
校舎の席と時間帯が余っているときか、学年の上限で顧客が抜けるときです。
売上を増やしたいという理由だけで始めると、既存の運営を圧迫します。
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目次
目次
- 学習塾が新しい商材を考えるのは、どういう局面か
- 席と時間帯が余っている
- 既存の資産で、どこまで説明できるか
- 三つの資産を確かめる
- 空いている時間帯から商材を考える
- 日中に通える対象
- 既存の家庭に売るか、新規に売るか
- 既存に売る商材の利点
- 同じ看板で出すか、分けるか
- 名前が資産になる場合
- 立ち上げ期の費用を、どこまで出すか
- 枠を分けて期間を区切る
- 撤退の基準を先に決める
- 二つの基準を置く
- 学習塾の新商材は、どこから検討を始めるか
- 立ち上げ後に見る数字
- よくある質問
- まとめ
校舎の席と時間帯が余っているときか、学年の上限で顧客が抜けるときです。
売上を増やしたいという理由だけで始めると、既存の運営を圧迫します。
学習塾が新しい商材を考えるのは、どういう局面か
校舎の席と時間帯が余っているときか、学年の上限で顧客が抜けるときです。
売上を増やしたいという理由だけで始めると、既存の運営を圧迫します。
学習塾の新規事業の話は、二つの局面で出てきます。
一つは供給に余力があるとき、もう一つは顧客が構造的に抜けるときです。
席と時間帯が余っている
教室は夕方以降に埋まり、日中は空いています。
土日や長期休暇にも余力があります。
この余力を使う商材を考えるのが、一つ目の局面です。
学年の上限で顧客が抜ける
中学までの塾なら、高校受験を終えた時点で全員が離れます。
この抜けを埋める商材を考えるのが、二つ目の局面です。
学習塾が新しい商材を必要とする局面
| 局面 | 何が起きているか | 考える方向 |
|---|---|---|
| 日中の教室が空いている | 席と設備に余力がある | 日中に通える対象を探す |
| 土日に余力がある | 時間帯の余裕 | 短期の集中講座 |
| 学年の上限で顧客が抜ける | 卒業で在籍が減る | 上位の課程を持つ |
| 商圏が飽和している | 新規の獲得単価が上がる | 既存家庭への追加 |
| 講師の稼働に余裕がある | 人の余力 | 指導以外の提供 |
| 競合が増えた | 比較で不利になる | 独自の商材で差をつける |
余力がない状態で始めない
募集期に手が回っていない状態で新商材を始めると、既存の運営が落ちます。新規の立ち上げに使える人の時間があるかを先に確かめます。
既存の資産で、どこまで説明できるか
教室と講師と在籍家庭の三つが使えるかで決まります。
どれも使えない商材は、別事業として立ち上げることになります。
新商材の成否は、既存の資産をどれだけ使えるかで決まります。
使える資産が多いほど、立ち上げの負担が小さくなります。
三つの資産を確かめる
教室という場所、指導できる人、既に関係のある家庭。
この三つのうち、いくつ使えるかを確かめます。
学習塾の既存の資産と新商材の相性
| 商材の方向 | 教室 | 講師 | 在籍家庭 |
|---|---|---|---|
| 高校生向けの課程 | 使える | 一部使える | 使える |
| 低学年向けの講座 | 使える | 使える | 使える |
| 学習以外の習い事 | 使える | 使えない | 使える |
| オンラインの指導 | 使わない | 使える | 使える |
| 保護者向けの講座 | 使える | 一部使える | 使える |
| 別の商圏での開校 | 使えない | 使えない | 使えない |
在籍家庭が使えるかが分かれ目
既に通っている家庭に案内できる商材は、獲得の費用がかかりません。
新規の家庭にしか売れない商材は、集客をゼロから作ることになります。
講師が対応できるかを早く確かめる
指導の内容が既存と離れると、講師の確保が制約になります。募集期に講師を採る余力はないので、既存の講師で回せるかを先に見ます。
空いている時間帯から商材を考える
日中と土日の余力が、そのまま商材の条件になります。
この時間に通える対象は限られるので、絞り込みが先に決まります。
学習塾の教室が空いているのは、平日の日中と、土日の一部です。
この時間に通えるのは誰かを考えると、対象が絞られます。
日中に通える対象
未就学児とその保護者、在宅で働く大人、高齢者。
学齢期の子どもは学校にいるので、この時間には来られません。
学習塾で空いている時間帯と使える商材
| 時間帯 | 通える対象 | 商材の方向 |
|---|---|---|
| 平日の日中 | 未就学児と保護者 | 就学前の準備の講座 |
| 平日の日中 | 在宅で働く大人 | 大人向けの学び直し |
| 平日の夕方の早い時間 | 小学校低学年 | 低学年向けの講座 |
| 土曜の午前 | 全学年 | 定期試験や受験の対策 |
| 日曜 | 全学年と保護者 | 模試と説明会 |
| 長期休暇の日中 | 全学年 | 短期の集中講座 |
時間帯が空いていても人が空いていない
教室が空いていても、教室長と講師が別の業務をしている場合があります。
場所の余力と人の余力は別に確かめます。
日中の商材は収入の性質が違う
日中に提供する商材は、単価も継続の仕方も夕方の授業とは違います。月謝の継続収入になるものと、単発の収入になるものを分けて見立てます。
既存の家庭に売るか、新規に売るか
既存に売る商材から始めます。
新規に売る商材は、集客の費用と時間が別に要ります。
新商材の対象を、既存の在籍家庭にするか、新しい家庭にするかで、立ち上げの難易度が変わります。
既存に売る商材の利点
案内の経路が既にあります。
面談や日々の連絡の中で伝えられます。
獲得の費用がかからないので、少ない人数でも採算が立ちます。
学習塾の新商材で既存家庭向けと新規向けの違い
| 項目 | 既存家庭に売る | 新規に売る |
|---|---|---|
| 案内の経路 | 面談と日常の連絡 | 広告と地域の接点 |
| 獲得の費用 | ほぼかからない | 新たに必要 |
| 立ち上げの速さ | 速い | 時間がかかる |
| 必要な人数 | 少なくても成立 | 一定数が要る |
| 失敗したときの影響 | 既存の関係に影響する | 事業として切り離せる |
| 検証のしやすさ | 反応をすぐ聞ける | 時間がかかる |
既存に売るときの注意
在籍家庭への案内が多すぎると、費用を増やそうとしていると受け取られます。
既存の月謝に上乗せする形の商材は、慎重に扱います。
新規に売る商材は別の集客が要る
新しい対象に売る商材は、既存の広告では届きません。検索される語も、届けたい相手も違います。集客の設計を別に作る前提で判断します。
同じ看板で出すか、分けるか
対象が既存と重なるなら同じ看板、離れるなら分けます。
学習塾の名前が、対象によっては通いにくさになることがあります。
新商材をどの名前で出すかは、対象が誰かで決まります。
既存の名前が資産になる場合と、制約になる場合があります。
名前が資産になる場合
受験対策で知られている塾が、低学年向けの講座を出す場合。
既存の評判がそのまま働きます。
学習塾の新商材を同じ看板で出すか分けるかの判断を、項目ごとに見ていきます。
低学年向けの講座については、対象は既存と同じ層の下の学年、看板の扱いは同じ看板。
高校生向けの課程については、対象は既存の卒業生、看板の扱いは同じ看板。
大人向けの学び直しについては、対象はまったく別の層、看板の扱いは分ける。
保護者向けの講座については、対象は既存の保護者、看板の扱いは同じ看板。
学習以外の習い事については、対象は別の目的、看板の扱いは分けることが多い。
オンラインの全国向けについては、対象は商圏外、看板の扱いは分ける。
名前が制約になる場合
受験対策の塾という印象が強いと、大人向けの商材では通いにくさになります。
対象が離れる場合は、別の名前で出すほうが届きます。
分けると運営の負担が増える
名前を分けると、集客も受け皿も別に作ることになります。分ける判断は、対象がはっきり離れている場合に限ります。
立ち上げ期の費用を、どこまで出すか
既存の事業から切り離した枠で持ちます。
既存の予算の中で始めると、募集期に必ず削られます。
新商材の費用を既存の広告予算の中に入れると、成果の見えない支出として扱われます。
募集期に既存の数字が足りなければ、そこから削られます。
枠を分けて期間を区切る
新商材の費用は別枠にし、いつまでにどこまで確かめるかを決めます。
期間を区切らないと、判断のないまま続きます。
学習塾の新商材の立ち上げ期に置く費用の考え方を、項目ごとに見ていきます。
検証のための集客費については、考え方は少額で反応を見る、期間の区切りは3か月。
教材と設備については、考え方は既存で代用できるか確かめる、期間の区切りは着手前。
講師の時間については、考え方は既存の稼働の中で賄えるか、期間の区切りは着手前。
案内と資料の制作については、考え方は既存の素材を流用する、期間の区切りは1か月。
場所の費用については、考え方は空いている時間を使う、期間の区切りは追加費用なし。
運営の人の時間については、考え方は誰がどれだけ使うかを決める、期間の区切りは通年で見直す。
数字で確認してみる
数字は説明のための仮の値です。
日中の教室を使う講座で、1回あたりの受講料が3,000円、月4回で12,000円とします。
講師の時給が2,500円で1回2時間なら、1回あたりの人件費は5,000円です。
受講者が4人集まれば、1回の収入12,000円に対して人件費5,000円となり、場所の追加費用がない前提では成立します。
既存の運営を圧迫しないこと
新商材の準備で教室長の時間を使いすぎると、既存の入塾が落ちます。誰が何時間使うかを先に決めます。
撤退の基準を先に決める
期間と最低限の人数を、始める前に決めます。
決めていないと、続ける理由をその都度探すことになります。
新商材は、続けるか止めるかの判断が曖昧になりがちです。
撤退の基準を先に決めておくと、判断が個人の感覚に依存しません。
二つの基準を置く
期間と、その期間内に達すべき最低限の人数。
この二つがそろえば、判断できます。
学習塾の新商材で撤退を判断する基準を、項目ごとに見ていきます。
受講者の最低人数については、決め方は採算が合う人数、判断の時期は3か月後。
継続率については、決め方は次の期に残る割合、判断の時期は1期終了時。
既存への影響については、決め方は既存の入塾数の変化、判断の時期は毎月。
運営の人の時間については、決め方は想定を超えていないか、判断の時期は毎月。
講師の確保については、決め方は続けられる体制か、判断の時期は1期終了時。
案内への反応については、決め方は既存家庭の関心、判断の時期は1か月後。
既存への影響を必ず見る
新商材に人の時間を取られて、既存の入塾が落ちることがあります。
新商材の数字だけを見ていると、この影響に気づきません。
止める判断は関係に配慮して行う
既存の在籍家庭が受講している商材を止める場合、案内の仕方に配慮が要ります。次の受け皿を用意してから伝えます。
学習塾の新商材は、どこから検討を始めるか
空いている時間帯と、使える講師の時間を数えることからです。
やりたいことから始めると、余力のない計画になります。
検討の出発点は、余力の確認です。
余力がないまま始めた商材は、既存の運営を削ります。
学習塾の新商材の立ち上げを進める順番を、項目ごとに見ていきます。
1については、やることは校舎ごとに空いている時間帯と席数を数える、期間の目安は2週間。
2については、やることは講師と教室長の使える時間を確かめる、期間の目安は2週間。
3については、やることは既存家庭に売れる商材の案を絞る、期間の目安は3週間。
4については、やることは少額の検証で反応を確かめる、期間の目安は3か月。
5については、やることは撤退の基準と期間を決めて本格的に始める、期間の目安は2週間。
6については、やることは既存の数字への影響を毎月確かめる、期間の目安は通年。
立ち上げ後に見る数字
新商材の数字と、既存への影響の数字を並べて見ます。
片方だけを見ると判断を誤ります。
学習塾の新商材の立ち上げ後に見る数字を、項目ごとに見ていきます。
受講者数については、見る頻度は毎月、読み取ることは採算に届いているか。
既存家庭からの申込の割合については、見る頻度は毎月、読み取ることは新規の集客が要るか。
継続率については、見る頻度は期ごと、読み取ることは商材として成立しているか。
既存の入塾数の推移については、見る頻度は毎月、読み取ることは既存への影響。
運営に使った人の時間については、見る頻度は毎月、読み取ることは想定を超えていないか。
1人あたりの収入については、見る頻度は四半期、読み取ることは採算の見直し。
新規の集客が必要になったら別の判断
既存家庭だけで採算が合わない場合、新規の集客が必要になります。
この段階で、集客の費用と時間を追加で出すかどうかを判断します。
商材の説明に制約がある領域を確かめる
学習の成果や資格に関する説明には、表現の制約があります。
新しい領域に出る場合、その領域の制約を先に確かめます。
掲載時点の最新の公式ガイドラインで確認してください。
学習塾で新しい商材を出すかどうか判断がつかない場合は、無料相談で現状の余力を見てもらうところから始められます。集客の設計ごと見直す段階ならWeb集客改善サービスもあります。
よくある質問
学習塾の新商材は何から考えればよいですか
空いている時間帯と席数、講師と教室長の使える時間を数えることからです。やりたいことから始めると、余力のない計画になり既存の運営を圧迫します。
既存の家庭に売る商材と新規向けのどちらが先ですか
既存に売る商材からです。案内の経路が既にあり獲得の費用がかからないため、少ない人数でも採算が立ちます。新規向けは集客の設計を別に作る必要があります。
新商材は同じ塾の名前で出してよいですか
対象が既存と重なるなら同じ看板、離れるなら分けてください。受験対策の塾という印象が強い場合、大人向けの商材では名前が通いにくさになることがあります。
新商材の費用はどこから出しますか
既存の広告予算とは別の枠で持ってください。同じ枠に入れると、募集期に既存の数字が足りないときに必ず削られます。期間も先に区切ります。
撤退の基準はどう決めますか
期間と、その期間内に達すべき最低限の受講者数の二つです。加えて、既存の入塾数への影響を毎月確かめてください。新商材の数字だけを見ていると影響に気づきません。
まとめ
- 校舎の席と時間帯が余っているときか、学年の上限で顧客が抜けるときです。売上を増やしたいという理由だけで始めると、既存の運営を圧迫します
- 教室と講師と在籍家庭の三つが使えるかで決まります。どれも使えない商材は、別事業として立ち上げることになります
- 日中と土日の余力が、そのまま商材の条件になります。この時間に通える対象は限られるので、絞り込みが先に決まります
- 既存に売る商材から始めます。新規に売る商材は、集客の費用と時間が別に要ります
- 対象が既存と重なるなら同じ看板、離れるなら分けます。学習塾の名前が、対象によっては通いにくさになることがあります
- 既存の事業から切り離した枠で持ちます。既存の予算の中で始めると、募集期に必ず削られます
- 期間と最低限の人数を、始める前に決めます。決めていないと、続ける理由をその都度探すことになります
- 空いている時間帯と、使える講師の時間を数えることからです。やりたいことから始めると、余力のない計画になります