TOPMEDIA集客・マーケ戦略

KPIの見直しはいつするか|期中に変えていいのか

集客・マーケ戦略公開:2026年9月15日更新:2026年9月15日読了 約19分
KPIの見直しはいつするか|期中に変えていいのか

どうなったら見直すかが決まっていないからです。
条件がないと、数字が動くたびに見直しの是非から議論が始まります。

なお、TimeValue株式会社では、広告運用・クリエイティブ制作・LP改善・データ分析・AI導入までを一括で引き受けるWebマーケティング支援「KAIZEN」を提供しています。

現在、オンラインの無料マーケティング診断を毎月10社限定で実施中です。いまの数字を見ながら、どこから直すのが早いかを一緒に整理します。

今月の無料診断は残り4社です

無料マーケ診断を申し込む

広告からLPまで、まとめて見ます。オンラインで30分から対応しています。

TV
この記事を書いた人TimeValue株式会社 編集部Meta・Google・YouTube・TikTokの広告運用と、クリエイティブ制作、LP改善、データ分析、マーケティング業務のAI導入までを支援しています。
支援の現場で繰り返し相談される論点を、判断に使える形にしてまとめています。

Webマーケティング支援

KAIZENby TimeValue

広告・LP・計測・AIまで、
まとめて任せる。

戦略設計、Meta・Google・TikTok等の広告運用、クリエイティブ制作、LP改善、レポート自動化、AI導入までを一気通貫で支援します。

  • 無料マーケ診断は毎月10社限定
  • オンライン30〜45
  • 事前資料の準備は不要

お見積りまでの4段階で費用は発生しません。媒体費(広告費)とサービス費用は別勘定です。

まずは無料で相談する>>>

どうなったら見直すかが決まっていないからです。
条件がないと、数字が動くたびに見直しの是非から議論が始まります。

見直しの議論が、なぜ毎月のように持ち出されるのか

どうなったら見直すかが決まっていないからです。
条件がないと、数字が動くたびに見直しの是非から議論が始まります。

見直しの議論が、なぜ毎月のように持ち出されるのか

期中にKPIを変えるかどうかは、どの組織でも出てくる論点です。
問題は、変えること自体ではありません。

変えるかどうかの判断基準がないまま、その都度議論していることです。
基準がないと、議論のたびに前提の確認からやり直しになります。

持ち出される場面は、だいたい決まっています。
未達が見えたとき、施策の方向を変えたとき、計測の仕様が変わったときの3つです。

この3つは、それぞれ論点が違います。
にもかかわらず、同じ会議で同じように扱われます。

未達が見えたときの表向きの話は、目標が高すぎたということです。
本当の論点は、達成の手段を変えるかどうかにあります。

施策を変えたときの表向きの話は、指標が合わなくなったということです。
本当の論点は、新しい指標を追加するかどうかです。

計測が変わったときの表向きの話は、数字が比較できないということです。
本当の論点は、過去をどう再集計するかになります。

組織が変わったときは、担当範囲が変わったという形で持ち出されます。
本当の論点は、誰が責任を持つかです。

市場が動いたときは、前提が崩れたという形で出ます。
これだけが、目標の再設定を検討してよい場面になります。

5つのうち4つは、目標そのものを変える話ではありません。
それでも見直しの議論として持ち出されるのは、扱う場が決まっていないためです。

扱う場を決めるだけで、議論の半分は役員会や方針会議から外れます。
定義の再集計や担当の付け替えは、実務の会議で決められる論点です。

議論の回数を減らすには、何が起きたら見直すかを期首に書いておくことです。
条件が書かれていれば、期中の議論は条件に当てはまるかの確認だけで済みます。

当てはまらなければ、その場で終わります。
確認に必要な時間は、数分です。

見直しの議論そのものに、費用がかかる

見直しの議論には、責任者と決裁者の時間が数時間かかります。
四半期に一度なら、年間で十数時間です。

これが毎月になると、年間で数十時間になります。
本来の判断に使う時間が、その分削られます。

削られているのは、時間だけではありません。
毎月目標が議論の対象になる組織では、現場が目標を仮の数字として扱い始めます。

仮の数字として扱われると、期末に向けた積み上げが行われません。
どうせ変わるという前提で、月々の未達が放置されます。

この状態になると、条件を後から作っても効きません。
目標そのものへの信頼を回復するのに、1期か2期かかります。

回復のために必要なのは、1期を条件どおりに運用しきることです。
条件に該当しなかった見直しの要望を実際に却下し、期末まで目標を維持した実績が要ります。

この1期を通せば、以後の議論は条件の確認だけで済むようになります。
通せなかった場合は、翌期も同じ状態が続きます。

見直しが持ち出される5つの場面のうち、目標を変える話は市場の変化だけです。何が起きたら見直すかを期首に書き、期中は条件への該当を確認するだけにしてください

変えてよいものと、変えてはいけないものはどう分かれるのか

評価に使うものは変えず、判断の材料として見ているものは随時変えます。
この線引きを先に共有しておきます。

変えてよいものと、変えてはいけないものはどう分かれるのか

KPIという言葉には、性質の違うものが混ざっています。
一括で扱うと、変えてよいものまで固定されます。

分ける基準は、評価に直結するかどうかです。
目標値と、目標を置く指標そのものは、達成の判定に使われます。

ここが動くと、期を通した評価ができなくなります。
第1四半期と第4四半期で違う指標を見ていれば、年間の達成度は計算できません。

指標の定義も、同じ扱いになります。
定義が変わると、過去の数字と接続しなくなります。

一方で、モニタリング指標は自由に入れ替えて構いません。
異常に気づくための数字なので、事業の状況に応じて変えたほうが機能します。

施策の内容も、随時変えます。
目標を達成する手段は、現場の裁量に置くべき領域です。

予算の配分も同じです。
効くところに寄せる判断は、月次で行えます。

報告の様式も変えて構いません。
伝わり方の問題であって、評価の基準とは関係ありません。

対象ごとの、期中の変更の扱い

対象変えてよいか理由
目標値原則変えない達成の基準が動くと評価できない
目標を置く指標原則変えない期を通した比較ができない
指標の定義変えない過去と数字が接続しなくなる
モニタリング指標変えてよい異常に気づくためのもの
施策の内容変えてよい目標を達成する手段は現場の裁量
予算の配分変えてよい効くところに寄せる判断
報告の様式変えてよい伝わり方の問題

この表を期首に配ってください。
配っていないと、変えられない数字について申請が上がります。

上がった申請を却下すると、現場には基準が不明なまま拒否されたように見えます。
配っておけば、申請の前に自分で判断できます。

手段は、むしろ自由にしておく

目標を固定する代わりに、達成の手段は広く現場の裁量にします。
両方を固定すると、環境が変わったときに動けなくなります。

動けない状態で未達になると、目標の妥当性の議論が起きます。
手段を自由にしておけば、未達の原因は目標か実行かに絞り込めます。

裁量の範囲は、金額で書いてください。
月あたりいくらまでの配分変更なら担当者の判断で行える、という形です。

新しいチャネルを試す場合の基準も、別に決めておきます。
既存の配分変更と、新しい経路の追加では、判断の重さが違います。

モニタリング指標の入れ替えも、手続きを軽くしてください。
評価に影響しないため、責任者への報告だけで足ります。

手続きを重くすると、入れ替えが行われなくなります。
使われなくなった監視の数字が一覧に残り、会議の時間だけを消費します。

入れ替えの目安は、四半期に一度の点検です。
その四半期に一度も参照しなかった指標は、一覧から外して構いません。

目標値、目標を置く指標、指標の定義は変えず、モニタリング指標と施策と配分は随時変えます。この線引きを表にして期首に配ってください。

見直しのトリガーは、どう定義するのか

自社の努力で動かせない要因が、一定の幅を超えて動いたときに限ります。
未達そのものはトリガーになりません。

見直しのトリガーは、どう定義するのか

トリガーを曖昧に書くと、結局その都度の議論になります。
外から確認できる形で書いてください。

対象は、制御できない要因に限定します。
事業方針の変更、予算の増減、市場や規制の変化、媒体の仕様変更、組織の変更の5つです。

これらは、現場の努力では動かせません。
動かせない要因が変わったときだけ、目標の前提が崩れます。

事業方針の変更は、方針決定の事実をもってトリガーとします。
主力商材が変われば、単価も受注率も変わるためです。

予算の変更は、割合で閾値を書きます。
期首の予算に対して何割以上動いたら、という形です。

予算が減ったらという書き方では、1%でも該当します。
1割以上という形で書けば、判定が機械的になります。

外部環境の変化も、割合で書きます。
市場規模や規制に関わる指標が何割動いたら、という形です。

媒体の仕様変更は、比較ができなくなったときをトリガーにします。
キャンペーンの型が変わると、前後の数字を並べられなくなります。

組織の変更は、所管が変わったときです。
担当する部門が変われば、目標の持ち主も変わります。

未達をトリガーにしない

未達が見えたことを理由に目標を下げると、目標の意味がなくなります。
未達のときにやるのは、達成の手段を変えることです。

この原則を期首に合意しておかないと、第2四半期に必ず議論になります。
議論が起きてから原則を持ち出すと、後出しに見えます。

予告されている仕様変更は、期首の時点で前提に書いておいてください。
GoogleはAI Max for Search campaignsを2025年5月6日に発表し、自動作成アセットとキャンペーンレベルの部分一致は2026年9月に自動アップグレード、検索連動型の動的広告は2027年2月に延期されると案内しています。

2026年9月以降は、新規の動的広告のキャンペーンが作成できなくなります。
LINEヤフーは2025年9月25日に広告配信面の統合を発表し、2026年4月1日のリリースを案内しています。

予告されている変更を前提に書いておけば、それが起きたことはトリガーになりません。
書いていない変更が起きた場合だけが、トリガーの対象になります。

トリガーの数は、5つ程度に絞ってください。
細かく書くと、どれかに該当してしまいます。

該当が頻繁に起きる条件は、条件として機能していません。
1期に1回該当するかどうかという水準に、閾値を調整してください。

トリガーは制御できない5つの要因に限り、割合で閾値を書きます。未達はトリガーにせず、予告されている媒体の仕様変更は期首に前提として書いてください。

未達が見えたとき、目標を下げてよいのか

下げません。
下げる代わりに、手段、予算、期限のどれを動かすかを選びます。

未達が見えたとき、目標を下げてよいのか

四半期の途中で、このままでは届かないと分かる場面があります。
ここでの判断が、組織の目標に対する姿勢を決めます。

一度未達を理由に目標を下げると、次の期も同じ理由が使えます。
目標が現実の後追いになり、事業計画と接続しなくなります。

接続しなくなった目標は、翌期の予算の根拠にもなりません。
予算の議論が、前年の金額を基準にした増減の交渉に戻ります。

下げる代わりに選ぶ選択肢は、4つです。
手段を変える、予算を足す、期限をずらす、目標を維持して未達とするの4つになります。

手段を変えるのは、チャネルや訴求の構成を変えることです。
多くの場合、決裁は不要で現場の裁量で動かせます。

予算を足すのは、追加投資で量を取ることです。
決裁が要るため、四半期の中盤までに判断する必要があります。

期限をずらすのは、翌期に回す分を明示することです。
これも決裁が要ります。

目標を維持して未達とするのも、正当な選択肢です。
原因の記録を残せば、次の期の設計に使えます。

見直しの手順

選択肢やること決裁が要るか
手段を変えるチャネルや訴求の構成を変える不要な場合が多い
予算を足す追加投資で量を取る要る
期限をずらす翌期に回す分を明示する要る
目標を維持して未達とする原因を率の実績とともに記録する不要
目標を下げる選択肢に入れない該当しない

この4つを並べて提示すると、議論が選択の形になります。
提示しないと、下げるか下げないかの二択になります。

二択になると、対立の構図が生まれます。
選択の形にすれば、どれを選ぶかの合意で終わります。

未達の見込みは、早く共有する

期末に近づいてから共有すると、打てる手がなくなります。
四半期の中盤で見込みを出し、選択肢を提示してください。

見込みの出し方は、当月までの進捗と過去の率を使います。
希望値を置くと、翌月に達成できなかった理由の説明から会議が始まります。

早く共有することには、もう1つの効用があります。
予算を足す判断が間に合うためです。

第3四半期の末に共有しても、追加の予算で成果が出るのは翌期になります。
第2四半期の中盤なら、当期に間に合います。

未達の記録には、率の実績を添えてください。
どの段階の率が想定を下回ったかが分かれば、次の期の逆算の入力になります。

記録する場所は、期首の握りの文書と同じにします。
別の資料に書くと、次の期の設計時に前提の更新を追えません。

目標は下げず、手段、予算、期限、未達として記録するの4つから選びます。未達の見込みは四半期の中盤で共有し、率の実績とともに記録してください

指標の定義を変えるときは、どう扱うのか

期中は変えません。
どうしても必要なら、過去12か月を新しい定義で再集計してから切り替えます。

指標の定義を変えるときは、どう扱うのか

定義の変更は、目標値の変更よりも影響が大きくなります。
数字の意味そのものが変わるためです。

有効リードの条件を1つ足しただけで、件数は変わります。
再集計をしないまま切り替えると、切り替えの前後で比較ができません。

比較ができないだけでなく、変更を施策の成果として読む誤りが起きます。
条件を厳しくして件数が減ったことを、集客の悪化として報告する形です。

変更が必要になる場面自体は、正当なものが多くあります。
定義に明らかな欠陥が見つかった場合や、事業の構造が変わった場合です。

問題は、変更の手続きが決まっていないことにあります。
手続きを5つの工程で決めておいてください。

1つ目は、変更の理由を書くことです。
理由がないと、なぜ変えたかが後から分かりません。

2つ目は、新旧の定義を並べて書くことです。
何が変わったかが1行で読める形にします。

3つ目は、過去12か月を新定義で再集計することです。
これを抜くと、前後が比較できません。

4つ目は、目標値を新定義に換算することです。
定義が変われば同じ件数の意味が変わるため、目標値も換算が要ります。

5つ目は、変更日と適用範囲を記録することです。
どの数字がどちらの定義かが、後から判別できる状態にします。

期の切れ目に寄せる

定義の変更は、期首に集めてください。
期中に必要になった場合も、実務上の運用だけ先に変える方法があります。

運用を先に変え、指標としての切り替えは次期からにします。
この場合、期中は旧定義と新定義の両方で集計することになります。

両方で集計する期間は、そのまま移行期間になります。
差が分かれば、過去との比較に補正を掛けられます。

営業側の定義変更も、同じ扱いにしてください。
商談の定義が営業側で変われば、マーケティングの商談化率も動きます。

部門をまたいで同じ手続きにしておかないと、片方だけが変わります。
片方だけ変わった状態は、数字が合わない原因として最も見つけにくい形です。

定義の変更は、管理の責任者を決めておくと運用が続きます。
責任者が四半期ごとに、定義と実態が離れていないかを確認します。

確認の材料は、例外として扱われた件数と、判定できなかった件数の2つです。
例外が全体の2割を超えていれば、定義が実態に合っていません。

定義の変更は期首に集め、理由、新旧の対比、再集計、目標値の換算、変更日の記録の5つを揃えます。営業側の定義変更も、同じ手続きの対象にしてください

見直しの手続きは、誰が何を決めるのか

申請は責任者、承認は目標を承認した人が行います。
決めた人と違う人が変更を決めると、握りが形骸化します。

見直しの手続きは、誰が何を決めるのか

手続きを決めていないと、会議の場の勢いで変更が決まります。
後から経緯が追えなくなります。

追えなくなると、翌期の設計で同じ前提を使ってしまいます。
なぜ変えたかが分からないため、変える前の水準に戻す判断もできません。

承認者は、期首と同じ人にしてください。
期首に目標を承認した人が、変更も承認します。

途中で承認者が変わると、前提の理解が引き継がれません。
理解のない承認は、条件の確認なしに通ります。

申請を出すのは、マーケティング責任者です。
出すものは、トリガーの該当と変更案の2つになります。

申請の前に、財務と営業が影響を確認します。
予算と受け渡しの条件に、どう影響するかを見る工程です。

この確認を飛ばすと、承認後に別の調整が発生します。
調整のために、変更がさらに変更されることになります。

確認にかかる時間は、それぞれ30分程度です。
飛ばして手戻りになる時間のほうが、確実に長くなります。

承認された変更は、責任者が記録します。
記録するのは、変更前後の内容と理由です。

記録したあと、関係者に通知します。
通知されないと、現場が旧い目標のまま動き続けます。

変更案は、数字で出す

見直したいという要望ではなく、どの数字をいくつにするかまで書いてください。
数字が入っていない申請は、議論が発散します。

数字に加えて、その数字にした根拠も書きます。
根拠がないと、承認の場で水準の議論が始まります。

却下した申請も、記録に残してください。
同じ論点が翌月に再提出されるのを防げます。

却下の記録には、却下した理由を書きます。
理由が残っていれば、状況が変わったときに再提出してよいかが判断できます。

申請の様式は、1枚に固定してください。
様式が決まっていると、申請の準備が半日で済みます。

準備に時間がかかる様式にすると、手続きを飛ばして会議で提案する動きが出ます。
手続きを守らせるには、手続きを軽くすることが最も効きます。

様式に入れる項目は、5つで足ります。
該当するトリガー、変更前の数字、変更後の数字、根拠、影響を受ける部門の5つです。

この5つが埋まっていれば、承認の場では該当の可否だけを議論できます。
埋まっていない申請は、受け付けずに差し戻してください。

申請は責任者、確認は財務と営業、承認は期首の承認者が行います。変更案は数字と根拠まで書き、却下した申請も理由とともに記録してください

見直しが多すぎる組織には、何が起きるのか

目標が信用されなくなり、誰も期首の数字を見なくなります。
変更の回数に上限を置くと、この状態を避けられます。

見直しが多すぎる組織には、何が起きるのか

見直しの手続きを整えると、今度は申請が増えることがあります。
手続きがあるから通ると理解されるためです。

申請が増えると、承認する側の判断が甘くなります。
毎回条件を確認する時間が取れず、形式的に通る状態になります。

形式的に通るようになると、目標の意味が失われます。
期首の数字が、そのうち変わるものとして扱われるためです。

防ぐ方法は、回数に上限を置くことです。
期を通して、目標値の変更は最大1回までとする決め方があります。

上限があると、本当に必要な変更だけが申請されます。
1回しか使えないなら、使いどころを選ぶためです。

変更が年に0回なら、前提が堅かったということです。
評価にそのまま使えます。

1回なら、妥当な調整があったと判断できます。
これも評価に使えます。

2回以上になると、組織はそのうち変わると受け止めます。
この状態になると、目標は評価の基準として機能しません。

上限の運用は、期末の振り返りと対にしてください。
上限だけを置くと、上限に達した後の申請が非公式な形で持ち込まれます。

期末に変更の履歴を振り返る

期末に、その期の変更をすべて並べてください。
並べる対象は、承認された変更と却下された申請の両方です。

同じ理由の変更が繰り返されているなら、期首の設計に問題があります。
定義が毎期揃わない、予算の確定が毎期遅れるという形で、同じ経路が現れます。

見つかった経路には、次の期首で時間を多く配分します。
毎期同じところで崩れるなら、決め方そのものに問題があります。

変更しなかった判断も、同じ場で評価してください。
変更せずに手段で対応した事例を残しておくと、次に同じ場面が来たときの参考になります。

この事例が残っていないと、変更以外の選択肢が忘れられます。
手段で対応できた場面でも、申請が出るようになります。

振り返りにかかる時間は、1時間程度です。
期首の設計にかける時間を短縮する効果があるため、費用対効果は高くなります。

振り返りの参加者は、期首に握った3者と同じにしてください。
参加者が違うと、なぜその条件を置いたかの経緯が共有されません。

年間の変更回数に上限を置くと、本当に必要な変更だけが申請されます。期末に承認と却下の履歴を並べ、同じ理由で繰り返される変更を次期の設計に反映してください

立ち上げの順番をどう決めるか

いまのKPIを、変えてよいものと変えないものに仕分けることからです。
仕分けができていれば、見直しの議論の半分は不要になります。

立ち上げの順番をどう決めるか

見直しのルールを整えるのに、新しい仕組みは要りません。
すでにある指標の扱いを決めるだけです。

そのため、着手から運用開始までは7週間程度で終わります。
最も時間がかかるのは、定義を文書にまとめる工程です。

見直しの並び

順番やること期間の目安
1現在の指標を目標とモニタリングに仕分ける1週間
2指標の定義を除外条件まで文書にまとめる2週間
3見直しのトリガーを閾値つきで書く1週間
4申請と承認の流れと様式を決める1週間
5年間の変更回数の上限を合意する1週間
6期末に変更履歴を振り返る運用にする継続

工程1の仕分けは、既存の指標を2つの列に分けるだけの作業です。
分けられない指標が出た場合は、誰がどの判断に使っているかを確認してください。

数字は説明のための仮の値です。
期首の予算1億円に対して確定が8千万円になったなら、2割の減少です。

閾値を1割としていれば、これはトリガーに該当します。
5%の減少なら該当しないため、目標は維持して手段で対応します。

この判定が機械的にできることが、条件を書く目的です。
判定に議論が必要な書き方では、条件を書いた意味がありません。

判断に使う指標

数字周期見直しとの関係
確定予算と期首予算の差四半期予算のトリガーに該当するか
各段階の率と期首の前提の差四半期前提が生きているか
目標への進捗月次未達見込みを早く共有できるか
定義変更の件数半期比較可能性への影響を見る
目標値の変更回数年次目標の信頼度を測る
却下した申請の件数半期手続きが機能しているか

却下した申請の件数を見る理由は、手続きの機能を確かめるためです。
却下が0件なら、申請の基準が緩いか、承認が形式的になっています。

仕分けの結果は、全員に配ってください。
どの数字が変えられないのかを現場が知らないと、申請が減りません。

配るだけでなく、四半期の会議で確認する運用にします。
配布から3か月経つと、仕分けの内容は忘れられます。

確認の場では、その四半期に出た申請と却下も併せて見ます。
運用が定着しているかどうかが、この2つで分かります。

申請が0件で却下も0件なら、運用が始まっていない可能性があります。
条件に該当する事象が本当に起きなかったのかを、予算と前提の実績で確認してください。

既存の指標を目標とモニタリングに仕分けるところから始めます。仕分けの結果を全員に配り、四半期の会議で申請と却下の件数とともに確認してください

KPIを見直すべきかどうかの判断に迷う場合は、無料相談で現状の指標と条件を見てもらうところから始められます。
目標と指標の設計ごと見直す段階ならWeb集客改善サービスもあります。

よくある質問

期中にKPIを変えてはいけませんか

目標値と目標を置く指標、指標の定義は原則変えません。モニタリング指標の入れ替え、施策の内容、予算の配分、報告の様式は随時変えて構いません。この線引きを表にして期首に配っておくと、変えられない数字についての申請が減ります。

未達が確実になったら目標を下げてもいいですか

下げません。手段を変える、予算を足す、期限をずらす、目標を維持して未達として記録するの4つから選びます。下げると翌期も同じ理由が使え、目標が現実の後追いになって事業計画と接続しなくなります。

見直しのトリガーはどう書きますか

事業方針、予算、外部環境、媒体の仕様、組織の5つ程度に絞り、期首比で何割動いたらという形で閾値を書きます。未達そのものはトリガーにしません。予告されている媒体の仕様変更は、期首の時点で前提として書いておいてください。

指標の定義を期中に変えたい場合はどうしますか

過去12か月を新しい定義で再集計し、目標値も新定義に換算してから切り替えます。それができない場合は、実務の運用だけ先に変え、指標としての切り替えは次期にしてください。営業側の定義変更も、同じ手続きの対象にします。

見直しの申請が増えてしまいました

年間の変更回数に上限を置いてください。期を通して目標値の変更は最大1回までとすると、本当に必要な変更だけが申請されます。却下した申請も理由とともに記録しておくと、同じ論点の再提出を防げます。

Webマーケティング支援

KAIZENby TimeValue

広告・LP・計測・AIまで、
まとめて任せる。

戦略設計、Meta・Google・TikTok等の広告運用、クリエイティブ制作、LP改善、レポート自動化、AI導入までを一気通貫で支援します。

  • 無料マーケ診断は毎月10社限定
  • オンライン30〜45
  • 事前資料の準備は不要

お見積りまでの4段階で費用は発生しません。媒体費(広告費)とサービス費用は別勘定です。

まずは無料で相談する>>>

まとめ

  • どうなったら見直すかが決まっていないからです。条件がないと、数字が動くたびに見直しの是非から議論が始まります
  • 評価に使うものは変えず、判断の材料として見ているものは随時変えます。この線引きを先に共有しておきます
  • 自社の努力で動かせない要因が、一定の幅を超えて動いたときに限ります。未達そのものはトリガーになりません
  • 下げません。下げる代わりに、手段、予算、期限のどれを動かすかを選びます
  • 期中は変えません。どうしても必要なら、過去12か月を新しい定義で再集計してから切り替えます
  • 申請は責任者、承認は目標を承認した人が行います。決めた人と違う人が変更を決めると、握りが形骸化します
  • 目標が信用されなくなり、誰も期首の数字を見なくなります。変更の回数に上限を置くと、この状態を避けられます
  • いまのKPIを、変えてよいものと変えないものに仕分けることからです。仕分けができていれば、見直しの議論の半分は不要になります