矯正歯科のマーケと営業の連携|対立が起きる理由と解き方

同じ担当者の時間を、新規の説明と通院中の調整で分け合っているからです。
新規を増やすほど、通院中の患者の予約が取りにくくなります。
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目次
目次
- 新規の相談枠と、通院中の調整枠が取り合いになる構造
- 対立は個人の問題ではない
- 数年続く患者を抱える現場が、新規の増加をどう受け止めるか
- 負担の総量を数字で示す
- 担当医の人数が、受け入れの上限をどう決めるか
- 同時に抱えられる数を出す
- 現場が持つ中断の理由を、集客側にどう戻すか
- 中断は数年後に分かる
- 両者が共通で持つ数字を、どこに置くか
- 契約の件数を共通にする理由
- 新規を絞る判断を、誰がどの数字で出すか
- 先行する数字で自動的に判断する
- 評価の仕組みをどう組み替えるか
- 契約の後まで評価に含める
- 取り合いを解く取り組みの並べ方
- 見る数字を決める
- よくある質問
- まとめ
同じ担当者の時間を、新規の説明と通院中の調整で分け合っているからです。
新規を増やすほど、通院中の患者の予約が取りにくくなります。
新規の相談枠と、通院中の調整枠が取り合いになる構造
同じ担当者の時間を、新規の説明と通院中の調整で分け合っているからです。
新規を増やすほど、通院中の患者の予約が取りにくくなります。
この事業の枠は、二種類の用途に使われます。
新しく相談に来る人への説明と、すでに治療中の患者の調整です。
どちらも同じ担当者の時間を使います。
新規を増やすと、説明に使う枠が増えます。
契約が成立すれば、その人が数年にわたって調整の枠を使い始めます。
つまり、新規を増やした効果は二重に枠を圧迫します。
対立は個人の問題ではない
現場が新規に協力しないという話にされることがあります。
集客が数だけを追っているという話にされることもあります。
どちらも、枠の配分を決めていないから起きています。
二つの用途が枠を取り合う構造
| 用途 | 使う枠 | 増えたときの影響 |
|---|---|---|
| 新規の相談と説明 | その月だけ | 増やすほど通院中の枠が減る |
| 契約後の装着 | 数回分 | 一時的に枠を使う |
| 通院中の調整 | 数年間続く | 積み上がり続ける |
| 完了後の後戻りを防ぐ期間 | 間隔が空く | 負担は小さいが続く |
| 急な対応 | 不定期 | 予測できない分を残す必要がある |
対立が表に出る場面
通院中の患者の予約が取れなくなったとき。
新規の相談が二週間先になったとき。
この二つの場面で、どちらの責任かという話になります。
先に決めておくべきこと
一か月の枠のうち、新規に何割を割くか。その割合をどの数字を見て変えるか。この二つを平時に決めておくと、揉めごとが議論に変わります。
数年続く患者を抱える現場が、新規の増加をどう受け止めるか
新規が増えた分だけ、数年先まで負担が増えることを現場は知っています。
その先を見ずに件数だけを増やすと、協力が得られません。
一回で終わる治療なら、新規が増えても負担はその月で完結します。
数年続く治療では、今月の新規が数年間の負担になります。
現場はこれを経験で知っています。
負担の総量を数字で示す
新規を一人増やすと、数年でどれだけの枠を使うか。
この計算を示すと、議論が具体的になります。
新規一人が使う枠の総量
| 項目 | 回数の目安 | 使う枠 |
|---|---|---|
| 初回の相談と説明 | 一回から二回 | 説明の枠 |
| 精密な検査と診断の説明 | 二回 | 検査と説明の枠 |
| 装置の装着 | 一回から数回 | 長めの枠 |
| 治療中の調整 | 治療の期間分 | 毎月一回程度 |
| 装置を外す処置 | 一回 | 長めの枠 |
| 後戻りを防ぐ期間の確認 | 期間分 | 間隔が空く |
現場が心配しているのは質の低下
枠が詰まると、一人あたりの時間が削られます。
その結果、説明が薄くなり、治療の満足度が下がります。
この心配に対して、枠の配分の根拠を示す必要があります。
完了の見込みを共有する
今後数か月で何人が完了するかが分かれば、枠が空く時期が見えます。
この情報を集客の側と共有すると、増やす時期の判断ができます。
増やす時期と絞る時期を決める
年間を通して同じ量を取るのではなく、枠が空く時期に合わせて増やします。この考え方を共有すると、現場の受け止めが変わります。
担当医の人数が、受け入れの上限をどう決めるか
一人が同時に見られる患者の数には限りがあります。
担当する人の数を増やさない限り、新規の受け入れは頭打ちになります。
この治療は、担当する人が継続して見る形が基本です。
途中で担当が変わることを避けたい理由があります。
そのため、一人が同時に抱えられる患者の数が、受け入れの上限になります。
同時に抱えられる数を出す
一か月に使える調整の枠を、患者一人あたりの来院の頻度で割ります。
この数が、一人の担当者が同時に見られる患者の数です。
受け入れの上限を計算する順番
| 順番 | 出す数字 | 考え方 |
|---|---|---|
| 1 | 一人が一か月に使える調整の時間 | 勤務の時間から説明と検査の分を引く |
| 2 | 調整一回あたりの時間 | 実績の平均 |
| 3 | 一か月に行える調整の回数 | 上の二つを割る |
| 4 | 患者一人の月あたりの来院の回数 | 治療の方法による |
| 5 | 同時に抱えられる患者の数 | 三と四を割る |
| 6 | 担当者の人数を掛ける | 医院全体の上限 |
上限に近づいたときの選択肢
担当する人を増やすか、一回あたりの時間を短くするか、新規を絞るかです。
一回あたりの時間を短くすると質が落ちます。
どれを選ぶかは経営の判断です。
担当を変えられる仕組みがあるか
担当が固定されていると、その人の上限が全体の上限になります。
複数の担当者で見る形にできれば、上限が上がります。
ただし、患者にとっての安心感は下がります。
採用にかかる時間を見込む
担当できる人を増やす判断をしても、すぐには増えません。枠が埋まってから採用を始めると、数か月から一年の空白が生まれます。上限に近づいた段階で、採用の判断を経営に上げます。
現場が持つ中断の理由を、集客側にどう戻すか
入力の項目を六つ程度に固定し、中断が分かった時点で入れてもらいます。
数年後に出る結果なので、記録していないと永久に分かりません。
途中でやめる患者の理由は、現場が知っています。
この情報が数字にならない限り、獲得の仕方は変わりません。
中断は数年後に分かる
契約した年の質が悪くても、その結果が出るのは数年後です。
記録が残っていないと、後から遡れません。
契約した年ごとに追える形で記録します。
中断の理由を戻す仕組みの要素
| 要素 | 決めること | 外したときに起きること |
|---|---|---|
| 入力の場所 | 診療の記録と同じ画面 | 別だと入力されない |
| 項目の数 | 六つ程度の選択肢 | 多いと選ばれない |
| 入力する時期 | 中断が分かった時点 | 後日だと記憶に頼る |
| 契約した年の記録 | 同時に残す | 年ごとの比較ができない |
| 集計する人 | 集客の側 | 現場に集計まで求めると負担になる |
| 返す頻度 | 四半期に一度 | 返さないと入力が止まる |
防げる中断と防げない中断を分ける
転居や進学は、獲得の仕方では防げません。
費用の事情や通院の負担は、条件の見直しで減らせます。
分類を分けておかないと、混ざって見えます。
来院が途切れた時点で拾う
正式にやめると言われる前に、来院が途切れます。
何か月来ていないかを見て、途切れた時点で拾います。
やめると言われてからでは、戻せません。
個人の評価に使わない
担当者ごとの中断の数を評価に直結させると、入力が歪みます。差が出たときは、原因を探るための材料として扱います。
両者が共通で持つ数字を、どこに置くか
契約の件数と、通院の継続の状態の二つです。
契約だけを共通にすると、契約後の負担が現場だけに残ります。
共有する指標は、両者が動かせる場所に置きます。
片方しか動かせない数字を共有にすると、形だけの共有になります。
契約の件数を共通にする理由
相談の量と質は集客が動かします。
説明の内容と枠の取り方は現場が動かします。
契約の件数は、この二つの掛け算です。
共通の数字に対する双方の持ち分を、項目ごとに見ていきます。
契約の件数については、集客側の持ち分は相談の量と質、現場側の持ち分は説明の内容と枠の取り方。
通院の継続の状態については、集客側の持ち分は条件に合う人を取る、現場側の持ち分は通いやすい枠の設計。
契約の総額については、集客側の持ち分は訴求の内容と対象、現場側の持ち分は提案の内容。
枠の使用状況については、集客側の持ち分は新規の量の調整、現場側の持ち分は枠の提供量。
完了までの期間については、集客側の持ち分は関係しない、現場側の持ち分は治療の進め方。
通院の継続を共通にする意味
契約後の通院が続くかどうかは、獲得の段階で決まる部分があります。
条件に合わない人を取れば、通えなくなります。
この数字を共通にすると、質の議論ができるようになります。
会議の頻度と参加者を決める
月に一度、この二つの数字だけを見る場を作ります。
参加するのは、集客の担当と受付の責任者と、説明を担当する人の代表です。
担当する医師は四半期に一度は入る形にします。
数字が動かないときの決まりを置く
二か月続けて共通の数字が動かなかったら、どちらの持ち分から見るかを決めておきます。決めていないと、原因の話が責任の話になります。
新規を絞る判断を、誰がどの数字で出すか
枠の使用状況が一定の水準を超えたら、集客の側が自分で絞ります。
現場から止めてくれと言われる状態は、判断の遅れです。
枠が埋まっているのに新規を増やし続けると、通院中の患者の予約が取れなくなります。
この状態が続くと、中断が増えます。
判断を誰が出すかを決めておきます。
先行する数字で自動的に判断する
現場が限界を感じて申し出るのは、すでに手遅れの段階です。
通院中の患者の予約が取りにくくなってから絞っても、その影響は残ります。
新規の量を調整する判断の基準を、項目ごとに見ていきます。
今後二か月の枠の埋まり方については、水準は九割を超えた、取る行動は新規の出稿を絞る。
通院中の患者の予約の取りやすさについては、水準は希望日に取れない割合が増えた、取る行動は絞る。
相談から来院予定日までの日数については、水準は十日を超えた、取る行動は絞る。
純増の数については、水準は完了の件数を大きく上回る、取る行動は絞る。
完了の見込みが増える時期については、水準は数か月後に空く、取る行動は出稿を戻す。
絞るときに何から絞るか
全体を一律に減らすと、質の高い入口も削られます。
契約率の低い入口から順に絞ります。
このために、入口ごとの契約率を平時から持っておきます。
止めた期間の記録を残す
いつからいつまで絞ったかを記録します。
記録がないと、翌年に同じ時期の数字を見たときに理由が分かりません。
担当を増やす判断は経営に上げる
枠が慢性的に埋まっているなら、集客の調整では解けません。担当できる人を増やす判断は、採用に時間がかかります。数字を揃えて早めに経営に上げます。
評価の仕組みをどう組み替えるか
集客の評価に契約後の通院の継続を一部入れます。
契約までで評価が終わると、契約後に何が起きても集客側に返りません。
評価が分かれている限り、行動は揃いません。
仕組みの側を変える必要があります。
契約の後まで評価に含める
契約した人が、半年後にどれだけ通い続けているか。
この数字を集客の評価に一部入れます。
入れないと、通えない人を取る動きが止まりません。
評価に加える数字とその重みを、項目ごとに見ていきます。
集客の担当については、主となる数字は契約の件数と獲得費用、加える数字は半年後の通院の継続、加える割合の目安は三割。
受付については、主となる数字は予約の処理、加える数字は来院率と枠の調整、加える割合の目安は二割。
説明を担当する人については、主となる数字は契約の件数、加える数字は入力の実施率、加える割合の目安は二割。
担当する医師については、主となる数字は治療の進行、加える数字は枠の使用状況、加える割合の目安は評価には入れない。
法人全体については、主となる数字は契約の総額と完了率、加える数字は共通の数字、加える割合の目安は主に見る。
担当する医師の評価に集客の数字を入れない
医療の判断に数値目標を被せる形になります。
枠の使用状況は共有しますが、評価には使いません。
変える前に数字を揃える
評価に使う数字が正確でない段階で仕組みを変えると、不信が生まれます。
先に一四半期、記録だけを取ります。
変更の理由を説明する
評価の仕組みを変えると、必ず反発が出ます。なぜ変えるのか、変えた結果どうなると考えているかを、変える前に説明します。
取り合いを解く取り組みの並べ方
枠の総量と、その使われ方を数字にするところからです。
配分を決める前に、今どう使われているかが分からないと議論になりません。
この問題は、話し合いでは解けません。
枠の数字を揃える作業から始まります。
取り合いを解く作業の順番を、項目ごとに見ていきます。
1については、やることは一か月の枠の総量を出す、期間の目安は二週間。
2については、やることは新規と通院中でどう使われているかを分ける、期間の目安は二週間。
3については、やることは通院中の患者の数と純増の数を出す、期間の目安は二週間。
4については、やることは今後の完了の見込みを月ごとに出す、期間の目安は三週間。
5については、やることは新規に割く枠の割合を決める、期間の目安は二週間。
6については、やることは新規を絞る判断の基準を決める、期間の目安は二週間。
7については、やることは中断の理由の入力を始める、期間の目安は一か月。
8については、やることは評価に加える数字と割合を決める、期間の目安は一か月。
見る数字を決める
数字は説明のための仮の値です。
たとえば一か月の枠が500、通院中の患者が400人で毎月400枠を使うとします。
残り100枠のうち、新規の相談と説明に60、検査と診断に40を割り当てます。
月の完了が10人、新規の契約が15人なら純増は5人で、二十か月後に枠が埋まります。
毎月の場に並べる数字と議題の条件を、項目ごとに見ていきます。
契約の件数については、見る頻度は毎月、議題にする条件は二か月続けて計画を下回ったとき。
通院中の患者の数については、見る頻度は毎月、議題にする条件は上限の九割を超えたとき。
純増の数については、見る頻度は毎月、議題にする条件は完了の件数を大きく上回るとき。
枠の使用状況については、見る頻度は毎月、議題にする条件は九割を超えたとき。
通院中の予約の取りやすさについては、見る頻度は毎月、議題にする条件は希望日に取れない割合が増えたとき。
中断の件数と理由については、見る頻度は四半期、議題にする条件は防げる理由が増えたとき。
最初の三か月は評価に使わない
記録を取り始めた直後は、入力の精度が安定しません。
最初の三か月は観測にとどめます。
決めたことを文書に残す
誰がどの数字を持つか、絞る基準はどこか、会議に誰が出るか。
文書にしておかないと、担当が変わったときに元に戻ります。
変更するときは、変更の日付と理由も一緒に残します。
新規と通院中の枠が取り合いになっている場合は、無料相談で枠の使われ方を一緒に整理するところから始められます。評価の設計ごと見直す段階ならWeb集客改善サービスもあります。
よくある質問
現場が新規の増加に協力してくれません
新規を一人増やすと、その人が数年にわたって調整の枠を使います。現場はこれを経験で知っています。新規一人が数年で使う枠の総量を数字で示し、枠が空く時期に合わせて増やす形にしてください。
受け入れの上限はどう計算しますか
一人が一か月に使える調整の時間を、調整一回あたりの時間で割って回数を出し、それを患者一人の月あたりの来院の回数で割ります。この数が一人の担当者が同時に見られる患者の数です。
中断の理由はどう集めますか
選択肢を六つ程度に固定し、中断が分かった時点で診療の記録と同じ画面に入れてもらいます。契約した年も同時に残してください。正式にやめると言われる前に来院が途切れるので、途切れた時点で拾います。
新規を絞る判断は誰が出しますか
今後二か月の枠の埋まり方が九割を超えたら、集客の側が自分で絞ります。現場から申し出があってからでは遅れます。絞るときは一律に減らさず、契約率の低い入口から順に絞ってください。
集客の評価に何を加えればいいですか
契約した人が半年後にどれだけ通い続けているかを、三割程度の重みで加えてください。契約までで評価が終わると、通えない人を取る動きが止まりません。担当する医師の評価には集客の数字を入れません。
まとめ
- 同じ担当者の時間を、新規の説明と通院中の調整で分け合っているからです。新規を増やすほど、通院中の患者の予約が取りにくくなります
- 新規が増えた分だけ、数年先まで負担が増えることを現場は知っています。その先を見ずに件数だけを増やすと、協力が得られません
- 一人が同時に見られる患者の数には限りがあります。担当する人の数を増やさない限り、新規の受け入れは頭打ちになります
- 入力の項目を六つ程度に固定し、中断が分かった時点で入れてもらいます。数年後に出る結果なので、記録していないと永久に分かりません
- 契約の件数と、通院の継続の状態の二つです。契約だけを共通にすると、契約後の負担が現場だけに残ります
- 枠の使用状況が一定の水準を超えたら、集客の側が自分で絞ります。現場から止めてくれと言われる状態は、判断の遅れです
- 集客の評価に契約後の通院の継続を一部入れます。契約までで評価が終わると、契約後に何が起きても集客側に返りません
- 枠の総量と、その使われ方を数字にするところからです。配分を決める前に、今どう使われているかが分からないと議論になりません