
解約が特定の回に集中するため、平均が実在しない顧客像になるからです。
続く層と早く止まる層が混ざった数字は、獲得の上限の根拠になりません。
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目次
目次
- 健康食品のLTVは、なぜ平均値で持つと使えないのか
- 分布から期待値を出す
- 解約が集中する回を、どうやって特定するのか
- 山ごとに打ち手を分ける
- 解約の理由は、どこまで細かく分類するのか
- 記録を取る時点を決める
- 獲得の上限は、何回目までの粗利から計算するのか
- 上限を媒体ごとの目標にしない
- 継続率が一ポイント動くと、上限はどれだけ動くのか
- 早い回に手を入れる順番
- 解約の理由の分布を、獲得の上限にどう反映するのか
- 上限を下げる場合の進め方
- 長く続く顧客を、どう扱うのか
- 長く続く顧客の共通点を探す
- 健康食品のLTVと解約の設計は、何から手をつけるのか
- 計算をやり直す間隔
- よくある質問
- まとめ
解約が特定の回に集中するため、平均が実在しない顧客像になるからです。
続く層と早く止まる層が混ざった数字は、獲得の上限の根拠になりません。
健康食品のLTVは、なぜ平均値で持つと使えないのか
解約が特定の回に集中するため、平均が実在しない顧客像になるからです。
続く層と早く止まる層が混ざった数字は、獲得の上限の根拠になりません。
健康食品の定期では、解約が特定の回に集中します。
縛りの条件が切れる回と、消費の周期がずれる回の二つが山になります。
この山があるため、継続の回数の分布は山型になりません。
早く止まる層と、長く続く層に分かれます。
分かれた集団の平均を取ると、実在しない顧客像になります。
平均の回数まで続いた顧客が、実際にはほとんどいない状態です。
この数字で獲得の上限を決めると、判断を誤ります。
早く止まる層が多い月は、上限が実態より高くなります。
必要なのは、平均ではなく分布です。
何回目に何割が残っているかを並べた形で持ちます。
分布から期待値を出す
分布があれば、期待値は計算できます。
各回の残存率に、一回あたりの粗利を掛けて足す形です。
この期待値は、平均の回数を使った計算とは違う値になります。
分布が偏っているほど、差が大きくなります。
期待値は、入口の条件ごとに分けて出します。
条件によって分布の形が違うためです。
健康食品のLTVは平均ではなく、回数ごとの残存の分布で持ちます。期待値は、入口の条件ごとに分けて計算してください。
解約が集中する回を、どうやって特定するのか
初回の月ごとの群で、回数別の残存を並べます。
月次の解約率では、複数の群が混ざって山が見えません。
解約の山を見つけるには、初回の月ごとに群を作ります。
その群が、何回目に何割残ったかを並べる形です。
月次の解約率では、この山が見えません。
同じ月に解約した顧客の中に、異なる回数の顧客が混ざるためです。
群で並べると、減り方が急な回が見えます。
そこが山の位置です。
山は複数あることが多くなります。
縛りの条件が切れる回と、消費の周期がずれてくる回です。
山の位置が分かると、手を入れる時期が決まります。
山の手前に接触を置く形になります。
解約の山の位置と、その原因
| 山の位置 | 考えられる原因 | 確認する場所 |
|---|---|---|
| 二回目の前 | 期待と実物のずれ | 入口の訴求と同梱物 |
| 縛りが切れる直後 | 価格の条件で入っていた | 入口の条件の内訳 |
| 四回目から六回目 | 消費の周期とのずれ | 余っているという理由の件数 |
| 一年の節目 | 必要がなくなった | 獲得の対象そのもの |
| 山が見えない | 分布が平坦 | 全体の接触の設計 |
山ごとに打ち手を分ける
山の位置によって、打ち手が違います。
二回目の前の山には、入口の訴求と同梱物で手を打ちます。
縛りが切れる直後の山には、入口の条件の設計で手を打ちます。
条件で入る比率を下げるか、切れたあとの理由を作るかです。
消費の周期の山には、配送の間隔の案内で手を打ちます。
余る前に間隔を変えられることを伝えます。
解約の山は、初回の月ごとの群で回数別の残存を並べて特定します。山の位置ごとに、打ち手が変わります。
解約の理由は、どこまで細かく分類するのか
五つ程度に収めます。
細かくすると記録が続かず、分布そのものが取れなくなります。
解約の理由を記録するとき、分類を細かくしたくなります。
細かいほど、正確な打ち手が決まりそうに見えます。
しかし、分類が細かいと記録が続きません。
窓口の側で、どれに当てはまるかの判断に時間がかかるためです。
判断に時間がかかると、記録が省略されます。
省略された記録は、分布として使えません。
そのため、分類は五つ程度に収めます。
価格、体に合わない、余っている、必要がなくなった、その他です。
その他が多い場合だけ、その中身を確認して分類を足します。
最初から細かくするより、必要になってから足すほうが続きます。
記録を取る時点を決める
理由の記録は、解約の受付の時点で取ります。
後から聞くと、記録できる件数が減ります。
受付の手順に組み込む形にすると、記録の漏れが減ります。
手順の外に置くと、忙しい時期に省略されます。
解約の受付の手順については、掲載時点の最新の公式ガイドラインで確認してください。
運用の前提が変わることがあります。
解約の理由の分類は五つ程度に収めます。記録は受付の手順に組み込み、その他が多い場合だけ分類を足してください。
獲得の上限は、何回目までの粗利から計算するのか
経理と合意した回数までです。
それより先の粗利を含めると、資金の回収が追いつかなくなります。
獲得の上限は、各回の残存率に一回あたりの粗利を掛けた期待値から計算します。
含める回数を増やすほど、上限は上がります。
同時に、資金の回収は遅くなります。
十二回まで含めれば、回収に一年かかる前提になります。
そのため、含める回数は資金の都合で決めます。
マーケティング部門だけでは決められません。
経理と合意した回数を固定し、期の途中では変えません。
変えると、前後の比較ができなくなります。
数字は説明のための仮の値です。
一回あたりの粗利が二千円で、二回目の残存が六割、三回目が五割、四回目が四割五分、五回目が四割、六回目が三割五分だとします。
含める回数と獲得の上限の関係
| 含める回数 | 期待できる粗利の合計 | 広告に回せる割合 | 上限 |
|---|---|---|---|
| 三回まで | 四千二百円 | 五割 | 二千百円 |
| 四回まで | 五千百円 | 五割 | 二千五百五十円 |
| 六回まで | 六千六百円 | 五割 | 三千三百円 |
| 十二回まで | さらに上がる | 五割 | さらに上がる |
| 回数を切らない | 見通しが立たない | 判断できない | 判断できない |
上限を媒体ごとの目標にしない
出した上限を、そのまま媒体ごとの目標に置くと件数が足りません。
媒体によって取れる件数の上限が違うためです。
実務では、上限を全体の枠として持ちます。
媒体ごとには別の線を置き、合計が枠に収まればよいとします。
この形にすると、上限の低い媒体で件数を稼ぎ、高い媒体で不足を埋められます。
全部を同じ線で評価すると、この組み合わせができません。
獲得の上限は、経理と合意した回数までの期待値から計算します。上限は全体の枠として持ち、媒体ごとには別の線を置いてください。
継続率が一ポイント動くと、上限はどれだけ動くのか
早い回の継続率ほど、上限への影響が大きくなります。
二回目の継続率が動くと、その先のすべての回の残存に効きます。
継続率の変化が上限に与える影響は、回によって違います。
早い回ほど、影響が大きくなります。
二回目の継続率が一割下がると、三回目以降のすべての残存が下がります。
掛け算の構造になっているためです。
一方で、六回目の継続率が一割下がっても、影響はその先だけです。
上限への影響は小さくなります。
この構造から、手を入れる優先順位が決まります。
早い回の継続率を上げるほうが、上限への効果が大きくなります。
数字は説明のための仮の値です。
二回目の残存が六割から五割に下がると、その先の残存もおおむね六分の五になり、期待値は二割近く下がります。
早い回に手を入れる順番
早い回の継続率を上げる手は、入口と同梱物です。
入口の訴求で期待を実物に近づけ、同梱物で使い方を伝えます。
この二つは、獲得の側の作業です。
継続の施策を足すより先に、ここを直します。
直した効果は、群の結果として二か月前後で確定します。
確定してから、次の手を入れます。
早い回の継続率ほど、上限への影響が大きくなります。入口と同梱物から先に手を入れてください。
解約の理由の分布を、獲得の上限にどう反映するのか
価格の理由が増えた月は、上限を下げる前に入口の条件を疑います。
分布を見ずに上限だけを下げると、投下が止まって件数が落ちます。
継続率が下がると、期待値が下がり上限も下がります。
上限が下がれば、取れる件数も減ります。
しかし、下げる前に分布を確認します。
価格の理由が増えているなら、原因は入口の条件です。
入口の条件を戻せば、継続率も戻ります。
上限を下げる必要はありません。
体に合わないという理由が増えているなら、入口の訴求です。
訴求を実物に近づければ、継続率が戻る見込みがあります。
必要がなくなったという理由が増えている場合は、獲得の対象そのものを見直します。
この場合は、上限の議論より対象の議論が先になります。
理由の分布と、上限への反映
| 増えた理由 | 先に疑う場所 | 上限を下げるか |
|---|---|---|
| 価格が負担 | 入口の条件の内訳 | 下げる前に条件を戻す |
| 体に合わない | 入口の訴求の強さ | 下げる前に訴求を直す |
| 余っている | 配送の間隔の案内 | 下げる前に案内を入れる |
| 必要がなくなった | 獲得の対象 | 対象を見直してから判断 |
| その他が増えた | 分類の設計 | 分類を確認してから判断 |
上限を下げる場合の進め方
対策を打っても継続率が戻らない場合、上限を下げます。
下げると、取れる件数も減ります。
減る件数を先に計算し、事業計画への影響を確認します。
確認せずに下げると、期の途中で売上の見込みが崩れます。
下げた上限は、次の群の結果が出るまで維持します。
毎月動かすと、運用が安定しません。
継続率が下がっても、上限を下げる前に理由の分布を確認します。原因が入口にあるなら、条件か訴求を先に戻してください。
長く続く顧客を、どう扱うのか
別の群として分け、上限の計算には含めません。
長期の顧客の粗利を含めると、獲得の上限が実態より高く出ます。
一定回数を超えて続く顧客は、粗利の合計が大きくなります。
この層を含めて平均を取ると、上限が高く出ます。
しかし、この層は獲得の時点では見分けられません。
高く出た上限で投下すると、回収が終わらない顧客が増えます。
そのため、上限の計算には含める回数の範囲だけを使います。
それより先の粗利は、計算の外に置きます。
計算の外に置いた分は、事業の利益として残ります。
上限を上げる根拠には使いません。
長く続く顧客は、別の群として追います。
どういう入口から入った顧客が長く続くかを見ると、入口の設計に戻せます。
長く続く顧客の共通点を探す
長く続く群と、早く止まる群で入口の内訳を比べます。
差があれば、入口の設計に反映できます。
差がない場合は、届いたあとの体験に原因があります。
同梱物や接触の履歴を比べます。
比べるには、入口の条件と接触の履歴が記録されている必要があります。
記録がないと、この比較ができません。
長く続く顧客の粗利は、上限の計算に含めません。別の群として追い、入口の設計に戻す材料として使ってください。
健康食品のLTVと解約の設計は、何から手をつけるのか
初回の月ごとの群で、回数別の残存を並べるところからです。
この分布がないと、上限も打ち手の場所も決まりません。
最初にやるのは、平均の計算ではありません。
初回の月ごとの群で、回数別の残存を並べる作業です。
並べると、解約が集中する回が見えます。
そこが、最初に手を入れる場所になります。
次に、解約の理由の分類を作って記録を始めます。
分類がないと、山の原因が特定できません。
そのあとで、経理と含める回数を合意します。
合意した回数までの期待値が、上限の根拠になります。
最後に、入口の条件ごとに分布を分けます。
条件によって分布の形が違うため、上限も条件ごとに変わります。
健康食品のLTVと解約の設計に着手する順番
| 順番 | やること | 関わる部署 | 期間の目安 |
|---|---|---|---|
| 1 | 初回の月ごとの群で回数別の残存を並べる | 情報システム・マーケ | 三週間 |
| 2 | 解約が集中する回を特定する | マーケティング | 一週間 |
| 3 | 解約の理由の分類を作り記録を始める | 顧客対応・マーケ | 二週間 |
| 4 | 経理と含める回数を合意する | 経理・経営 | 一週間 |
| 5 | 回数までの期待値から上限を計算する | マーケ・経理 | 一週間 |
| 6 | 入口の条件ごとに分布を分ける | マーケティング | 二週間 |
数字は説明のための仮の値です。
初回が千件で、二回目に六百件、三回目に五百件、四回目に二百五十件が残るとします。
三回目から四回目で半減しているため、ここに山があります。
この山を三百五十件に改善できれば、その先の残存も比例して増えます。
一回あたりの粗利が二千円なら、百件分で二十万円の粗利が増えます。
どの回に手を入れるかは、この計算から決まります。
計算をやり直す間隔
分布は一度出して終わりにはできません。
入口の内訳が変われば、分布も変わります。
やり直す間隔は、四半期に一度が目安です。
月次では、群の結果が確定する前に作り直すことになります。
やり直した数字は、前回と並べて残します。
並べておくと、変化の理由を内訳から追えます。
着手点は平均の計算ではなく、初回の月ごとの群での回数別の残存の可視化です。山の位置が、手を入れる場所を決めます。
健康食品の継続と解約の設計で判断に迷う場合は、無料相談で現状を見てもらうところから始められます。
獲得の上限ごと見直す段階ならWeb集客改善サービスもあります。
よくある質問
健康食品のLTVを平均で持ってはいけませんか
解約が特定の回に集中するため、平均は実在しない顧客像になります。早く止まる層と長く続く層が混ざった数字は、獲得の上限の根拠になりません。回数ごとの残存の分布で持ち、期待値は入口の条件ごとに分けて計算してください。
解約が集中する回はどう特定しますか
初回の月ごとに群を作り、その群の回数別の残存を並べてください。月次の解約率では、異なる回数の顧客が混ざって山が見えません。山は複数あることが多く、縛りが切れる回と消費の周期がずれる回が代表です。
解約の理由はどこまで細かく分類しますか
五つ程度に収めてください。価格、体に合わない、余っている、必要がなくなった、その他です。細かくすると窓口での判断に時間がかかり、記録が省略されます。その他が多い場合だけ、中身を確認して分類を足します。
獲得の上限は何回目までで計算しますか
経理と合意した回数までです。含める回数を増やすほど上限は上がりますが、資金の回収が遅くなります。各回の残存率に一回あたりの粗利を掛けた期待値で計算し、合意した回数は期の途中で変えないでください。
継続率が下がったら上限を下げるべきですか
下げる前に、解約の理由の分布を確認してください。価格の理由が増えているなら入口の条件、体に合わないが増えているなら入口の訴求が原因です。対策を打っても戻らない場合に下げ、減る件数の事業計画への影響を先に確認します。
まとめ
- 解約が特定の回に集中するため、平均が実在しない顧客像になるからです。続く層と早く止まる層が混ざった数字は、獲得の上限の根拠になりません
- 初回の月ごとの群で、回数別の残存を並べます。月次の解約率では、複数の群が混ざって山が見えません
- 五つ程度に収めます。細かくすると記録が続かず、分布そのものが取れなくなります
- 経理と合意した回数までです。それより先の粗利を含めると、資金の回収が追いつかなくなります
- 早い回の継続率ほど、上限への影響が大きくなります。二回目の継続率が動くと、その先のすべての回の残存に効きます
- 価格の理由が増えた月は、上限を下げる前に入口の条件を疑います。分布を見ずに上限だけを下げると、投下が止まって件数が落ちます
- 別の群として分け、上限の計算には含めません。長期の顧客の粗利を含めると、獲得の上限が実態より高く出ます
- 初回の月ごとの群で、回数別の残存を並べるところからです。この分布がないと、上限も打ち手の場所も決まりません