
公共工事の入札で伸ばすのか、民間の直請けを増やすのかを決めてください。
この二つは、営業の方法も、必要な体制もまったく違います。
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目次
目次
- 建設会社が最初に決めるべきことは何か
- 公共依存の危うさ
- どこから問い合わせが来ているのかをどう把握するのか
- 記録するのは四つだけでいい
- 民間の直請けをどう増やすのか
- 何ができるかを具体的に書く
- 技術者の配置が受注の上限になることをどう扱うのか
- 上限を数える
- 採用難にどう向き合うのか
- 働く場としての中身を書く
- 工期と天候の影響をどう伝えるのか
- 最初に幅を示す
- 地域で選ばれるには何をするのか
- 探されている言葉に合わせる
- 何から手をつければいいのか
- 最初の一つは今日から始められる
- よくある質問
- まとめ
公共工事の入札で伸ばすのか、民間の直請けを増やすのかを決めてください。
この二つは、営業の方法も、必要な体制もまったく違います。
建設会社が最初に決めるべきことは何か
公共工事の入札で伸ばすのか、民間の直請けを増やすのかを決めてください。
この二つは、営業の方法も、必要な体制もまったく違います。
建設会社の受注には、大きく二つの道があります。
公共工事の入札と、民間からの直接の受注です。
入札は、資格と実績と価格で決まります。
営業活動というより、条件を満たして応札する仕事です。
民間の直請けは、選ばれる仕事です。
知られていること、信頼されていることが前提になります。
公共依存の危うさ
公共工事の依存度が高い会社は、発注の量に左右されます。
予算が減れば、努力に関係なく受注が減ります。
この波を平らにするには、民間の仕事が要ります。
立ち位置を決める三つの軸
| 軸 | 選択肢 | その選択で変わること |
|---|---|---|
| 受注の構成 | 公共中心/民間中心/両方 | 営業の方法と、利益率 |
| 元請けか下請けか | 元請けを増やす/下請けで安定 | 利益率と、必要な体制 |
| 扱う工事 | 絞る/幅広く | 指名で選ばれるか |
元請けと下請けで利益率が違う
下請けは、営業の手間が少ない一方で、利益率が低くなります。
元請けは利益率が高い一方で、責任も体制も必要になります。
どちらを増やすかは、体制と合わせて考えてください。
どこから問い合わせが来ているのかをどう把握するのか
問い合わせを受けたときに、何を見て連絡してきたかを必ず聞いて記録してください。
紹介なのか、検索なのかで、次に手をつける場所が変わります。
建設会社への問い合わせの入口は、既存の取引先、同業者からの紹介、地域での認知、そして検索です。
民間の工事では、地域名 建設会社工事の名前 業者といった形で探されます。
この検索から問い合わせが来ているかどうかを確認してください。
記録するのは四つだけでいい
問い合わせのときに記録する項目
| 項目 | 聞き方の例 | 後で使えること |
|---|---|---|
| きっかけ | どちらでお知りになりましたか | 入口ごとの比率 |
| 工事の内容 | どんな工事ですか | 得意分野との一致 |
| 発注者 | 法人か個人か、元請けか | 受注の形の把握 |
| 受注に至ったか | 見積り後に受注したか | 入口ごとの成約率 |
数字は自社で確かめる
見積りから受注に至る割合を出してください。
これが低いなら、価格か、条件か、対応に原因があります。
一年分の記録がたまると、公共と民間の比率の変化も見えます。
民間の直請けをどう増やすのか
何ができる会社かを、発注する側の言葉で示してください。
民間の発注者は、専門的な用語を知りません。
公共工事の世界では、資格と実績で判断されます。
評価の基準がはっきりしているため、それに応じた書き方になります。
一方で民間の発注者は、その基準を知りません。
どの会社に頼めばいいか、判断する材料を持っていません。
何ができるかを具体的に書く
どんな工事を、どれくらいの規模まで対応できるか。
どの地域で施工できるか。
どんな体制で進めるか。
これを、専門用語を使わずに書いてください。
民間向けに書くこと
| 書くこと | 発注者の判断 |
|---|---|
| 対応できる工事の種類 | 自分の案件が頼めるか |
| 対応できる規模 | 会社の大きさに合うか |
| 施工できる地域 | 来てもらえるか |
| 工期の目安 | いつ終わるか |
| 見積りまでの流れ | どう進むか |
相談の入口を作る
民間の発注者は、何から相談すればいいかわかりません。
まず現地を見てもらうのか、図面が必要なのか。
進め方を示しておくと、相談しやすくなります。
実績の見せ方
工事の写真は、何ができるかを示す最も強い材料です。
ただし、発注者の許可を得てから使ってください。
守秘の関係で出せない場合は、工事の種類と規模だけでも書けます。架空の実績を作ることは絶対に避けてください。
技術者の配置が受注の上限になることをどう扱うのか
配置できる技術者の人数から、同時に受けられる現場の数を数えてください。
この上限を超えて受けることはできません。
建設業では、現場に配置する技術者について決まりがあります。
この配置ができなければ、工事を受けることはできません。
つまり、技術者の人数が受注の上限を決めます。
上限を数える
いま何人の技術者がいて、何現場を同時に持てるか。
これを把握していない会社は、受けてから困ることになります。
ここに挙げる数字は、説明のための仮の値です。
技術者が5人いて、一人が同時に見られる現場が2つなら、10現場が上限です。
上限に対する対応
| 状況 | 対応 |
|---|---|
| 受注が上限に近い | 単価を上げる、工期を調整する |
| 特定の資格者が不足 | 資格取得の支援、採用 |
| 下請けに出す | 利益率は下がるが受注は可能 |
| 受注を断る | 関係への配慮が必要 |
配置に関する決まりは公式の情報で確認する
技術者の配置に関する要件は、工事の種類や規模によって異なり、変更されることもあります。
掲載時点の最新の公式ガイドラインで確認してください。
採用が受注の制約になっている
多くの建設会社で、受注の制約は仕事の量ではなく人です。
仕事はあるが、人がいないから受けられない。
この状態では、集客より採用のほうが経営に効きます。
採用難にどう向き合うのか
求人票に書けないことを、会社の情報のほうで書いてください。
条件だけを並べても、他社と区別がつきません。
建設業の採用は、多くの会社で最大の課題です。
募集を出しても応募が来ない、という声をよく聞きます。
求人票に書けるのは、給与、休日、勤務地です。
これらは他社も同じように書きます。
働く場としての中身を書く
応募を考える人が知りたいのは、条件の先にあることです。
どんな現場を担当するのか。
何人の体制で動くのか。
残業や休日出勤はどれくらいあるか。
資格の取得を支援してもらえるか。
入ってすぐ何をするのか。
採用向けに書けることを、項目ごとに見ていきます。
担当する工事の種類については、応募者が知りたい理由は自分の経験が活きるか。
現場の体制については、応募者が知りたい理由は一人で任されるのか。
休日の実態については、応募者が知りたい理由は求人票の数字が本当か。
資格取得の支援については、応募者が知りたい理由は将来の見通し。
入社後の流れについては、応募者が知りたい理由はすぐに現場に出るのか。
実態と違うことは書かない
休日が取れると書いておいて実際は取れない、という状態は、早期の離職につながります。
採用にかかった費用が無駄になり、評判も落ちます。
正直に書いて、それでも来る人を採るほうが、結果として定着します。
安全管理の姿勢を示す
建設業で働くうえで、安全は最も気になる部分です。
どんな管理をしているか、どんな教育をしているか。
これを示すことは、応募者にも発注者にも効きます。
工期と天候の影響をどう伝えるのか
工期に幅があることと、その理由を先に説明してください。
遅れてから説明すると、不信につながります。
建設工事は、天候に左右されます。
雨が続けば、外の作業は進みません。
これは避けられないことですが、発注者にとっては予定が狂うことです。
最初に幅を示す
工期を一つの日付で示すと、そこからずれたときに問題になります。
天候によって前後することを、最初から伝えてください。
工期について伝えることを、項目ごとに見ていきます。
標準的な工期については、発注者の理解はどれくらいかかるか。
天候による変動の幅については、発注者の理解はどれくらいずれる可能性があるか。
遅れる場合の連絡については、発注者の理解はいつ知らされるか。
遅れによる影響については、発注者の理解は費用が変わるか。
進捗の連絡を欠かさない
工事が始まると、発注者は状況が見えなくなります。
定期的に進捗を伝えることで、不安が減ります。
遅れが出そうなときは、早めに伝えてください。
後から言われるより、事前に知らされるほうが受け入れられます。
安全管理の実績は信頼になる
事故がないこと、安全の管理をどうしているか。これは発注者にとっても重要な判断材料です。
地域で選ばれるには何をするのか
どの地域で施工できるかを明示して、その地域で知られてください。
建設会社は、現場まで行ける範囲でしか仕事ができません。
建設会社の商圏は、現場まで通える範囲です。
遠すぎると、移動の費用と時間がかかり、採算が合いません。
だから、施工できる地域を明示することが第一です。
探されている言葉に合わせる
地域名 建設会社工事の名前 業者といった形で探されます。
この言葉で見つかる状態を作ってください。
地域で知られるためにできることを、項目ごとに見ていきます。
施工できる地域を明示するについては、届く相手はその地域で探している人。
工事の種類ごとに情報を出すについては、届く相手は特定の工事を探している人。
地域での実績を示すについては、届く相手は近隣の発注者。
地図での情報を整えるについては、届く相手は会社を調べている人。
地域での実績は信頼になる
近くで施工した実績があると、発注者は安心します。
実際に見に行ける場所であれば、なおさらです。
許可を得たうえで、施工した場所と内容を示してください。
許認可の情報を明示する
建設業の許可の番号や、保有している資格。
これらは発注者が確認する項目です。
正確に記載してください。許可や資格の表示に関する決まりは、掲載時点の最新の公式ガイドラインで確認してください。
何から手をつければいいのか
まず技術者の配置から受注の上限を数えて、次に採用か受注のどちらが課題かを決めてください。
順番を間違えると、労力が無駄になります。
ここまでの内容を、着手できる順番に並べます。
全部を同時に始める必要はありません。
着手の順番を、項目ごとに見ていきます。
1については、やることは技術者の人数から受注の上限を数える、かかる時間の目安は半日。
2については、やることは採用と受注のどちらが詰まっているかを決める、かかる時間の目安は即日。
3については、やることは詰まっているほうに絞って情報を整える、かかる時間の目安は1か月。
4については、やることは施工できる地域と工事の種類を明示する、かかる時間の目安は1週間。
5については、やることは問い合わせのきっかけを記録する、かかる時間の目安は半日。
ここに挙げた時間の目安は、説明のための仮の値です。
体制によって前後します。
最初の一つは今日から始められる
技術者の人数と、同時に持てる現場の数を数えるだけです。
これで、受注を増やすべきか採用を増やすべきかが決まります。
自社に合うかを確かめたいとき
ここに書いたことは一般的な考え方であって、受注の構成や規模によって優先順位は変わります。どこから手をつけるべきか判断がつかない場合は、<a href="https://time-value.jp/contact/">無料診断</a>で現状を整理するところから始めてください。既に取り組みを進めていて、成果が伸び悩んでいる場合は<a href="https://time-value.jp/services/kaizen/">Web集客改善サービス</a>もあります。
よくある質問
公共工事の依存度が高くて不安です
民間の直請けを増やすことが対策になりますが、営業の方法がまったく違います。民間の発注者は専門用語を知らないので、何ができる会社かを彼らの言葉で示すところから始めてください。
仕事はあるのに人がいなくて受けられません
その場合、解くべき問題は受注ではなく採用です。求人票に書けない働く場としての中身、現場の体制、休日の実態、資格取得の支援を、会社の情報として書いてください。
求人を出しても応募が来ません
給与や休日といった条件は他社も同じように書くため区別されません。担当する工事、現場の体制、入社後の流れを書いてください。実態と違うことを書くと早期離職につながります。
工期の遅れで揉めることがあります
工期を一つの日付で示すと、ずれたときに問題になります。天候によって前後することを最初から伝え、遅れそうなときは早めに連絡してください。
実績はどこまで出せますか
工事の写真は発注者の許可を得てから使ってください。出せない場合でも、工事の種類と規模は書けることがあります。架空の実績は絶対に作らないでください。
まとめ
- 公共工事の入札で伸ばすのか、民間の直請けを増やすのかを決めてください。この二つは、営業の方法も、必要な体制もまったく違います
- 問い合わせを受けたときに、何を見て連絡してきたかを必ず聞いて記録してください。紹介なのか、検索なのかで、次に手をつける場所が変わります
- 何ができる会社かを、発注する側の言葉で示してください。民間の発注者は、専門的な用語を知りません
- 配置できる技術者の人数から、同時に受けられる現場の数を数えてください。この上限を超えて受けることはできません
- 求人票に書けないことを、会社の情報のほうで書いてください。条件だけを並べても、他社と区別がつきません
- 工期に幅があることと、その理由を先に説明してください。遅れてから説明すると、不信につながります
- どの地域で施工できるかを明示して、その地域で知られてください。建設会社は、現場まで行ける範囲でしか仕事ができません
- まず技術者の配置から受注の上限を数えて、次に採用か受注のどちらが課題かを決めてください。順番を間違えると、労力が無駄になります