
比較の場が予約サイトの一覧の中にあり、並ぶ項目が決まっているからです。
項目が決まっている場では、揃っていない要素は比較の対象になりません。
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目次
目次
- 価格と写真だけで比べられるのは、どういう構造からか
- 絞り込みの段階と選ぶ段階を分ける
- 比較の場に並ぶ項目のうち、違いを作れるのはどれか
- 写真で示すものを決める
- 立地は違いになるのか
- 周辺の情報をどこまで書くか
- 過ごし方の提案を、違いとして作れるのか
- 提案を絞る
- 自社が選ばれている理由を、どこから拾うのか
- 決め手が価格だった場合の読み方
- 評価と口コミへの向き合い方は、どう決めるのか
- 低い評価をどこまで気にするか
- 決めた軸を、現場と同じ言葉で共有するには何が要るのか
- 軸を変える頻度を決める
- 価格以外で選ばれる状態は、どう作っていくのか
- よくある質問
- まとめ
比較の場が予約サイトの一覧の中にあり、並ぶ項目が決まっているからです。
項目が決まっている場では、揃っていない要素は比較の対象になりません。
価格と写真だけで比べられるのは、どういう構造からか
比較の場が予約サイトの一覧の中にあり、並ぶ項目が決まっているからです。
項目が決まっている場では、揃っていない要素は比較の対象になりません。
宿泊先を選ぶ人の多くは、一覧の画面で候補を絞ります。
一覧に並ぶのは、価格、写真、評価、立地、部屋の広さといった項目です。
この画面に出ない要素は、絞り込みの段階では見られません。
どれだけ提供に工夫があっても、一覧の外にあれば伝わりません。
一覧の項目は、どの館でも同じ形で並びます。
同じ形で並ぶ項目のうち、数字で比べられるものが最初に使われます。
価格は、最も比べやすい数字です。
そのため、絞り込みの初期段階では価格が主な軸になります。
この構造は、館の側では変えられません。
変えられるのは、一覧を抜けた後に何を見せるかです。
絞り込みの段階と選ぶ段階を分ける
比較には二つの段階があります。
候補を数館に絞る段階と、その中から一つを選ぶ段階です。
絞り込みの段階では、価格と写真と評価が効きます。
選ぶ段階では、過ごし方や提供の中身が効きます。
違いを作れるのは、二つ目の段階です。
一つ目で落ちない水準を保ったうえで、二つ目に材料を置く形になります。
一覧の画面では、項目が揃っているものしか比べられません。違いを作れるのは、候補に絞られた後の段階です。
比較の場に並ぶ項目のうち、違いを作れるのはどれか
写真と、部屋の説明と、過ごし方の記述の三つです。
価格と立地は短期では動かせないため、違いの軸には置けません。
一覧に並ぶ項目を、動かせるかどうかで分けてみます。
立地は動かせません。
価格は動かせますが、下げる方向にしか動かせません。
下げて作った違いは、追随されれば消えます。
評価は、滞在中の提供の結果として後から付きます。
直接は動かせない項目です。
動かせるのは、写真と部屋の説明と、過ごし方の記述です。
この三つは、館の側の判断で変えられます。
三つとも、他館との差が出やすい項目でもあります。
同じ設備でも、見せ方で受け取られ方が変わります。
比較の場に並ぶ項目と、違いの作りやすさ
| 項目 | 動かせるか | 効く段階 | 追随されやすさ |
|---|---|---|---|
| 価格 | 下げる方向のみ | 絞り込み | すぐ追随される |
| 立地 | 動かせない | 絞り込み | 変わらない |
| 写真 | 動かせる | 両方 | 時間がかかる |
| 部屋の説明 | 動かせる | 選ぶ段階 | 時間がかかる |
| 過ごし方の記述 | 動かせる | 選ぶ段階 | 真似されにくい |
| 評価 | 間接的に動く | 両方 | 積み上げに時間がかかる |
写真で示すものを決める
写真は最も見られる要素ですが、何を写すかが決まっていないことが多いものです。
部屋の全景ばかりが並ぶと、どの館も似た印象になります。
決めるべきなのは、何を伝えるかです。
朝の時間の過ごし方を伝えるのか、部屋からの眺めを伝えるのかで、撮る対象が変わります。
伝える内容を先に決めてから、必要な写真を並べてください。
逆の順序で撮ると、枚数だけが増えます。
違いを作れるのは写真と部屋の説明と過ごし方の記述です。写真は枚数ではなく、何を伝えるかを先に決めてください。
立地は違いになるのか
立地そのものは違いになりませんが、立地の使い方は違いになります。
同じ駅の近くでも、誰の何のための立地かを言えるかで変わります。
立地は動かせない条件です。
そのため、立地の良さを訴えても他館と同じ主張になります。
同じ地域にある館は、同じ立地の良さを言います。
言い方が同じなら、比較の材料になりません。
違いになるのは、その立地が誰の何に向いているかです。
朝の移動が早い人に向くのか、周辺を歩く時間がある人に向くのかで、伝える内容が変わります。
この言い方をするには、実際に泊まっている人の目的を知る必要があります。
目的を知らないまま書くと、一般的な紹介文になります。
目的は、予約の時点の聞き取りと、現場での会話から集まります。
集めた目的のうち、多いものから順に書いてください。
周辺の情報をどこまで書くか
周辺の観光や飲食の情報を書く館は多いものです。
ただし、どの館も同じ場所を紹介していると、情報としての価値が下がります。
書くなら、館からの動き方まで含めてください。
何時に出れば何ができるかという形にすると、他館と内容が分かれます。
この形の情報は、滞在の計画に使われます。
使われる情報は、候補に残る理由になります。
立地の良さではなく、その立地が誰の何に向いているかを書いてください。周辺の情報は、館からの動き方まで含めると分かれます。
過ごし方の提案を、違いとして作れるのか
作れますが、提供の実態が伴っていないと評価で戻されます。
書ける内容の範囲は、現場が実行できる範囲までです。
過ごし方の提案は、真似されにくい違いになります。
設備ではなく、時間の使い方を示すためです。
同じ設備を持つ館でも、どう使うかの提案は分かれます。
提案が具体的なほど、選ぶ段階での材料になります。
ただし、提案した内容が実際に提供されないと、評価に跳ね返ります。
書ける範囲は、現場が毎日実行できる範囲までです。
この確認を飛ばすと、訴求と提供の差が評価として残ります。
残った評価は、次の比較で不利に働きます。
提案を作るときは、現場の責任者と一緒に作ってください。
作った後に確認する形だと、実行できない内容が残ります。
過ごし方の提案を作るときの確認
| 確認する項目 | 確認する相手 | できていないと起きること |
|---|---|---|
| 毎日提供できるか | 現場の責任者 | 評価で戻される |
| 繁忙の日にも提供できるか | 現場の責任者 | 混雑時に苦情が出る |
| 追加の原価はいくらか | 経理 | 採算が合わなくなる |
| どの区分の客に向くか | 集客の担当 | 訴求がずれる |
| 写真で示せるか | 制作の担当 | 伝わらない |
提案を絞る
過ごし方の提案を増やすと、どれも印象に残りません。
館ごとに二つか三つに絞ってください。
絞る基準は、実行のしやすさと、他館との差の大きさです。
両方を満たすものから順に選びます。
絞った提案は、写真と説明の両方で一貫させます。
一貫していないと、比較の場で軸として認識されません。
過ごし方の提案は真似されにくい違いですが、現場が毎日実行できる範囲までです。館ごとに二つか三つに絞ってください。
自社が選ばれている理由を、どこから拾うのか
泊まった人への聞き取りと、現場での会話の二つから拾います。
社内の議論だけで決めた軸は、実際に選ばれている理由と食い違います。
差別化の軸を社内で決めると、館の側が自慢したい点が並びます。
その点が、実際に選ばれている理由とは限りません。
選ばれている理由を知る方法は二つあります。
泊まった人に聞くことと、現場での会話を集めることです。
聞く時期は、滞在中か出発の直後です。
時間が経つと、理由の記憶があいまいになります。
聞く内容は二つで足ります。
他にどこと比べたかと、最後に何で決めたかです。
この二つがあると、比較された相手と決め手が同時に分かります。
相手が分かると、どの項目で勝ったのかも見えます。
決め手が価格だった場合の読み方
決め手として価格が挙がる比率は、区分によって違います。
需要の弱い区分で価格が多いのは、自然なことです。
需要の強い区分でも価格が多い場合、他の軸が伝わっていない可能性があります。
伝わっていないのか、そもそも無いのかを切り分けてください。
切り分けは、比較された相手との違いを並べると付きます。
違いがあるのに価格で決まっているなら、伝え方の問題です。
選ばれている理由は、比べた相手と決め手の二つを聞いて拾ってください。価格が決め手の場合は、他の軸が無いのか伝わっていないのかを切り分けます。
評価と口コミへの向き合い方は、どう決めるのか
個別の返信ではなく、繰り返し出る内容への対応を決めます。
評価は結果であり、差別化の軸そのものにはなりません。
評価の点数は、比較の場で大きく効きます。
ただし、点数そのものを目標に置くと、運営が受け身になります。
評価は、提供の結果として後から付く数字です。
先に動かせるのは、提供の中身のほうです。
見るべきなのは、点数ではなく内容の傾向です。
同じ内容が繰り返し出ているなら、それは運営の課題です。
一件ごとの内容に反応すると、対応が細かくなりすぎます。
月に一度、繰り返し出た内容だけを抜き出してください。
抜き出した内容は、現場の手順に反映します。
返信の文面を整えるより、手順を直すほうが点数に効きます。
低い評価をどこまで気にするか
低い評価が一定の比率で出るのは避けられません。
気にするべきなのは、比率ではなく内容の重なりです。
同じ内容の低い評価が続いている場合、そこに構造的な課題があります。
ばらばらの内容であれば、個別の事情によるものです。
この判定は、内容を分類しないとできません。
分類の項目を五つ程度決めて、毎月集計してください。
評価は結果であり、軸そのものにはなりません。一件ごとではなく、繰り返し出る内容を月に一度抜き出して手順に反映してください。
決めた軸を、現場と同じ言葉で共有するには何が要るのか
軸を一文にして、提供の場面と結びつけた形で渡します。
抽象的な言葉のままだと、現場では使われません。
差別化の軸を決めても、現場に伝わらなければ提供は変わりません。
伝わらない原因は、言葉が抽象的なことにあります。
軸は一文にしてください。
誰の、どういう時間のための館かを言い切る形です。
一文にしたら、提供の場面と結びつけます。
受付、部屋、朝食、出発のそれぞれで、何をするかまで落とします。
落とさないと、現場は自分の仕事との関係を見つけられません。
関係が見えない言葉は、掲示されても使われません。
落とし込みの作業は、現場の責任者と一緒に行います。
本社だけで作ると、実行できない内容が混ざります。
軸を提供の場面に落とす形
| 場面 | 決めること | 決める人 | 確認の頻度 |
|---|---|---|---|
| 受付 | 最初に伝えること | 現場の責任者 | 月ごと |
| 部屋 | 置くものと案内の内容 | 現場と集客 | 四半期ごと |
| 朝食と館内 | 提供の時間と形 | 現場の責任者 | 月ごと |
| 出発 | 次につなげる一言 | 現場の責任者 | 月ごと |
| 画面と写真 | 軸を示す見せ方 | 集客の担当 | 四半期ごと |
軸を変える頻度を決める
軸を頻繁に変えると、現場の提供が定着しません。
変える間隔を、年に一度と決めておいてください。
期中に変えるのは、立地の条件が変わった場合や、競合の構成が大きく変わった場合だけです。
それ以外は、伝え方の調整にとどめます。
変えた場合は、提供の場面への落とし込みもやり直します。
軸だけ変えて場面をそのままにすると、食い違いが残ります。
軸は一文にし、受付から出発までの場面に落として渡してください。変える間隔は年に一度と決めておきます。
価格以外で選ばれる状態は、どう作っていくのか
選ばれている理由を集めることからです。
軸を決める前に、いま何で選ばれているかを知る必要があります。
差別化の作業は、軸を決めることから始まりません。
いま何で選ばれているかを集めることから始まります。
最初にやるのは、泊まった人への聞き取りです。
比べた相手と決め手の二つを、区分ごとに集めます。
集まったら、比較された相手を一覧にします。
相手が分かると、どの項目で並ばれているかが見えます。
次に、動かせる項目を三つに絞ります。
写真、部屋の説明、過ごし方の記述です。
そのうえで、軸を一文にして提供の場面に落とします。
最後に、評価の内容を分類して毎月見る運用を入れます。
価格以外の軸を作る順番
| 順番 | やること | 関わる人 | 期間の目安 |
|---|---|---|---|
| 1 | 比べた相手と決め手を区分ごとに集める | 現場と集客の担当 | 六週間 |
| 2 | 比較された相手を一覧にする | 集客の担当 | 一週間 |
| 3 | 動かせる項目を三つに絞る | 集客の責任者 | 一週間 |
| 4 | 軸を一文にする | 経営と集客の責任者 | 二週間 |
| 5 | 受付から出発までの場面に落とす | 現場の責任者 | 四週間 |
| 6 | 評価の内容を分類して毎月見る | 現場と集客の担当 | 継続 |
置いた後に見るのは、四半期では決め手の内訳と比較された相手の変化です。
月次では、評価の内容の分類を見ます。
評価の点数そのものを目標に置かないでください。
点数は結果であり、下がった月に打てる手がありません。
軸を決める前に、いま何で選ばれているかを集めてください。集まった決め手が、そのまま軸の候補になります。
価格以外で選ばれる状態の作り方で判断に迷う場合は、無料相談で現状を見てもらうところから始められます。
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よくある質問
予約サイトの一覧で価格しか見られていない気がします
一覧の画面では項目が揃っているものしか比べられないため、その段階では価格が主な軸になります。違いを作れるのは、候補に絞られた後の段階です。一覧で落ちない水準を保ったうえで、選ぶ段階に材料を置いてください。
立地は差別化になりますか
立地そのものはなりません。同じ地域の館は同じ良さを言うためです。誰の何に向いた立地かを言えると分かれます。周辺の情報も、館からの動き方と時間まで含めると他館と内容が分かれます。
過ごし方の提案はいくつ作ればよいですか
館ごとに二つか三つです。増やすとどれも印象に残りません。実行のしやすさと他館との差の大きさで選び、現場が繁忙の日にも毎日提供できる範囲に収めてください。
選ばれている理由はどう調べますか
泊まった人に、他にどこと比べたかと最後に何で決めたかの二つを聞きます。滞在中か出発の直後に聞いてください。社内の議論だけで決めた軸は、実際の理由と食い違います。
評価の点数を目標にしてよいですか
目標には置かないでください。点数は提供の結果として後から付くため、下がった月に打てる手がありません。一件ごとに反応せず、繰り返し出る内容を月に一度抜き出して手順に反映します。
まとめ
- 比較の場が予約サイトの一覧の中にあり、並ぶ項目が決まっているからです。項目が決まっている場では、揃っていない要素は比較の対象になりません
- 写真と、部屋の説明と、過ごし方の記述の三つです。価格と立地は短期では動かせないため、違いの軸には置けません
- 立地そのものは違いになりませんが、立地の使い方は違いになります。同じ駅の近くでも、誰の何のための立地かを言えるかで変わります
- 作れますが、提供の実態が伴っていないと評価で戻されます。書ける内容の範囲は、現場が実行できる範囲までです
- 泊まった人への聞き取りと、現場での会話の二つから拾います。社内の議論だけで決めた軸は、実際に選ばれている理由と食い違います
- 個別の返信ではなく、繰り返し出る内容への対応を決めます。評価は結果であり、差別化の軸そのものにはなりません
- 軸を一文にして、提供の場面と結びつけた形で渡します。抽象的な言葉のままだと、現場では使われません
- 選ばれている理由を集めることからです。軸を決める前に、いま何で選ばれているかを知る必要があります