TOPMEDIA数字の見方

計測の設計は誰が決めるか

数字の見方公開:2026年9月15日更新:2026年9月15日読了 約19分
計測の設計は誰が決めるか

技術的な作業に見えるため、判断ではなく作業として扱われるからです。
実際には、何を成果と呼ぶかを決める経営の判断が含まれています。

なお、TimeValue株式会社では、広告運用・クリエイティブ制作・LP改善・データ分析・AI導入までを一括で引き受けるWebマーケティング支援「KAIZEN」を提供しています。

現在、オンラインの無料マーケティング診断を毎月10社限定で実施中です。いまの数字を見ながら、どこから直すのが早いかを一緒に整理します。

今月の無料診断は残り4社です

無料マーケ診断を申し込む

広告からLPまで、まとめて見ます。オンラインで30分から対応しています。

TV
この記事を書いた人TimeValue株式会社 編集部Meta・Google・YouTube・TikTokの広告運用と、クリエイティブ制作、LP改善、データ分析、マーケティング業務のAI導入までを支援しています。
支援の現場で繰り返し相談される論点を、判断に使える形にしてまとめています。

Webマーケティング支援

KAIZENby TimeValue

広告・LP・計測・AIまで、
まとめて任せる。

戦略設計、Meta・Google・TikTok等の広告運用、クリエイティブ制作、LP改善、レポート自動化、AI導入までを一気通貫で支援します。

  • 無料マーケ診断は毎月10社限定
  • オンライン30〜45
  • 事前資料の準備は不要

お見積りまでの4段階で費用は発生しません。媒体費(広告費)とサービス費用は別勘定です。

まずは無料で相談する>>>

技術的な作業に見えるため、判断ではなく作業として扱われるからです。
実際には、何を成果と呼ぶかを決める経営の判断が含まれています。

計測の設計が、なぜ担当者任せになるのか

技術的な作業に見えるため、判断ではなく作業として扱われるからです。
実際には、何を成果と呼ぶかを決める経営の判断が含まれています。

計測の設計が、なぜ担当者任せになるのか

計測の設計は、設定作業の一部として進むことが多い領域です。
新しい媒体を使うとき、サイトを作り直すとき、ツールを入れ替えるとき。

そのたびに担当者が判断し、記録が残らないまま運用が始まります。
判断が必要だったことは、その時点では誰も気づきません。

作業に見える理由は、扱う対象が設定の項目だからです。
実際に決めているのは、どの行動をコンバージョンと呼ぶかです。

資料請求と問い合わせを同じ1件として数えるか。
これは技術の話ではなく、何を成果と認めるかの話です。

成果の呼び方が変われば、施策の評価も変わります。
評価が変われば、次の期の配分も変わります。

つまり、設定の作業の中に、予算の配分を左右する判断が混ざっています。
混ざったまま作業として処理されるので、責任者の承認を通りません。

二つ目の問題は、決めた記録が残らないことです。
設定した本人以外に、なぜその形にしたのかが分かりません。

半年後に数字の意味を問われても、答えられる人がいなくなります。
答えられないと、数字そのものへの信頼が下がります。

信頼が下がった数字は、会議で参照されなくなります。
参照されない数字を出すために、運用の費用だけが続きます。

計測の設計に含まれる項目を並べると、判断と技術が混ざっていることが分かります。
何をコンバージョンとするかは判断で、事業責任者とマーケティング責任者が決める内容です。

複数の行動をどう重みづけするかも判断で、マーケティング責任者の領域です。
どの経路を成果の帰属先とするかも、どの単位で集計するかも同じです。

どう記録するかは技術の話で、情報システムと実務の担当が決めます。
どこに保管するかも技術と法務の話で、情報システムの領域になります。

この並びを一度作っておくと、次に設定を変えるときに誰に相談するかが決まります。
並びがないと、変更のたびに相談先を探すところから始まります。

決裁者が困るのは、判断が必要になった日

計測の設計は、日常の運用では問題になりません。
問題になるのは、予算の配分を変える場面です。

配分を変える提案が出たとき、その根拠になる数字の前提が問われます。
そのとき定義の根拠を説明できないと、判断そのものが止まります。

止まった判断は、次の四半期に持ち越されます。
持ち越された間も、配分は前年のまま続きます。

つまり、計測の設計の不備は、判断の遅れという形で費用になります。
費用として見えないので、整備の優先順位が上がりません。

優先順位を上げるには、遅れの実例を記録しておきます。
定義の根拠が説明できずに保留になった議題を、四半期ごとに数えます。

数が出れば、整備の理由が具体的になります。
数が出ないなら、その会社ではまだ整備の優先度が低いということです。

設定の作業の中に、予算の配分を左右する判断が混ざっています。不備は判断の遅れという見えにくい形で費用になります。

計測の設計で決めているのは、実は何なのか

成果の定義と、その帰属先です。
この2つが決まらないと、同じ実績が部門ごとに違う数字になります。

計測の設計で決めているのは、実は何なのか

計測の設計を分解すると、決めている内容は大きく二つです。
何を成果と呼ぶかと、どの接点に帰属させるかです。

何を成果と呼ぶかは、事業の側の判断です。
問い合わせ、資料請求、見積もり依頼、来店予約。

すべてをコンバージョンとして同じ重みで数えると、量は増えますが中身が薄まります。
分けて数えると管理は増えますが、判断ができるようになります。

成果の定義の置き方と、向く場面

置き方数字の見え方向く場面起きやすい問題
すべて同じ1件件数が多く見える入口の量を追う時期質の議論ができない
段階で分ける各段階の量が見える受注まで追う場合集計が複雑になる
金額で重みづけ事業への寄与が見える商材の単価差が大きい重みの根拠が要る
受注のみを成果とする事業と直結する検討期間が短い途中の改善が見えない

どの置き方を選ぶかは、事業の段階によって変わります。
入口の量を増やす時期と、質を上げる時期では、適した置き方が違います。

置き方を変えること自体は問題になりません。
問題になるのは、変えたことが記録されないまま前後を比べる場合です。

記録がないと、置き方の変更による増減が施策の成果として読まれます。
読まれた結果、実際には何も変わっていない施策が評価されます。

二つ目は、どの接点に帰属させるかです。
同じ受注に複数の接点が関わったとき、どれを成果の出どころとするか。

最後の接点だけを見るか、最初の接点を見るか、分け合うか。
この選び方で、媒体ごとの評価が変わります。

最後の接点だけを見る置き方では、指名検索やリマーケティングの評価が高く出ます。
最初の接点を見る置き方では、認知に近い施策の評価が高く出ます。

同じ実績でも、媒体の順位が入れ替わります。
つまり計測の設計は、どの施策に予算を回すかを間接的に決めています。

担当者の裁量を超える理由

帰属の置き方を変えると、同じ実績で媒体の順位が入れ替わります。
入れ替わった順位が、次の期の配分の根拠になります。

配分が変われば、施策の担当者の評価も変わります。
評価の基準が、設定の変更で動く状態になっています。

この状態は、担当者の判断だけで動かしてよい範囲を超えています。
本人に悪意がなくても、結果として自部門に有利な設計を選ぶ動機が働きます。

そのため、帰属の考え方はマーケティング責任者が決め、記録に残します。
記録があれば、変更の提案が出たときに前提の比較ができます。

比較の材料は、変更の前後で媒体の評価がどう変わるかです。
同じ実績を二つの置き方で集計して並べると、影響の大きさが見えます。

この作業は、変更を提案する側に求めます。
求めないと、変更の影響が分からないまま承認することになります。

決めているのは成果の定義と帰属先です。帰属の置き方が変わると同じ実績で媒体の順位が入れ替わり、次の期の配分が変わります。

誰が決めるべきかは、何で分かれるのか

事業判断に影響するかどうかで分かれます。
影響するものは責任者が決め、実現方法は実務側が決めます。

誰が決めるべきかは、何で分かれるのか

すべてを責任者が決める必要はありません。
線を引く基準は一つです。

その決定が予算の配分を変えるかどうかです。
配分を変える可能性がある決定は、責任者の領域になります。

変えない決定は、実務側で進めて構いません。
この線引きをしないと、すべての設定変更が承認待ちになり、実務が止まります。

決定の区分と、決める人

決めること配分を変えるか決める人記録の要否
コンバージョンの定義変える事業責任者とマーケ責任者要る
段階ごとの重みづけ変えるマーケ責任者要る
帰属の考え方変えるマーケ責任者要る
集計の期間の区切り変えることがあるマーケ責任者要る
記録の実装方法変えない実務担当と情報システム不要
保管先と保管期間変えないが法務に関わる情報システムと法務要る

三者の役割を分けると、判断が滞りません。
事業責任者は、何を成果と呼ぶかを決めます。

マーケティング責任者は、帰属と集計の考え方を決めます。
実務担当と情報システムは、それを実現する方法を決めます。

この分け方で困るのは、事業責任者が計測の話に関わらない会社です。
関わらない場合、成果の定義が空白のまま残ります。

空白を埋めるのは、たいてい実務の担当です。
埋められた定義は、その時点で測りやすかった行動になります。

測りやすい行動と、事業が求める成果は一致しません。
一致しないまま数年運用すると、報告の数字と事業の実感がずれます。

ずれに気づくのは、報告が良いのに売上が伸びない時期です。
その時点で定義を見直すと、過去との比較が一度断絶します。

決められないまま止まる場合の扱い

三者の誰も決めないまま、暫定の設定で運用が始まることがあります。
始まること自体は、状況によっては妥当な選択です。

問題は、暫定が既定になることです。
暫定が既定になると、後から変えるのに過去データの再集計が必要になります。

再集計には費用がかかるので、変える判断が出にくくなります。
出にくくなった結果、暫定の定義が数年使われます。

そのため、最初に仮で決めるなら、いつ見直すかも同時に決めます。
見直しの時期を決めておけば、その時点で正式な判断に移せます。

見直しの時期は、運用の開始から3か月後が扱いやすくなります。
3か月あれば、その定義で実際に判断ができるかどうかが分かります。

見直しの担当は、仮で決めた本人ではなくマーケティング責任者にします。
本人に任せると、仮のまま運用が続く判断になりやすくなります。

線引きの基準は、その決定が予算の配分を変えるかどうかです。仮で決める場合は、見直しの時期を同時に決めてください。

マーケと情報システムの間で、何が抜け落ちるのか

実現できる範囲と、判断に必要な範囲のずれが抜け落ちます。
どちらも相手の前提を知らないまま進むと、使えない記録が残ります。

マーケと情報システムの間で、何が抜け落ちるのか

計測の設計が失敗する典型は、技術の不具合ではありません。
記録されているのに、判断に使えない形をしていることです。

よくあるのは、マーケティング側が欲しい数字を伝え、情報システム側が実現できる形で記録する流れです。
その間で、どの単位で見たいかが伝わらないことがあります。

伝わらないと、集計はできるが分解できない状態が生まれます。
合計の数字は出るのに、経路別や月別に分けられません。

分けられないことは、運用が始まって数か月後に分かります。
その時点で直すには、記録の設計からやり直すことになります。

記録はあるが定義が違う、という状態も起きます。
同じ言葉を使っていても、部門によって解釈が違うためです。

過去と比較できない状態も起きます。
変更したときに過去データを遡らないと、変更の前後で断絶します。

部門ごとに数字が違う状態は、集計元が別であることが原因です。
参照する元を一つに決めないと、会議のたびに数字の照合が始まります。

必要な項目が入っていない状態は、要件を機能で伝えたときに起きます。
機能で伝えると、なぜ必要かが伝わりません。

この五つは、どれも運用が始まってから見つかります。
見つかった時点で直す費用は、最初に決めておく手間の何倍にもなります。

要件は問いの形で渡す

必要な項目を並べて渡すと、実現の方法が一つに固定されます。
答えたい問いを渡すと、実現方法の選択肢が増えます。

どの月のどの経路の受注を比べたいのか、という形で書きます。
書き方が変わるだけで、返ってくる提案の幅が変わります。

同時に、情報システム側が持っている制約を聞きます。
保管期間、個人情報の扱い、既存システムとの接続。

これらの制約を知らないまま要件を出すと、途中で作り直しになります。
着手の前に、制約を一覧で受け取っておきます。

制約の一覧は、一度受け取れば数年使えます。
毎回聞き直す必要がないので、最初の一回の手間で済みます。

一覧に含めるのは、保管できる期間、扱える項目の範囲、接続できる既存の仕組みの三つです。
このうち保管できる期間は、比較に使える年数を直接決めます。

保管が13か月なら、前年同月との比較がぎりぎりになります。
比較に2年分が要るなら、保管の期間の変更が先の議題になります。

要件は項目ではなく問いの形で渡してください。情報システム側の制約を着手の前に一覧で受け取ると、作り直しが減ります。

代理店に任せている場合、どこまでが自社の責任か

定義は自社が決め、実装は任せられます。
定義まで任せると、代理店が変わったときに数字の意味が変わります。

代理店に任せている場合、どこまでが自社の責任か

Testifyが2026年5月に実施した調査では、代理店を活用している企業が9割を超え、全面委託が37.2%、併用が54.4%でした。
計測の設計も委託範囲に入っていることが少なくありません。

委託してよい範囲は、専門性が要る作業です。
実装、動作の確認、媒体側の仕様変更への追随がこれにあたります。

媒体の仕様は頻繁に変わるため、追随には継続的な情報の更新が要ります。
社内で追うより、外部に任せるほうが合理的です。

一方で、委託してはいけないのは定義です。
コンバージョンの定義は、事業の成果の定義そのものです。

帰属の考え方も、自社が決めて共有します。
評価の基準になるため、外部が決めると評価の軸が外部にあることになります。

定義の文書化は、自社で保有します。
担当が変わっても残す必要があるためです。

数値の解釈と報告も、自社で確認します。
判断の根拠になるので、受け取った数字をそのまま使う状態は避けます。

契約の時点で確認すること

確認するのは二つです。
設定の内容を自社が閲覧できるかと、契約が終わったときに定義の文書と設定の一覧を受け取れるかです。

この二つを確認せずに任せると、切り替えのたびに作り直しになります。
作り直しの費用は、切り替えを検討する段階で初めて見えます。

見えた時点で、切り替えの判断が費用の比較になります。
比較の結果、不満があっても続けるという判断が出ることがあります。

Testifyの調査では、代理店への不満として、マーケ責任者の53.1%が成果不振の説明不足を挙げていました。
経営層では、費用が成果に見合わないという回答が56.3%でした。

数字の定義を自社が持っていないと、説明を受けても検証できません。
検証できない説明は、納得に至らず不満として蓄積します。

つまり、定義を自社で持つことは、委託先との関係を保つ条件でもあります。
検証できる状態なら、説明の内容についての議論ができます。

同じ調査では、全面委託の8割超が1年以内のインハウス化を計画または検討しています。
動機はノウハウの蓄積が56.7%、コストの削減が46.7%でした。

計測の定義を自社で持っていれば、この移行の難度が下がります。
持っていない場合は、移行の前に定義の再構築が必要になります。

実装と仕様変更への追随は委託でき、定義と帰属は自社が決めます。定義を持たないと、受けた説明を検証できません。

定義を変えるときは、誰の承認が要るのか

配分を変える定義の変更は、責任者の承認が要ります。
変更は必ず記録し、過去データを同じ定義で再集計します。

定義を変えるときは、誰の承認が要るのか

定義は、事業の変化に応じて変えるべきものです。
変えないほうがよいという話ではありません。

問題は、変えたことが残らないまま運用が続くことです。
残らないと、前の期との比較が成立しなくなります。

変更の手順を決めておくと、変更そのものは難しくありません。
決めるのは、誰が提案し、誰が承認し、どこに記録するかの三つです。

提案できるのは、実務担当とマーケティング責任者です。
承認するのは、マーケティング責任者で、影響が大きい場合は事業責任者です。

記録する場所は、定義書と変更履歴の二つになります。
定義書には現在の内容を、変更履歴にはいつ何を変えたかを残します。

過去データの扱いも、変更のたびに判断します。
新しい定義で再集計するかどうかを、その場で決めます。

関係部門への共有も、手順に入れます。
営業と経営に、変更の前に通知します。

適用の開始時期は、四半期の区切りに合わせます。
月の途中で切り替えると、その月の数字が二つの定義で構成されます。

期中の変更が比較を壊す理由

期の途中で定義を変えると、前後の数字が比べられなくなります。
比べられない期間は、施策の評価もできません。

変えるなら、過去データも新しい定義で再集計します。
再集計の範囲は、比較に使う期間の分だけで足ります。

再集計しない場合は、いつ変えたかを数字と一緒に残します。
数字だけを見る人が、断絶に気づける形にしておきます。

残す場所は、報告の資料の中にします。
別の文書に残すと、資料だけを見る人には届きません。

自社が変えなくても、媒体側の仕様が変わることがあります。
GA4では2026年6月15日より、広告データ共有の可否が同意モードのad_storageのみで決まる形になりました。

Googleシグナルは、レポート上のディメンションの表示の可否だけを制御する役割に変わっています。
同意モードが未実装の場合、ad_storageは許諾された状態が既定になります。

外部要因による変化も、定義の変更と同じ扱いで記録します。
記録しないと、数字の動きが施策の成果として読まれます。

読まれた結果、その施策に配分が寄ります。
寄せた分の効果が出ないので、翌期に配分を戻すことになります。

記録の担当は、媒体の仕様を追っている側に置きます。
自社で追っていない場合は、委託先から変更の通知を受け取る取り決めを契約に入れます。

変更の提案者、承認者、記録の場所を先に決めてください。媒体側の仕様変更も、自社の定義変更と同じ扱いで記録します。

担当者が変わったときに、何が失われるのか

設定そのものではなく、なぜその形にしたかの理由が失われます。
理由が残っていないと、後任は変更できず、そのまま使い続けます。

担当者が変わったときに、何が失われるのか

計測の設計は、引き継ぎで最も情報が落ちる領域です。
落ちる理由は、残すべきものが文書になっていないからです。

設定そのものは残ります。
システムの中にあるので、担当が変わっても消えません。

定義の文書も、作ってあれば残ります。
作っていなければ、数字の意味が不明になります。

残りにくいのは、なぜその定義にしたかです。
これが残っていないと、後任は変更の判断ができません。

判断ができないので、そのまま使い続けます。
事業が変わっても定義が変わらない状態が、こうして生まれます。

過去に変更した履歴も、残りにくい項目です。
残っていないと、過去との比較が崩れていることに気づけません。

把握している制約も、残りにくくなります。
残っていないと、後任が同じ検討を最初から繰り返します。

関係部門との合意内容も、残りにくい項目です。
残っていないと、部門間で認識がずれたまま運用が続きます。

残すべきは判断の理由

設定の一覧は、システムから出力できます。
出力できないのは、なぜそう決めたかです。

定義書には、決めた内容と一緒に、選ばなかった案とその理由を書きます。
選ばなかった案が書かれていると、後任が同じ検討を繰り返さずに済みます。

書く量は、定義ごとに数行で足ります。
長く書くと、更新されなくなります。

書く内容は、この定義にした理由、検討した別の案、その案を採らなかった理由の三つです。
三つとも一行ずつで足ります。

あわせて、年に一度は外部の目で点検します。
同じ担当者が長く続いている場合も、前提が古くなります。

年に一度、社内の別部門か外部に点検してもらう場を作ります。
説明できない設定が見つかれば、そこが引き継ぎの弱点です。

点検の場は、四半期の予算会議のうち一回に組み込むと続きます。
別枠の会議にすると、繁忙期に飛ばされます。

点検で見るのは、定義書の内容と実際の設定が一致しているかです。
一致していない箇所は、記録されていない変更が入った箇所です。

記録されていない変更が毎年見つかる場合は、変更の手順が守られていません。
その場合は、手順ではなく承認の位置を見直します。

失われるのは設定ではなく判断の理由です。選ばなかった案とその理由を数行で残し、年に一度は外部の目で点検してください

決め方を整えるまでの段取りを、どう組むのか

いまの定義を書き出すことから始めます。
書けない部分が、決める人が不在だった部分です。

決め方を整えるまでの段取りを、どう組むのか

新しい仕組みを入れる前に、現状を文字にします。
文字にすると、決める人がいなかった箇所が自動的に浮かびます。

計測の決め方を整備する手順

順番やること関わる人期間の目安
1いまのコンバージョンの定義を全部書き出す実務担当2週間
2なぜその定義かを書けるか確認する実務担当とマーケ責任者1週間
3書けなかったものを一覧にするマーケ責任者1週間
4決める人を対象ごとに割り当てる事業責任者2週間
5定義書と変更手順を文書にするマーケ責任者3週間
6代理店との分界を契約に反映するマーケ責任者と法務1か月

この手順は、着手から契約への反映までで3か月前後が目安になります。
契約の更新の時期に合わせるなら、その3か月前には1を始めます。

工程のうち最も時間がかかるのは、決める人の割り当てです。
割り当ては役割の変更を伴うので、事業責任者の判断が要ります。

数字は説明のための仮の値です。
定義を書き出したコンバージョンが12種類あり、理由まで書けたのが4種類なら、残り8種類が決める人の不在だった箇所です。

この割合が、整備の優先順位を決めます。
割合が低いほど、判断の場面で説明できない数字が多いということです。

書けなかった8種類については、まず使われているかを確認します。
使われていない定義は、整備の対象ではなく廃止の対象になります。

廃止すると、管理する対象が減ります。
減った分だけ、残った定義の整備に時間を使えます。

計測の設計の健全さを測る数字

数字見る頻度目安の考え方
理由まで説明できる定義の割合四半期不明な定義が残っていないか
部門間で数字が食い違った回数四半期参照元が揃っているか
定義を変更した回数と記録の有無四半期変更が追えているか
定義書の最終更新からの経過四半期実態と合っているか
代理店から受領できる資料の範囲契約更新時切り替えができるか

このうち、部門間で数字が食い違った回数は最も分かりやすい指標です。
食い違いが起きた会議の回数を数えるだけで出ます。

回数が減っていれば、参照元と定義が揃ってきています。
減らない場合は、揃えた定義が現場に共有されていません。

共有の範囲は、数字を報告に使う全員です。
責任者だけに共有すると、資料を作る担当が別の集計を使い続けます。

文書は、短く保ちます。
定義書が長いと、更新されなくなります。

コンバージョンの種類ごとに数行で足ります。
更新されない厚い文書より、更新される薄い文書を選びます。

決める場も、定例に組み込みます。
計測の話は、必要になったときだけ持ち上がります。

四半期の予算会議に定義の確認を1項目として組み込むと、判断が滞りません。
組み込む項目は、変更の提案の有無と、定義書の更新の有無の二つで足ります。

この二つなら、確認に5分もかかりません。
かからないので、繁忙期でも飛ばされません。

着手点は現状の定義の書き出しです。理由まで書けなかった定義の数が、そのまま決める人が不在だった箇所の数になります。

計測の設計を誰がどう決めるかが定まらない場合は、無料相談で現状の体制を整理するところから始められます。
評価の仕組みごと見直す段階ならWeb集客改善サービスもあります。

よくある質問

計測の設計は誰が決めるものですか

何を成果と呼ぶかは事業責任者、帰属と集計の考え方はマーケティング責任者、記録の実装方法は実務担当と情報システムが決めます。線引きの基準は、その決定が予算の配分を変えるかどうかです。

代理店にどこまで任せていいですか

実装、動作確認、媒体の仕様変更への追随は任せられます。コンバージョンの定義と帰属の考え方は自社が決め、定義の文書は自社で保有してください。定義を持たないと、受けた説明を検証できません。

定義を途中で変えてもいいですか

変えて構いませんが、承認と記録の手順を先に決めてください。期中に変えると前後の比較が崩れるため、過去データを新しい定義で再集計するか、いつ変えたかを数字と一緒に残します。適用は四半期の区切りに合わせます。

何から手をつければいいですか

いま使っているコンバージョンの定義を全部書き出し、それぞれなぜその定義なのかを書けるか確かめてください。書けなかったものが、決める人が不在だった部分です。その数が整備の優先順位を決めます。

担当者が変わるときに何を引き継げばいいですか

設定の一覧はシステムから出せるので、残すべきはなぜその定義にしたかです。決めた内容と一緒に、選ばなかった案とその理由、関係部門と合意した内容を数行で文書にしてください。

Webマーケティング支援

KAIZENby TimeValue

広告・LP・計測・AIまで、
まとめて任せる。

戦略設計、Meta・Google・TikTok等の広告運用、クリエイティブ制作、LP改善、レポート自動化、AI導入までを一気通貫で支援します。

  • 無料マーケ診断は毎月10社限定
  • オンライン30〜45
  • 事前資料の準備は不要

お見積りまでの4段階で費用は発生しません。媒体費(広告費)とサービス費用は別勘定です。

まずは無料で相談する>>>

まとめ

  • 技術的な作業に見えるため、判断ではなく作業として扱われるからです。実際には、何を成果と呼ぶかを決める経営の判断が含まれています
  • 成果の定義と、その帰属先です。この2つが決まらないと、同じ実績が部門ごとに違う数字になります
  • 事業判断に影響するかどうかで分かれます。影響するものは責任者が決め、実現方法は実務側が決めます
  • 実現できる範囲と、判断に必要な範囲のずれが抜け落ちます。どちらも相手の前提を知らないまま進むと、使えない記録が残ります
  • 定義は自社が決め、実装は任せられます。定義まで任せると、代理店が変わったときに数字の意味が変わります
  • 配分を変える定義の変更は、責任者の承認が要ります。変更は必ず記録し、過去データを同じ定義で再集計します
  • 設定そのものではなく、なぜその形にしたかの理由が失われます。理由が残っていないと、後任は変更できず、そのまま使い続けます
  • いまの定義を書き出すことから始めます。書けない部分が、決める人が不在だった部分です