不動産投資の商談化率を上げる|引き渡しの設計を変える

最も大きく抜けるのは、獲得したあと最初の接触がつかない段階です。
広告の中身よりも、受け取ってから何時間で連絡したかで結果が変わります。
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目次
目次
- 不動産投資で、獲得から面談までのどこが抜けているのか
- 区間を分けないと打ち手が決まらない
- 最初の接触までの時間が、面談の実施率をどれだけ動かすか
- 時間帯によって体制が変わってしまう
- 獲得したリードを、誰にどう配るのか
- 一人あたりの上限を先に決める
- セミナーや説明会から、個別の面談へどうつなぐか
- 終了後に持ち帰らせない
- 面談の前に、何を渡しておくのか
- 当日の流れを先に送る
- オンラインと対面を、どう使い分けるか
- 初回をオンラインにする効果
- 一度断られたリードを、いつどう戻すのか
- 断られた理由を選択式で残す
- 不動産投資の面談への引き渡しを作り直す手順
- 最初に手をつけるのは接触の速度
- よくある質問
- まとめ
最も大きく抜けるのは、獲得したあと最初の接触がつかない段階です。
広告の中身よりも、受け取ってから何時間で連絡したかで結果が変わります。
不動産投資で、獲得から面談までのどこが抜けているのか
最も大きく抜けるのは、獲得したあと最初の接触がつかない段階です。
広告の中身よりも、受け取ってから何時間で連絡したかで結果が変わります。
商談化率という言葉は、測る区間が人によって違います。
不動産投資の販売では、資料請求や申込から初回の面談までの区間を指すのが実態に合います。
区間を分けないと打ち手が決まらない
獲得から接触、接触から面談の設定、設定から実施。
この3つはそれぞれ別の理由で落ちます。
一本の率として見ていると、どこを直せばよいかが分かりません。
接触がつかないのは体制の問題です。
設定ができないのは話し方と提案の問題です。
実施に至らないのは日程と期待値の問題です。
面談の辞退は前日に起きる
面談の日程を決めたあと、当日に来ないことがあります。
連絡がないまま流れると、記録にも残りません。
設定した件数ではなく、実施した件数を数えないと、実態が見えなくなります。
抜けた件数の行き先を記録する
接触がつかなかったリードは、たいてい何も残らずに消えます。
何回かけて、どの時間帯に、どの方法で試したかを残します。
残っていれば、体制の問題なのか層の問題なのかを後から分けられます。
不動産投資で獲得から面談までに抜ける場所
| 区間 | 抜ける主な理由 | 直す対象 |
|---|---|---|
| 獲得から最初の接触 | 連絡の時間が遅い、手段が電話だけ | 体制と手段 |
| 接触から日程の決定 | 目的が伝わらない、警戒される | 話し方と事前の情報 |
| 日程の決定から実施 | 先の日程すぎる、期待値がずれている | 日程の置き方 |
| 実施から次回 | 提案する物件が用意できていない | 在庫と準備 |
| 実施から申込 | 資金の条件が確認できていない | 事前の確認 |
最初の接触までの時間が、面談の実施率をどれだけ動かすか
時間が空くほど、連絡はつきにくくなります。
広告の配信を改善するより、接触の体制を直すほうが効く場面が多くあります。
資料請求をした人は、同じ時間帯に複数社へ請求していることがあります。
最初に連絡がついた会社が、そのまま面談に進みます。
時間帯によって体制が変わってしまう
夜間や休日に入ったリードは、翌営業日まで放置されがちです。
投資の検討は、仕事が終わったあとや休日に進みます。
入ってくる時間帯と、対応できる時間帯がずれている状態が続きます。
電話だけに頼らない
日中に電話をかけても出られない層があります。
最初の接触をメールやメッセージで行い、都合のよい時間を聞く形に変えます。
電話は、返信があった人に対して使います。
速さを上げると質が落ちるわけではない
早く連絡したリードのほうが、面談の実施率も申込率も落ちません。
速度は、質を犠牲にする改善ではありません。
最初の接触までの時間と面談の実施率の関係
| 接触までの時間 | 連絡がつく可能性 | 起きること | 運用上の扱い |
|---|---|---|---|
| 数分から1時間 | 最も高い | そのまま日程が決まりやすい | 自動の一次連絡で担保する |
| 当日中 | 高い | 他社と並行検討になる | 営業時間内は必ずここに収める |
| 翌営業日 | 下がる | 他社で面談が決まっていることがある | 夜間と休日の受け皿を作る |
| 2日から3日 | 大きく下がる | 記憶が薄れている | 手段を変えて再試行する |
| 1週間以上 | ほとんどつかない | 保留の層として扱う | 情報提供の経路に回す |
獲得したリードを、誰にどう配るのか
配布のルールを文書にしていない会社が多くあります。
ルールがないと、営業が扱いやすいリードだけを選び、残りが放置されます。
配布は運用の細部に見えますが、商談化率に最も効く仕組みです。
ここが曖昧だと、他のどの改善も効きません。
一人あたりの上限を先に決める
処理できる件数を超えて配ると、選別が始まります。
接触できる件数の上限を営業ごとに決め、それを超える分は配りません。
配れない分が出たら、体制を増やすか獲得を抑えるかの判断をします。
引き取りの期限を決める
配ったリードに一定時間内に接触しなければ、別の担当に回します。
期限がないと、配ったまま何日も止まります。
期限を決めると、接触の速度が自然に上がります。
入口ごとに配る先を変える
個別面談の申込は、経験のある担当に即座に配ります。
資料請求は、まず一次対応の担当がまとめて接触します。
すべてを同じ流れに入れると、速度の必要な層が遅れます。
不動産投資のリード配布のルールの作り方
| 決める項目 | 決め方 | 決めないと起きること |
|---|---|---|
| 一人あたりの上限 | 接触できる件数から逆算する | 扱いやすい件だけ残る |
| 配布の基準 | 入口と属性で自動的に振り分ける | 営業の取り合いが起きる |
| 引き取りの期限 | 時間単位で決める | 配ったまま止まる |
| 未接触の戻し方 | 期限を過ぎたら別の担当へ | 同じ担当で放置が続く |
| 夜間と休日の扱い | 一次連絡を自動化する | 翌営業日まで空く |
セミナーや説明会から、個別の面談へどうつなぐか
その場で日程を決めるかどうかで、転換率が大きく変わります。
後日あらためて連絡する形にすると、関心が薄れます。
不動産投資では、セミナーや説明会が主要な入口の1つです。
集めることはできても、そこから個別の面談に進まない状態がよく起きます。
終了後に持ち帰らせない
内容が良くても、終わってから日を置くと熱が下がります。
その場で個別の相談の枠を提示し、日程を決めます。
決まらなかった人には、その場でいつ連絡してよいかを聞いておきます。
内容を絞ると、進む人が増える
一般的な制度や仕組みの説明に時間を使うと、情報収集の目的の人が満足して帰ります。
自社が扱う範囲と、どういう人に向くかを明確にします。
参加者数は減り、個別面談への転換は上がります。
欠席者の扱いを決めておく
申し込んだが参加しなかった人は、関心はあった層です。
録画や資料の提供を用意し、別の日程を案内します。
欠席をそのまま失注にすると、獲得費が無駄になります。
セミナーから個別の面談へつなぐ設計
| 場面 | やること | 効いてくる数字 |
|---|---|---|
| 申込の直後 | 開催までの間に一度連絡する | 出席率 |
| 開催の当日 | 自社の範囲と対象を明示する | 個別面談への転換 |
| 終了の直後 | その場で日程の枠を提示する | 転換率 |
| 決まらなかった人 | 連絡してよい時期を聞く | 再接触からの面談 |
| 欠席した人 | 資料と別日程を案内する | 欠席者からの回復 |
面談の前に、何を渡しておくのか
面談の目的と、当日に決めることを先に伝えます。
期待値がずれたまま当日を迎えると、実施はできても次につながりません。
面談の当日に何が起きるか分からない状態で来る人がいます。
その場で契約を迫られると身構えている人もいます。
当日の流れを先に送る
何分かかるか、何を聞かれるか、何を決めるのか。
これを先に送っておくと、辞退が減ります。
資金の条件を確認することも、事前に伝えます。
確認する項目を先に知らせる
年収や自己資金の話は、その場で突然聞かれると警戒されます。
事前に確認する項目として伝えておくと、当日の会話が進みます。
準備してもらう資料があるなら、あわせて送ります。
送る量を増やしすぎない
資料を大量に送ると、読まないまま当日を迎えるか、読んで満足して来なくなります。
当日の流れと、確認する項目に絞ります。
面談の前に渡しておく情報の組み立てを、項目ごとに見ていきます。当日の流れと所要時間については、渡す時期は日程が決まった直後、狙いは辞退を減らす。当日に決めることについては、渡す時期は日程が決まった直後、狙いは期待値をそろえる。確認する項目の一覧については、渡す時期は前日まで、狙いは当日の会話を進める。用意してもらう情報については、渡す時期は前日まで、狙いは次回への持ち越しを減らす。前日の確認の連絡については、渡す時期は前日、狙いは欠席を減らす。
オンラインと対面を、どう使い分けるか
初回はオンラインに寄せると、実施率が上がります。
物件の話に進む段階では、対面に切り替える判断が必要になります。
移動の負担は、面談の辞退の大きな理由です。
一方で、金額の大きい判断を画面越しだけで進めるのは難しい場面があります。
初回をオンラインにする効果
日程の候補が増え、平日の夜や休日にも設定できます。
遠方の人にも対応できます。
辞退が減り、面談の実施率が上がります。
切り替える場所を決めておく
物件を具体的に提案する段階、資金の計画を詰める段階。
このあたりで対面に切り替えます。
切り替えの基準を決めていないと、営業ごとに判断が変わります。
オンラインの面談は記録が残る
会話の内容を記録として残しやすくなります。
記録が残れば、どの説明で離脱したかを後から分析できます。
記録の扱いは、事前に同意を得る手順を決めておきます。
オンラインと対面の面談の使い分けを、項目ごとに見ていきます。初回の面談については、向いている形式はオンライン、理由は日程が合わせやすく辞退が減る。目的と条件の確認については、向いている形式はオンライン、理由は短時間で済む。物件の具体的な提案については、向いている形式は対面、理由は金額の判断に踏み込む。資金の計画の確認については、向いている形式は対面、理由は書類の確認が伴う。契約に向けた手続きについては、向いている形式は対面、理由は本人の確認が必要になる。
一度断られたリードを、いつどう戻すのか
断られた理由を記録していれば、戻す時期が決まります。
理由を残していない場合、すべてが同じ失注として扱われ、資産になりません。
検討の期間が長い事業では、一度断られたことが最終的な結論とは限りません。
時期の問題だったのか、条件の問題だったのかで扱いが変わります。
断られた理由を選択式で残す
自由記述で残すと集計できません。
時期、資金、物件、他社との比較、家族の反対といった区分で記録します。
区分ごとに、戻す時期の目安を決めます。
前提が変わったときに戻す
金融機関の提携先が増えた。
新しい種別の物件を扱い始めた。
このようなときは、過去に条件が合わなかった層に戻る理由ができます。
戻す作業を担当者任せにしない
営業個人が持っているリストからは、戻す作業が起きません。
部門で保留の層を管理し、条件が変わったときにまとめて戻します。
断られたリードを戻す判断を、項目ごとに見ていきます。時期が合わなかったについては、戻す時期は本人が示した時期の少し前、戻すときの切り口は状況の変化の確認。資金の条件が合わなかったについては、戻す時期は提携先や条件が変わったとき、戻すときの切り口は扱える範囲が広がったこと。希望の物件がなかったについては、戻す時期は該当する物件が出たとき、戻すときの切り口は具体的な物件の提示。他社と比較して見送ったについては、戻す時期は半年から1年後、戻すときの切り口は検討の結果と現状の確認。家族の同意が得られなかったについては、戻す時期は半年後、戻すときの切り口は同席できる形の提案。
不動産投資の面談への引き渡しを作り直す手順
区間ごとの率を測ることから始めます。
どこが抜けているか分からないまま施策を打つと、効いていない場所を直すことになります。
引き渡しの設計は、部門をまたぐ作業です。
マーケティング単独では変えられない部分が多くあります。
不動産投資の商談化率を上げる進め方を、項目ごとに見ていきます。
1については、やることは獲得から実施までを区間に分けて率を出す、期間の目安は2週間。
2については、やることは時間帯ごとの接触の成否を集計する、期間の目安は2週間。
3については、やることは夜間と休日の一次連絡の仕組みを作る、期間の目安は3週間。
4については、やることは配布のルールと引き取りの期限を文書にする、期間の目安は2週間。
5については、やることは面談の前に送る内容をそろえる、期間の目安は2週間。
6については、やることは断られた理由を選択式で残す形に変える、期間の目安は2週間。
最初に手をつけるのは接触の速度
配布のルールや面談の設計より、接触までの時間を短くするほうが早く効きます。
費用もあまりかかりません。
夜間と休日の一次連絡を自動化するところから始めます。
追う数字を決める
数字は説明のための仮の値です。
月に600件の接触のうち面談を設定できたのが240件、実施が200件なら、設定から実施の間で40件が消えています。
ここは前日の確認の連絡だけで改善することがあります。
不動産投資の面談の設計で追う数字を、項目ごとに見ていきます。
最初の接触までの時間については、頻度は毎週、判断の目安は中央値で見る。
接触できた率については、頻度は毎週、判断の目安は時間帯ごとに分ける。
面談を設定できた率については、頻度は毎週、判断の目安は接触できた件数に対する割合。
面談を実施できた率については、頻度は毎週、判断の目安は設定した件数に対する割合。
入口ごとの面談の実施率については、頻度は毎月、判断の目安は入口の評価に使う。
保留から戻った面談の件数については、頻度は四半期、判断の目安は資産が効いているか。
営業の評価の対象をそろえる
営業の評価が契約件数だけだと、面談の実施や記録の入力は後回しになります。
面談の実施率と記録の入力を評価に含めると、引き渡しの設計が回り始めます。
面談までの引き渡しで詰まっている場合は、無料相談で現状の流れを一緒に確認するところから始められます。入口から面談までの設計ごと見直す段階ならWeb集客改善サービスもあります。
よくある質問
不動産投資で商談化率を測る区間はどこですか
資料請求や申込から初回の面談を実施するまでです。獲得から接触、接触から日程の決定、決定から実施の3つに分けて測ると、どこを直すべきかが分かります。
最初の接触は何時間以内にすべきですか
時間の基準を数字で決めるより、営業時間内は当日中に必ず接触する体制を作るほうが先です。夜間と休日に入ったリードの一次連絡を自動化すると、翌営業日まで空く状態がなくなります。
セミナーから個別の面談につながりません
終了後に日を置くと関心が下がります。その場で個別の枠を提示して日程を決め、決まらなかった人にはいつ連絡してよいかを聞いておきます。内容を自社の扱う範囲に絞ると転換が上がります。
初回の面談はオンラインでもいいですか
初回はオンラインに寄せると日程が合わせやすく、辞退が減ります。物件を具体的に提案する段階や資金の計画を詰める段階で対面に切り替え、その基準を先に決めておきます。
一度断られたリードはもう使えませんか
断られた理由を選択式で記録していれば、戻す時期を決められます。時期の問題だった人、資金の条件が合わなかった人は、前提が変わったときに戻せます。部門でまとめて管理してください。
まとめ
- 最も大きく抜けるのは、獲得したあと最初の接触がつかない段階です。広告の中身よりも、受け取ってから何時間で連絡したかで結果が変わります
- 時間が空くほど、連絡はつきにくくなります。広告の配信を改善するより、接触の体制を直すほうが効く場面が多くあります
- 配布のルールを文書にしていない会社が多くあります。ルールがないと、営業が扱いやすいリードだけを選び、残りが放置されます
- その場で日程を決めるかどうかで、転換率が大きく変わります。後日あらためて連絡する形にすると、関心が薄れます
- 面談の目的と、当日に決めることを先に伝えます。期待値がずれたまま当日を迎えると、実施はできても次につながりません
- 初回はオンラインに寄せると、実施率が上がります。物件の話に進む段階では、対面に切り替える判断が必要になります
- 断られた理由を記録していれば、戻す時期が決まります。理由を残していない場合、すべてが同じ失注として扱われ、資産になりません
- 区間ごとの率を測ることから始めます。どこが抜けているか分からないまま施策を打つと、効いていない場所を直すことになります