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リードの質が悪いと言われたときに見る数字

外注・パートナー選び公開:2026年9月15日更新:2026年9月15日読了 約20分
リードの質が悪いと言われたときに見る数字

一つの言葉に、三つの違う状態が混ざっています。
対象が違うのか、時期が早いのか、情報が足りないのかを分けないと、確かめる数字が決まりません。

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目次

  1. リードの質が悪いという申告は、何を指しているのか
    • 申告を分類してから数字を見る
  2. 最初に見る数字は、どれか
    • 段差が見つかったときの確認の順番
  3. 件数が増えたのか、率が落ちたのかを、どう分けるのか
    • 拡大したときの率の低下は、どこまで許容するか
  4. 経路ごとに分けると、何が見えるのか
    • 指名検索を全体平均に混ぜない
  5. 対象が違うのか、時期が早いのかを、どう見分けるのか
    • 時期が早いリードを、質が悪いと呼ばない
  6. 営業側の要因が混ざっていないかを、どう確かめるのか
    • 確かめた結果を、どう扱うか
  7. 数字で確かめずに配信を絞ると、何が起きるのか
    • 変更するときは、比べられる形で
  8. 改善をどこから始めるか
  9. よくある質問
  10. まとめ

一つの言葉に、三つの違う状態が混ざっています。
対象が違うのか、時期が早いのか、情報が足りないのかを分けないと、確かめる数字が決まりません。

リードの質が悪いという申告は、何を指しているのか

一つの言葉に、三つの違う状態が混ざっています。
対象が違うのか、時期が早いのか、情報が足りないのかを分けないと、確かめる数字が決まりません。

リードの質が悪いという申告は、何を指しているのか

営業からリードの質が悪いという申告が上がると、配信の見直しが始まることがあります。
見直しの前にやるべきなのは、その言葉が何を指しているかの確認です。

質が悪いという表現には、少なくとも三つの違う状態が含まれています。
それぞれ原因も打ち手も違うため、分けないと確かめる数字が決まりません。

一つ目は、対象そのものが違う状態です。
自社の商材の対象ではない業種や規模、地域の相手が入っているという意味になります。

この場合は、獲得の設計の問題です。
配信の対象や訴求が、本来の顧客層とずれています。

二つ目は、検討の時期が早い状態です。
対象としては正しいものの、まだ情報を集めている段階で、今期には動きません。

これは質の問題ではありません。
獲得の対象としては正しく、営業に渡す時期が早いだけです。

三つ目は、情報が足りない状態です。
連絡先しか分からず、何に困っているのか、誰が決裁するのかが渡されていません。

これも質の問題ではなく、引き渡しの設計の問題です。
同じリードでも、渡す情報を増やせば商談になる比率は変わります。

この三つのうち、本当に質の問題と呼べるのは一つ目だけです。
残りの二つは、時期と引き渡しの問題になります。

申告を受けたときに最初に行うのは、この分類です。
どの状態を指しているかを聞き取るだけで、次に見る数字が決まります。

聞き取りの方法は、具体的な事例を3件から5件挙げてもらうことです。
抽象的な表現のままだと、分類ができません。

三つの状態は、確かめる数字も打ち手の担当も違います。
対象が違う場合は獲得の設計の問題で、属性別の商談化率を見て、マーケティングが対応します。

検討の時期が早い場合は渡す時期の問題で、初回接触後の再設定率を見ます。
対応はマーケティングと営業の両方にまたがり、渡す条件の合意が必要になります。

情報が足りない場合は引き渡しの設計の問題です。
渡した情報の項目と商談化率の関係を見て、両部門で渡す形式を決め直します。

この対応表を先に共有しておくと、申告を受けたその場で担当が決まります。
共有していないと、まずマーケティングが配信を見直すという反射的な対応になります。

申告を分類してから数字を見る

分類をせずに数字を見始めると、見る場所が絞れません。
商談化率だけを見ても、三つのどれに当たるかは分かりません。

対象が違う場合は、属性別の商談化率に差が出ます。
特定の業種や規模の商談化率だけが極端に低い形です。

時期が早い場合は、属性別の差は出ません。
出るのは、初回接触後に次回の約束が取れた比率の低さです。

情報が足りない場合は、初回接触までの時間が長くなります。
何を話せばよいか分からないため、着手が後回しになります。

この三つの見え方の違いを先に共有しておくと、確認が1日で終わります。
共有していないと、毎回すべての数字を並べ直すことになります。

質が悪いという申告には三つの状態が混ざっています。事例を3件から5件挙げてもらって分類し、そのうえで見る数字を決めてください。

最初に見る数字は、どれか

商談化率の時系列と、渡した件数の時系列を並べます。
この二つを同時に見ないと、質が落ちたのか件数が増えただけなのかが分かりません。

最初に見る数字は、どれか

分類が終わったら、次に見るのは二つの時系列です。
商談化率の推移と、渡した件数の推移です。

この二つを別々に見ると、判断を誤ります。
商談化率が下がっていても、件数が増えていれば商談の絶対数は変わっていないことがあります。

数字は説明のための仮の値です。
前年同月にリード400件で商談化率25%なら、商談は100件です。

当月にリード600件で商談化率18%であれば、商談は108件になります。
率は7ポイント下がっていますが、商談の数は増えています。

この状態を質の低下として扱うと、配信を絞る判断が出ます。
絞れば率は戻りますが、商談の数は減ります。

そのため、率と件数と商談の絶対数の三つを並べてください。
三つを並べると、実際に何が起きているかが1枚で分かります。

並べる期間は、直近12か月です。
四半期では母数が少なく、季節の要因で率が振れます。

12か月あれば、前年の同じ月との比較もできます。
季節性の強い商材では、前年同月との比較が最も確実な判断材料になります。

時系列を見るときに確認するのが、変化が段差になっているか、緩やかな傾向かです。
段差になっている場合は、その月に何かが変わっています。

変わったものの候補は、配信の設定、コンバージョンの地点、計測の仕様、営業の体制の四つです。
このうち計測の仕様の変更は、数字の意味そのものを変えます。

GA4では、2026年6月15日より広告データ共有の可否が同意モードのad_storageのみで決まる形になりました。
Googleシグナルはレポート上のディメンション表示可否のみを制御する扱いです。

こうした変更をまたいだ比較では、変化の原因を施策に帰属できません。
変更のあった月は、比較の区間から外してください。

並べる数字は四つです。
渡したリードの件数、商談化率、商談の絶対数、そして前年同月との比較です。

件数だけを単独で見ると、増えたことを成果として扱ってしまいます。
率だけを単独で見ると、低下をそのまま質の低下と読み違えます。

商談の絶対数を並べておくと、この二つの誤りが同時に防げます。
率が下がっていても絶対数が増えていれば、拡大の結果として説明できます。

前年同月との比較は、季節の要因を除くために置きます。
これがないと、毎年同じ時期に同じ申告が上がってくることになります。

段差が見つかったときの確認の順番

段差が見つかった月については、四つの候補を順に確認します。
確認の順番は、計測、配信、コンバージョン地点、営業の体制です。

計測を最初に確認するのは、数字そのものの意味が変わっている可能性があるためです。
ここが原因であれば、実態は何も変わっていません。

次に配信の設定を確認します。
対象の拡大や、新しい配信面の追加があれば、入ってくる層が変わります。

三つ目がコンバージョン地点です。
問い合わせから資料請求に主要なコンバージョンが移れば、商談化率は必ず下がります。

最後が営業の体制です。
担当者の交代や人員の減少があれば、初動の質が変わります。

この順番で確認すると、多くの場合は三つ目までで原因が特定できます。
順番を決めていないと、最初に思いついた原因の検証だけで結論を出すことになります。

商談化率と件数と商談の絶対数を、直近12か月で並べてください。段差が見つかったら、計測、配信、コンバージョン地点、営業の体制の順に確認します。

件数が増えたのか、率が落ちたのかを、どう分けるのか

件数と率の組み合わせで四つの状態に分かれます。
組み合わせごとに、次に見る場所が変わります。

件数が増えたのか、率が落ちたのかを、どう分けるのか

件数と率の二つの動きを組み合わせると、四つの状態に分かれます。
それぞれ次に見る場所が違います。

一つ目は、件数が増えて率が下がった状態です。
商談の絶対数が増えていれば、拡大に伴う想定内の変化です。

配信の対象を広げれば、検討段階の浅い層が増えます。
率が下がるのは構造として当然で、絶対数が増えているなら問題ありません。

二つ目は、件数が増えて率も維持されている状態です。
これは改善であり、確認すべきことはありません。

三つ目は、件数が横ばいで率だけが下がった状態です。
この場合は、拡大では説明できないため、中身が変わっています。

既存の経路の中身が変わることは、自社が何もしなくても起きます。
媒体側の配信の最適化が変われば、同じ設定でも届く相手が変わります。

四つ目は、件数も率も下がった状態です。
この場合は質ではなく、獲得そのものが落ちています。

確認するのは、表示回数と入札の競合状況です。
質の議論に入る前に、獲得の側で何が起きているかを見てください。

四つの組み合わせは、次に見る場所がそれぞれ違います。
件数が増えて率が下がった場合は、商談の絶対数だけを確認すれば足ります。

件数が増えて率も維持されている場合は、追加の確認は不要です。
この状態を見逃して配信を絞る判断が出ることがあるため、率の維持は明示的に報告してください。

件数が横ばいで率だけが下がった場合は、経路別の分解と媒体側の変更を確認します。
自社が何も変えていなくても、媒体側の最適化が変われば届く相手が変わります。

件数も率も下がった場合は、表示回数と競合の入札状況を見ます。
この状態は質の問題ではなく、獲得そのものが落ちている状態です。

拡大したときの率の低下は、どこまで許容するか

拡大に伴う率の低下は想定内ですが、限度があります。
判断の基準は、商談の絶対数が増えているかどうかです。

絶対数が増えている限り、率の低下は受け入れてください。
率を戻すために絞ると、商談の数が減ります。

絶対数が横ばいになったら、そこが拡大の限界です。
それ以上広げても、商談の数は増えません。

限界を超えて広げると、営業の処理の負担だけが増えます。
件数が増えて処理が追いつかなくなると、着手率が下がって全体の率がさらに落ちます。

そのため、拡大を始めるときは、営業の処理能力の上限も同時に確認してください。
上限を超える件数を渡すと、質ではなく量の問題として跳ね返ります。

件数と率の組み合わせで四つの状態に分かれます。拡大に伴う率の低下は、商談の絶対数が増えている限り受け入れてください。

経路ごとに分けると、何が見えるのか

悪いのは全体ではなく、特定の経路や特定のコンバージョン地点であることがほとんどです。
全体の平均だけを見ていると、切り分けが打てません。

経路ごとに分けると、何が見えるのか

全体の商談化率が下がっているとき、すべての経路が同じように下がっていることはまれです。
たいていは、特定の経路だけが大きく下がっています。

分ける軸は、三つで足ります。
流入の経路、コンバージョンの地点、そして獲得した月です。

流入の経路は、指名検索、一般検索、SNS、ディスプレイ、紹介といった区分です。
この区分で商談化率を出すと、差は2倍から5倍になることがあります。

コンバージョンの地点は、問い合わせ、資料請求、セミナー申込、無料トライアルといった区分です。
同じ経路でも、コンバージョン地点が違えば商談化率は大きく変わります。

資料請求は問い合わせより件数が出ますが、商談化率は下がります。
この差を理解せずに主要なコンバージョンを資料請求に変えると、全体の率が下がったように見えます。

獲得した月で分けるのは、検討期間の長い商材で必要になります。
今月の商談化率は、数か月前に獲得したリードの結果を含んでいます。

獲得月でまとめて追うと、施策の変更と結果の対応が取れます。
この形で見ないと、変更の効果が数か月遅れて別の月の数字に混ざります。

三つの軸で分けると、セルの数が増えます。
増えすぎると、一つのセルの件数が少なくなって判断ができません。

一つのセルの件数が月に20件を下回る場合は、3か月分をまとめてください。
件数の少ないセルで率を比べると、1件の増減が数ポイントの差になります。

流入の経路で分けると、経路間の商談化率の差は2倍から5倍になります。
この差があるため、指名検索を全体平均に混ぜると新規獲得の実態が見えません。

コンバージョン地点で分けるときは、地点を変更した時期を記録してください。
記録がないと、地点の変更による率の変化を質の低下と読み違えます。

獲得した月で分ける区切りは、その商材の検討期間の長さで決めます。
初回接触から受注まで6か月かかる商材を1か月単位で区切っても、結果が出ません。

セルごとの件数は、月20件を下回るかどうかで判断します。
下回る場合は3か月分をまとめ、それでも足りなければ軸を一つ減らしてください。

指名検索を全体平均に混ぜない

経路別に見るとき、最も影響が大きいのが指名検索の扱いです。
指名検索から入ってきたリードは、すでに自社を知っている人です。

商談化率は他の経路の2倍から3倍になることが普通です。
これを全体平均に混ぜると、新規獲得の実態が見えなくなります。

指名検索の比率が変わると、全体の商談化率も動きます。
新規の配信を増やせば指名の比率が下がり、全体の率も下がります。

この動きを質の低下として扱うと、判断を誤ります。
新規獲得の経路だけを抜き出して、そこでの率の推移を見てください。

分けて見る運用を始めるときは、営業側にも同じ形で共有してください。
共有していないと、営業が見ている全体の率と、マーケティングが見ている新規の率が食い違います。

流入の経路、コンバージョン地点、獲得した月の三つで分けてください。指名検索を全体平均に混ぜると、新規獲得の実態が見えなくなります。

対象が違うのか、時期が早いのかを、どう見分けるのか

属性別の商談化率と、初回接触後の再設定率を比べます。
属性が合っているのに進まないなら、時期の問題です。

対象が違うのか、時期が早いのかを、どう見分けるのか

対象が違う場合と、検討の時期が早い場合では、打ち手がまったく違います。
前者は獲得の設計を変え、後者は渡す時期と育成の設計を変えます。

見分ける方法は、二つの数字を比べることです。
属性別の商談化率と、初回接触後の再設定率です。

属性別の商談化率は、業種、企業規模、地域、役職といった軸で出します。
自社の対象ではない属性の商談化率だけが低ければ、対象が違う状態です。

この場合は、配信の対象か訴求に原因があります。
どの属性が増えたのかを確認し、その属性が増えた原因を配信の設定から探します。

属性別の差がほとんどない場合は、対象は合っています。
対象が合っているのに商談化率が低いなら、時期の問題を疑います。

時期の問題かどうかは、初回接触後の再設定率で判断できます。
初回の接触で次回の約束が取れた比率です。

この比率が高ければ、相手は関心を持っています。
商談にならないのは、いま動く段階ではないという理由です。

比率が低ければ、そもそも関心がありません。
この場合は、対象か訴求のどちらかがずれています。

もう一つ確認するのが、半年後の状態です。
時期が早いだけのリードは、数か月後に商談になります。

そのため、獲得月ごとに追わないと判別できません。
今月の数字だけでは、時期が早いのか対象が違うのかは分かりません。

対象の問題か時期の問題かを見分ける数字

数字対象が違う場合時期が早い場合出し方
属性別の商談化率特定の属性だけ低い属性による差が小さい業種、規模、地域で分解
初回接触後の再設定率低い高い次回の約束が取れた比率
半年後の商談化率上がらない上がる獲得月ごとに追跡
問い合わせの内容自社の商材と合わない情報収集の段階営業への聞き取り

時期が早いリードを、質が悪いと呼ばない

時期が早いだけのリードを質が悪いと扱うと、獲得の対象を絞る判断が出ます。
絞れば今月の率は上がりますが、半年後の商談が減ります。

検討期間の長い商材では、獲得したリードの多くが時期の早い状態です。
この層を捨てると、刈り取る対象そのものがなくなります。

必要なのは、時期が早いリードを営業にすぐ渡さない設計です。
一定の条件を満たすまではマーケティング側で保持し、条件を満たした時点で渡します。

条件は、行動で決めるのが実務的です。
特定のページの閲覧や、複数回の訪問、価格に関する資料の請求などが目安になります。

この設計を入れると、営業に渡る件数は減ります。
減ることを成果の低下として扱わないよう、先に合意しておいてください。

属性別の商談化率で対象のずれを、初回接触後の再設定率で時期の早さを判別します。時期が早いだけのリードは、渡す時期を変えることで解決してください

営業側の要因が混ざっていないかを、どう確かめるのか

着手率と初回接触までの時間を見ます。
追われていないリードが多い状態では、質の議論そのものが成立しません。

営業側の要因が混ざっていないかを、どう確かめるのか

商談化率は、リードの質だけで決まる数字ではありません。
渡した後に追われたかどうかで、大きく変わります。

追われていないリードは、商談になりません。
この分が分母に入ったまま率を計算すると、質の問題として表れます。

そのため、質の議論を始める前に着手率を確認してください。
着手率とは、渡したリードのうち初回の接触が行われた比率です。

着手率が9割を超えていれば、営業側の要因は小さいと判断できます。
7割を下回っている場合は、質の議論より先に着手の問題を扱う必要があります。

もう一つ見るのが、初回接触までの時間です。
渡してから接触までに数日かかると、相手の検討状況が変わります。

時間が長くなるほど、接触できる比率も下がります。
この影響は、リードの質とは無関係です。

確認の方法は、追われた分だけで率を出し直すことです。
着手されたリードだけを分母にして商談化率を計算します。

この率が過去と変わっていなければ、質は落ちていません。
落ちているのは着手率のほうです。

記録の問題も、確認が必要です。
接触はしているが記録に入っていないという状態が、実務ではよくあります。

この場合、数字の上では着手されていないリードとして扱われます。
記録が入っていないだけなのか、実際に追っていないのかは、聞き取りで確認してください。

担当者ごとの差も見てください。
着手率が担当者によって大きく違う場合、原因は保有件数か評価の設計にあります。

営業側の要因を切り分ける数字

数字見方営業側に要因がある場合質の問題である場合
着手率渡した件数のうち接触した比率7割を下回る9割を超えている
初回接触までの時間渡してから接触までの日数3日以上かかる1日以内
着手分だけの商談化率接触したリードだけで計算過去と変わらない過去より低い
担当者ごとの着手率担当者別に分解差が大きい差が小さい

確かめた結果を、どう扱うか

営業側に要因があると分かった場合、その事実をどう伝えるかで次の展開が変わります。
責める形で伝えると、以降の記録の入力が悪くなります。

伝えるのは、着手率と商談化率の関係だけにしてください。
着手された分では率が変わっていないという事実を示せば、それで足ります。

そのうえで、着手率が下がった原因を一緒に確認します。
保有件数が増えたのか、評価が変わったのか、入力の負荷が上がったのかを聞きます。

原因が保有件数であれば、渡す量を調整する判断になります。
渡す量を減らすことは、マーケティングにとっては件数の減少ですが、商談の数は増えます。

この確認は、質の申告があるたびに行う必要はありません。
四半期に一度、定期的に確認する運用にしてください。

質の議論の前に着手率を確認してください。着手されたリードだけで率を出し直し、過去と変わらなければ質は落ちていません。

数字で確かめずに配信を絞ると、何が起きるのか

商談の絶対数が減り、数か月後に件数不足の議論が始まります。
質の申告に反射的に対応すると、往復を繰り返すことになります。

数字で確かめずに配信を絞ると、何が起きるのか

質の申告を受けて、確認をせずに配信を絞ると、短期的には数字が改善します。
商談化率は確実に上がります。

上がる理由は単純で、母数が減るからです。
検討の進んだ層だけに配信すれば、率は必ず上がります。

一方で、商談の絶対数は減ります。
率が上がっても、件数が半分になれば商談は減ります。

この減少は、すぐには問題になりません。
質が改善したという報告が先に出るためです。

問題になるのは、数か月後です。
商談の数が足りないという指摘が、営業から上がってきます。

そこで配信を広げると、また率が下がります。
再び質の申告が上がり、また絞るという往復が始まります。

この往復は、数字で確かめずに対応している限り続きます。
毎回、率か件数のどちらかが問題として上がるためです。

止めるには、絞る前に商談の絶対数への影響を計算してください。
現在の率と件数から、絞った後の商談数を見積もります。

数字は説明のための仮の値です。
月600件で商談化率18%なら商談は108件です。

配信を絞って月350件になり、率が26%に上がったとしても、商談は91件です。
率は8ポイント改善しますが、商談は17件減ります。

この計算を先に出せば、絞るかどうかの判断が具体的になります。
出さずに絞ると、率の改善だけが成果として報告されます。

この往復は、時期ごとに決まった形で進みます。
絞った直後は商談化率が上がり、質が改善したという報告が出ます。

1か月から3か月後には商談の件数が減り始めますが、この時点では報告されません。
絶対数の減少は、率の改善ほど目立たないためです。

3か月から6か月後に、営業から件数不足の指摘が上がります。
そこで配信を広げると率がまた下がり、質の申告に戻ります。

この一巡は、早ければ半年、長くても1年で完了します。
毎年同じ議論が起きている会社では、この往復が繰り返されています。

変更するときは、比べられる形で

配信や渡す条件を変える場合は、比べられる形で行ってください。
同時に複数を変えると、どれが効いたのかが分かりません。

変えるのは一度に一つにし、最低でも1四半期は同じ形で回します。
検討期間の長い商材では、それでも結果が出るまでに時間がかかります。

変更の時期は、記録に残してください。
記録がないと、数か月後に数字が動いたときに原因を特定できません。

比較の対象も、変更の前に決めておきます。
変更前の3か月と変更後の3か月を比べる、という形を先に決めておく形です。

決めていないと、都合のよい期間どうしの比較になります。
その比較で出た結論は、翌期には使えません。

絞る前に、商談の絶対数への影響を計算してください。変更は一度に一つにし、比較する期間を変更の前に決めておきます。

改善をどこから始めるか

申告の分類と、商談化率の時系列を出すことからです。
この二つで、質の問題かどうかの判別はほぼ付きます。

改善をどこから始めるか

改善の作業は、配信の設定を変えるところからは始まりません。
申告が何を指しているかの分類と、数字の時系列を出すところから始まります。

この二つがそろえば、質の問題かどうかは判別できます。
判別がついてから、打ち手を決める順序になります。

リードの質の申告に対応する組み立て

順番やること関わる人期間の目安
1申告の事例を3件から5件挙げてもらい分類するマーケ・営業数日
2件数、商談化率、商談の絶対数を12か月分並べるマーケティング1週間
3着手率と初回接触までの時間を確認する営業数日
4経路、コンバージョン地点、獲得月で分解するマーケティング1週間
5属性別の率と再設定率で対象か時期かを判別するマーケ・営業1週間
6打ち手を一つ決め、比較する期間を先に決めるマーケ責任者・営業責任者数日

数字は説明のための仮の値です。
渡したリードが月600件、商談化率18%、商談108件で、前年同月は400件、25%、100件だったとします。

この場合、率は下がっていますが商談は増えています。
着手率が9割を超えていれば、質の低下ではなく拡大に伴う想定内の変化です。

一方、着手率が7割まで落ちていれば、追われていない分が分母に入っています。
着手された分だけで率を出し直すと、25%前後に戻ることがあります。

この場合の打ち手は、配信の見直しではなく、渡す量か営業側の体制の調整です。
配信を絞っても、着手率は改善しません。

リードの質を見るときの観点

数字見る頻度見るときの観点
着手率と初回接触までの時間毎週追われていないリードが増えていないか
経路別の商談化率毎月特定の経路だけが落ちていないか
商談の絶対数毎月率の変化に惑わされていないか
獲得月ごとの商談化率四半期時期が早いリードが後から商談になっているか
属性別の商談化率四半期対象のずれが起きていないか

毎週見るのは、着手率と初回接触までの時間の二つだけにしてください。
率は週単位では母数が足りず、施策の影響と偶然の振れを区別できません。

判断の基準も、先に決めておいてください。
着手率が何%を下回ったら営業側の要因として扱うか、率が何ポイント落ちたら分解に入るかを数字で書きます。

基準がないと、申告のたびに判断の議論から始まります。
基準があれば、確認は数日で終わります。

確認した結果は、必ず営業に戻してください。
戻さないと、次も同じ申告が感覚のまま上がってきます。

戻すときは、責める形にしないでください。
着手された分では率が変わっていないという事実だけを共有すれば足ります。

着手点は、申告の分類と12か月分の時系列を出すことです。判断の基準を数字で先に決め、確認した結果は必ず営業に戻してください

リードの質が本当に落ちているのか分からない場合は、無料相談で現状の数字を見てもらうところから始められます。
獲得の設計ごと見直す段階ならWeb集客改善サービスもあります。

よくある質問

リードの質が悪いと言われたら、まず何をすべきですか

配信の見直しではなく、その言葉が何を指しているかの確認です。事例を3件から5件挙げてもらい、対象が違うのか、検討の時期が早いのか、渡す情報が足りないのかに分類してください。三つで見る数字も打ち手も変わります。

商談化率が下がっていれば、質が落ちたと判断していいですか

件数と商談の絶対数を一緒に見てください。件数が増えて率が下がっていても、商談の絶対数が増えていれば拡大に伴う想定内の変化です。率を戻すために配信を絞ると、率は上がりますが商談の数は減ります。

営業側の問題かどうかは、どう切り分けますか

着手率と初回接触までの時間を確認し、着手されたリードだけで商談化率を出し直してください。その率が過去と変わっていなければ、落ちているのは着手率のほうです。着手率が7割を下回る状態では、質の議論そのものが成立しません。

検討段階の浅いリードは獲得しないほうがいいですか

検討期間の長い商材では、この層を捨てると半年後に刈り取る対象がなくなります。必要なのは獲得をやめることではなく、一定の行動の条件を満たすまで営業に渡さない設計です。渡る件数が減ることは、先に合意しておいてください。

経路別に見ると件数が少なくて判断できません

一つのセルの件数が月に20件を下回る場合は、3か月分をまとめて率を出してください。件数の少ないセルでは1件の増減が数ポイントの差になり、施策の影響と偶然の振れを区別できません。分ける軸も三つまでに絞ります。

Webマーケティング支援

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まとめて任せる。

戦略設計、Meta・Google・TikTok等の広告運用、クリエイティブ制作、LP改善、レポート自動化、AI導入までを一気通貫で支援します。

  • 無料マーケ診断は毎月10社限定
  • オンライン30〜45
  • 事前資料の準備は不要

お見積りまでの4段階で費用は発生しません。媒体費(広告費)とサービス費用は別勘定です。

まずは無料で相談する>>>

まとめ

  • 一つの言葉に、三つの違う状態が混ざっています。対象が違うのか、時期が早いのか、情報が足りないのかを分けないと、確かめる数字が決まりません
  • 商談化率の時系列と、渡した件数の時系列を並べます。この二つを同時に見ないと、質が落ちたのか件数が増えただけなのかが分かりません
  • 件数と率の組み合わせで四つの状態に分かれます。組み合わせごとに、次に見る場所が変わります
  • 悪いのは全体ではなく、特定の経路や特定のコンバージョン地点であることがほとんどです。全体の平均だけを見ていると、切り分けが打てません
  • 属性別の商談化率と、初回接触後の再設定率を比べます。属性が合っているのに進まないなら、時期の問題です
  • 着手率と初回接触までの時間を見ます。追われていないリードが多い状態では、質の議論そのものが成立しません
  • 商談の絶対数が減り、数か月後に件数不足の議論が始まります。質の申告に反射的に対応すると、往復を繰り返すことになります
  • 申告の分類と、商談化率の時系列を出すことからです。この二つで、質の問題かどうかの判別はほぼ付きます