
どこにでもある情報は引用されません。
自社でしか出せない数字や条件が書かれているかどうかが、分かれ目になります。
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目次
目次
- 引用される情報と、されない情報の違いはどこにあるか
- 差がつくのは、情報の希少性
- 自社が持つべき一次情報は何か
- 社内にあって外に出ていない情報
- 情報の置き場所をどう決めるのか
- 置き場所の候補と、それぞれの向き不向き
- 誰が情報を持ち、誰が更新するのか
- 持ち主と更新責任を分けて決める
- 既存のコンテンツをどう扱うか
- 仕分けの基準
- 引用されているかを、どう確かめるのか
- 確認の方法と、その限界
- 情報設計で誤りやすい判断
- 起きやすい誤り
- 情報設計の入れ替えをどう始めるか
- 記録する指標を決める
- よくある質問
- まとめ
どこにでもある情報は引用されません。
自社でしか出せない数字や条件が書かれているかどうかが、分かれ目になります。
引用される情報と、されない情報の違いはどこにあるか
どこにでもある情報は引用されません。
自社でしか出せない数字や条件が書かれているかどうかが、分かれ目になります。
生成AIが答えを組み立てるとき、同じ内容が並んでいる情報のなかから特定の1社を選ぶ理由はありません。
選ばれるのは、他に代わりがない情報です。
差がつくのは、情報の希少性
一般的な解説は、どのサイトにも載っています。
一方で、自社の価格の決まり方、対応できる条件の範囲、実際の納期。
これらは自社しか持っていません。
引用されやすさの差が出るところ
| 情報の種類 | どこにでもあるか | 引用の可能性 |
|---|---|---|
| 用語や仕組みの解説 | ある | 低い |
| 業界全体の動向 | ある | 低い |
| 自社の条件や適用範囲 | ない | 高い |
| 自社が公表できる実績 | ない | 高い |
| 他社との比較の観点 | 一部ある | 中程度 |
網羅性ではなく、明確さ
長く書けば引用されるわけではありません。
問いに対する答えが、どこに書かれているかが分かる形になっているかどうかです。
前置きが長く、結論が最後にある構成は不利に働きます。
情報設計は、ページの書き方の話ではない
どのページをどう書くかの前に、自社が何を公開するかを決める必要があります。公開できる情報の範囲は、経営の判断です。
自社が持つべき一次情報は何か
価格の考え方、対応範囲、判断の基準の3つです。
どれも社内にはあるのに、外に出ていないことが多い情報です。
一次情報を増やすとは、新しく調査を行うことではありません。
すでに社内にある情報を、外に出せる形にすることです。
社内にあって外に出ていない情報
自社にしかない情報の種類
| 情報 | 社内での所在 | 公開を阻む理由 |
|---|---|---|
| 価格の決まり方 | 営業と企画 | 競合に知られたくない |
| 対応できる条件の範囲 | 現場 | 例外が多く書きにくい |
| 断る条件 | 営業 | 印象が悪いと思われている |
| 判断の基準 | 責任者 | 言語化されていない |
| 導入までの期間 | 現場 | 案件ごとに違う |
断る条件を出すことの効果
対応できない条件を明記すると、問い合わせの件数は減ります。
一方で、商談化率は上がります。
生成AIが条件を比較して案内する場面では、条件が明記されているほうが選ばれやすくなります。
公開の範囲は、経営が決める
どこまで出すかは、現場では決められません。競合に与える情報と、獲得できる問い合わせを天秤にかける判断です。この決定を先に済ませないと、情報設計は進みません。
情報の置き場所をどう決めるのか
1つの問いに対する答えが、1つの場所にまとまっている状態を作ります。
同じ内容が複数のページに分散していると、どれも選ばれません。
情報が社内に存在していても、サイト上で散らばっていると参照されにくくなります。
置き場所の候補と、それぞれの向き不向き
置き場所の選択肢
| 置き場所 | 向いている情報 | 弱点 |
|---|---|---|
| サービスページ | 対応範囲と条件 | 更新が後回しになる |
| 価格ページ | 料金の考え方 | 作るまでの社内調整が重い |
| よくある質問 | 判断の基準 | 断片的で文脈が伝わらない |
| 解説記事 | 背景と選び方 | 一般論になりやすい |
| 事例ページ | 実際の適用例 | 公開の許諾が必要 |
分散している状態を先に直す
同じ内容が5つのページに少しずつ違う書き方で存在している状態があります。
このとき、どれが最新かが外からは分かりません。
統合してから加筆します。
新規作成より、集約を優先する
新しいページを作ると、分散がさらに進みます。すでにあるページの内容を集約するほうが、費用も時間も少なく済みます。
誰が情報を持ち、誰が更新するのか
情報の正確さの責任は、マーケティング部門では持てません。
情報ごとに社内の持ち主を決め、更新の頻度を合意します。
一次情報を公開する体制が続かない理由の大半は、更新の担当が決まっていないことです。
持ち主と更新責任を分けて決める
情報の持ち主と更新の責任
| 情報 | 正確さの持ち主 | 更新の起点 | 頻度の目安 |
|---|---|---|---|
| 価格の考え方 | 企画または経営 | 改定のとき | 都度 |
| 対応条件 | 現場の責任者 | 体制の変更時 | 四半期 |
| 断る条件 | 営業責任者 | 方針変更時 | 半期 |
| 実績 | 各部門 | 公表可能になった時 | 都度 |
| 外部環境の説明 | マーケティング | 情報更新時 | 半期 |
マーケティングは編集の役割に回る
内容の正確さを持つのは各部門です。
マーケティング部門は、集める、整える、公開するという工程を担います。
この分担を決めないと、現場が内容を確認しないまま公開され、後から修正が入ります。
更新が止まる前提で設計する
更新の頻度を高く設定すると、続きません。四半期または半期に一度の点検で回る形にします。更新日を明示しておくと、古い情報が参照されたときの説明がつきます。
既存のコンテンツをどう扱うか
本数を増やすより、主要なページを整える側に予算を移します。
一般論の記事は、残しても引用の材料にはなりません。
多くの企業には、すでに相当な量の記事があります。
この資産の扱いを決めるのが、最初の判断です。
仕分けの基準
既存コンテンツの仕分けを、項目ごとに見ていきます。
流入があり自社情報を含むについては、扱いは優先して更新、理由は最も効きやすい。
流入があるが一般論のみについては、扱いは自社情報を追加、理由は土台がある。
流入がなく一般論のみについては、扱いは統合または削除、理由は維持費が無駄になる。
流入はないが自社情報を含むについては、扱いは置き場所を見直す、理由は埋もれている。
古い情報が残っているについては、扱いは更新か削除、理由は誤った引用の原因になる。
古い情報を放置する危険
更新されていないページが参照されると、誤った内容が案内されます。
削除か更新かを決めずに残すのが、最も避けたい状態です。
本数を減らす判断は、稟議になる
記事本数を成果として報告してきた場合、減らす判断は説明が必要です。本数ではなく、更新されている主要ページの数を報告の対象に変えます。
引用されているかを、どう確かめるのか
完全には確かめられません。
生成AI経由の流入と、自社名を含む問いへの応答を定点で記録する形で近似します。
検索順位のように、正確に観測できる指標はありません。
測れないことを前提に、判断できる材料を作ります。
確認の方法と、その限界
確認の方法と限界を、項目ごとに見ていきます。
生成AI経由の流入の記録については、分かることは経路として存在するか、限界は引用の有無とは別。
自社に関する問いへの応答の確認については、分かることは内容が正しいか、限界は時点と条件で変わる。
指名検索の推移については、分かることは認知の変化、限界は原因が特定できない。
問い合わせ時のヒアリングについては、分かることはきっかけの把握、限界は件数が少ない。
定点で記録することに意味がある
毎回違う問い方で確認すると、比較ができません。
確認する問いを10個程度に固定し、四半期ごとに同じ問いで記録します。
誤った内容が案内されている場合
自社に関する情報が事実と違う形で案内されることがあります。このとき最初にやるのは、自社サイト上の情報が古くないかの確認です。外に向けた訂正より、出どころを直すほうが確実です。
情報設計で誤りやすい判断
技術的な対応だけで引用されると考えることです。
書かれている中身が他社と同じであれば、形式を整えても選ばれません。
新しい領域では、手法の話が先に出ます。
判断する側は、手法ではなく中身を見ます。
起きやすい誤り
誤りやすい判断を、項目ごとに見ていきます。
形式を整えれば引用されるについては、抜けていることは中身が他社と同じ、代わりに見ることは自社固有の情報の有無。
記事を増やせば確率が上がるについては、抜けていることは一般論は選ばれない、代わりに見ることは主要ページの密度。
一度整えれば終わるについては、抜けていることは情報は古くなる、代わりに見ることは更新の体制。
効果が保証されるについては、抜けていることは外部から制御できない、代わりに見ることは測れる範囲の指標。
SEOとは別物として発注するについては、抜けていることは作業が重複する、代わりに見ることは既存委託先との分担。
外部に任せる範囲を決める
情報の収集と正確さの確認は、外部には出せません。
編集と公開、測定の設計は外部に出せます。
この線引きを先に決めてから見積もりを取ります。
保証を求めない
引用されることを成果として契約すると、実現しません。契約の対象は、作成と更新の作業量と、測定の実施です。
情報設計の入れ替えをどう始めるか
公開できる情報の範囲を経営で決めることから始めます。
この決定がないまま作業を始めると、途中で止まります。
作業の順番を間違えると、書いた内容が公開できずに終わります。
入れ替えの手順を、項目ごとに見ていきます。
1については、やることは公開できる情報の範囲を経営で決める、期間の目安は2週間。
2については、やることは情報ごとの社内の持ち主を決める、期間の目安は1週間。
3については、やることは既存コンテンツを仕分ける、期間の目安は2週間。
4については、やることは主要ページに自社固有の情報を集約する、期間の目安は1か月。
5については、やることは確認用の問いを10個決めて記録を開始する、期間の目安は1週間。
6については、やることは四半期ごとの更新の仕組みを決める、期間の目安は1週間。
記録する指標を決める
数字は説明のための仮の値です。
たとえば主要ページ30本のうち、自社固有の情報を含むものが8本なら、残り22本が整備の対象です。
四半期ごとにこの本数が増えているかを見ます。
引用状況の指標を、項目ごとに見ていきます。
自社固有情報を含む主要ページ数については、頻度は四半期、使い方は整備の進捗。
生成AI経由のセッション数については、頻度は月次、使い方は経路としての量。
固定した問いへの応答の内容については、頻度は四半期、使い方は案内内容の正確さ。
指名検索の流入については、頻度は月次、使い方は認知の変化。
主要ページの最終更新日の分布については、頻度は四半期、使い方は古い情報の残り具合。
最初の対象を絞る
すべてのページを同時に整えることはできません。
問い合わせに最も近い5本から始めます。
成果の報告の形を先に決める
引用されたかどうかは報告できません。
整備した本数と、固定した問いへの応答の変化を報告の対象にします。
公開する情報の範囲から決めかねる場合は、無料相談で現状のページ構成を見てもらうところから始められます。コンテンツの作り方ごと組み替える段階ならWeb集客改善サービスもあります。
よくある質問
どんな情報が生成AIに引用されやすいのですか
他社が持っていない情報です。価格の決まり方、対応できる条件の範囲、断る条件、判断の基準といった自社固有の内容が該当します。一般的な用語解説や業界動向は、どこにでもあるため選ばれにくくなります。
記事の本数を増やせば引用される確率は上がりますか
上がりません。一般論の記事は本数を増やしても選ばれません。既存の主要ページに自社固有の情報を集約するほうが効きます。本数を成果として報告してきた場合は、報告の対象を更新済みの主要ページ数に変えてください。
誰が情報を用意するのですか
内容の正確さは各部門が持ちます。価格は企画や経営、対応条件は現場の責任者、断る条件は営業責任者です。マーケティング部門は集めて整えて公開する編集の役割に回ります。
引用されているかどうかは確認できますか
完全には確認できません。生成AI経由の流入の記録と、自社に関する固定した問いへの応答を四半期ごとに記録する形で近似します。確認する問いを毎回変えると比較ができなくなります。
外部に委託できる範囲はどこまでですか
編集と公開、測定の設計は委託できます。情報の収集と正確さの確認は社内に残ります。引用されることを成果として契約すると実現しないため、契約の対象は作業量と測定の実施にしてください。
まとめ
- どこにでもある情報は引用されません。自社でしか出せない数字や条件が書かれているかどうかが、分かれ目になります
- 価格の考え方、対応範囲、判断の基準の3つです。どれも社内にはあるのに、外に出ていないことが多い情報です
- 1つの問いに対する答えが、1つの場所にまとまっている状態を作ります。同じ内容が複数のページに分散していると、どれも選ばれません
- 情報の正確さの責任は、マーケティング部門では持てません。情報ごとに社内の持ち主を決め、更新の頻度を合意します
- 本数を増やすより、主要なページを整える側に予算を移します。一般論の記事は、残しても引用の材料にはなりません
- 完全には確かめられません。生成AI経由の流入と、自社名を含む問いへの応答を定点で記録する形で近似します
- 技術的な対応だけで引用されると考えることです。書かれている中身が他社と同じであれば、形式を整えても選ばれません
- 公開できる情報の範囲を経営で決めることから始めます。この決定がないまま作業を始めると、途中で止まります