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物流会社のチャネル配分|広告依存から抜ける設計

集客・マーケ戦略公開:2026年9月15日更新:2026年9月15日読了 約13分
物流会社のチャネル配分|広告依存から抜ける設計

引合の大半が、荷主からの指名と同業からの紹介、そして入札から来ています。
その経路が細ったときに、代わりが用意されていません。

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引合の大半が、荷主からの指名と同業からの紹介、そして入札から来ています。
その経路が細ったときに、代わりが用意されていません。

物流会社が依存しているのは、広告ではなく入札と紹介である

引合の大半が、荷主からの指名と同業からの紹介、そして入札から来ています。
その経路が細ったときに、代わりが用意されていません。

物流会社が依存しているのは、広告ではなく入札と紹介である

物流会社で集客の経路を議論すると、広告をどう使うかの話になりがちです。
しかし実態として依存しているのは、広告以外の経路です。

依存の中身を先に数える

過去三年の新規契約を、引合の出どころで分類します。
既存の荷主からの紹介、同業や協力会社からの紹介、入札や相見積への招請、マッチングの仕組み、自社の集客。

特定の荷主への依存

売上の大きな割合を一社の荷主が占めていると、その会社の事業の状況に自社の業績が連動します。
荷主が物流の体制を見直した年に、自社の売上が大きく落ちます。

紹介への依存が持つ危うさ

紹介は確度が高い一方で、量を自分で増やせません。
紹介元の担当者が異動すると、急に止まります。

物流会社の引合の経路と、その性質

経路量を自分で増やせるか確度途絶えるときの前触れ
既存の荷主からの紹介増やしにくい最も高い関係の希薄化
同業と協力会社からの紹介増やしにくい高い相手の稼働の変化
入札と相見積への招請条件を満たせば来る低い参加の条件の変更
マッチングの仕組み一部増やせる低い手数料の構造の変化
自社の集客増やせる中程度配信を止めたとき

依存を悪とせず、比率で管理する

紹介も入札も、良い経路です。
問題は、比率が偏っていることに気づかないまま年が過ぎることです。

荷主の業種の偏りも見る

同じ業種の荷主に偏っていると、その業種の景気で自社の業績が振られます。経路の比率と併せて、業種の構成も四半期ごとに見ます。

経路ごとに、効いてくる時期が違う

広告は数か月、情報の整備は一年、紹介の関係は数年かかります。
同じ物差しで評価すると、時間のかかる経路が切られます。

経路ごとに、効いてくる時期が違う

配分を考えるとき、成果が出るまでの時間を揃えて比較してはいけません。

時間の違いを表にする

物流会社の経路ごとの成果が出るまでの時間

経路着手から引合まで引合から契約まで止めたときに影響が出るまで
広告の配信一か月から三か月数か月三か月から半年
設備と対応能力の情報の整備半年から一年数か月一年以上
指名での接触の増加一年以上数か月一年以上
同業と協力会社との関係一年以上数か月数年
業界の団体と展示会数年数か月数年
既存の荷主からの拡大三か月から一年数か月一年以上

評価の期間を経路ごとに変える

広告は四半期で評価できます。
情報の整備は一年、関係の構築は数年です。

同じ会議で同じ物差しにかけると、時間のかかる経路が毎回削減の候補になります。

短期の経路と長期の経路を、予算の枠で分ける

年度の予算を一つの枠にすると、短期の成果が出るものに寄ります。
配信の枠と、整備と関係づくりの枠を分けて持ちます。

長期の経路の進捗を、中間の数字で見る

一年待たないと評価できないのでは、途中で止まります。情報の更新の件数、同業への訪問の件数といった中間の数字を置きます。

自社の集客を、どの経路から立ち上げるか

設備と対応能力の情報の整備からです。
配信を先に始めても、条件が書かれていなければ比較の土俵に乗りません。

自社の集客を、どの経路から立ち上げるか

物流会社では、そもそも自社の集客がほとんどない状態から始める会社が多くあります。

条件が書かれていないと選ばれない

荷主が委託先を探すとき、まず見るのは対応できるかどうかです。
エリア、温度帯、設備、対応できる物量の範囲。

これが書かれていなければ、検討の対象に入りません。

最初に整えるのは四つ

拠点の所在地と対応エリア。
対応する温度帯と保有する設備。
対応できる物量の範囲。
取得している許可や認証。

この四つが揃うと、比較の土俵に乗ります。

物流会社が自社の集客を立ち上げる順番

順番やることかかる期間効いてくる場面
1拠点と対応エリアを文字で書く一か月検討の対象に入る
2温度帯と設備を一覧にする一か月条件の絞り込み
3対応できる物量の範囲を示す一か月問い合わせの質
4問い合わせの入口と一次対応を整える一か月引合の取りこぼし
5社名と条件での検索に対応する三か月指名での接触
6配信を始める継続引合の量

配信は最後に置く

順番を逆にすると、集めた相手を取りこぼします。
受け皿が整ってから量を増やします。

最初は狭い範囲で試す

いきなり広いエリアと全案件で配信すると、費用に対して引合が薄まります。稼働に余裕のあるエリアと、得意な案件の種類から始めます。

入札とマッチングの仕組みを、どう位置づけるか

量は読めますが、価格で決まるため粗利が薄くなります。
稼働を埋める手段として位置づけ、獲得の費用はかけません。

入札とマッチングの仕組みを、どう位置づけるか

入札やマッチングの仕組みをどう扱うか。
経路としての性格を整理します。

入札の性質

参加の条件を満たせば、案件の情報は入ってきます。
集客の費用をかける必要がありません。

一方で、価格で決まるため粗利が薄くなります。

マッチングの仕組みの性質

手数料が発生し、価格で比較される構造になっています。
継続の契約に発展することもありますが、比率は高くありません。

経路としての性質の比較

項目入札と相見積マッチングの仕組み自社の集客
案件情報の入手条件を満たせば入る登録すれば入る自社で集める
獲得の費用ほぼかからない手数料がかかるかかる
価格の決まり方競争で決まる競争で決まる条件で決まる
粗利薄い薄い条件による
継続起きにくい起きにくい起きやすい
稼働を埋める役割大きい中程度中程度

比率の上限を決めておく

入札とマッチングの比率が高くなると、粗利率が下がります。
全体の何割までにするかを、経営の判断として決めておきます。

参加の条件は公式の情報で確認する

入札の参加の条件や手続きは、発注する機関ごとに運用が異なります。掲載時点の最新の公式ガイドラインで確認してください。自治体で運用が異なる制度は、自治体の窓口で確認してください。

同業との関係を、経路として設計する

稼働の融通は、双方向の関係で成り立ちます。
受けるだけの関係は数年で細ります。

同業との関係を、経路として設計する

物流の業界では、同業や協力会社との関係が大きな経路になります。

融通が起きる場面

自社で受けられない案件を回す。
繁忙期に応援を頼む。
エリアの外の輸送を任せる。

一方的な関係は続かない

受け取るだけの関係は、相手にとって利益がありません。
自社で受けられない案件を回す形を作ります。

同業と協力会社との関係の作り方を、項目ごとに見ていきます。
受けられない案件を回すについては、得られるものは信頼と返礼、与えるものは案件、維持に必要なことは断った案件の記録。
繁忙期の応援を頼むについては、得られるものは稼働の確保、与えるものは支払い、維持に必要なことは平時からの関係。
エリア外の輸送を任せるについては、得られるものは対応範囲の拡大、与えるものは業務、維持に必要なことは条件の共有。
共同での配送については、得られるものは効率の改善、与えるものは物量、維持に必要なことは条件の調整。
業界の団体での接点については、得られるものは情報と紹介、与えるものは参加の時間、維持に必要なことは継続的な参加。

断った案件を記録しておく

自社で受けられない案件を、どこに回したか。
これを記録しておくと、関係の往復が見えます。

関係が集中しすぎないようにする

一社との関係に依存すると、その会社の状況で自社の稼働が振られます。
複数の相手と関係を持ちます。

紹介の実績を記録する

誰からの紹介で何件契約したか。これを記録していないと、どの経路を厚くすべきか判断できません

経路の配分を、現場の稼働とどう合わせるか

稼働が埋まっているときに全経路を回すと、断りが増えます。
経路ごとに、絞る順番を決めておきます。

経路の配分を、現場の稼働とどう合わせるか

物流会社では、集客の量を自由に増減できません。

止めやすい経路と、止めにくい経路

配信は止めても再開できます。
同業との関係は、止めると戻すのに数年かかります。

現場の稼働に応じた経路の強弱の付け方を、項目ごとに見ていきます。
余力が大きいについては、配信は厚く、情報の整備は通常、同業との関係は通常、入札への参加は広く参加。
やや余力があるについては、配信は通常、情報の整備は通常、同業との関係は通常、入札への参加は条件を選ぶ。
埋まりつつあるについては、配信は絞る、情報の整備は厚く、同業との関係は通常、入札への参加は粗利の厚いものだけ。
埋まっているについては、配信は止める、情報の整備は厚く、同業との関係は維持する、入札への参加は参加しない。
超えているについては、配信は止める、情報の整備は厚く、同業との関係は維持する、入札への参加は参加しない。

情報の整備は、稼働が埋まっているときこそ進める

配信を止めた期間に、設備の情報の更新や運用の事例の整理を進めます。
稼働が空く時期に、材料が揃った状態を作れます。

同業との関係は、常に維持する

引合が足りている時期でも、同業や協力会社との接点は続けます。
必要になってから動き始めると、数年遅れます。

断った案件の記録を、経路の評価に使う

どの経路から来た案件を断ったか。
これが分かると、稼働が空いたときにどの経路を戻すかの判断ができます。

解約が出ることを前提に配分する

稼働が埋まっていても、解約は毎年起きます。その分を埋める獲得は、常に必要です。

経路の見直しで、判断を誤りやすいところ

成果の出ている経路に寄せ続けることと、新しい経路をすぐ切ることの両方が誤りです。
経路には立ち上がる期間があります。

経路の見直しで、判断を誤りやすいところ

配分の見直しで繰り返し起きる判断の誤りを整理します。

効いている経路に全部寄せる

紹介から契約が出ているからといって、そこに全部寄せると量が増えません。
紹介は自分で量を増やせない経路です。

新しい経路を三か月で切る

情報の整備や関係づくりは、三か月では数字が出ません。

物流会社の経路の見直しでよくある誤りを、項目ごとに見ていきます。
効いている経路に全部寄せるについては、起きることは量の上限に当たる、代わりにやることは量を増やせる経路を別に持つ。
新しい経路を三か月で切るについては、起きることは長期の経路が育たない、代わりにやることは経路ごとに評価の期間を変える。
最後に接触した経路だけを評価するについては、起きることは前段の経路が過小評価される、代わりにやることは複数の接点を記録する。
全経路を同時に立ち上げるについては、起きることはどれも中途半端になる、代わりにやることは一つずつ順に積む。
稼働が埋まったら全部止めるについては、起きることは解約が出たときに引合がない、代わりにやることは整備と関係だけは続ける。

最後の接点だけで評価しない

サイトで条件を見た後で、同業に聞いて決めたという流れがあります。
最後の接点だけを見ると、情報の整備の効果が見えません。

問い合わせの際に、どこで自社を知ったかを聞く項目を一つ置いておきます。

経路を一度に増やさない

同時に複数の新しい経路を立ち上げると、どれにも手が回りません。

採用の経路と混同しない

ドライバーの採用の経路と荷主の獲得の経路は別です。同じ予算の枠で管理すると、緊急度の高い採用に寄ります。

物流会社が引合の経路を組み直す進め方

過去三年の新規契約を経路別に数え直すところからです。
比率が分からないまま新しい経路に投資しても、効果が判断できません。

物流会社が引合の経路を組み直す進め方

配分の見直しは、現状の比率を出すことから始まります。

物流会社の経路の組み直しに着手する順番を、項目ごとに見ていきます。
1については、やることは過去三年の新規契約を経路別に分類する、関わる部署は営業と経理、期間の目安は一か月。
2については、やることは経路ごとの粗利率と継続の期間を出す、関わる部署は経理、期間の目安は三週間。
3については、やることは荷主の業種の構成と偏りを出す、関わる部署は営業、期間の目安は二週間。
4については、やることは現場の稼働と経路の関係を整理する、関わる部署は現場、期間の目安は二週間。
5については、やることは自社の集客で足りない情報を洗い出す、関わる部署はマーケティング、期間の目安は一か月。
6については、やることは経路ごとに評価の期間を決める、関わる部署は経営、期間の目安は二週間。
7については、やることは予算の枠を短期と長期に分ける、関わる部署は経営、期間の目安は期初に合わせる。

経路の分類が最も手間がかかる

過去の契約がどの経路から来たかは、記録に残っていないことが多くあります。
営業への聞き取りで補います。

物流会社の経路の状態を確認する数字を、項目ごとに見ていきます。
経路別の新規契約の年間換算額については、見る頻度は四半期、分けて見る軸は経路別、判断に使う場面は依存の偏り。
経路別の粗利率については、見る頻度は四半期、分けて見る軸は案件の種類別、判断に使う場面は狙うべき経路。
経路別の一年後の残存率については、見る頻度は四半期、分けて見る軸は経路別、判断に使う場面は経路の質。
荷主の業種の構成については、見る頻度は四半期、分けて見る軸は業種別、判断に使う場面は業績の振れやすさ。
自社の集客の引合の年間換算額については、見る頻度は月次、分けて見る軸は入口別、判断に使う場面は立ち上げの進捗。
断った案件の経路については、見る頻度は四半期、分けて見る軸は経路別、判断に使う場面は稼働が空いたときの戻し先。

一年目は比率を動かさない

現状を測ることと、自社の集客の情報を整えることに使います。
比率が動き始めるのは二年目からです。

経路ごとの担当を決める

配信は集客の担当、同業との関係は営業と経営、入札は営業事務。
誰が持つかを決めていないと、どの経路も薄く広がります。

経営が四半期ごとに比率を見る

経路の偏りと荷主の業種の偏りは、経営のリスクの話です。
集客の会議ではなく、経営の場で確認します。

引合の経路の偏りで判断に迷う場合は、無料相談で現状の比率を一緒に整理するところから始められます。経路の組み立てごと見直す段階ならWeb集客改善サービスもあります。

よくある質問

物流会社が最初に整えるべき経路は何ですか

拠点と対応エリア、温度帯と設備、対応できる物量の範囲、取得している許可や認証を文字で書くことです。条件が書かれていなければ、荷主の検討の対象にすら入りません。

入札やマッチングの仕組みは経路として扱っていいですか

案件の情報は費用をかけずに入りますが、価格で決まるため粗利が薄く継続も起きにくい経路です。稼働を埋める手段として位置づけ、全体の何割までにするかを経営で決めてください。

現場の稼働が埋まったら集客は全部止めていいですか

配信は止めて構いませんが、設備の情報の整備と同業との関係は続けてください。解約は稼働が埋まっていても毎年起きるため、その分を埋める獲得は常に必要です。

同業との関係はどう作ればいいですか

受け取るだけの関係は数年で細ります。自社で受けられない案件を回した記録を残し、往復の関係を作ってください。一社に依存すると、その会社の状況で自社の稼働が振られます。

新しい経路はどのくらいで判断すべきですか

配信は四半期、情報の整備は一年、関係の構築は数年です。同じ物差しで評価すると時間のかかる経路が毎回削減の候補になるため、経路ごとに評価の期間を変えてください。

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  • 無料マーケ診断は毎月10社限定
  • オンライン30〜45
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お見積りまでの4段階で費用は発生しません。媒体費(広告費)とサービス費用は別勘定です。

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まとめ

  • 引合の大半が、荷主からの指名と同業からの紹介、そして入札から来ています。その経路が細ったときに、代わりが用意されていません
  • 広告は数か月、情報の整備は一年、紹介の関係は数年かかります。同じ物差しで評価すると、時間のかかる経路が切られます
  • 設備と対応能力の情報の整備からです。配信を先に始めても、条件が書かれていなければ比較の土俵に乗りません
  • 量は読めますが、価格で決まるため粗利が薄くなります。稼働を埋める手段として位置づけ、獲得の費用はかけません
  • 稼働の融通は、双方向の関係で成り立ちます。受けるだけの関係は数年で細ります
  • 稼働が埋まっているときに全経路を回すと、断りが増えます。経路ごとに、絞る順番を決めておきます
  • 成果の出ている経路に寄せ続けることと、新しい経路をすぐ切ることの両方が誤りです。経路には立ち上がる期間があります
  • 過去三年の新規契約を経路別に数え直すところからです。比率が分からないまま新しい経路に投資しても、効果が判断できません