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営業の稼働だけが増えて、契約は動きません。
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目次
目次
- 不動産投資のリードで、件数だけを追うと何が起きるか
- 増えた件数の行き先が営業の稼働になる
- 質の定義を、どの条件で組み立てるのか
- 資金の条件は、通るかどうかではなく確認できたかで見る
- 属性の情報を、どこで取るのか
- フォームで聞く項目を増やす前に確認すること
- 入口ごとに、リードの性質がどう違うか
- 入口ごとに分けて評価する
- 質の低いリードを、見送るのか育てるのか
- 見送ってよいのは条件が合わない場合
- 質の定義を営業と合意するときに、どこで詰まるか
- 判定の入力を増やさない形にする
- 訴求の作り方が、リードの質を決める
- 条件を先に示すと、入ってくる層が変わる
- 不動産投資のリードの定義を作り直す手順
- 追えない期間があるときの扱い
- よくある質問
- まとめ
面談の数は増え、申込の数は変わらないという状態になります。
営業の稼働だけが増えて、契約は動きません。
不動産投資のリードで、件数だけを追うと何が起きるか
面談の数は増え、申込の数は変わらないという状態になります。
営業の稼働だけが増えて、契約は動きません。
資料請求やセミナー申込の件数は、配信を広げれば増やせます。
投資の意思がない情報収集の段階の人も、条件だけを見に来る人も、同じフォームから入ってきます。
件数の目標だけを置くと、この層が増えます。
増えた件数の行き先が営業の稼働になる
不動産投資の販売では、リードの多くに電話で接触します。
件数が増えれば架電の回数が増え、面談の予定が埋まります。
そのうち申込に進む割合が下がっていれば、増えた分はすべて稼働の増加です。
営業の人数は急には増えません。
質の低いリードが増えると、質の高いリードへの接触が後回しになります。
結果として、全体の成果が落ちることがあります。
融資で落ちる層を集めていることがある
投資用不動産の購入には、資金を借りられるかどうかが関わります。
年収、勤務先、自己資金、既存の借入の状況で、そもそも進めない人がいます。
この層を大量に集めても、面談までは進んで申込では止まります。
件数が増えると、営業がリードを選び始める
配布された件数が処理できる量を超えると、営業は自分の判断で優先順位をつけます。
そのとき、扱いやすい条件のリードだけが残り、それ以外は放置されます。
放置されたリードは記録にも残らないので、質の議論ができなくなります。
不動産投資で件数の目標だけを置いたときの副作用
| 増える件数の性質 | 見かけ上の数字 | 実際に起きること |
|---|---|---|
| 情報収集の段階の人 | 資料請求が増える | 面談の辞退が増える |
| 商圏の外の人 | 件数が増える | 面談の設定ができない |
| 融資の条件に合わない人 | 面談は増える | 申込で止まる |
| 条件だけを比較している人 | 面談は増える | 他社との比較で流れる |
| 既に他社で購入済みの人 | 件数が増える | 接触の段階で終わる |
質の定義を、どの条件で組み立てるのか
資金の条件、投資の意思、検討の時期、接触の可否の4つです。
このうち1つでも欠けていると、面談に進んでも契約には遠いリードになります。
質の定義を一本の点数にまとめようとすると、運用できなくなります。
条件ごとに分けて判定します。
資金の条件は、通るかどうかではなく確認できたかで見る
審査の結果そのものは自社で動かせません。
確認できるのは、年収の水準、勤務の形態、自己資金の有無です。
これらが確認できているかどうかを、質の判定に使います。
確認できていないリードを質が低いと判定してはいけません。
確認する作業をしていないだけの場合があります。
投資の意思と検討の時期を分ける
投資をする気はあるが数年先という人と、半年以内に決めたい人は別です。
前者を質が低いと切ると、数年分の見込み客を捨てることになります。
時期の違いは、質ではなく扱い方の違いとして持ちます。
接触の可否は最も早く判定できる
電話がつながらない、返信がないリードは、他の条件を判定する前に止まります。
接触できた件数を分母にして質を測らないと、広告の評価と接触体制の評価が混ざります。
不動産投資のリードを4つの条件で分ける
| 条件 | 確認するもの | 判定できる時期 |
|---|---|---|
| 資金 | 年収の水準、勤務の形態、自己資金の有無 | 接触後の初回 |
| 意思 | 投資を検討している理由と目的 | 接触後の初回 |
| 時期 | いつまでに判断したいか | 接触後の初回 |
| 接触 | 電話や返信で連絡がついたか | 獲得の直後 |
| 商圏 | 居住地と、提案できる物件の範囲 | フォームの入力時点 |
属性の情報を、どこで取るのか
フォームで取るほど件数は落ち、接触の場で取るほど稼働が増えます。
どちらに寄せるかは、営業の人数と面談一件あたりのコストで決めます。
属性を先に取れば無駄な接触は減ります。
ただし入力の項目が増えるほど、途中での離脱が増えます。
フォームで聞く項目を増やす前に確認すること
項目を増やすと件数は必ず落ちます。
落ちた分だけ質が上がるかどうかは、事前には分かりません。
一度に複数の項目を追加すると、どれが効いたかも分からなくなります。
年収の選択肢を追加する、勤務の形態を追加する、という単位で分けて試します。
そのうえで、接触できた件数と申込に進んだ件数の両方で比較します。
入力の順番を変えるだけで結果が変わる
答えやすい項目を先に置き、答えにくい項目を後ろに置きます。
途中まで入力した人には、後日あらためて聞く経路を用意します。
最初の画面で年収を聞くと、他の項目まで到達しません。
接触の場で取る場合は、記録の形式をそろえる
営業が聞き取った内容が自由記述で残っていると、集計できません。
集計できなければ、広告の側にも情報が返りません。
選択式の項目として記録の形式を決めます。
属性の情報を取る場所ごとの得失
| 取る場所 | 件数への影響 | 質の判定の早さ | 営業の稼働 |
|---|---|---|---|
| 広告のフォーム | 減る | 早い | 減る |
| 自動の追加質問 | やや減る | 早い | 減る |
| 初回の電話 | 変わらない | 中くらい | 増える |
| 面談の場 | 変わらない | 遅い | 大きく増える |
| 資料の請求後の案内 | ほぼ変わらない | 中くらい | やや減る |
入口ごとに、リードの性質がどう違うか
セミナー、資料請求、個別面談の申込では、意思の強さが違います。
同じ質の基準で並べると、入口ごとの評価を誤ります。
不動産投資の集客には、複数の入口があります。
入口が違えば、その時点での検討の進み方が違います。
入口ごとに分けて評価する
資料請求は、件数が取りやすく、検討の初期の人が多く入ります。
個別面談の申込は件数が少なく、進み方が速い傾向があります。
これを同じ獲得単価で比べると、常に資料請求が有利に見えます。
入口ごとに、面談の実施率と申込に進んだ率を別々に持ちます。
そのうえで、契約一件あたりの獲得費として比べます。
入口を絞るべきかどうか
進み方の速い入口だけに絞ると、件数が足りなくなります。
検討の初期の人を集める入口は、数か月から数年先の契約を作っています。
両方を持ち、それぞれに別の目標を置きます。
不動産投資の入口ごとのリードの性質
| 入口 | 件数の取りやすさ | 検討の進み方 | 主に見る数字 |
|---|---|---|---|
| 資料の請求 | 取りやすい | 遅い | 接触できた率と再接触からの面談 |
| セミナーや説明会の申込 | 中くらい | 中くらい | 出席率と面談への転換 |
| 個別の面談の申込 | 取りにくい | 速い | 面談の実施率と申込率 |
| シミュレーションの利用 | 取りやすい | 遅い | 入力内容の質と再接触の反応 |
| 紹介や既存顧客からの連絡 | 少ない | 最も速い | 申込率と契約率 |
入口ごとに接触の速度を変える
個別面談の申込は、当日中に連絡がつかないと機会を失います。資料請求は、すぐに営業が電話をかけると警戒されることがあります。入口ごとに、最初の接触の方法と時間を分けます。
質の低いリードを、見送るのか育てるのか
見送るのは条件が恒久的に合わない場合だけです。
時期が来ていないだけのリードを捨てると、数年分の見込み客を失います。
質が低いという判定には、2つの意味が混ざっています。
条件が合わないのか、まだ時期ではないのかです。
見送ってよいのは条件が合わない場合
提案できる物件の範囲の外に住んでいる。
既に他社で同種の物件を購入していて、追加の意思がない。
このような場合は、記録だけ残して接触を終えます。
時期が来ていないリードは資産として持つ
数年先に検討したいという人は、条件が合わないわけではありません。
接触の頻度を落として、定期的な情報提供に回します。
数年後に問い合わせが戻ってきたとき、追加の獲得費はかかりません。
この層の管理を止めると、数か月後ではなく数年後に効いてきます。
効いてきたときには原因が分からなくなっているので、止めた判断を検証できません。
見送るリードと育てるリードの分け方を、項目ごとに見ていきます。
提案できる範囲の外に住んでいるについては、扱いは見送る、接触の頻度はなし。
資金の条件が当面合わないについては、扱いは再確認の時期を決めて保留、接触の頻度は年に1回程度。
時期が数年先については、扱いは情報提供に回す、接触の頻度は四半期に1回程度。
検討中だが他社と比較しているについては、扱いは営業が継続して接触、接触の頻度は月に1回程度。
接触がつかないについては、扱いは接触の手段を変えて再試行、接触の頻度は方法を変えて数回。
保留にしたリードを誰が持つか
営業個人が持つと、担当が変わった時点で消えます。保留の層は部門で管理し、条件が変わったときに戻す経路を決めます。
質の定義を営業と合意するときに、どこで詰まるか
定義そのものではなく、判定を誰がやるかで詰まります。
判定の作業を営業に増やす形にすると、合意しても運用されません。
質の定義を作る作業は、たいてい合意まではたどり着きます。
運用の段階で止まります。
判定の入力を増やさない形にする
営業に新しい入力項目を10個増やすと、埋まりません。
既に入力している項目から判定できる形に組み替えます。
どうしても必要な項目は、3つまでに絞ります。
質が低いと判定したリードの行き先を先に決める
定義だけを作って、低いと判定したリードの扱いを決めないと、営業は判定を避けます。
判定すると自分の担当件数が減るように見えるからです。
保留や情報提供に回す経路を先に作り、判定しても不利にならない形にします。
営業と質の定義をそろえるときの論点を、項目ごとに見ていきます。
誰が判定するかについては、よくある対立は営業は入力を増やしたくない、解き方は既存の入力項目から自動で判定する。
何件配るかについては、よくある対立はマーケは件数を出したい、解き方は接触できる件数を上限として決める。
低いと判定した後については、よくある対立は扱いが決まっていない、解き方は保留と情報提供の経路を先に作る。
判定の基準については、よくある対立は営業ごとに感覚が違う、解き方は条件を文書にして例を添える。
評価への影響については、よくある対立は判定すると件数が減る、解き方は評価の対象を面談から申込に移す。
定義を変えたら過去の数字も直す
有効リードの定義を期中に変えると、前後の比較ができなくなります。変えるなら、過去のデータも新しい定義で数え直します。
訴求の作り方が、リードの質を決める
広告の文面で対象の条件を先に示すと、件数は落ちて質が上がります。
表現の制約を守ることと、質を上げることは同じ方向を向いています。
質の管理をフォームや営業の判定だけでやろうとすると、限界があります。
入ってくる前の段階で決まる部分が大きいからです。
条件を先に示すと、入ってくる層が変わる
どういう人に向けた話なのかを広告の中で示します。
件数は落ちます。
面談の実施率と申込に進む率が上がります。
断定的な表現は、質の悪いリードを呼ぶ
将来の収益を断定するような書き方は、短期の件数を増やします。
集まるのは、条件の数字だけを見ている層です。
面談で説明が食い違い、途中で離脱します。
投資用不動産の広告では、将来の収益や利回りの書き方に注意が要ります。
掲載時点の最新の公式ガイドラインで確認してください。
何が言えるかの判断の仕方
数字を示すときは、その数字が成り立つ条件を同じ場所に書けるかを確認します。
条件を書けないなら、その数字は使いません。
下振れの要因に触れずに数字だけを出す形も避けます。
訴求の型とリードの質の関係を、項目ごとに見ていきます。収益の数字を前面に出すについては、件数は多い、面談の実施率は低い、申込に進む率は低い。対象とする人の条件を先に示すについては、件数は少ない、面談の実施率は高い、申込に進む率は高い。リスクと条件を併記するについては、件数は少ない、面談の実施率は高い、申込に進む率は高い。無料や特典を前面に出すについては、件数は多い、面談の実施率は低い、申込に進む率は低い。実際の検討の流れを説明するについては、件数は中くらい、面談の実施率は高い、申込に進む率は中くらい。
不動産投資のリードの定義を作り直す手順
過去のリードを契約まで追い、どの条件が効いていたかを出すことから始めます。
条件を先に決めてから当てはめると、現場の実態と合いません。
定義は机の上で作るものではありません。
過去の実績から、結果と相関した条件を拾い出します。
不動産投資のリードの定義を作り直す順番を、項目ごとに見ていきます。
1については、やることは過去12か月のリードを契約まで追える形に整える、期間の目安は3週間。
2については、やることは入口ごと、条件ごとに申込率と契約率を出す、期間の目安は2週間。
3については、やることは効いていた条件を3つまでに絞る、期間の目安は1週間。
4については、やることは判定を自動化できる形に組み替える、期間の目安は2週間。
5については、やることは低いと判定したリードの行き先を決める、期間の目安は1週間。
6については、やることは営業と合意し、過去の数字を新しい定義で数え直す、期間の目安は2週間。
追えない期間があるときの扱い
記録が途中で途切れている期間は、無理に埋めません。
追える期間だけで分析し、足りない部分は次の期で測ります。
埋めた推計値で定義を作ると、根拠のない基準になります。
毎月確認する数字
数字は説明のための仮の値です。
月に1,000件のリードのうち接触できたのが600件、面談まで進んだのが200件、申込が40件という構成なら、質の議論をする場所は接触から面談の間です。
ここが薄いのに広告の配信量を増やしても、面談の件数はあまり増えません。
不動産投資のリードの質を毎月確認する数字を、項目ごとに見ていきます。
接触できた率については、頻度は毎週、判断の目安は入口ごとに分けて前月と比べる。
面談の実施率については、頻度は毎月、判断の目安は接触できた件数に対する割合。
面談から申込への率については、頻度は毎月、判断の目安は入口ごとに分けて見る。
商圏の外のリードの比率については、頻度は毎月、判断の目安は配信のエリア設定の点検。
保留に回した件数と戻った件数については、頻度は四半期、判断の目安は資産として積み上がっているか。
質の数字を週次で追わない
申込に進む率は、週次では母数が足りません。
週次は件数と接触の速度、月次以上で質という分け方にします。
リードの質の定義が定まらない場合は、無料相談で現状の数字を一緒に整理するところから始められます。入口の設計ごと見直す段階ならWeb集客改善サービスもあります。
よくある質問
不動産投資のリードの質は、何で判定すればいいですか
資金の条件、投資の意思、検討の時期、接触の可否の4つに分けます。一本の点数に集約すると運用できなくなるため、条件ごとに別々に判定して扱い方を変えます。
フォームで年収を聞くべきですか
聞けば無駄な接触は減りますが、件数は必ず落ちます。営業の人数と面談一件あたりのコストで判断します。項目は一度に複数追加せず、1つずつ分けて効果を確かめてください。
検討が数年先のリードは切っていいですか
条件が合わないわけではないため、切るのは損になります。接触の頻度を落として情報提供に回し、部門で管理します。数年後に戻ってきたときの獲得費はほとんどかかりません。
質の定義を作っても営業が使ってくれません
判定の入力を増やす形にすると運用されません。既にある入力項目から自動で判定できる形に組み替え、低いと判定したリードの行き先を先に決めておきます。
リードの質を上げる一番早い方法は何ですか
広告の文面で対象とする人の条件を先に示すことです。件数は落ちますが、面談の実施率と申込に進む率が上がります。収益の数字を前面に出す訴求は、件数は増えても質が落ちます。
まとめ
- 面談の数は増え、申込の数は変わらないという状態になります。営業の稼働だけが増えて、契約は動きません
- 資金の条件、投資の意思、検討の時期、接触の可否の4つです。このうち1つでも欠けていると、面談に進んでも契約には遠いリードになります
- フォームで取るほど件数は落ち、接触の場で取るほど稼働が増えます。どちらに寄せるかは、営業の人数と面談一件あたりのコストで決めます
- セミナー、資料請求、個別面談の申込では、意思の強さが違います。同じ質の基準で並べると、入口ごとの評価を誤ります
- 見送るのは条件が恒久的に合わない場合だけです。時期が来ていないだけのリードを捨てると、数年分の見込み客を失います
- 定義そのものではなく、判定を誰がやるかで詰まります。判定の作業を営業に増やす形にすると、合意しても運用されません
- 広告の文面で対象の条件を先に示すと、件数は落ちて質が上がります。表現の制約を守ることと、質を上げることは同じ方向を向いています
- 過去のリードを契約まで追い、どの条件が効いていたかを出すことから始めます。条件を先に決めてから当てはめると、現場の実態と合いません