
求職者の情報と求人企業の情報が別のところにあり、入社までの工程が数か月に及びます。
このため、広告の数字と売上が最初からつながっていません。
なお、TimeValue株式会社では、広告運用・クリエイティブ制作・LP改善・データ分析・AI導入までを一括で引き受けるWebマーケティング支援「KAIZEN」を提供しています。
現在、オンラインの無料マーケティング診断を毎月10社限定で実施中です。いまの数字を見ながら、どこから直すのが早いかを一緒に整理します。
今月の無料診断は残り4社です
広告からLPまで、まとめて見ます。オンラインで30分から対応しています。
目次
目次
- 人材紹介のデータは、両側と長い工程にまたがる
- つながっていないと、何が言えなくなるか
- 何のためにつなぐのかを先に決める
- 判断の場面を三つ挙げる
- つなぐ優先順位は、決定の説明ができる順に決める
- 一本目は広告から決定まで
- 求職者データと企業データを、どこで突き合わせるか
- 分類の粒度をそろえる作業が本体
- 個人情報の扱いが、他業種より重く効く
- 取得の時点で、使う範囲を決めておく
- 基幹システムと広告の計測をどうつなぐか
- 二つのつなぎ方
- どこまで作れば十分と言えるのか
- 十分と言える条件
- データ基盤の整備を、どの順で進めるか
- 分類の統一に、最も時間がかかる
- よくある質問
- まとめ
求職者の情報と求人企業の情報が別のところにあり、入社までの工程が数か月に及びます。
このため、広告の数字と売上が最初からつながっていません。
人材紹介のデータは、両側と長い工程にまたがる
求職者の情報と求人企業の情報が別のところにあり、入社までの工程が数か月に及びます。
このため、広告の数字と売上が最初からつながっていません。
データ基盤の話を始めると、多くの会社で同じ状態が見つかります。
広告の管理画面に登録数があり、基幹のシステムに面談と推薦と決定があり、会計に売上がある。
この三つが別々に存在しています。
つながっていないと、何が言えなくなるか
どの広告から来た人が決定したかが言えません。
どの職種で求人が不足しているかが、集客の判断に間に合いません。
返戻が多い経路がどれかも分かりません。
つながっていないことで説明できなくなること
| 説明したい内容 | 必要なつながり | よく欠けている部分 |
|---|---|---|
| 経路別の決定単価 | 広告と決定の紐づけ | 登録IDが広告側に戻らない |
| 経路別の返戻率 | 決定と返戻の紐づけ | 返戻が会計だけに残る |
| 職種別の需給 | 求職者と求人の突合 | 分類の粒度が揃わない |
| 再利用と紹介の効果 | 過去の登録との紐づけ | 同一人物の判別がない |
| 企業一社あたりの価値 | 企業の名寄せ | 支社ごとに別レコード |
工程が長いことが、設計を難しくする
登録から入社まで数か月かかるので、その間に人の状態が何度も変わります。
どの時点のデータを正とするかを決めないと、集計のたびに数字が変わります。
状態の履歴を持つか、断面だけを持つかは最初に決める設計です。
全部を一つに集める必要はない
すべてのデータを一か所に集める構想は、途中で止まります。必要なのは、判断に使う数本の線だけです。
何のためにつなぐのかを先に決める
使う場面を決めずに集めると、使われないデータが増えます。
どの会議で、誰が、何を判断するために見るかを先に書きます。
データ基盤の要件は、技術の側から決めるとふくらみます。
判断の側から決めると、必要な範囲は意外に狭くなります。
判断の場面を三つ挙げる
四半期ごとの配分の見直し。
月次の段階別の歩留まりの確認。
半期ごとの職種と地域の需給の判断。
この三つが回れば、当面は足ります。
判断の場面と、必要になるデータ
| 場面 | 頻度 | 必要なデータ | 粒度 |
|---|---|---|---|
| 配分の見直し | 四半期 | 経路別の決定と返戻 | 経路と職種 |
| 歩留まりの確認 | 月次 | 段階別の件数と日時 | 全社と拠点 |
| 需給の判断 | 半期 | 求職者と求人の在庫 | 職種と年収帯と地域 |
| 予算の稟議 | 年次 | 決定単価と粗利 | 年収帯 |
| 増員の判断 | 四半期 | 面談枠と待ち日数 | 拠点と担当 |
使わないデータは集めない
集めたデータは、保管も管理も費用がかかります。
個人情報を含むなら、なおさら持つこと自体が負担になります。
使う場面が言えないものは、最初から対象から外します。
要件は一枚の表で書く
どの数字を、どの粒度で、どの頻度で出すか。これを一枚にすると、実装の範囲が決まります。長い要件定義書は、作っている間に前提が変わります。
つなぐ優先順位は、決定の説明ができる順に決める
最初につなぐのは、広告と入社決定です。
ここがつながれば、予算の議論が数字でできるようになります。
すべてをつなぐには時間がかかります。
順番を決めて、効く順に一本ずつ通します。
一本目は広告から決定まで
登録時に経路の情報を保持し、その人が決定したときに経路が分かる状態にします。
これができれば、経路別の決定単価が出せます。
配分の議論はここから始まります。
つなぐ順番と、それぞれで得られるもの
| 順番 | つなぐ対象 | 得られる判断材料 | 実装の重さ |
|---|---|---|---|
| 1 | 広告と登録と決定 | 経路別の決定単価 | 中くらい |
| 2 | 決定と返戻 | 経路別の実質単価 | 軽い |
| 3 | 登録と面談の日時 | 段階別の歩留まり | 軽い |
| 4 | 求職者と求人の分類 | 職種別の需給 | 中くらい |
| 5 | 企業の名寄せと累計決定 | 企業一社あたりの価値 | 重い |
| 6 | 過去の登録との同一判別 | 再利用と紹介の効果 | 重い |
軽いものを先に片づける
返戻の紐づけと日時の記録は、比較的軽い作業で済むことが多い部分です。
重い作業を先に着手すると、半年たっても何も出ません。
軽くて効くものから順に進めます。
一本ごとに、使う場を作る
つないだデータを見る会議を同時に設定します。見る場がないまま次のつなぎ込みに進むと、最初の一本も使われなくなります。
求職者データと企業データを、どこで突き合わせるか
推薦のレコードが接点になります。
ここに職種と年収帯の分類を統一して持たせると、需給が見えるようになります。
求職者の情報と求人の情報は、別々に管理されているのが普通です。
両者が出会うのは、推薦という行為のときです。
分類の粒度をそろえる作業が本体
求職者側の希望職種と、求人側の募集職種が別の分類だと、突き合わせられません。
年収帯の刻みも、地域の区分も同じです。
この統一が、実は基盤整備の作業量の大半を占めます。
そろえる必要がある分類
| 分類 | 求職者側の持ち方 | 求人側の持ち方 | 統一の難しさ |
|---|---|---|---|
| 職種 | 希望職種の自由記述が多い | 募集職種のコード | 高い |
| 年収帯 | 希望年収の数値 | 提示レンジ | 中くらい |
| 地域 | 希望勤務地 | 勤務地 | 低い |
| 経験年数 | 本人の申告 | 要件の記載 | 高い |
| 雇用の形 | 希望 | 募集条件 | 低い |
自由記述をコードに寄せる
希望職種を自由記述で取っていると、集計できません。
登録の段階で選択式にするか、後から機械的に寄せる仕組みが要ります。
どちらにせよ、分類の定義を先に決める必要があります。
需給の表を、四半期に一度出す
職種と年収帯ごとに、求職者の在庫と求人の在庫を並べます。この一枚が出せるかどうかが、基盤の完成度の目安になります。出せない間は、配分の議論が印象で行われます。
個人情報の扱いが、他業種より重く効く
扱う情報が職歴と年収と健康に関わる領域に及びます。
データ基盤の設計は、取得と保管と削除の三つを同時に決めます。
人材紹介が扱うデータは、他の業種より機微な内容を含みます。
基盤を作るときは、集めやすさだけでなく、持ち続けることの責任を勘定に入れます。
取得の時点で、使う範囲を決めておく
どの目的で使うかを、取得の時点で示す必要があります。
後から広告の配信に使おうとして、示していなかったために使えないことがあります。
基盤の設計と、同意の取り方は同じタイミングで決めます。
データの取り扱いで決めておく三つのことを、項目ごとに見ていきます。
取得については、決める内容は何の目的で、どの範囲を取るか、決めないと起きることは後から使えないデータが残る。
保管については、決める内容はどこに、どれだけの期間置くか、決めないと起きることは不要なデータが蓄積する。
削除については、決める内容はいつ、誰の判断で消すか、決めないと起きることは削除の依頼に対応できない。
共有については、決める内容は社内の誰が見られるか、決めないと起きることは見るべき人が見られない。
外部提供については、決める内容は外部の事業者に渡す範囲、決めないと起きることは渡せるはずの情報が止まる。
広告の配信に使う場合の確認
顧客のデータを広告の配信に使う仕組みがあります。
人材サービスで扱うデータをこれに使えるかは、内容によって判断が変わります。
掲載時点の最新の公式ガイドラインで確認してください。
同意に関する仕組みの変化を追う
計測の仕組みは、同意の状態によって取れるデータが変わる方向に動いています。GA4では二〇二六年六月十五日より、広告データ共有の可否が同意モードのad_storageのみで決まるようになりました。同意の設計が、そのまま計測できる範囲を決めます。
基幹システムと広告の計測をどうつなぐか
登録時に経路の識別子を保持し、決定の時点で戻す形が基本です。
自動で戻せない場合は、月次の手作業でも判断はできます。
広告の管理画面で見えるのは登録までです。
その先の面談と推薦と決定は、基幹のシステムにあります。
この二つをつなぐ方法は、大きく二つあります。
二つのつなぎ方
登録の時点で経路の識別子を保存し、決定が出たときにその識別子を広告側に戻す方法。
もう一つは、月次で両方のデータを書き出して突き合わせる方法。
つなぎ方の選択肢を、項目ごとに見ていきます。
識別子を戻すについては、得られるものは自動での最適化が可能、導入の負担は大きい、向いている状況は件数が多く、運用が安定している。
月次で突き合わせるについては、得られるものは経路別の決定単価が出る、導入の負担は小さい、向いている状況はまず判断材料が欲しい。
中間の指標を使うについては、得られるものは準リアルタイムで調整できる、導入の負担は中くらい、向いている状況は決定まで待てない場合。
突き合わせないについては、得られるものは登録単価だけが見える、導入の負担はなし、向いている状況は推奨しない。
決定まで待てない場合の中間指標
決定まで数か月かかるので、その間の調整に使う指標が要ります。
面談実施や推薦到達を中間の地点として扱う方法があります。
最終の決定との相関を確認してから使います。
手作業の突き合わせから始めてよい
完全な自動化を目指すと、着手が遅れます。月に一度、両方のデータを書き出して突き合わせるだけでも、配分の判断はできます。必要性が確認できてから、自動化に進みます。
どこまで作れば十分と言えるのか
四半期の配分と、月次の歩留まりと、半期の需給。
この三つの判断ができれば、当面の基盤としては足ります。
基盤の整備には終わりがありません。
どこで一区切りとするかを決めておかないと、投資が止まりません。
十分と言える条件
基盤の完成度を判定する条件を、項目ごとに見ていきます。
経路別の決定単価については、満たしている状態は登録月を基準に出せる。
経路別の返戻率については、満たしている状態は四半期で出せる。
段階別の歩留まりについては、満たしている状態は月次で自動的に出る。
職種別の需給については、満たしている状態は四半期で一枚の表になる。
企業一社あたりの決定数については、満たしている状態は年次で出せる。
数字の定義については、満たしている状態は文書になっていて全員が同じものを見る。
満たしていない項目から順に着手する
すべてを同時に満たそうとせず、一つずつ潰します。
一つ満たすごとに、使う会議を設定します。
使われて初めて、投資が回収されます。
この先に進む場合の条件
ここから先の投資は、規模と組織の複雑さで必要性が変わります。
拠点が増え、事業部が分かれ、扱う職種が広がったときに、次の段階が必要になります。
必要になってから着手しても遅くありません。
作り込みすぎると、変更できなくなる
きれいに作り込んだ基盤は、事業の変化に追従できないことがあります。分類が変わる、職種が増える、拠点が統合される。変わることを前提に、余白を残します。
データ基盤の整備を、どの順で進めるか
使う場面を三つ書き出すところから始めます。
場面が決まれば、必要なデータと粒度が決まります。
整備の進め方は、判断の場面から逆算します。
技術の選定から始めると、要件が決まらないまま議論が長引きます。
データ基盤を整える進め方を、項目ごとに見ていきます。
1については、やることは判断に使う場面を三つ書き出す、期間の目安は一週間。
2については、やることは必要な数字と粒度を一枚の表にする、期間の目安は二週間。
3については、やることは広告と登録と決定の紐づけを作る、期間の目安は四週間。
4については、やることは決定と返戻を紐づける、期間の目安は二週間。
5については、やることは職種と年収帯の分類を統一する、期間の目安は六週間。
6については、やることは需給の表を四半期の会議に載せる、期間の目安は二週間。
分類の統一に、最も時間がかかる
職種の分類を統一する作業は、営業と面談の担当を巻き込みます。
現場の呼び方と、システムのコードが違うことが普通です。
ここに時間を見込んでおかないと、計画が崩れます。
基盤の状態を定期的に確認する項目を、項目ごとに見ていきます。
経路別の決定単価が出ているかについては、確認の頻度は毎月、判断の内容は配分の根拠があるか。
分類の統一が保たれているかについては、確認の頻度は四半期、判断の内容は新しい職種が増えていないか。
定義の文書が最新かについては、確認の頻度は四半期、判断の内容は運用とずれていないか。
保管しているデータの範囲については、確認の頻度は半期、判断の内容は不要なものが残っていないか。
同意と計測の前提については、確認の頻度は半期、判断の内容は仕組みの変更に追随できているか。
担当を一人決める
基盤の整備は、片手間では進みません。
専任でなくとも、責任を持つ人を一人決めます。
決めないと、全員が少しずつ関わって誰も進めない状態になります。
定義の文書を、実装より先に作る
有効な登録とは何か、推薦をいつ数えるか、決定はどの時点か。
これが文書になっていないまま実装すると、後で全部作り直しになります。
データをどこまでつなぐべきか判断が固まらない場合は、無料相談で現在の持ち方を見てもらうところから始められます。計測の設計ごと見直す段階ならWeb集客改善サービスもあります。
よくある質問
人材紹介のデータ基盤は何から作ればいいですか
広告と登録と入社決定の紐づけです。これができると経路別の決定単価が出せて、予算配分の議論が数字でできるようになります。
すべてのデータを一か所に集めるべきですか
判断に使う数本の線だけで足ります。使う場面が言えないデータは保管と管理の負担だけが残るため、最初から対象から外してください。
求職者と求人のデータはどこで突き合わせますか
推薦のレコードが接点になります。職種と年収帯と地域の分類を両側で統一する作業が中心で、ここが整備の作業量の大半を占めます。
個人情報の扱いで気をつけることは何ですか
取得の目的と範囲、保管の場所と期間、削除の条件を同時に決めてください。広告の配信に使えるかどうかは内容によって判断が変わるため、掲載時点の最新の公式ガイドラインで確認してください。
完全な自動連携が必要ですか
月に一度データを書き出して手作業で突き合わせるだけでも、配分の判断はできます。必要性が確認できてから自動化に進んでください。
まとめ
- 求職者の情報と求人企業の情報が別のところにあり、入社までの工程が数か月に及びます。このため、広告の数字と売上が最初からつながっていません
- 使う場面を決めずに集めると、使われないデータが増えます。どの会議で、誰が、何を判断するために見るかを先に書きます
- 最初につなぐのは、広告と入社決定です。ここがつながれば、予算の議論が数字でできるようになります
- 推薦のレコードが接点になります。ここに職種と年収帯の分類を統一して持たせると、需給が見えるようになります
- 扱う情報が職歴と年収と健康に関わる領域に及びます。データ基盤の設計は、取得と保管と削除の三つを同時に決めます
- 登録時に経路の識別子を保持し、決定の時点で戻す形が基本です。自動で戻せない場合は、月次の手作業でも判断はできます
- 四半期の配分と、月次の歩留まりと、半期の需給。この三つの判断ができれば、当面の基盤としては足ります
- 使う場面を三つ書き出すところから始めます。場面が決まれば、必要なデータと粒度が決まります