TOPMEDIA集客・マーケ戦略

期中に予算を増やす判断|どの数字が出たら増やすか

集客・マーケ戦略公開:2026年9月15日更新:2026年9月15日読了 約19分
期中に予算を増やす判断|どの数字が出たら増やすか

増やす条件を先に決めていないからです。
好調だと分かってから条件を議論し始めるため、決裁が下りる頃には状況が変わっています。

なお、TimeValue株式会社では、広告運用・クリエイティブ制作・LP改善・データ分析・AI導入までを一括で引き受けるWebマーケティング支援「KAIZEN」を提供しています。

現在、オンラインの無料マーケティング診断を毎月10社限定で実施中です。いまの数字を見ながら、どこから直すのが早いかを一緒に整理します。

今月の無料診断は残り4社です

無料マーケ診断を申し込む

広告からLPまで、まとめて見ます。オンラインで30分から対応しています。

TV
この記事を書いた人TimeValue株式会社 編集部Meta・Google・YouTube・TikTokの広告運用と、クリエイティブ制作、LP改善、データ分析、マーケティング業務のAI導入までを支援しています。
支援の現場で繰り返し相談される論点を、判断に使える形にしてまとめています。

Webマーケティング支援

KAIZENby TimeValue

広告・LP・計測・AIまで、
まとめて任せる。

戦略設計、Meta・Google・TikTok等の広告運用、クリエイティブ制作、LP改善、レポート自動化、AI導入までを一気通貫で支援します。

  • 無料マーケ診断は毎月10社限定
  • オンライン30〜45
  • 事前資料の準備は不要

お見積りまでの4段階で費用は発生しません。媒体費(広告費)とサービス費用は別勘定です。

まずは無料で相談する>>>

増やす条件を先に決めていないからです。
好調だと分かってから条件を議論し始めるため、決裁が下りる頃には状況が変わっています。

期中の増額が遅れるのは、なぜか

増やす条件を先に決めていないからです。
好調だと分かってから条件を議論し始めるため、決裁が下りる頃には状況が変わっています。

期中の増額が遅れるのは、なぜか

期中に数字が良い月が続くと、予算を増やす話が出ます。
ところが、実際に金額が増えるのは数か月後になることが多くあります。

遅れの原因は、決裁の手続きそのものではありません。
増やしてよい条件が、その時点で決まっていないことにあります。

条件が決まっていないと、まず好調かどうかの判断から始まります。
何週間続けば好調と言えるのか、どの数字を見るのかを、その場で議論することになります。

この議論には、たいてい数週間かかります。
関係者の認識をそろえるだけで、複数回の打ち合わせが必要になるためです。

判断がついたあとに、今度は原資の議論が始まります。
どこから金額を持ってくるかが決まっていないと、他部門との調整が発生します。

調整が終わってから決裁に上がるため、実際の増額は好調の確認から2か月以上あとになります。
その頃には、好調の要因が消えていることがあります。

もう一つの原因は、期初に決めた枠が上限として扱われることです。
期初の予算は見込みであって、上限ではありません。

ところが、運用上は上限として機能します。
枠を超える提案には、例外の扱いとして重い手続きが求められるためです。

この運用が続くと、担当者は増額の提案そのものを避けるようになります。
手続きが重く、通る保証もないためです。

結果として、成果が出ている局面で投資が増えない状態になります。
効率が良いときに増やせなければ、その期の成果の上限は期初に決まったままです。

遅れの影響は、その月の機会損失だけにとどまりません。
競合が同じ時期に増やしていれば、その面の単価は上がります。

遅れると、機会がそのまま消える

広告の在庫は、翌月に持ち越せません。
今月出さなかった分の枠は、他社が使います。

季節性のある商材では、この影響がさらに大きくなります。
需要の山が2か月しかない商材で決裁に2か月かかれば、その期の増額には意味がありません。

検索の需要も、その時期にしか存在しません。
検索している人が来月も同じ状態でいるとは限らず、多くはその間に他社を選びます。

つまり、期中の増額は速さそのものが成果に直結します。
金額の大きさより、判断から実行までの日数のほうが効きます。

日数を短くする方法は一つで、条件と原資と決裁者を期初に決めておくことです。
期中に議論する項目が減れば、増額は報告で処理できます。

増額が遅れるのは手続きではなく、増やす条件が決まっていないからです。条件と原資と決裁者を期初に決めておけば、期中の増額は報告で処理できます。

どの数字が出たら、増やしてよいのか

獲得単価が上限を下回った状態が、一定期間続いていることです。
週単位の数字が良いだけでは足りず、件数の母数と継続の期間を条件に含めます。

どの数字が出たら、増やしてよいのか

増額の条件は、三つの要素を組み合わせて作ります。
水準、期間、母数の三つです。

水準は、獲得単価が許容できる上限に対してどこにあるかです。
上限ちょうどでは、増額後に上振れして上限を超えます。

増やせば単価が上がることは、あらかじめ分かっています。
そのため、条件の水準には余裕を持たせてください。

目安としては、上限の8割以下という置き方が実務で使いやすくなります。
2割の余裕があれば、増額後の上昇をある程度吸収できます。

期間は、その水準が何週間続いているかです。
1週間だけ良い数字は、偶然の振れである可能性が高くなります。

4週間続いていれば、施策の効果として扱えます。
季節性の強い商材では、前年の同じ時期と比べる条件も加えてください。

母数は、その期間に獲得した件数です。
件数が少ないと、単価の計算そのものが安定しません。

週に数件しか出ていない施策では、1件の増減で単価が2割動きます。
この状態の数字を条件に使うと、判断が偶然に左右されます。

この三つに加えて、下流の数字を必ず条件に入れてください。
獲得件数と単価だけを見て増やすと、質が落ちている局面を見逃します。

下流の数字とは、商談化率か受注率です。
件数が増えていても、商談化率が落ちていれば、実質の成果は増えていません。

もう一つ確認するのが、受け入れ側の体制です。
リードが増えても営業が追えなければ、増やした分は滞留します。

数字の例で条件を確認する

数字は説明のための仮の値です。
許容できる獲得単価の上限が3万円で、直近4週間の実績が2万3,000円だとします。

上限の8割は2万4,000円なので、水準の条件は満たしています。
この4週間の獲得件数が180件であれば、母数としても判断に足ります。

同じ期間の商談化率が、前四半期の平均である22%から大きく落ちていないかを確認します。
落ちていなければ、三つの条件と下流の条件をすべて満たしたことになります。

最後に、営業側の着手率を確認します。
渡したリードのうち初回接触が行われた比率が9割を維持していれば、受け入れ余力があると判断できます。

この四つを満たした時点で、増額の判断ができます。
条件を文書にしておけば、この確認は1日で終わります。

増額の条件は、水準と期間と母数の三つに、商談化率と受け入れ余力を加えて作ってください。上限ちょうどではなく、8割以下という余裕を持たせます。

増やしてはいけないサインは何か

獲得件数が伸びているのに、商談化率か受注率が落ちている状態です。
この状態で増やすと、費用だけが増えて売上が増えません。

増やしてはいけないサインは何か

数字が良く見えるのに増やしてはいけない状態が、いくつかあります。
共通しているのは、上流の数字だけが良くなっている点です。

一つ目は、件数の増加と質の低下が同時に起きている場合です。
配信を広げれば件数は増えますが、検討段階の浅い層が混ざります。

この状態で単価だけを見ると、改善したように見えます。
実際には、商談になる件数は変わっていないか減っています。

判断には、獲得件数と商談化率を必ず並べてください。
件数が2割増えて商談化率が2割落ちていれば、商談の数は変わっていません。

二つ目は、既存顧客の再購入が混ざっている場合です。
既存顧客は獲得の費用がかからないため、混ざると全体の単価が下がります。

この場合、新規だけを抜き出すと単価は改善していません。
増やしても、新規の獲得が増えるわけではありません。

三つ目は、季節の要因です。
需要の山にある時期は、同じ運用でも単価が下がります。

この時期の数字を基準に増額すると、山を過ぎた時点で単価が戻ります。
戻った状態の増額は、上限を超える配信になります。

季節性のある商材では、前年の同じ時期との比較を条件に入れてください。
前年同月より良いのであれば、季節要因ではない改善があると判断できます。

四つ目は、計測の変更です。
計測の仕様が変わると、同じ実態でも件数が増えることがあります。

GA4では、2026年6月15日より広告データ共有の可否が同意モードのad_storageのみで決まる形になりました。
Googleシグナルはレポート上のディメンション表示可否のみを制御する扱いです。

こうした変更の前後をまたいで比較すると、計測の変化を成果の改善と取り違えます。
変更があった月は、比較の区間から外してください。

増やしてよい状態と、そうでない状態

見えている数字内側で起きていること増やしてよいか先に確認すること
件数が増え、商談化率も維持新規の獲得が実際に増えている増やしてよい受け入れ側の余力
件数が増え、商談化率が落ちた検討段階の浅い層が混ざっている増やさない経路別の商談化率
単価が下がり、新規件数は横ばい既存の再購入が混ざっている増やさない新規のみで再計算
単価が下がり、前年同月は横ばい季節要因で良く見えている増やさない前年同月との比較
件数が急に増えた月をまたいだ計測の仕様が変わった増やさない変更の時期と内容

良い数字を疑う順番

数字が良くなったときに確認する順番は決まっています。
まず新規と既存の内訳、次に前年同月との比較、最後に計測の変更の有無です。

この三つを確認して、いずれにも該当しなければ、施策の効果として扱えます。
確認に必要な時間は、数字がそろっていれば半日です。

確認の手順を先に決めておくと、良い数字が出た月に迷いません。
決めていないと、増やしたいという動機のほうが先に働きます。

この確認は、増額の提案を出す側が自分で行ってください。
決裁の場で指摘されると、提案そのものの信頼が下がります。

確認の結果は、増額の提案書に1行で添えます。
新規のみで計算し、前年同月比でも改善しており、計測の変更はないという記載があれば、質問はほとんど出ません。

件数だけが伸びて商談化率が落ちている状態では増やさないでください。良い数字が出たら、新規と既存の内訳、前年同月比、計測の変更の三つを先に確認します。

一度にどれだけ増やすのか

その媒体の直近の金額に対して2割から3割までです。
一度に倍にすると、配信の学習が崩れ、増やした分の効率が読めなくなります。

一度にどれだけ増やすのか

増額の幅には、配信側の事情から来る制約があります。
金額を大きく変えると、配信の最適化がやり直しになるためです。

やり直しの期間は、通常1週間から2週間です。
その間の数字は、増額の効果を表していません。

倍に増やすと、この不安定な期間がさらに長くなります。
安定するまでに3週間以上かかると、月内では効果を評価できません。

そのため、一度の増額は直近の金額に対して2割から3割までにとどめてください。
この幅であれば、学習の崩れは小さく収まります。

さらに増やしたい場合は、2週間から4週間の間隔を空けて段階的に進めます。
2割を3回繰り返せば、2か月弱で7割以上の増額になります。

段階的に進めると、途中で単価の上がり方が確認できます。
1回目で単価が3割上がったなら、2回目は行わないという判断ができます。

一度に増やすと、この確認の機会がありません。
効率が悪化していることに気づくのは、月末の集計のときになります。

増やす先も、一度に一つに絞ってください。
複数の媒体を同時に増やすと、どちらの効果かが分かりません。

分からないまま増額を続けると、効いていない側にも金額が積み上がります。
絞って増やせば、次にどこを増やすかの判断材料が残ります。

媒体側の制約も確認が必要です。
日予算の変更に上限がある媒体や、審査に時間がかかる配信面があります。

OpenAIのChatGPT広告では、日予算は7日平均で最大2倍までとされています。
こうした仕様は媒体ごとに違うため、増額の計画を立てる前に確認してください。

増やす期間を区切る

増額は、期間を区切って始めてください。
4週間、または8週間という形で、終わりを決めてから増やします。

期間を区切らないと、増やした金額がそのまま既定の水準になります。
翌月以降も同じ金額が続き、効率の悪化に気づいても戻しにくくなります。

期間の終わりには、戻すか、続けるか、さらに増やすかの三択で判断します。
判断の基準は、増額の前に決めておいてください。

基準は、追加で使った金額に対する追加の獲得件数です。
この数字が許容できる上限の内側にあれば、続ける判断になります。

期間を区切ることは、決裁を通しやすくする効果もあります。
恒久的な増額より、期間限定の試行のほうが承認の負担が軽くなります。

一度の増額は直近の金額の2割から3割までにとどめ、増やす先を一つに絞ってください。期間を区切り、終わりに戻すか続けるかを判断します。

増やしたあと、効率はどう落ちるのか

必ず落ちます。
落ちること自体は問題ではなく、どれだけ落ちるかを事前に共有していないことが問題になります。

増やしたあと、効率はどう落ちるのか

増額したあと、獲得単価はほぼ確実に上がります。
反応の良い層から順に当たっているため、増やした分は反応の薄い層に当たるためです。

この上昇は、運用の失敗ではありません。
構造として決まっている動きです。

問題になるのは、この上昇を事前に共有していない場合です。
共有していないと、増額の直後に運用の失敗として扱われます。

判断に使うのは、全体の平均単価ではありません。
追加で使った金額を、追加で取れた件数で割った数字です。

数字は説明のための仮の値です。
月300万円で150件を獲得していた施策を月390万円に増やし、件数が180件になったとします。

全体の平均単価は2万円から2万1,667円に上がります。
一方、追加分は90万円で30件なので、追加1件あたりは3万円です。

判断すべきなのは、この3万円が許容できる上限の内側かどうかです。
平均単価の2万1,667円を見て判断すると、余力があるように見えます。

増額の提案を出すときは、悪化の幅を先に提示してください。
2割増やせば追加分の単価は3割から5割上がる見込みだ、という形です。

事前に提示していれば、増額後の数字は想定どおりとして扱われます。
提示していないと、同じ数字が悪化として報告されます。

落ち方が想定を超えた場合は、次の段階に進まず戻します。
戻す基準も、増額の前に決めておいてください。

落ち方には媒体差があります。
在庫の大きい面では緩やかに、在庫の小さい面では急に上がります。

落ち方の記録が、翌期の設計に効く

増額の前後で追加1件あたりの単価を記録しておくと、その媒体の特性が分かります。
どの金額帯から急に上がるかは、他社の平均からは分かりません。

この記録が数回分たまると、翌期の配分を設計する材料になります。
どこまで増やせるかが分かっていれば、期初の予算配分の精度が上がります。

記録するのは、増額前の金額と件数、増額後の金額と件数、そして経過した週数です。
この四つがあれば、追加1件あたりの単価は計算できます。

記録は、媒体ごとに分けて残してください。
まとめて平均すると、媒体ごとの特性が消えます。

増やさなかった判断も、同じ場所に記録します。
条件を満たしていたのに増やさなかった理由は、翌期の条件を見直すときに必要になります。

増額後の効率の低下は構造として起きます。判断は平均単価ではなく追加1件あたりの単価で行い、悪化の幅を事前に提示してください

増額の原資は、どこから持ってくるのか

期初に確保した予備枠が第一の原資です。
予備枠がない場合は、成果の出ていない施策からの移し替えで対応します。

増額の原資は、どこから持ってくるのか

増額の決裁が遅れる理由の多くは、原資が決まっていないことにあります。
条件を満たしても、金額の出どころが決まっていなければ稟議は進みません。

最も早いのは、期初に予備枠を確保しておく方法です。
年間予算の5%から10%を、用途を決めずに確保しておきます。

予備枠があれば、増額は枠内の執行として処理できます。
新規の稟議ではなく、報告で済むためです。

予備枠を置くときは、使わなかった場合の扱いも決めてください。
期末に余った予備枠が使い切りの出稿に回ると、翌期に予備枠を置けなくなります。

二つ目の原資は、成果の出ていない施策からの移し替えです。
総額が変わらないため、決裁の負担は最も軽くなります。

移し替えを早く行うには、移し元の候補を先に決めておく必要があります。
期初の段階で、成果が出なければ止める施策を指定しておく形です。

指定していないと、移し元を探すところから議論が始まります。
その議論には、関係する担当者との調整が必要になります。

三つ目は、翌期以降の予算の前倒しです。
これは短期的には成立しますが、後で必ず苦しくなります。

前倒しした分は、翌期の枠から差し引かれます。
翌期に同じ機会が来ても、原資がない状態になります。

四つ目が、追加の申請です。
総額が増えるため決裁は最も重くなりますが、道を先に作っておけば速く進みます。

道を作るとは、どの金額帯で誰が決裁するかを期初に決めておくことです。
決めておけば、条件を満たした時点で申請の相手が確定しています。

増額の原資の選択肢と、決裁の重さ

原資決裁の重さ使えるまでの日数先に決めておくこと
期初の予備枠報告で済む数日余った場合の扱い
成果の出ていない施策からの移し替え軽い1週間前後移し元の候補と止める基準
翌期予算の前倒し中程度2週間前後翌期の枠から差し引く合意
追加の申請重い1か月前後金額帯ごとの決裁者

予備枠を置けない場合の進め方

予算の制度上、用途未定の枠を置けない会社もあります。
その場合は、移し替えの候補を期初に指定する方法で代替してください。

指定するのは、成果が出なければ止める施策を3つ程度です。
それぞれについて、いつまでにどの数字が出なければ止めるかを書きます。

この指定があると、期中の移し替えは判断済みの実行になります。
議論が不要になるため、数日で処理できます。

指定した施策の担当者には、期初の時点で伝えてください。
期中に突然止められると、以降の協力が得られなくなります。

移し替えの原資が足りない場合に備えて、追加申請の道も同時に作っておきます。
二つの手段を用意しておけば、どちらかが使えない状況でも動けます。

第一の原資は期初の予備枠、第二は成果の出ていない施策からの移し替えです。予備枠を置けない場合は、止める候補の施策を期初に指定してください

増額の決裁を早く回すには、何を先に決めておくのか

条件、上限、原資、決裁者の四つです。
この四つを期初に文書にしておけば、期中の増額は報告で処理できます。

増額の決裁を早く回すには、何を先に決めておくのか

期中の増額を速くするために必要なのは、期中の努力ではありません。
期初に四つの項目を決めておくことです。

一つ目は条件です。
どの数字がどの水準に、何週間、どれだけの母数で続いたら増額の対象になるかを書きます。

二つ目は上限です。
一度にいくらまで、期を通していくらまで増やしてよいかを金額で決めます。

上限を決めておくと、その範囲内の増額は判断ではなく執行になります。
上限を超える場合だけが、あらためての決裁の対象です。

三つ目は原資です。
予備枠か、指定した施策からの移し替えか、追加申請かを、金額帯ごとに決めます。

四つ目は決裁者です。
金額帯ごとに誰が決めるかを決め、その人を期初の合意の場に入れておきます。

決裁者を金額帯で分けるのが、最も効きます。
少額はマーケティング責任者、中額は事業責任者、高額は経営という形です。

この分け方がないと、すべての増額が最上位の決裁者に上がります。
その人の予定が空くまで、増額は止まります。

報告の形式も先に決めてください。
何を書けば承認されるかが決まっていれば、資料の作成に時間を取られません。

形式に入れるのは、条件を満たしたことの確認、増額の金額と期間、想定される単価の悪化幅、そして戻す基準です。
この四点が1枚にあれば、判断の材料としては足ります。

代理店にも、この条件を期初に伝えておいてください。
条件を知っていれば、満たした時点で代理店の側から提案が出ます。

条件は四半期ごとに見直す

期初に決めた条件は、期を通して固定するものではありません。
市場の状況や自社の体制が変われば、条件の妥当性も変わります。

見直しは四半期ごとに行い、期中の思いつきでは変えないでください。
数字が悪い月に条件を緩めると、条件を置いた意味がなくなります。

見直すのは、水準、期間、母数の三つの数値です。
獲得単価の上限が変われば、水準の8割という基準の実額も変わります。

受け入れ側の体制が変わった場合も、条件の見直しが必要です。
営業の人員が増えていれば、より多くのリードを受けられます。

見直した結果は、同じ文書を更新する形で残してください。
別の文書を作ると、どちらが有効かが分からなくなります。

期初に条件、上限、原資、決裁者の四つを文書にしてください。決裁者を金額帯で分けておくと、上限の内側の増額は報告で処理できます。

検討をどこから始めるか

増額の条件を数字で書くことからです。
条件が文書になっていないと、期中の判断は毎回ゼロからの議論になります。

検討をどこから始めるか

期中の増額を速くする作業は、期中には始められません。
期初、または次の四半期の開始前に、四つの項目を決めるところから始まります。

最初にやるのは、条件を数字で書くことです。
数字で書けていない条件は、期中に必ず解釈の議論になります。

期中の増額に備える着手順

順番やること関わる人期間の目安
1許容できる獲得単価の上限を粗利から出すマーケ・財務1週間
2水準、期間、母数の三つで条件を書くマーケ責任者数日
3下流の数字と受け入れ余力の条件を加えるマーケ・営業1週間
4予備枠と移し替え候補を決めるマーケ・経営1週間
5金額帯ごとの決裁者と報告形式を決める経営1週間
6条件を代理店に伝え、提案の基準にするマーケ・代理店数日

数字は説明のための仮の値です。
許容できる獲得単価の上限が3万円であれば、条件の水準は2万4,000円以下と書きます。

期間は4週間、母数は同じ期間に100件以上と置きます。
下流の条件として、商談化率が前四半期の平均から3ポイント以上落ちていないことを加えます。

受け入れ余力の条件は、営業側の着手率が9割以上であることとします。
この五つを満たしたときだけ、増額の判断に進みます。

上限は、一度の増額で直近金額の3割まで、期を通して期初予算の15%までという形で決めます。
この範囲であれば、マーケティング責任者の判断で執行できるようにします。

増額を判断するときに見る基準

数字見る頻度見るときの観点
獲得単価と上限との差毎週条件の水準を満たしているか
直近4週間の獲得件数毎週母数として判断に足るか
商談化率毎月件数の増加に中身が伴っているか
追加1件あたりの単価増額の前後悪化の幅が想定の内側か
営業側の着手率毎月受け入れる余力が残っているか

毎週見るのは、単価と件数の二つだけにしてください。
商談化率や着手率は、週単位では母数が足りません。

追加1件あたりの単価は、増額の前後でのみ計算できます。
増額していない期間には出せないため、頻度ではなく機会で見る数字です。

増額の判断を記録するときは、増やした場合だけでなく増やさなかった場合も残してください。
条件を満たしていたのに増やさなかった理由が、翌期の条件の見直しに使えます。

増やさなかった理由が受け入れ側の体制にある場合は、それは予算ではなく組織の課題です。
その記録を人員計画の議論に回せば、翌期には同じ理由で機会を逃さずに済みます。

着手点は、許容できる獲得単価の上限を粗利から出し、水準と期間と母数で条件を数字にすることです。増やさなかった判断も、理由とともに記録してください

期中に広告費を増やすべきかどうか判断に迷う場合は、無料相談で現状の数字を見てもらうところから始められます。
判断の条件ごと整えたい段階ならWeb集客改善サービスもあります。

よくある質問

期中に広告費を増やす判断はどの数字で行いますか

獲得単価が上限の8割以下の状態が4週間以上続き、その期間の件数が判断に足る母数にあり、商談化率が維持されていることを条件にします。水準、期間、母数の三つに、下流の数字と営業側の受け入れ余力を加えてください。

数字が良いのに増やしてはいけない場合はありますか

件数が伸びて商談化率が落ちている場合、既存顧客の再購入が混ざっている場合、季節の山にある場合、計測の仕様が変わった場合です。良い数字が出たら、新規と既存の内訳、前年同月比、計測の変更の三つを先に確認してください。

一度にどれだけ増やせますか

その媒体の直近の金額に対して2割から3割までです。それ以上を一度に増やすと配信の学習がやり直しになり、安定するまでの期間が長くなって効果を評価できません。さらに増やす場合は2週間から4週間の間隔を空けて段階的に進めます。

増やした後に効率が落ちるのは失敗ですか

反応の良い層から順に当たっているため、増額後の単価上昇は構造として起きます。判断には全体の平均単価ではなく、追加で使った金額を追加で取れた件数で割った数字を使ってください。悪化の幅は増額の提案時に先に提示します。

増額の原資はどこから出すべきですか

期初に確保した予備枠が最も早く、次が成果の出ていない施策からの移し替えです。予備枠を置けない制度の会社では、止める候補の施策を期初に指定しておくと、期中の移し替えが議論ではなく実行になります。

Webマーケティング支援

KAIZENby TimeValue

広告・LP・計測・AIまで、
まとめて任せる。

戦略設計、Meta・Google・TikTok等の広告運用、クリエイティブ制作、LP改善、レポート自動化、AI導入までを一気通貫で支援します。

  • 無料マーケ診断は毎月10社限定
  • オンライン30〜45
  • 事前資料の準備は不要

お見積りまでの4段階で費用は発生しません。媒体費(広告費)とサービス費用は別勘定です。

まずは無料で相談する>>>

まとめ

  • 増やす条件を先に決めていないからです。好調だと分かってから条件を議論し始めるため、決裁が下りる頃には状況が変わっています
  • 獲得単価が上限を下回った状態が、一定期間続いていることです。週単位の数字が良いだけでは足りず、件数の母数と継続の期間を条件に含めます
  • 獲得件数が伸びているのに、商談化率か受注率が落ちている状態です。この状態で増やすと、費用だけが増えて売上が増えません
  • その媒体の直近の金額に対して2割から3割までです。一度に倍にすると、配信の学習が崩れ、増やした分の効率が読めなくなります
  • 必ず落ちます。落ちること自体は問題ではなく、どれだけ落ちるかを事前に共有していないことが問題になります
  • 期初に確保した予備枠が第一の原資です。予備枠がない場合は、成果の出ていない施策からの移し替えで対応します
  • 条件、上限、原資、決裁者の四つです。この四つを期初に文書にしておけば、期中の増額は報告で処理できます
  • 増額の条件を数字で書くことからです。条件が文書になっていないと、期中の判断は毎回ゼロからの議論になります