、載せる商材が固まってから開きます
  • 配信を始める前です。商談が起きてから営業資料を作り始めると、最初の2か月分の商談が無駄になります
  • 売上の実績ではなく、4か月目以降の設計が書けるかどうかで判断します。誰に何を言えばよいかが書けない状態なら、延長しても同じ結果になります
  • 配信より前に、対象と評価の物差しと撤退の条件を決めます。この3つが決まっていれば、3か月目の会議で判断が下ります