
集客と採用のどちらが今の課題かを、はっきりさせてください。
定員が埋まっているのに受け入れを増やせない園では、解くべき問題は集客ではありません。
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目次
目次
- 保育園が最初に決めるべきことは何か
- 多くの園で、詰まっているのは採用のほう
- どこから来ているのかをどう把握するのか
- 記録するのは四つだけでいい
- 保育士の採用にどう取り組むのか
- 働く場としての中身を書く
- 保護者に何を見せるのか
- 時間ごとの流れを書く
- 自治体の申請の流れをどう案内するのか
- 時期と手順を書いておく
- 通勤の動線という条件のなかで、どう選ばれるのか
- 経路を具体的に書く
- 定員と配置基準という上限のなかで、どう考えるのか
- 年齢ごとに分けて考える
- 何から手をつければいいのか
- 最初の一つは今日から始められる
- よくある質問
- まとめ
集客と採用のどちらが今の課題かを、はっきりさせてください。
定員が埋まっているのに受け入れを増やせない園では、解くべき問題は集客ではありません。
保育園が最初に決めるべきことは何か
集客と採用のどちらが今の課題かを、はっきりさせてください。
定員が埋まっているのに受け入れを増やせない園では、解くべき問題は集客ではありません。
保育園の経営を難しくしているのは、二つの上限が別々に効いていることです。
一つは定員、もう一つは保育士の配置です。
定員に空きがあっても、保育士が足りなければ受け入れられません。
逆に保育士がいても、定員を超えることはできません。
多くの園で、詰まっているのは採用のほう
入園希望はあるのに保育士が採用できない。
この状態にある園では、園児を集める取り組みをいくら増やしても、状況は変わりません。
まずどちらが詰まっているかを確認してください。
そのうえで、詰まっているほうに時間を使ってください。
今の状況を見分ける
| 状況 | 詰まっているもの | やるべきこと |
|---|---|---|
| 定員に空きがあり、保育士は足りている | 園児の集まり | 園の情報を届ける |
| 定員に空きがあるが、保育士が足りない | 採用 | 保育士に向けた発信 |
| 定員が埋まり、保育士も足りている | 次の展開 | 分園や事業の拡大を検討 |
認可と認可外で入口が違う
認可の場合、入園は自治体の申請を通ります。
園が直接申し込みを受けるわけではないので、園の発信は選ばれる理由を作ることに向きます。
認可外の場合は、保護者が直接園に申し込みます。
この場合は、園の発信がそのまま入園につながります。
この違いによって、何をすべきかが変わります。
どこから来ているのかをどう把握するのか
見学に来た保護者に、何を見て知ったかを必ず聞いて記録してください。
検索なのか、口コミなのか、通勤の途中で見たのかで、次に手をつける場所が変わります。
保育園の入口は、自治体の情報、検索、口コミ、そして通勤途中で目にすることです。
このうち、保護者が園を選ぶ理由として大きいのは、通勤の動線上にあるかどうかです。
どんなに良い園でも、通勤と逆方向なら選ばれにくいものです。
記録するのは四つだけでいい
見学のときに記録する項目
| 項目 | 聞き方の例 | 後で使えること |
|---|---|---|
| きっかけ | 当園を何でお知りになりましたか | どの入口が効いているか |
| お子さんの年齢 | 何歳何か月ですか | 年齢別の空き状況との照合 |
| 通勤の方向 | どちらにお勤めですか | 動線上にあるかの確認 |
| 申し込みに至ったか | 見学後に申請したか | 見学の質の判断 |
数字は自園で確かめる
見学から申し込みに至る割合は、園によって、また年齢によって大きく違います。
1歳児クラスは希望が多く、4歳児は空くといった偏りもあります。
年度ごとに記録を残すと、どの年齢で選ばれていないかが見えてきます。
保育士の採用にどう取り組むのか
求人票に書けないことを、園の発信のほうで書いてください。
条件だけを並べても、他の園と区別がつきません。
保育士の採用が、多くの園で最大の課題になっています。
求人を出しても応募が来ない、という声をよく聞きます。
求人票に書けるのは、給与、勤務時間、休日、福利厚生です。
これらは他の園も同じように書くので、条件が飛び抜けていない限り区別されません。
働く場としての中身を書く
保育士が知りたいのは、条件の先にあることです。
何人体制で回しているのか。
持ち帰りの仕事があるのか。
行事の準備はいつやるのか。
人間関係はどうか。
こうしたことは求人票には書けませんが、園の発信では書けます。
採用向けに書けること
| 書くこと | 応募者が知りたい理由 |
|---|---|
| 一日の流れ | 実際の忙しさがわかる |
| クラスの人数と職員の配置 | 無理のない体制か |
| 行事の準備の進め方 | 持ち帰りが発生するか |
| 働いている職員の年齢層 | 自分が浮かないか |
| 研修や引き継ぎの仕組み | 入ってから困らないか |
保育士 求人 地域名で見つかるようにする
保育士は、住んでいる地域や通える範囲で仕事を探します。
地域名とともに園の求人情報が見つかる状態を作ってください。
求人サイトに載せるだけでなく、園自身のページにも採用の情報を置いてください。
応募を迷っている人は、必ず園そのものを調べます。
配置基準は公式の情報で確認する
保育士の配置に関する基準は変更されることがあります。発信する内容は、掲載時点の最新の公式ガイドラインで確認してください。自治体独自の基準や補助がある場合は、自治体の窓口で確認してください。
保護者に何を見せるのか
一日の流れと、実際の保育の様子を見せてください。
理念だけを書いても、預ける判断の材料になりません。
保育園のページに、保育理念が書かれていることは多くあります。
しかし理念は、どの園も似た言葉になりがちです。
保護者が知りたいのは、自分の子どもが一日をどう過ごすかです。
時間ごとの流れを書く
何時に登園して、何をして、何時に昼寝をして、何時に迎えに行くのか。
この流れがわかると、自分の生活と合うかが判断できます。
保護者が知りたいこと
| 項目 | なぜ知りたいか |
|---|---|
| 一日の時間割 | 自分の生活と合うか |
| 給食とおやつの内容 | 食事の質 |
| 持ち物と準備するもの | 毎日の手間 |
| 延長保育の時間と費用 | 残業したときにどうなるか |
| 連絡の方法 | 急なときにどう伝わるか |
写真は日常の場面にする
行事の写真だけでなく、普段の保育の場面を見せてください。
ただし、園児の顔が写ったものを使う場合は、必ず保護者の同意を得てください。
同意の範囲も、どこに掲載するかまで含めて確認が必要です。
顔が写らない形での撮り方もあります。後ろ姿や、手元だけの写真でも、様子は十分に伝わります。
自治体の申請の流れをどう案内するのか
園の説明とは別に、申請の時期と手順を書いてください。
認可の場合、保護者は園ではなく自治体に申し込みます。
認可保育園の場合、入園の申し込みは自治体を通します。
この手続きの流れを知らない保護者は少なくありません。
特に第一子の場合、いつ何をすればいいのかがわからず、時期を逃すことがあります。
時期と手順を書いておく
申請の受付がいつ始まるか。
何が必要か。
結果はいつわかるか。
これを園のページに書いておくと、保護者の助けになります。
そして、そこで見つけてもらうことが、園を知る入口になります。
案内しておくことを、項目ごとに見ていきます。
申請の時期については、注意点は自治体の窓口で確認してくださいと添える。
必要な書類については、注意点は変更があるため断定しない。
見学の受付時期については、注意点は園として確実に案内できる部分。
結果が出る時期については、注意点は自治体によって違うことを明記。
制度の詳細は断定しない
入園の選考基準や必要書類は、自治体によって違います。
また、年度によって変更されることもあります。
園として案内するときは、必ず自治体の窓口で確認してくださいと添えてください。掲載時点の最新の公式ガイドラインで確認することを促す書き方が安全です。
通勤の動線という条件のなかで、どう選ばれるのか
駅や主要な道からの経路と時間を具体的に書いてください。
通勤の途中に寄れるかどうかが、選ぶ理由の大きな部分を占めます。
保護者が園を選ぶときの条件として、通勤の動線上にあるかは非常に大きな要素です。
毎日の送り迎えが、通勤の負担にならないかどうか。
これは園の努力では変えられない条件ですが、伝え方で変わる部分はあります。
経路を具体的に書く
最寄り駅から何分か。
自転車で来る場合、駐輪場はあるか。
車での送迎は可能か。
こうした実際的な情報が、判断を助けます。
立地について書くことを、項目ごとに見ていきます。
最寄り駅からの徒歩時間については、保護者の判断は通勤の途中に寄れるか。
駐輪場の有無と台数については、保護者の判断は自転車で来られるか。
車での送迎の可否については、保護者の判断は雨の日や兄弟がいる場合。
周辺の道の状況については、保護者の判断は安全に通えるか。
動線上にない場合の見せ方
通勤と逆方向にある園でも、選ばれる理由を作ることはできます。
延長保育の時間が長い、土曜の保育がある、といった条件が、動線の不利を上回ることがあります。
自分の園が持っている条件のうち、動線の不利を補えるものを探して、前に出してください。
定員と配置基準という上限のなかで、どう考えるのか
年齢ごとの空き状況を把握して、埋まっていない年齢に絞って発信してください。
園全体で見ると埋まっていても、特定の年齢だけ空いていることがあります。
保育園の受け入れは、年齢ごとに決まっています。
0歳児、1歳児、2歳児、それ以上。
それぞれ配置される保育士の数が違うため、受け入れられる人数も違います。
園全体では定員が埋まっていても、4歳児クラスだけ空いているという状態はよくあります。
年齢ごとに分けて考える
ここに挙げる数字は、説明のための仮の値です。
たとえば定員90名のうち、0歳から2歳は満員で、3歳以上に10名の空きがあるとします。
この場合、発信すべき相手は、途中入園を考えている3歳以上の家庭です。
年齢ごとの空きへの対応を、項目ごとに見ていきます。
0歳から1歳については、届けるべき相手は育児休業から復帰する家庭。
2歳から3歳については、届けるべき相手は転入してくる家庭、認可外からの移行。
4歳以上については、届けるべき相手は転居してきた家庭、幼稚園からの転園。
保育士が足りなければ、まず採用
空きがあっても保育士が足りなければ受け入れられません。この状態では、園児向けの発信より採用向けの発信のほうが、経営に効きます。順番を間違えないでください。
何から手をつければいいのか
まず集客と採用のどちらが詰まっているかを確認して、そちらに絞ってください。
両方を同時に進めると、どちらも中途半端になります。
ここまでの内容を、着手できる順番に並べます。
全部を同時に始める必要はありません。
着手の順番を、項目ごとに見ていきます。
1については、やることは年齢ごとの空き状況と、保育士の充足を確認する、かかる時間の目安は半日。
2については、やることは詰まっているほう(採用か集客か)を決める、かかる時間の目安は即日。
3については、やることは採用なら、一日の流れと体制を書く、かかる時間の目安は2週間。
4については、やることは集客なら、一日の流れと立地の情報を書く、かかる時間の目安は2週間。
5については、やることは見学の記録を始める、かかる時間の目安は半日。
ここに挙げた時間の目安は、説明のための仮の値です。
園の体制によって前後します。
最初の一つは今日から始められる
年齢ごとの空き状況を紙に書き出すだけで、何が問題かが見えます。
保育士の人数と、受け入れ可能な人数を並べてみてください。
自分の園に合うかを確かめたいとき
ここに書いたことは一般的な考え方であって、認可か認可外か、地域や規模によって優先順位は変わります。どこから手をつけるべきか判断がつかない場合は、<a href="https://time-value.jp/contact/">無料診断</a>で現状を整理するところから始めてください。既に採用や集客の取り組みを進めていて、成果が伸び悩んでいる場合は<a href="https://time-value.jp/services/kaizen/">Web集客改善サービス</a>もあります。
よくある質問
園児は集まるのに保育士が採用できません
その場合、解くべき問題は集客ではなく採用です。園児向けの発信を増やしても受け入れは増えません。求人票に書けない働く場としての中身を、園の発信で書いてください。
求人を出しても応募が来ません
給与や休日といった条件は他の園も同じように書くため、区別されません。一日の流れ、職員の配置、持ち帰りの有無、研修の仕組みなど、応募者が本当に知りたいことを書いてください。
保護者に何を見せればいいですか
理念より、一日の時間割と実際の保育の様子です。園児の顔が写った写真を使う場合は、掲載範囲まで含めて必ず保護者の同意を得てください。
入園申請の案内はどこまで書けますか
時期や手順の概要は書けますが、選考基準や必要書類は自治体によって違い、年度によって変更もあります。必ず自治体の窓口で確認してくださいと添えてください。
通勤の動線から外れている園はどうすればいいですか
延長保育の時間や土曜の保育など、動線の不利を補える条件を前に出してください。あわせて、駅からの経路や駐輪場の有無といった実際的な情報を具体的に書いてください。
まとめ
- 集客と採用のどちらが今の課題かを、はっきりさせてください。定員が埋まっているのに受け入れを増やせない園では、解くべき問題は集客ではありません
- 見学に来た保護者に、何を見て知ったかを必ず聞いて記録してください。検索なのか、口コミなのか、通勤の途中で見たのかで、次に手をつける場所が変わります
- 求人票に書けないことを、園の発信のほうで書いてください。条件だけを並べても、他の園と区別がつきません
- 一日の流れと、実際の保育の様子を見せてください。理念だけを書いても、預ける判断の材料になりません
- 園の説明とは別に、申請の時期と手順を書いてください。認可の場合、保護者は園ではなく自治体に申し込みます
- 駅や主要な道からの経路と時間を具体的に書いてください。通勤の途中に寄れるかどうかが、選ぶ理由の大きな部分を占めます
- 年齢ごとの空き状況を把握して、埋まっていない年齢に絞って発信してください。園全体で見ると埋まっていても、特定の年齢だけ空いていることがあります
- まず集客と採用のどちらが詰まっているかを確認して、そちらに絞ってください。両方を同時に進めると、どちらも中途半端になります