介護施設の商談化率を上げる|引き渡しの設計を変える

見学のあと、ご家族の中で話し合いが行われる区間です。
この区間は施設からは見えず、判断の材料が足りているかで長さが変わります。
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目次
目次
- 介護施設で、問い合わせから入居までが落ちるのはどこか
- 落ちている区間をどう測るか
- 見学の場で、何を渡せば話し合いが進むのか
- 制度に関わる説明は資料に入れない
- 判断に関わる方が見学に来ていない場合、どうするのか
- 見学に来られない場合の対応
- 見学の日程は、入居までの期間にどれくらい効くのか
- 見学の枠を増やす前に確認すること
- 申し込みに至らなかった見学から、何を学ぶのか
- 理由を聞ける場面は限られる
- 見学の実施率と申し込みの率のどちらを先に上げるのか
- 資料の整備を先に始める
- 介護施設の歩留まりを、外部と一緒に進められる範囲はどこまでか
- 外部に共有する数字の範囲
- 介護施設の歩留まりの改善は、どの順番で手をつけるのか
- よくある質問
- まとめ
見学のあと、ご家族の中で話し合いが行われる区間です。
この区間は施設からは見えず、判断の材料が足りているかで長さが変わります。
介護施設で、問い合わせから入居までが落ちるのはどこか
見学のあと、ご家族の中で話し合いが行われる区間です。
この区間は施設からは見えず、判断の材料が足りているかで長さが変わります。
介護施設の入居は、本人だけで決まるものではありません。
ご家族の中で話し合いが行われます。
この話し合いは、施設の外で行われます。
そのため、施設からは進み方が見えません。
見えない区間で判断が止まると、連絡が途絶えます。
途絶えた理由も、記録には残りません。
止まる理由の多くは、判断の材料が足りていないことです。
費用の見通し、受けられる内容、他の選択肢との違いが揃っていないと、話し合いが進みません。
もう1つの理由が、話し合いに参加していない方がいることです。
見学に来た方と、判断に関わる方が違うことがあります。
つまりこの区間を短くするには、見学の場で渡す情報を変えることになります。
渡す情報が、話し合いの材料になります。
落ちている区間をどう測るか
この区間を測るには、見学の日と申し込みの日の記録が要ります。
記録がなければ、長さが分かりません。
あわせて、申し込みに至らなかった見学の件数も残します。
残していないと、率が出せません。
至らなかった理由も、区分で残してください。
区分があれば、材料が足りなかったのかどうかが分かります。
落ちるのは見学のあとのご家族の話し合いの区間です。見学の日と申し込みの日を記録し、至らなかった理由も区分で残してください。
見学の場で、何を渡せば話し合いが進むのか
費用の見通し、受けられる内容、入居までの手順の3つを紙で渡します。
口頭で伝えた内容は、話し合いの場には持ち帰られません。
見学の場で伝えた内容は、その場にいた方の記憶にしか残りません。
話し合いには、参加していない方も加わります。
そのため、口頭で伝えた内容は正確には共有されません。
共有されない内容は、判断の材料になりません。
これを避けるには、紙で渡す形にします。
持ち帰れる形であれば、話し合いの場で参照できます。
渡す内容は3つです。
費用の見通し、受けられる内容、入居までの手順です。
費用の見通しは、月にいくらかかるかを示します。
条件によって変わる部分があれば、その条件も書きます。
受けられる内容は、何ができて何ができないかを示します。
できないことを書いておくと、後の食い違いが減ります。
見学の場で渡す3つの資料
| 渡す資料 | 答えている問い | 渡さない場合 | 作り方の注意 |
|---|---|---|---|
| 費用の見通し | 月にいくらか | 金額が正確に伝わらない | 条件も併記する |
| 受けられる内容 | 何ができるか | できないことが後から分かる | できないことも書く |
| 入居までの手順 | 次に何をするか | 次の動きが決まらない | 日数の目安を入れる |
| 空きの状況 | いつ入れるか | 判断の期限が分からない | 見学の日の状況を書く |
数字は説明のための仮の値です。
制度に関わる説明は資料に入れない
介護に関わる制度の内容は、地域によって運用が異なります。
そのため、施設の資料として制度の説明を入れることは避けてください。
制度に関わる部分は、自治体の窓口で確認してくださいという案内に統一します。
この形にしておくと、運用が変わったときの更新も不要になります。
資料の内容は、施設として答えられる範囲に限ります。
範囲を超えた説明は、後の食い違いにつながります。
見学の場では費用の見通し、受けられる内容、入居までの手順を紙で渡します。制度に関わる部分は自治体の窓口に案内してください。
判断に関わる方が見学に来ていない場合、どうするのか
来られなかった方に向けた資料を、同じ内容で渡します。
見学の様子を伝える資料があると、話し合いが進みます。
見学には、ご家族の一部の方だけが来られることがあります。
遠方に住んでいる方や、都合が合わない方がいるためです。
この場合、見学に来ていない方は施設を見ていません。
見ていない方が話し合いに加わると、判断が進みにくくなります。
そのため、来られなかった方に向けた資料を用意します。
内容は、見学で渡した資料と同じで構いません。
加えて、施設の様子が分かる情報を添えます。
写真や、居室の配置が分かる資料が該当します。
この資料があると、見ていない方も判断に参加できます。
参加できない状態では、話し合いが止まります。
渡す形は、紙でも別の手段でも構いません。
遠方の方に届く形を選んでください。
見学に来られない場合の対応
そもそも見学に来られない場合もあります。
遠方であったり、都合が合わなかったりする場合です。
この場合に何ができるかを、先に決めておいてください。
決めていないと、対応が担当ごとに変わります。
対応の選択肢としては、資料を先に送る形や、施設の様子を別の手段で見てもらう形があります。
どこまで行うかは、体制で決まります。
見学に来られなかった方にも、同じ内容の資料を渡します。施設の様子が分かる情報を添えると、話し合いに参加できます。
見学の日程は、入居までの期間にどれくらい効くのか
問い合わせから見学までが長いと、その間に他の施設の見学が進みます。
日程の調整の速さが、この区間の長さを決めます。
問い合わせを受けてから、見学の日までに時間が空きます。
この区間で、他の施設の見学が先に進むことがあります。
介護施設の検討では、複数の施設を見学することが一般的です。
先に見学した施設が、比較の基準になります。
順番が後になるほど、条件の説明は比較として聞かれます。
そのため、日程を早く決められるかが分かれ目になります。
日程を早く決めるには、見学の枠が空いている必要があります。
枠は、相談の担当の時間で決まります。
枠が埋まっている場合、日程は先になります。
このとき、断るのではなく別の日時を提示してください。
提示がないと、その場で他の施設に移ります。
提示があれば、検討の対象として残ります。
見学の日程の取り方と影響
| 運用の形 | 見学までの日数 | 落ちやすい場面 | 対応の方向 |
|---|---|---|---|
| 問い合わせ時に日時を確定 | 短い | 枠が埋まっている | 別の日時を提示する |
| 当日中に候補を連絡 | やや短い | 連絡が取れない | 連絡手段を複数用意する |
| 翌営業日以降に連絡 | 長い | 他の施設が先に入る | 受付の運用を変える |
| 折り返しを待つ運用 | 最も長い | 問い合わせの記憶が薄れる | 運用を変える |
数字は説明のための仮の値です。
見学の枠を増やす前に確認すること
見学の枠を増やす判断は、相談の担当の時間とつながっています。
入居が増えれば、入居後の対応にも時間が要ります。
そのため、見学の枠だけを増やすと、他の業務が圧迫されます。
圧迫された結果として、入居後の対応の質が下がります。
枠を増やす場合は、入居後の対応にかかる時間も合わせて見積もってください。
見積もっていないと、見学の改善が別の問題に変わります。
問い合わせから見学までの日数が長いと、他の施設の見学が先に進みます。枠が埋まっている場合は、断らず別の日時を提示してください。
申し込みに至らなかった見学から、何を学ぶのか
理由を4つ程度の区分で残すと、配信と資料のどちらの問題かが分かります。
理由を残していないと、改善の対象が特定できません。
申し込みに至らなかった見学は、記録に残りにくくなります。
対応が終わった時点で、記録の必要性が薄れるためです。
ただしこの記録がないと、改善の対象が分かりません。
配信の範囲の問題なのか、資料の問題なのかが切り分けられません。
残すのは、至らなかった理由の区分です。
区分は4つ程度で足ります。
費用が合わなかった、受けられる内容が合わなかった、時期が合わなかった、他の施設に決まったの4つです。
この区分があれば、対策の方向が決まります。
費用が合わなかったが多いなら、開示の段階で費用の目安を示します。
内容が合わなかったが多いなら、配信の範囲か開示の内容の問題です。
時期が合わなかったが多いなら、空き情報の更新の問題です。
他の施設に決まったが多いなら、資料か日程の速さの問題です。
申し込みに至らなかった理由と対策
| 理由の区分 | 主な原因 | 対策の方向 | 確認する数字 |
|---|---|---|---|
| 費用が合わなかった | 開示の不足 | 費用の目安を先に示す | 経路別の費用の不一致 |
| 受けられる内容が合わなかった | 配信の範囲か開示 | 範囲を絞るか開示を足す | 条件適合率 |
| 時期が合わなかった | 空き情報の更新 | 更新の頻度を上げる | 空き情報の更新日 |
| 他の施設に決まった | 資料か日程の速さ | 資料の追加と日程の短縮 | 見学までの日数 |
数字は説明のための仮の値です。
理由を聞ける場面は限られる
至らなかった理由を、すべての見学で聞けるわけではありません。
連絡が途絶える形になることもあります。
そのため、区分は相談の担当の判断で付ける形にします。
聞けた場合だけ正確に、聞けない場合は推定で構いません。
推定であることが分かるように、区分に印を付けてください。
印があれば、集計のときに扱いを分けられます。
申し込みに至らなかった理由を4つの区分で残します。聞けない場合は推定で構いませんが、推定と分かる形にしてください。
見学の実施率と申し込みの率のどちらを先に上げるのか
見学の実施率が先で、これは日程の運用で短期に動きます。
申し込みの率は資料の整備に時間がかかるため、並行して準備を進めます。
歩留まりの改善は、上流から順に手をつけるほうが効率的です。
見学に至っていない状態で資料を整えても、渡す相手がいません。
見学の実施率は、日程の調整と連絡の速さで動きます。
どちらも運用の変更で、数週間で結果が出ます。
申し込みの率は、見学で渡す資料で動きます。
資料の作成には、現場との合意が要ります。
そのため、効果が出るまでに数か月かかります。
つまり着手は実施率から、並行して資料の整備を進める形になります。
同時に両方を変えると、改善の要因が切り分けられません。
実施率が一定の水準で頭打ちになったら、申し込みの率に移ります。
どこで頭打ちになるかは、見学の枠の数で決まります。
枠が埋まっている状態で実施率だけを上げることはできません。
資料の整備を先に始める
資料の整備は時間がかかるため、実施率の改善と同時に始めてください。
順番に進めると、全体の期間が倍になります。
資料の作成で時間がかかるのは、費用の見通しの部分です。
条件によって変わる部分を、どこまで書くかの判断が要ります。
この判断は、現場と経営の両方が関わります。
早めに場を設けてください。
見学の実施率を先に上げ、頭打ちになってから申し込みの率に移ります。資料の整備は時間がかかるため、並行して始めてください。
介護施設の歩留まりを、外部と一緒に進められる範囲はどこまでか
問い合わせから見学までの区間までです。
見学の中身とご家族の話し合いは社内の領域なので、数字だけを共有します。
歩留まりの改善は、区間によって担い手が変わります。
問い合わせの前は広告の領域で、外部に任せられます。
問い合わせから見学までの区間は、連絡の仕組みと日程の設計です。
ここは外部と一緒に進められます。
見学の中身は、社内の領域です。
外部が入ると、運用の変更が現場に届きません。
ご家族の話し合いの区間は、施設からも見えません。
外部が手を打てる領域ではありません。
そのため、外部には見学の実施率までを成果の範囲として渡します。
申し込みの率は共有する数字であって、成果の対象にはしません。
この線引きは、契約の前に決めてください。
運用が始まってから変えると、評価の基準が途中で入れ替わります。
外部に共有する数字の範囲
外部に渡すのは、問い合わせ件数、条件適合率、見学の実施率、申し込みの率の4つです。
このうち成果として評価するのは、最初の3つです。
申し込みの率は、配信の判断材料として渡します。
率が高い経路に配分を寄せる判断が、外部側でできるようになります。
至らなかった理由の区分も、四半期で共有してください。
費用や内容が合わなかったが多い場合は、開示や配信の範囲で対応できます。
外部に任せられるのは見学までの区間です。申し込みの率と至らなかった理由は、配分の判断材料として四半期で共有してください。
介護施設の歩留まりの改善は、どの順番で手をつけるのか
問い合わせから見学までの日数を測るところからです。
日数が分からないうちは、日程の設計を変えても効果が測れません。
改善の着手は、測定からです。
問い合わせの日と、見学の実施日が記録に残っているかを確認します。
残っていない場合は、まずこの2つを記録する運用を作ります。
記録が始まれば、翌月には日数の分布が出ます。
次に、日数の分布を見て、落ちている区間を特定します。
問い合わせから連絡までが長いのか、連絡から見学までが長いのかで打ち手が変わります。
連絡までが長い場合は、受付の運用を変えます。
連絡から見学までが長い場合は、枠の数と時間帯を見直します。
ここまでが済んだら、見学で渡す資料の整備に移ります。
費用の見通し、受けられる内容、入居までの手順の3つです。
最後に、申し込みに至らなかった理由の区分を記録に加えます。
区分がたまれば、配信と資料のどちらの問題かが分かります。
介護施設の歩留まり改善の着手順
| 順番 | やること | 関わる人 | 期間の目安 |
|---|---|---|---|
| 1 | 問い合わせと見学の日付を記録する運用を作る | マーケ・相談 | 2週間 |
| 2 | 日数の分布を出し、落ちている区間を特定する | マーケティング | 2週間 |
| 3 | 受付の連絡の運用を変える | 相談 | 2週間 |
| 4 | 見学の枠の数と時間帯を見直す | 現場・相談 | 4週間 |
| 5 | 見学で渡す3つの資料を作る | 経営・現場 | 6週間 |
| 6 | 申し込みに至らなかった理由の区分を記録に加える | 相談 | 2週間 |
数字は説明のための仮の値です。
この6工程のうち、最初の3つは2か月以内に結果が出ます。
後半の3つは、効果が数字に出るまでに四半期を要します。
そのため、報告の設計も分けてください。
前半は月次で、後半は四半期で振り返る形にします。
着手点は問い合わせから見学までの日数の測定です。資料の整備は時間がかかるため、前半の運用変更と並行して進めてください。
介護施設の見学から入居までの改善で判断に迷う場合は、無料相談で現状を見てもらうところから始められます。
引き渡しの設計ごと見直す段階ならWeb集客改善サービスもあります。
よくある質問
介護施設で入居までの歩留まりはどこで落ちますか
見学のあと、ご家族の中で話し合いが行われる区間です。この区間は施設からは見えず、判断の材料が足りていないと止まります。見学の日と申し込みの日を記録し、至らなかった理由も区分で残してください。
見学の場で何を渡せばいいですか
費用の見通し、受けられる内容、入居までの手順の3つを紙で渡します。口頭で伝えた内容は、話し合いに参加していない方には正確に共有されません。制度に関わる部分は、自治体の窓口で確認する案内に統一します。
判断に関わる方が見学に来ていない場合はどうしますか
来られなかった方に向けて、同じ内容の資料を渡してください。あわせて、施設の様子が分かる写真や居室の配置の資料を添えると、見ていない方も話し合いに参加できます。届く形は遠方の方に合わせて選びます。
見学の日程は早いほどよいですか
早いほど実施率は高くなります。複数の施設を見学するため、先に見学した施設が比較の基準になるからです。枠が埋まっている場合は断らず、別の日時を提示してください。提示がないとその場で他の施設に移ります。
申し込みの率の改善を外部に任せてよいですか
成果の対象にはしないでください。見学の中身とご家族の話し合いは、外部が手を打てる領域ではありません。外部には見学の実施率までを成果の範囲とし、申し込みの率は四半期で共有する形が実務的です。
まとめ
- 見学のあと、ご家族の中で話し合いが行われる区間です。この区間は施設からは見えず、判断の材料が足りているかで長さが変わります
- 費用の見通し、受けられる内容、入居までの手順の3つを紙で渡します。口頭で伝えた内容は、話し合いの場には持ち帰られません
- 来られなかった方に向けた資料を、同じ内容で渡します。見学の様子を伝える資料があると、話し合いが進みます
- 問い合わせから見学までが長いと、その間に他の施設の見学が進みます。日程の調整の速さが、この区間の長さを決めます
- 理由を4つ程度の区分で残すと、配信と資料のどちらの問題かが分かります。理由を残していないと、改善の対象が特定できません
- 見学の実施率が先で、これは日程の運用で短期に動きます。申し込みの率は資料の整備に時間がかかるため、並行して準備を進めます
- 問い合わせから見学までの区間までです。見学の中身とご家族の話し合いは社内の領域なので、数字だけを共有します
- 問い合わせから見学までの日数を測るところからです。日数が分からないうちは、日程の設計を変えても効果が測れません