
子どもを主に教えるのか、大人も受け入れるのかを決めてください。
子どもと大人では、通う理由も、続かなくなる理由も、まったく違います。
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目次
目次
- 音楽教室が最初に決めるべきことは何か
- 子どもと大人では、伝える相手が違う
- どこから来ているのかをどう把握するのか
- 記録するのは四つだけでいい
- 楽器の購入が入会の障壁になるとき、どうするのか
- 買う前に始められる形を示す
- 発表会が退会のきっかけになるのをどう防ぐのか
- 参加は選べるようにする
- 月謝制で在籍を伸ばすには何をするのか
- 進み具合を目に見える形にする
- 講師のレッスン枠に上限があるなかで、どう考えるのか
- 枠の埋まり方を一覧にする
- 狭い商圏のなかで、どう知られるのか
- 地域名とともに知られる
- 何から手をつければいいのか
- 最初の一つは今日から始められる
- よくある質問
- まとめ
子どもを主に教えるのか、大人も受け入れるのかを決めてください。
子どもと大人では、通う理由も、続かなくなる理由も、まったく違います。
音楽教室が最初に決めるべきことは何か
子どもを主に教えるのか、大人も受け入れるのかを決めてください。
子どもと大人では、通う理由も、続かなくなる理由も、まったく違います。
音楽教室の生徒は、大きく二つに分かれます。
親が決めて通わせる子どもと、自分で決めて通う大人です。
この二つは、同じ教室に通っていても、別の商売だと考えたほうがうまくいきます。
月謝を払う人と習う人が同じかどうかが違いますし、やめる理由も違います。
子どもと大人では、伝える相手が違う
子どもの場合、教室を選ぶのは保護者です。
だから保護者に向けて、通わせる意味と、家での練習の負担を説明する必要があります。
大人の場合、決めるのは本人です。
仕事帰りに通えるか、振替ができるか、初心者でも恥ずかしくないか。
こうした自分の都合が判断材料になります。
立ち位置を決める三つの軸
| 軸 | 選択肢 | その選択で変わること |
|---|---|---|
| 主な生徒層 | 子ども中心/大人も/大人中心 | 開講する時間帯と、伝える相手 |
| 扱う楽器 | ピアノのみ/複数の楽器 | 講師の確保と、設備の投資 |
| レッスンの形 | 個人/グループ/併用 | 1枠あたりの収益と、続けやすさ |
時間帯で決まってしまう部分もある
子どもは夕方、大人は夜か平日の昼です。どちらを主にするかで、講師が働く時間帯が決まります。既にいる講師の都合と合わない選択は、現実的ではありません。
どこから来ているのかをどう把握するのか
体験レッスンに来た方に、何を見て知ったかを必ず聞いて記録してください。
検索なのか紹介なのかで、次に手をつける場所が変わります。
音楽教室の入口は、検索、口コミ、発表会や地域の行事での接触、そして通りがかりです。
このうち検索はピアノ教室 地域名のような形で探されます。
この検索から来ているのか、それとも通っている生徒の保護者からの紹介なのか。
比率がわかると、次に何をすべきかが決まります。
記録するのは四つだけでいい
体験のときに記録する項目
| 項目 | 聞き方の例 | 後で使えること |
|---|---|---|
| きっかけ | どちらでお知りになりましたか | どの入口が効いているか |
| 年齢と経験 | 何歳ですか、経験はありますか | 生徒層の偏り |
| 楽器の有無 | ご自宅に楽器はありますか | 入会の障壁の有無 |
| 入会に至ったか | 体験後に入会したか | 入口ごとの入会率 |
数字は自教室で確かめる
体験から入会に至る割合も、入会してからの平均的な在籍期間も、教室によって違います。
他所の数字を持ち込まないでください。
半年分の記録がたまると、体験の数が足りないのか、入会後に続かないのかが分かれて見えます。この二つは打つ手がまったく違います。
楽器の購入が入会の障壁になるとき、どうするのか
最初から買わなくていい道を用意してください。
楽器を買う決断が、入会の決断より重いことがあります。
ピアノをはじめとする楽器は、高額です。
習い始める前に楽器を買うのは、保護者にとって大きな決断になります。
続かなかったらどうしよう。
置く場所がない。
音が近所に響かないか。
こうした不安が、入会そのものを止めます。
買う前に始められる形を示す
レンタルの案内、電子楽器でも始められること、最初の数か月は教室の楽器だけで進められること。
こうした選択肢を先に示してください。
不安を先に取り除くことが、入会につながります。
楽器の障壁を下げる方法
| 方法 | 向いている状況 | 注意点 |
|---|---|---|
| レンタルを紹介する | 続くか不安な家庭 | 紹介先の条件を確認しておく |
| 電子楽器から始めてよいと伝える | 住環境の制約がある家庭 | 後で買い替える前提を説明 |
| 最初は教室の楽器で進める | とりあえず試したい家庭 | 家での練習が進みにくい |
買うときの相談に乗る
どの楽器を買えばいいかは、保護者にとって判断がつきません。相談に乗る姿勢を示しておくと、それ自体が教室を選ぶ理由になります。ただし特定の店を勧めすぎると、利害が絡んで見えるので、選び方の考え方を伝えるにとどめるほうが無難です。
発表会が退会のきっかけになるのをどう防ぐのか
出るか出ないかを選べるようにして、出ない選択に負い目を持たせないでください。
発表会の負担が、やめる理由になっていることがあります。
発表会は、続ける動機になると同時に、やめるきっかけにもなります。
人前で弾くのが目標になって練習に身が入る生徒がいる一方で、緊張が大きすぎて嫌になる生徒もいます。
衣装や参加費の負担、当日の拘束時間も、家庭によっては重いものです。
そして発表会が終わった直後は、区切りがついた気持ちになって、やめやすい時期でもあります。
参加は選べるようにする
全員参加を前提にすると、出たくない生徒は教室ごとやめます。
出ない選択肢があり、それが特別なことではないと示してください。
発表会の負担を減らす工夫
| 負担 | 減らし方 |
|---|---|
| 緊張 | 少人数の回を別に用意する |
| 費用 | 参加費の内訳を先に示す |
| 拘束時間 | 出番の前後だけの参加を認める |
| 衣装 | 規定を緩くする |
終わった直後こそ声をかける
発表会の後は、退会が出やすい時期です。終わった直後に、次に何を練習するかを伝えてください。次の目標が見えていると、区切りがやめどきになりません。
月謝制で在籍を伸ばすには何をするのか
上達が見える形を、生徒と保護者の両方に渡してください。
進んでいる感覚がないと、月謝を払う理由が薄れます。
音楽教室の収益は、月謝と在籍月数の掛け算です。
月謝を上げるより、在籍を伸ばすほうが、現実には効きます。
在籍が続かない最大の理由は、上達が実感できないことです。
特に子どもの場合、保護者が家で練習の様子を見ていて、進んでいないと感じると退会につながります。
進み具合を目に見える形にする
何ができるようになったかを、記録として残してください。
弾けるようになった曲の一覧でも、練習の記録でもかまいません。
上達を見せる方法を、項目ごとに見ていきます。
弾けた曲の記録については、渡す相手は生徒と保護者、頻度は曲が終わるたび。
短い動画については、渡す相手は保護者、頻度は数か月ごと。
今後の見通しについては、渡す相手は保護者、頻度は学期ごと。
練習の負担を現実的に伝える
家での練習が必要なことは、入会前に伝えてください。週に何分くらい練習する前提なのか。これを伝えていないと、入会後に思っていたより大変と感じて退会につながります。
講師のレッスン枠に上限があるなかで、どう考えるのか
空いている枠がどこかを先に数えて、その時間帯に向けて告知してください。
埋まっている時間帯に人を集めても、断ることになります。
音楽教室の収容力は、講師の数とレッスン枠で決まります。
個人レッスンなら、1枠に1人です。
そして枠の埋まり方は、時間帯によって大きく偏ります。
子どもの場合は平日の夕方に集中し、平日の昼間はほとんど埋まりません。
枠の埋まり方を一覧にする
曜日と時間ごとに、何枠あって何枠埋まっているか。
これを出すと、集めるべき層が見えてきます。
ここに挙げる数字は、説明のための仮の値です。
たとえば平日の昼間に10枠空いているなら、そこを埋められるのは大人か、未就学児です。
夕方の枠を増やしたいなら、講師を増やすしかありません。
枠の偏りへの対応を、項目ごとに見ていきます。
平日の昼間については、向いている生徒層は大人、未就学児。
平日の夜については、向いている生徒層は仕事帰りの大人。
土日の午前については、向いている生徒層は家族の予定が合う子ども。
枠を増やす前に、偏りを直す
全体としては空いているのに、特定の時間だけ満席という状態はよくあります。これは集客の問題ではなく、枠の配分の問題です。既存の生徒に時間帯の変更を打診できないか、先に確かめてください。
狭い商圏のなかで、どう知られるのか
徒歩や自転車で通える範囲を確認して、その中で地域名とともに知られてください。
子どもが自分で通える距離には限界があります。
音楽教室の商圏は狭いものです。
子どもが自分で歩いたり自転車で通ったりする距離、または保護者が送迎できる範囲。
この中に収まります。
だから広い範囲に向けた告知は、ほとんど成果になりません。
地域名とともに知られる
探している人はピアノ教室 地域名のように検索します。
この形で見つかる状態を作ることが、狭い商圏では最も効きます。
狭い商圏でできることを、項目ごとに見ていきます。
地域名を入れた案内を整えるについては、届く相手はその地域で探している人。
近隣の学校や施設との接点については、届く相手は同じ地域の家庭。
発表会を地域の会場で開くについては、届く相手は通りがかりや地域の人。
通える範囲を自分で確認する
教室から徒歩10分、自転車15分の範囲に、どれくらいの家庭があるか。地図の上で確かめてください。その範囲の中で知られていないなら、まだ伸びしろがあります。
何から手をつければいいのか
まず体験に来た方の記録を始めて、次に空いている枠を数えてください。
順番を守れば、少ない手間で見える変化が出ます。
ここまでの内容を、着手できる順番に並べます。
全部を同時に始める必要はありません。
着手の順番を、項目ごとに見ていきます。
1については、やることは体験のきっかけと入会の有無を記録する、かかる時間の目安は半日。
2については、やることは曜日と時間ごとの空き枠を一覧にする、かかる時間の目安は半日。
3については、やることは楽器を買わずに始められる道を案内に入れる、かかる時間の目安は1週間。
4については、やることは地域名を入れた案内を整える、かかる時間の目安は2週間。
5については、やることは上達の記録を渡す形を作る、かかる時間の目安は1か月。
ここに挙げた時間の目安は、説明のための仮の値です。
教室の規模によって前後します。
最初の一つは今日から始められる
体験の記録は、ノート一冊で足ります。
どちらでお知りになりましたかと聞いて書くだけです。
三か月続けると、どこに手を入れるべきかが自分で判断できます。
自分の教室に合うかを確かめたいとき
ここに書いたことは一般的な考え方であって、扱う楽器や地域、生徒層によって優先順位は変わります。どこから手をつけるべきか判断がつかない場合は、<a href="https://time-value.jp/contact/">無料診断</a>で現状を整理するところから始めてください。既に集客の取り組みを進めていて、成果が伸び悩んでいる場合は<a href="https://time-value.jp/services/kaizen/">Web集客改善サービス</a>もあります。
よくある質問
発表会のあとに退会が出ます
参加を選べるようにして、出ない選択に負い目を持たせないでください。また、発表会が終わった直後に次に練習する曲を伝えると、区切りがやめどきになりにくくなります。
楽器を持っていない人が入会をためらいます
レンタルの案内や、電子楽器から始めてよいこと、最初は教室の楽器で進められることを先に示してください。楽器を買う決断が入会の決断より重い場合があります。
子どもと大人のどちらを主にすべきですか
開講できる時間帯から逆算してください。子どもは夕方、大人は夜か平日の昼です。既にいる講師の都合と合わない選択は続きません。
在籍期間を伸ばすには何をすればいいですか
上達が見える形を生徒と保護者の両方に渡してください。弾けるようになった曲の記録や、数か月ごとの短い動画が有効です。
平日の昼間の枠が埋まりません
その時間帯に通えるのは大人か未就学児です。埋まらない時間帯に合う層に向けて告知を分けてください。夕方の枠を増やしたいなら、講師を増やすしかありません。
まとめ
- 子どもを主に教えるのか、大人も受け入れるのかを決めてください。子どもと大人では、通う理由も、続かなくなる理由も、まったく違います
- 体験レッスンに来た方に、何を見て知ったかを必ず聞いて記録してください。検索なのか紹介なのかで、次に手をつける場所が変わります
- 最初から買わなくていい道を用意してください。楽器を買う決断が、入会の決断より重いことがあります
- 出るか出ないかを選べるようにして、出ない選択に負い目を持たせないでください。発表会の負担が、やめる理由になっていることがあります
- 上達が見える形を、生徒と保護者の両方に渡してください。進んでいる感覚がないと、月謝を払う理由が薄れます
- 空いている枠がどこかを先に数えて、その時間帯に向けて告知してください。埋まっている時間帯に人を集めても、断ることになります
- 徒歩や自転車で通える範囲を確認して、その中で地域名とともに知られてください。子どもが自分で通える距離には限界があります
- まず体験に来た方の記録を始めて、次に空いている枠を数えてください。順番を守れば、少ない手間で見える変化が出ます