
求人開拓が先です。
求職者を先に集めても、紹介できる求人がなければ登録者は他社へ流れ、集客費だけが消えます。
決定が出る求人を数十社押さえてから、その求人に合う求職者を集めるほうが、成功報酬型の資金繰りに合います。
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目次
目次
- 人材紹介の集客は、求職者集めと求人開拓のどちらから手をつけるべきか
- 先に押さえるべき求人の条件
- 求職者は、どんな言葉で検索して人材紹介にたどり着くのか
- 特化型と総合型で入口の作り方が変わる
- 成功報酬型の資金繰りで、広告費はどこまで出せるのか
- 見るべき数字の順番
- コンサルタント一人の担当数に上限があるのに、集客を増やす意味はあるのか
- 集客を増やす前に見る指標
- 求人企業の開拓は、どの方法が現実的か
- Webが効くのは接触の後
- 人材紹介の広告には、どんな表示の制限があるのか
- 審査で止まりやすい表現
- 求職者が登録前に不安に思うことは何か
- 連絡への不安
- 人材紹介で、やってしまいがちな間違った施策は何か
- 登録数を目標に置く
- よくある質問
- まとめ
求人開拓が先です。
求職者を先に集めても、紹介できる求人がなければ登録者は他社へ流れ、集客費だけが消えます。
決定が出る求人を数十社押さえてから、その求人に合う求職者を集めるほうが、成功報酬型の資金繰りに合います。
人材紹介の集客は、求職者集めと求人開拓のどちらから手をつけるべきか
求人開拓が先です。
求職者を先に集めても、紹介できる求人がなければ登録者は他社へ流れ、集客費だけが消えます。
決定が出る求人を数十社押さえてから、その求人に合う求職者を集めるほうが、成功報酬型の資金繰りに合います。
人材紹介は、成功報酬型です。
求職者が入社を決めて初めて売上が立ちます。
登録者が何百人いても、紹介できる求人がなければ一円にもなりません。
ここが、他の集客の話と決定的に違う点です。
多くの立ち上げ期の事業者が、求職者集客の広告から始めて失敗します。
登録は集まります。
しかし面談で紹介できる求人が三件しかなければ、求職者はその日のうちに大手にも登録します。
そして大手から先に決まります。
広告費だけが残ります。
先に押さえるべき求人の条件
求人開拓と言っても、求人票を預かるだけでは意味がありません。
決定が出る求人かどうかを見極める必要があります。
決定が出やすい求人の見分け方
| 確認する点 | 決定が出やすい | 決定が出にくい |
|---|---|---|
| 採用の理由 | 欠員補充で期限がある | いい人がいれば |
| 選考の期間 | 一次から内定まで二週間程度 | 一次の日程調整に二週間 |
| 決裁の相手 | 現場責任者が同席する | 人事の窓口経由のみ |
| これまでの実績 | 直近一年で採用がある | 三年間決まっていない |
| 条件の幅 | 年収レンジに幅がある | 一点固定で例外なし |
この表の右側にあたる求人を十社抱えても、売上は立ちません。
左側を三社抱えるほうが早いです。
求職者集客を始める合図
紹介できる求人が、職種と年収帯で十分に散っている状態になったら、求職者集客に予算を移します。目安としては、一人の求職者に対して五件から八件の求人を出せる状態です。それ未満で求職者を集めると、面談の満足度が下がり、紹介実績も口コミも育ちません。
求職者は、どんな言葉で検索して人材紹介にたどり着くのか
転職エージェントではなく、職種名や業界名に転職求人を足した言葉で検索されます。
求職者は会社を探しているのであって、エージェントを探しているわけではありません。
その職種の求人ページを持っているかどうかが、入口の数を決めます。
求職者が検索窓に打つ言葉を、そのまま並べてみます。
経理 転職施工管理 求人 大阪未経験 SE 転職保育士 求人 正社員。
ここに転職エージェント おすすめは、ほとんど出てきません。
比較記事を読むのは、すでに転職活動が進んだ一部の層だけです。
つまり、自社を紹介するページをいくら磨いても、入口は増えません。
増えるのは、職種別、業界別、地域別の求人ページと、その職種の転職事情を書いたページです。
特化型と総合型で入口の作り方が変わる
特化型なら、その職種の言葉を深く掘ります。
施工管理 転職だけでなく、施工管理 未経験施工管理 年収 上げる一級施工管理技士 転職まで拾います。
数は少なくても、登録の質が上がります。
総合型は、職種の幅で勝負することになります。
ただし一職種あたりの深さで特化型に勝てません。
地域を絞る、年齢層を絞るなど、別の軸で深さを作る必要があります。
求人票をそのまま並べただけのページは読まれない
求人検索サイトと同じ形で求人票を並べても、検索では勝てません。大手の求人サイトが同じことを、桁違いの件数でやっているためです。勝てるのは、求人票に載っていない情報を足したページです。その会社の残業の実態、選考で何を見られるか、前任者がなぜ辞めたか。守秘義務の範囲で書ける範囲は、思ったより広いはずです。
成功報酬型の資金繰りで、広告費はどこまで出せるのか
決定が出てから入金までの期間を先に把握し、その期間を回せる範囲でしか広告費は出せません。
登録単価ではなく、決定一件あたりにいくらかかったかで判断します。
登録単価が安くても決定に至らない流入は、資金繰りを悪化させるだけです。
人材紹介の広告費の判断を難しくしているのは、売上が立つまでの距離です。
登録から面談、応募、選考、内定、入社、そして請求。
ここまで三か月から半年かかります。
返金規定がある場合は、さらに数か月は確定しません。
だから、登録単価を見て予算を決めると、ほぼ確実に足が出ます。
見るべき数字の順番
説明のための仮の値を使って、判断の順番を示します。
実際の数字は、自社の実績で置き換えてください。
決定一件あたりの費用を逆算する
| 段階 | 仮の値 | 前の段階からの割合 |
|---|---|---|
| 広告費 | 60万円 | — |
| 登録 | 200人 | 登録単価3,000円 |
| 面談実施 | 80人 | 40% |
| 応募 | 40人 | 50% |
| 内定 | 8人 | 20% |
| 入社 | 6人 | 75% |
この仮の値なら、決定一件あたり10万円です。
平均の紹介手数料がこれを大きく上回るなら、広告は続けられます。
上回らないなら、面談実施率か応募率のどちらかを直すのが先で、広告費を増やす場面ではありません。
登録単価の安さに飛びつかない
求職者の獲得単価は、媒体によって大きく違います。安い媒体には理由があります。転職意欲が固まっていない層、条件が厳しすぎる層、他社で決まりかけている層。登録単価が半分でも、決定率が三分の一なら、決定単価は上がります。判断の基準は決定単価に置いてください。
コンサルタント一人の担当数に上限があるのに、集客を増やす意味はあるのか
担当数の上限を超えて集客しても、対応が遅れて決定率が落ちます。
増やすべきは流入の量ではなく、流入の質です。
一人あたりの決定数が上限に近づいたときに、初めて採用と集客を同時に増やします。
人材紹介は、コンサルタント一人が同時に見られる求職者の数に物理的な上限があります。
面談は一時間、その後のフォローも一人ずつです。
一人が三十人を超えたあたりから、連絡の間隔が空きはじめます。
求職者の転職活動は数週間から数か月で終わります。
連絡が空いた時点で、他社に決まります。
集客を増やす前に見る指標
増やす判断をする前に、次の二つを見てください。
登録から初回面談までの日数と、面談後の連絡が途切れた人の割合です。
集客を増やしてよい状態かの判断
| 確認する指標 | 増やしてよい状態 | 増やしてはいけない状態 |
|---|---|---|
| 登録から初回面談まで | 三日以内 | 一週間以上かかる |
| 面談後に連絡が止まった人 | 少数にとどまる | 半数近い |
| 一人あたりの担当求職者 | 余力がある | すでに手一杯 |
| 求人の在庫 | 職種と年収帯に幅がある | 同じ求人の使い回し |
右側の状態で広告を増やすと、費用だけが増えて決定は増えません。
質を上げるという意味
質を上げるとは、応募に進む見込みが高い求職者の割合を増やすことです。やり方は二つあります。一つは、流入の入口を自社が強い職種に寄せること。もう一つは、登録前のページで期待値を揃えることです。対応できる年収帯、対応できる地域、扱っていない職種を先に書いておくと、面談の空振りが減ります。機会損失を恐れて曖昧に書くほど、面談の時間が無駄になります。
求人企業の開拓は、どの方法が現実的か
テレアポと紹介の二つが中心で、Webからの求人企業の問い合わせは補助と考えるのが現実的です。
ただし、求人企業が社名で調べたときに実績と得意分野が見える状態にしておかないと、テレアポの成約率も下がります。
求人企業の開拓を、Web集客だけで成立させるのは難しいです。
採用担当者がエージェントを探して検索する量は、求職者の検索量に比べて桁が違います。
現実には、電話と既存企業からの紹介が主力になります。
Webが効くのは接触の後
電話をかけた後、あるいは名刺を渡した後に、担当者は必ず社名で検索します。
そのときに出てくるページで、次の三つが伝わるかどうかで反応が変わります。
どの職種に強いか、どの規模の企業と取引があるか、どんな人を紹介してきたか。
守秘義務で社名が出せない場合でも、業種と規模と職種の組み合わせなら書けます。
採用担当者が検索する場面
数は少ないものの、採用担当者が検索する場面はあります。
自社で募集をかけても応募が来ず、困ったときです。
◯◯職 採用 できない地域名 エンジニア 採用 難しいといった言葉が入口になります。
この種のページは、求人開拓の電話の前に読まれているかどうかで、初回の会話がまるで変わります。
紹介が一番安い
既存の求人企業からの紹介が、最も費用がかからず成約率も高い経路です。そのためには、決定した後のフォローが要ります。入社後の定着状況を確認する連絡を続けている事業者と、請求で終わる事業者とで、紹介の発生量が変わります。
人材紹介の広告には、どんな表示の制限があるのか
職業安定法にもとづく表示の制限があり、許可番号の表示や、労働条件の明示について決まりがあります。
広告文やランディングページの文言は、掲載時点の最新の公式ガイドラインで確認してください。
制限を知らずに作った広告文は、媒体の審査で止まります。
人材紹介は、許可を受けて行う事業です。
そのため、広告やWebページでの表示にも決まりがあります。
許可番号の表示、取り扱う職種の範囲、手数料に関する表示など、対象になる項目が複数あります。
具体的にどの条文がどう適用されるかは、改正されることがあります。
広告を出す前に、掲載時点の最新の公式ガイドラインで確認してください。
媒体側の審査基準も、法令とは別に存在します。
審査で止まりやすい表現
実務でつまずきやすいのは、成果を保証するように読める表現です。
必ず転職できる年収が上がるといった書き方は、審査でも止まりますし、止まらなかったとしても後で問題になります。
広告文で気をつける表現
| 避けたい方向 | 言い換えの方向 |
|---|---|
| 必ず転職できる | これまでに扱ってきた職種を具体的に書く |
| 年収が必ず上がる | 扱っている求人の年収帯を範囲で示す |
| 非公開求人が多数 | 職種ごとの求人数の目安を示す |
| どんな経歴でも大丈夫 | 対応できる経験年数や地域を明記する |
右側の書き方は、審査を通りやすいだけでなく、登録後のミスマッチも減らします。
求職者が登録前に不安に思うことは何か
しつこく連絡が来ないか、希望と違う求人を押し込まれないか、今の会社に知られないか。
この三つです。
登録ボタンの手前でこの三つに答えているかどうかで、登録率が変わります。
求職者が登録をためらう理由は、転職そのものへの迷いだけではありません。
エージェントに登録する行為そのものへの警戒があります。
連絡への不安
登録した瞬間に電話が鳴り続けた経験や、その話を聞いた経験を持つ人は多いです。
連絡の手段と頻度を先に書いてください。
電話ではなくメッセージで進められること、希望の時間帯に合わせられること。
書いてあるだけで、登録の心理的な負担が下がります。
押し込まれることへの不安
求人を紹介されると断りにくい、という感覚があります。
断ってよいこと、断っても次の紹介に影響しないことを明示してください。
在職中であることへの不安
在職中の求職者にとって、現職に知られることは最大のリスクです。
現職への非通知の扱い、面談の時間帯、書類の送付方法。
このあたりを具体的に書いておくと、在職中の登録が増えます。
在職中の求職者は、離職中の求職者より決定率が高い場合が多いため、ここへの配慮は売上に直結します。
面談の中身を先に見せる
初回面談で何を聞かれるのか、何分かかるのか、何を準備すればいいのか。これを事前に書いておくと、面談の実施率が上がります。登録はしたが面談に来ない、という離脱が最も多い地点です。
人材紹介で、やってしまいがちな間違った施策は何か
求職者の登録数を目標に置くこと、求人票を並べただけのページを量産すること、他社の比較記事に広告費を集中させること。
この三つは、決定数につながりにくい施策の代表です。
登録数を目標に置く
登録数は測りやすいので、目標に置かれがちです。
しかし登録数を追うと、登録のハードルを下げる方向に施策が寄ります。
入力項目を減らし、条件を書かず、とにかく登録させる。
結果として面談の空振りが増え、コンサルタントの時間が食われます。
目標に置くなら、面談実施数か応募数です。
求人票の量産
求人票をページ化して数千ページを作る手法は、以前は効果がありました。
今は、内容の薄いページを大量に持つことが、サイト全体の評価を下げる方向に働きます。
求人票をページにするなら、その求人にしか書けない情報を足してからにしてください。
足せないなら、ページにしないほうがましです。
比較記事への広告集中
転職エージェント おすすめで上位に出る比較記事に枠を買う手法があります。
接触量は増えますが、そこを読んでいる求職者は同時に複数社へ登録しています。
決定率が下がる前提で、単価を判断してください。
施策の優先順位の考え方を、項目ごとに見ていきます。
決定が出る求人の開拓については、狙う効果は売上の土台、後回しでよいかは最優先。
自社が強い職種のページについては、狙う効果は質の高い登録、後回しでよいかは優先。
登録前の不安への回答については、狙う効果は面談実施率、後回しでよいかは優先。
入社後フォローと紹介依頼については、狙う効果は開拓費の削減、後回しでよいかは中。
比較記事への出稿については、狙う効果は接触量、後回しでよいかは後。
求人票の量産については、狙う効果は—、後回しでよいかはやらない。
自社の状況に当てはめて、上から順に埋めてください。すべてを同時にやる必要はありません。
よくある質問
立ち上げたばかりですが、求人がまだ十社もありません。求職者集客は始めないほうがいいですか。
広告での集客は待ったほうがいいです。求人が揃うまでは、知人経由や以前の取引先からの紹介で数人を担当し、決定までの流れを一度通すことを優先してください。流れを通さないまま広告を始めると、どこで詰まっているか分からなくなります。
特化型と総合型、どちらが集客しやすいですか。
集客の効率だけを見れば特化型です。検索される言葉が絞れるため、少ない費用で質の高い登録が取れます。ただし市場の大きさに上限があるため、扱う職種を決める前に、その職種の求人数と手数料の相場を確認してください。
求職者からの口コミは集めたほうがいいですか。
集める価値はあります。ただし転職という性質上、実名や顔写真を出せる人は限られます。職種と年代だけを添えた形でも十分に効きます。掲載の同意は必ず書面で取り、内容を編集しすぎないでください。
求人企業からの問い合わせをWebで増やすことはできますか。
増やせますが、量は限られます。地域名 職種 採用できないのような、採用に困っている企業が調べる言葉を入口にするのが現実的です。件数は少なくても、問い合わせてくる企業は採用の必要性が高く、決定につながりやすい傾向があります。
広告文で書いてよいことと、書けないことの線引きが分かりません。
職業安定法にもとづく表示の決まりがあり、媒体ごとの審査基準も別にあります。どちらも改正や変更があるため、掲載時点の最新の公式ガイドラインで確認してください。判断に迷う表現は、成果を保証する形になっていないかを基準にすると整理しやすいです。
まとめ
- 求人開拓が先です。求職者を先に集めても、紹介できる求人がなければ登録者は他社へ流れ、集客費だけが消えます。決定が出る求人を数十社押さえてから、その求人に合う求職者を集めるほうが、成功報酬型の資金繰りに合います
- 転職エージェントではなく、職種名や業界名に転職求人を足した言葉で検索されます。求職者は会社を探しているのであって、エージェントを探しているわけではありません。その職種の求人ページを持っているかどうかが、入口の数を決めます
- 決定が出てから入金までの期間を先に把握し、その期間を回せる範囲でしか広告費は出せません。登録単価ではなく、決定一件あたりにいくらかかったかで判断します。登録単価が安くても決定に至らない流入は、資金繰りを悪化させるだけです
- 担当数の上限を超えて集客しても、対応が遅れて決定率が落ちます。増やすべきは流入の量ではなく、流入の質です。一人あたりの決定数が上限に近づいたときに、初めて採用と集客を同時に増やします
- テレアポと紹介の二つが中心で、Webからの求人企業の問い合わせは補助と考えるのが現実的です。ただし、求人企業が社名で調べたときに実績と得意分野が見える状態にしておかないと、テレアポの成約率も下がります
- 職業安定法にもとづく表示の制限があり、許可番号の表示や、労働条件の明示について決まりがあります。広告文やランディングページの文言は、掲載時点の最新の公式ガイドラインで確認してください。制限を知らずに作った広告文は、媒体の審査で止まります
- しつこく連絡が来ないか、希望と違う求人を押し込まれないか、今の会社に知られないか。この三つです。登録ボタンの手前でこの三つに答えているかどうかで、登録率が変わります
- 求職者の登録数を目標に置くこと、求人票を並べただけのページを量産すること、他社の比較記事に広告費を集中させること。この三つは、決定数につながりにくい施策の代表です