
流入の減少、媒体側の統合と自動化、データの取り扱いの三つです。
どれも運用の工夫では吸収できない範囲の変化です。
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目次
目次
- 2026年の人材紹介で、集客の前提が三つ変わった
- 三つの変化
- 検索からの流入減に、どう備えるか
- 下落の規模
- 媒体側の統合と、移行の作業
- 統合で起きること
- 新しい広告面を、試すかどうか
- 開いた面の概要
- データの取り扱いの変化が、計測に効く
- 計測の前提の変化
- 予算の方針を、どう調整するか
- 市場全体の傾向
- この一年で優先度を上げる取り組み
- 三つに絞る理由
- 環境変化への対応を、どの順で進めるか
- 記録を先に取る
- よくある質問
- まとめ
流入の減少、媒体側の統合と自動化、データの取り扱いの三つです。
どれも運用の工夫では吸収できない範囲の変化です。
2026年の人材紹介で、集客の前提が三つ変わった
流入の減少、媒体側の統合と自動化、データの取り扱いの三つです。
どれも運用の工夫では吸収できない範囲の変化です。
毎年の環境変化のうち、運用の調整で吸収できるものと、前提そのものが変わるものがあります。
二〇二六年に起きているのは後者です。
三つの変化
検索からの流入が、生成AIの回答に置き換わる形で減っています。
広告の媒体側で、統合と自動化が同時に進んでいます。
データの取り扱いに関する仕組みが、同意を軸にしたものへ変わっています。
前提の変化と、判断への影響
| 変化 | 内容 | 判断への影響 |
|---|---|---|
| 流入の減少 | 情報収集の段階が対話形式に移る | 検索を前提にした集客計画の見直し |
| 媒体の統合 | 配信面と管理の仕組みが変わる | 移行の作業と予算配分の変更 |
| 配信の自動化 | 対象の拡張が自動で進む | 扱わない領域への配信の制御 |
| 新しい広告面 | 対話型サービス上に広告が開いた | 試すかどうかの判断 |
| データの取り扱い | 同意の状態で計測範囲が決まる | 計測できる範囲の縮小 |
市場全体は伸びている
電通が二〇二六年三月五日に発表した内容では、二〇二五年の総広告費は八兆六百二十三億円で前年比一〇五・一%、インターネット広告費は四兆四百五十九億円で前年比一一〇・八%でした。
構成比は五〇・二%となり、初めて過半数を超えています。
市場が縮んでいるわけではなく、取り方が変わっています。
人材紹介では、供給側の制約が変化を増幅する
面談の枠に上限があるため、流入が増えても対応しきれないことがあります。逆に、流入が減ったときの影響は直接的に効きます。変化への対応は、集客だけでなく要員の計画と合わせて考えます。
検索からの流入減に、どう備えるか
順位を維持していても流入が減ります。
検索を前提にした計画から、指名と直接の流入を含めた計画に切り替えます。
検索結果の上部に生成された回答が表示されると、下の結果への流入が減ります。
この影響は、順位の改善では取り返せません。
下落の規模
Ahrefsが二〇二六年七月十六日に公表した調査では、AI Overviewsが表示される情報収集型のキーワードで、日本の検索一位のCTR下落率が二〇二五年十二月の三八・〇%から二〇二六年六月には六二・七%になっていました。
予測CTR二四・一%に対し、実測は九・〇%です。
米国では五八・〇%から六八・八%でした。
人材の領域での表示のされ方
博報堂DYグループのONEが二〇二六年二月時点で公表した内容では、AI Overviewsの表示率は保険や化粧品やクレジットカードで高く、通信や人材やファッションでは低下していました。
人材の領域では、従来型の検索結果が残っている部分があります。
この状態が続く保証はありません。
流入の種類ごとの見通しと、打つ手
| 流入の種類 | 見通し | 打つ手 |
|---|---|---|
| 情報収集の段階の検索 | 減る | 引用される情報を作る |
| サービスを探す段階の検索 | やや減る | 比較の候補に入る工夫 |
| 指名での検索 | 自社の取り組み次第 | 認知の投資を続ける |
| 直接の流入 | 自社の取り組み次第 | 体験と発信の改善 |
| 生成AI経由 | 増えるが規模は小さい | 計測の準備を先に行う |
生成AI経由の規模はまだ小さい
PLAN-Bマーケティングパートナーズが二〇二五年に実施した調査では、八三・〇%のサイトで生成AI経由のセッションが増加した一方、総流入に占める割合は一%未満でした。いま置き換わるわけではありません。ただし、起点の記録は今のうちに済ませます。
媒体側の統合と、移行の作業
配信面の統合と、旧来の仕組みの終了が同時に進みます。
移行の作業そのものが、期の計画に影響します。
広告の媒体側で、仕組みの統合と旧来の機能の終了が予定されています。
運用の担当だけの話ではなく、予算の計画にも影響します。
統合で起きること
LINEヤフーは二〇二五年九月二十五日に統合を発表し、二〇二六年四月一日にリリースしました。
基盤はYahoo広告のディスプレイ広告です。
LINE広告のみを利用していた企業は、Yahooの計測タグの新規設置が必須で、移行ツールの利用にはビジネスIDが必要です。
媒体側の主な変更と、確認すること
| 変更 | 時期 | 確認すること |
|---|---|---|
| 配信基盤の統合 | 二〇二六年四月一日 | 計測タグとIDの準備ができているか |
| 検索クエリーマッチング | 二〇二六年九月十四日提供完了 | オプトインの設定をどうするか |
| 一部サービスの終了 | 二〇二六年九月三十日 | 該当する配信の代替先 |
| 検索広告の自動拡張 | 二〇二六年九月に自動移行 | 扱わない領域への配信の制御 |
| 旧来の検索広告の仕組み | 二〇二七年二月に延期、新規作成は不可 | 移行先の設計 |
検索広告の自動化
Googleは二〇二五年五月六日にAI Max for Search campaignsを発表しました。
公称では、CV数またはCV値が平均で十四%増、完全一致とフレーズ一致が中心の場合は二十七%増とされています。
自動作成アセットとキャンペーンレベルの部分一致は二〇二六年九月に自動アップグレードされ、二〇二六年九月以降は新規のDSAキャンペーンが作成できません。
人材紹介で、自動拡張に注意が要る理由
扱っていない職種や地域に配信が広がると、噛み合わない登録が増えます。面談の枠を消費するので、単なる費用の無駄では済みません。自動化の範囲と、除外の設計を先に決めます。
新しい広告面を、試すかどうか
対話型サービス上の広告が日本でも開きました。
試す価値はありますが、いまの主力を削って行う判断ではありません。
新しい配信面が開いたとき、早く試すことに価値がある場合があります。
一方で、いまの成果を削って試すのは順序が違います。
開いた面の概要
OpenAIのChatGPT広告は、二〇二六年二月九日に米国でテストが始まり、二〇二六年八月十一日に本格稼働しました。
日本での表示開始は二〇二六年六月十九日、セルフサーブの開放は六月二十九日ごろです。
表示の対象はFreeとGoプランの成人ログインユーザーのみです。
新しい広告面を検討するときの条件
| 条件 | 内容 | 人材紹介での考え方 |
|---|---|---|
| 費用の水準 | CPMのデフォルトは約六十ドル、CPC推奨は三から五ドル | 決定単価の上限と比べる |
| 配信の地域 | 日本は都道府県単位 | 地域を絞る運用への影響 |
| カスタムオーディエンス | 二万五千件以上のマッチが必要 | 保有するデータの規模による |
| 予算の運用 | 日予算は七日平均で最大二倍 | 消化の振れ幅を見込む |
| 代理店の体制 | 専用コンソールがない | 社内での運用体制が要る |
試すときの枠の取り方
新しい面を試す予算は、固定の枠として確保します。
主力の予算から削ると、削った分の成果が先に落ちます。
全体の一定割合を、試す枠として持ちます。
判定の基準を先に決める
何件の登録が出たら継続するか、何か月で判断するか。決めずに始めると、印象で継続や中止が決まります。
データの取り扱いの変化が、計測に効く
同意の状態によって、計測できる範囲が決まる仕組みに変わりました。
計測の設計は、同意の設計と一体で考えます。
広告の計測は、データの取り扱いに関する仕組みの変化を受けます。
人材紹介は扱う情報が機微なため、この影響が特に効きます。
計測の前提の変化
GA4では二〇二六年六月十五日より、広告データ共有の可否は同意モードのad_storageのみで決まるようになりました。
Googleシグナルはレポート上のディメンション表示の可否のみを制御します。
同意モードが未実装の場合、ad_storageは許可が既定です。
関連する仕組みの動き
Googleは二〇二五年十月十七日に、Privacy Sandbox関連技術の大半を終了すると発表しました。
CHIPSなど一部は存続します。
また、二〇二六年四月七日に個人情報保護法の改正法案が閣議決定されました。
施行日は未確認です。
データの取り扱いで確認することを、項目ごとに見ていきます。
同意モードの実装については、確認の内容は実装済みか、既定のままか、確認の先は自社のサイトの実装。
取得の目的の明示については、確認の内容は広告への利用が示されているか、確認の先は掲載時点の最新の公式ガイドライン。
保管の期間については、確認の内容は不要なデータが残っていないか、確認の先は社内の規程。
外部への提供については、確認の内容はどの範囲を渡しているか、確認の先は契約と社内の規程。
計測できる範囲については、確認の内容は同意の状態別に何が取れるか、確認の先は計測の設計。
人材サービスで扱う情報の特性
職歴や年収に関わる情報は、広告の配信に使えるかどうかの判断が慎重になります。内容は変わることがあるため、掲載時点の最新の公式ガイドラインで確認してください。自治体で運用が異なる制度が関わる場合は、自治体の窓口で確認してください。
予算の方針を、どう調整するか
市場全体では増額の傾向があります。
ただし、増やす先を変えないと、減っていく流入に投じることになります。
予算の総額を増やすかどうかと、どこに増やすかは別の判断です。
前提が変わった年は、後者のほうが重くなります。
市場全体の傾向
Comexposium Japanが二〇二五年十二月五日から十九日に実施した調査では、二〇二六年の予算を増やすと答えた割合が三八・五%で、前年比で六・二ポイント増でした。
横ばいが五〇・五%です。
同じ調査で、AIの導入済みと準備中が合わせて八〇・七%でした。
予算の配分をどう見直すかを、項目ごとに見ていきます。
指名以外の検索については、前提の変化の影響は流入が減る、方針は維持しつつ質で選別する。
外部の求人媒体については、前提の変化の影響は依存度が課題、方針は割合を自分で決められる状態に。
自社の情報発信については、前提の変化の影響は引用される情報の作成、方針は増やす。
認知の投資については、前提の変化の影響は指名の獲得、方針は枠を分けて維持する。
新しい広告面については、前提の変化の影響は検証の段階、方針は固定の試す枠で対応。
計測の整備については、前提の変化の影響は前提の変化に追随、方針は優先度を上げる。
削る先を決めておく
増やす先を決めるなら、削る先も決めます。
市場全体で運用型の比率が上がっています。
電通デジタルが二〇二六年三月五日に発表した内容では、二〇二五年の媒体費は三兆三千九十三億円で前年比一一一・八%、うち運用型が二兆九千三百五十二億円で構成比八八・七%でした。
要員の計画と合わせて決める
流入が増えても面談の枠がなければ決定は増えません。予算の議論と、採用や配置の議論を同じ場で行います。
この一年で優先度を上げる取り組み
計測の整備と、引用される情報の作成と、指名の獲得です。
どれも効果が出るまでに時間がかかるので、着手が遅れるほど差がつきます。
変化への対応は、全部を同時には進められません。
効果が出るまでの時間が長いものから着手します。
三つに絞る理由
計測が整っていなければ、何が起きているかが分かりません。
情報の作成と指名の獲得は、一年単位で効いてきます。
この三つを後回しにすると、来年も同じ議論になります。
取り組みの優先度と、その理由を、項目ごとに見ていきます。
計測と同意の整備については、優先度は最も高い、理由は判断の前提が揃わない。
引用される情報の作成については、優先度は高い、理由は一年単位で効く。
指名の獲得については、優先度は高い、理由は流入減の影響を緩和する。
媒体の移行対応については、優先度は高い、理由は期限が決まっている。
新しい広告面の検証については、優先度は中くらい、理由は規模がまだ小さい。
自動拡張の制御については、優先度は中くらい、理由は放置すると質が落ちる。
期限のあるものを先に片づける
媒体側の移行は期限が決まっています。
期限のあるものと、期限のないものを分けて計画します。
期限のあるものを後回しにすると、その月の配信が止まります。
一年で判断する取り組みを決める
情報の作成と指名の獲得は、四半期では結果が出ません。一年後に何を見て判断するかを、始める前に決めます。
環境変化への対応を、どの順で進めるか
期限のある対応を先に片づけ、その後で長期の取り組みに着手します。
両方を同時に始めると、期限のあるほうが遅れます。
変化への対応は、期限の有無で二つに分けます。
分けないまま進めると、緊急度の高いものに時間を取られます。
環境変化への対応の進め方を、項目ごとに見ていきます。
1については、やることは媒体側の移行の期限と作業を洗い出す、期間の目安は二週間。
2については、やることは同意モードと計測の実装状況を確認する、期間の目安は三週間。
3については、やることは自動拡張の範囲と除外の設計を決める、期間の目安は二週間。
4については、やることは流入の種類別の現在値を記録する、期間の目安は二週間。
5については、やることは引用される情報の作成に着手する、期間の目安は継続。
6については、やることは指名の獲得の取り組みを始める、期間の目安は継続。
記録を先に取る
長期の取り組みを始める前に、現在の数字を記録します。
起点がなければ、一年後に効果を説明できません。
記録は、施策より先に終わらせます。
この一年で四半期ごとに確認する数字を、項目ごとに見ていきます。
流入の種類別の構成比については、見る意味はどこが減っているか、判断の内容は打ち手の優先度。
経路別の決定単価については、見る意味は配分が効いているか、判断の内容は予算の配分。
指名検索数と直接流入については、見る意味は認知が動いているか、判断の内容は投資を続けるか。
面談までの日数については、見る意味は枠が詰まっていないか、判断の内容は要員の計画。
計測できている範囲については、見る意味は前提の変化に追随しているか、判断の内容は実装の見直し。
全部を追いかけない
媒体側の変更は毎年起きます。
自社の事業に影響するものだけを選んで対応します。
選ぶ基準は、扱う職種と地域と予算の規模です。
判断の記録を残す
何に対応し、何を見送ったか。
記録がないと、翌年に同じ検討を最初からやり直すことになります。
二〇二六年の変化にどう対応すべきか判断が固まらない場合は、無料相談で現在の状況を見てもらうところから始められます。集客の計画ごと見直す段階ならWeb集客改善サービスもあります。
よくある質問
2026年に人材紹介の集客で何が変わりましたか
検索からの流入が生成AIの回答に置き換わる形で減り、広告媒体側で統合と自動化が同時に進み、データの取り扱いが同意を軸にした仕組みに変わりました。どれも運用の工夫では吸収できない範囲の変化です。
検索からの流入はどの程度減っていますか
二〇二六年七月に公表された調査では、AI Overviewsが表示される情報収集型のキーワードで日本の検索一位のCTR下落率が六二・七%でした。順位を維持していても流入は減ります。
広告の自動拡張は人材紹介で問題になりますか
扱っていない職種や地域に配信が広がると、噛み合わない登録が増えて面談の枠を消費します。費用の無駄では済まないため、自動化の範囲と除外の設計を先に決めてください。
新しい広告面はすぐ試すべきですか
試す価値はありますが、主力の予算を削って行う判断ではありません。全体の一定割合を固定の試す枠として確保し、判定の基準と期間を先に決めてください。
この一年で優先度を上げるべき取り組みは何ですか
計測と同意の整備、引用される情報の作成、指名の獲得の三つです。いずれも効果が出るまでに時間がかかるため、着手が遅れるほど差がつきます。
まとめ
- 流入の減少、媒体側の統合と自動化、データの取り扱いの三つです。どれも運用の工夫では吸収できない範囲の変化です
- 順位を維持していても流入が減ります。検索を前提にした計画から、指名と直接の流入を含めた計画に切り替えます
- 配信面の統合と、旧来の仕組みの終了が同時に進みます。移行の作業そのものが、期の計画に影響します
- 対話型サービス上の広告が日本でも開きました。試す価値はありますが、いまの主力を削って行う判断ではありません
- 同意の状態によって、計測できる範囲が決まる仕組みに変わりました。計測の設計は、同意の設計と一体で考えます
- 市場全体では増額の傾向があります。ただし、増やす先を変えないと、減っていく流入に投じることになります
- 計測の整備と、引用される情報の作成と、指名の獲得です。どれも効果が出るまでに時間がかかるので、着手が遅れるほど差がつきます
- 期限のある対応を先に片づけ、その後で長期の取り組みに着手します。両方を同時に始めると、期限のあるほうが遅れます