不動産投資の広告代理店との付き合い方|月200万以上を預ける前に

どこまでを渡し、どこからを自社で持つかの線です。
線を引かずに預けると、成果が出ないときに何を改善すべきかが誰にも分からなくなります。
なお、TimeValue株式会社では、広告運用・クリエイティブ制作・LP改善・データ分析・AI導入までを一括で引き受けるWebマーケティング支援「KAIZEN」を提供しています。
現在、オンラインの無料マーケティング診断を毎月10社限定で実施中です。いまの数字を見ながら、どこから直すのが早いかを一緒に整理します。
今月の無料診断は残り4社です
広告からLPまで、まとめて見ます。オンラインで30分から対応しています。
目次
目次
- 不動産投資の広告を外部に預けるときに、最初に決めること
- 満足していても不満は残る
- 代理店に渡せる判断と、渡せない判断
- 事業の数字と結びつく判断は内に持つ
- 選定のときに、何を確認するのか
- 表現の確認をどう運用しているかを聞く
- 契約の前に、どんな条件を決めておくか
- アカウントとデータの所有を明確にする
- 報告と会議を、どう設計するか
- 週次で聞くこと
- 成果が出ないときに、どこを切り分けるか
- 件数が減ったのか、質が落ちたのかを分ける
- 代理店を替えるときに、何を失うのか
- 立ち上げ直しに数か月かかる
- 不動産投資で代理店との関係を作り直す手順
- 情報を渡さないまま成果を求めない
- よくある質問
- まとめ
どこまでを渡し、どこからを自社で持つかの線です。
線を引かずに預けると、成果が出ないときに何を改善すべきかが誰にも分からなくなります。
不動産投資の広告を外部に預けるときに、最初に決めること
どこまでを渡し、どこからを自社で持つかの線です。
線を引かずに預けると、成果が出ないときに何を改善すべきかが誰にも分からなくなります。
広告の運用を外部に任せること自体は一般的です。
Testifyが2026年5月14日から18日にn=1,016で実施した調査では、9割を超える企業が代理店を活用しており、全面委託が37.2%、併用が54.4%でした。
満足していても不満は残る
同じ調査では、満足度が82.6%である一方、約2割が不満を持っていました。
不満の内訳は役職によって分かれます。
経営層は費用が成果に見合わないが56.3%、マーケティング責任者は成果不振の説明が不十分が53.1%、運用担当はレスポンスが遅いが50.8%でした。
不動産投資では委託の範囲が広がりやすい
商品の理解に時間がかかるため、社内に運用の知見が溜まりにくい構造があります。
結果として、訴求の作成から配信の判断まで外に出ていることがあります。
そこまで渡すと、成果が落ちた原因を確認する手段がなくなります。
預ける前に自社の数字を持つ
一件あたりの粗利、許容できる比率、有効リードの定義。
これらを自社で持っていない状態で預けると、目標そのものを代理店が作ることになります。
不動産投資の広告を外部に預ける前に決めること
| 決める項目 | 決めておかないと起きること |
|---|---|
| 一件あたりの粗利と許容比率 | 上限の根拠が代理店の提案に依存する |
| 有効リードの定義 | 件数の報告が営業の実感と合わない |
| 対象とする顧客層 | 集める層の判断が外に出る |
| 表現の確認の経路 | 入稿のたびに止まるか確認を飛ばす |
| 報告に含める項目 | 件数の報告だけが届く |
代理店に渡せる判断と、渡せない判断
媒体の配分や入札の調整は渡せます。
誰に何を届けるか、いくらまで使うかは渡せません。
委託の範囲を機能で切ると、判断が外に出ます。
判断の性質で切ります。
事業の数字と結びつく判断は内に持つ
獲得の上限は、一件あたりの粗利と経営の方針から決まります。
代理店はこの数字を持っていません。
持っていない数字から出した目標は、根拠を確認できません。
表現の判断も内に持つ
投資用不動産の広告では、将来の収益や利回りの書き方に注意が要ります。
掲載時点の最新の公式ガイドラインで確認してください。
制作を外に出す場合でも、確認と最終の判断は自社に残します。
実務の判断は渡したほうが速い
媒体ごとの配分、入札の調整、配信先の除外。
これらは日々の判断であり、内部で抱えると速度が落ちます。
代理店に渡せる判断と渡せない判断
| 判断の内容 | 渡せるか | 理由 |
|---|---|---|
| 媒体ごとの配分と入札 | 渡せる | 日次の判断で速度が要る |
| 配信先と除外の設定 | 渡せる | 運用の実務に属する |
| 制作の実務 | 渡せる | 量の変動に対応しやすい |
| 獲得の上限と予算の枠 | 渡せない | 事業の数字から決まる |
| 対象とする顧客層 | 渡せない | 商品と審査の理解が要る |
| 表現の最終の判断 | 渡せない | 責任が自社に残る |
選定のときに、何を確認するのか
同種の商材での経験と、表現の確認をどう運用しているかです。
実績の件数より、判断に迷う表現をどう扱ってきたかを聞きます。
代理店の選定では、過去の実績の提示が中心になりがちです。
不動産投資の場合、確認すべき点が他の業種とは違います。
表現の確認をどう運用しているかを聞く
判断に迷う表現が出たとき、誰がどう決めているか。
確認の記録を残しているか。
この運用がない会社に預けると、確認の負担がすべて自社に来ます。
検討の期間が長い商材の経験を確認する
月次の獲得単価で評価する運用に慣れている場合、数か月先に結果が出る商材では判断がずれます。
獲得した月ごとの束で追う考え方を理解しているかを確認します。
担当者の体制を確認する
提案の場に出てくる人と、実際に運用する人が違うことがあります。
誰が何時間関わるのかを、契約の前に確認します。
不動産投資の代理店を選ぶときの確認項目
| 確認する項目 | 聞き方 | 判断の目安 |
|---|---|---|
| 表現の確認の運用 | 判断に迷った事例と決め方 | 記録として残っているか |
| 長期の検討の商材の経験 | 結果が出るまでの評価の仕方 | 月次の単価だけで判断していないか |
| 担当の体制 | 運用に関わる人と時間 | 提案者と運用者が同じか |
| 報告の形式 | 標準の報告の見本 | 件数以外の情報が含まれるか |
| 想定する改善の順番 | 最初の3か月にやること | 自社の数字を聞いてくるか |
契約の前に、どんな条件を決めておくか
報告の項目、データの所有、解約の手順の3つです。
決めていないと、関係を終えるときに広告の資産が残りません。
契約の条件は、うまくいっているときには問題になりません。
終えるときに効いてきます。
アカウントとデータの所有を明確にする
広告のアカウント、計測の設定、蓄積された配信の履歴。
これらが代理店の所有になっていると、乗り換えのときにゼロから作り直すことになります。
報告に含める項目を先に決める
件数と単価だけの報告では、判断ができません。
面談の実施件数、申込への率、経路ごとの内訳を含める形にします。
自社から数字を渡さないと出せない項目もあるため、渡す経路も決めます。
解約の手順と引き継ぎの範囲を決める
通知の期間、引き継ぐ資料の範囲、アカウントの移管の手順。
これらを契約の時点で決めておきます。
契約の前に決めておく条件
| 条件 | 決める内容 | 決めないと起きること |
|---|---|---|
| アカウントの所有 | 自社の名義で持つ | 乗り換え時に履歴が消える |
| 計測と記録の所有 | 自社の環境に置く | データが引き継げない |
| 報告の項目 | 件数以外の指標を含める | 判断の材料が届かない |
| 自社から渡す情報 | 面談と申込の結果の受け渡し | 運用が件数の最適化に留まる |
| 解約の手順 | 通知の期間と引き継ぎの範囲 | 移行に数か月かかる |
報告と会議を、どう設計するか
週次は件数と速度、月次は質と配分に分けます。
毎週すべてを報告させると、説明の作業に時間が取られて運用が進みません。
会議の設計は、報告の質を決めます。
何を聞くかを決めていないと、報告は数字の読み上げになります。
週次で聞くこと
件数の進み方、配信の異常の有無、翌週の予定。
質の数字は母数が足りないため、週次では扱いません。
月次で聞くこと
経路ごとの面談の実施件数と申込への率。
訴求ごとの差。
翌月に変える内容とその理由。
四半期で聞くこと
獲得した月ごとの束の進み方。
配分の見直しの提案。
ここで初めて、契約までの成果を材料にした議論ができます。
不動産投資の代理店との会議の設計を、項目ごとに見ていきます。週次については、扱う内容は件数、配信の異常、翌週の予定、自社から渡すものは接触と面談の設定の件数。月次については、扱う内容は経路と訴求ごとの質の数字、自社から渡すものは面談の実施と申込の結果。月次については、扱う内容は表現の確認の状況、自社から渡すものは判断の記録。四半期については、扱う内容は獲得した月ごとの進み方、自社から渡すものは契約の結果。四半期については、扱う内容は配分と予算の見直し、自社から渡すものは上限と在庫の見通し。
成果が出ないときに、どこを切り分けるか
広告の問題、接触の体制の問題、商品と在庫の問題を分けます。
切り分けずに代理店を責めると、原因が別にあるまま時間が過ぎます。
成果が落ちたとき、最初に疑われるのは広告の運用です。
実際には、他の場所に原因があることが多くあります。
件数が減ったのか、質が落ちたのかを分ける
資料請求の件数が減っているなら、広告の側の問題の可能性が高くなります。
件数は同じで面談の実施率が落ちているなら、接触の体制の問題です。
面談は同じで申込が減っているなら、商品か在庫か審査の問題です。
外部の環境の変化を記録する
競合の出稿の増加、金融機関の姿勢の変化、市況の変動。
これらが同時に起きていることがあります。
記録がないと、すべてが運用の責任になります。
説明を求める内容を決めておく
成果が落ちたときに何を説明してもらうかを、事前に決めます。
Testifyの調査では、マーケティング責任者の不満の第一位が成果不振の説明が不十分でした。
何を説明するかを先に決めておくと、この不満は減ります。
成果が出ないときの切り分けを、項目ごとに見ていきます。資料請求の件数については、主な原因の所在は広告の運用、確認する内容は配信量、単価、競合の出稿。面談の実施率については、主な原因の所在は接触の体制、確認する内容は接触までの時間と手段。面談から申込への率については、主な原因の所在は集める層と提案の中身、確認する内容は訴求の変更と対象の設定。申込から契約については、主な原因の所在は審査と在庫、確認する内容は承認率と提案できる物件。全体が同時に落ちたについては、主な原因の所在は外部の環境、確認する内容は市況と金融機関の姿勢。
代理店を替えるときに、何を失うのか
配信の履歴と、商品の理解の蓄積です。
替えること自体が目的になると、同じ状態を数か月後に繰り返します。
関係がうまくいかないとき、替えるという判断が出ます。
替える前に、何を失うかを確認します。
立ち上げ直しに数か月かかる
投資用不動産の商品と審査の構造を理解するには時間がかかります。
新しい代理店が同じ水準で運用できるまで、数か月の停滞が起きます。
検討の期間が長い事業では、この停滞が数か月後の面談の件数に表れます。
替えても直らない問題がある
自社の側に原因がある場合、代理店を替えても同じ結果になります。
有効リードの定義がない、接触の体制が弱い、在庫が足りない。
これらは外部を替えても変わりません。
併用という選択肢を先に検討する
一部の媒体や施策だけを別の会社に任せる形があります。
比較の材料ができ、移行の停滞も小さくなります。
代理店を替えるときに失うものを、項目ごとに見ていきます。配信の履歴と学習については、回復までの期間は数か月、軽減する方法はアカウントを自社名義で持つ。商品と審査の理解については、回復までの期間は数か月、軽減する方法は資料と判断の記録を文書化する。表現の確認の基準については、回復までの期間は数か月、軽減する方法は過去の判断を記録して渡す。運用の細部の設定については、回復までの期間は数週間、軽減する方法は設定の内容を定期的に受け取る。担当者との関係については、回復までの期間は数か月、軽減する方法は併用で段階的に移す。
不動産投資で代理店との関係を作り直す手順
自社が持つべき数字を取り戻すことからです。
上限と定義を自社で持たない限り、どの代理店に任せても同じ結果になります。
関係の見直しは、相手を替える前にやることがあります。
不動産投資の代理店との関係を作り直す順番を、項目ごとに見ていきます。
1については、やることは一件あたり粗利と許容比率を自社で確定する、期間の目安は3週間。
2については、やることは有効リードの定義を営業と合意して代理店に渡す、期間の目安は3週間。
3については、やることはアカウントと計測の所有を自社に移す、期間の目安は4週間。
4については、やることは報告の項目と会議の頻度を決め直す、期間の目安は2週間。
5については、やることは面談と申込の結果を渡す経路を作る、期間の目安は4週間。
6については、やることは3か月後に成果と説明の質を評価する、期間の目安は12週間。
情報を渡さないまま成果を求めない
面談の結果や断られた理由を渡していない状態では、運用は件数の最適化に留まります。
守秘の扱いを決めたうえで、質の情報を渡します。
渡した結果、運用の判断が変わるかどうかで代理店を評価できます。
評価する数字を決める
数字は説明のための仮の値です。
資料請求の単価が2万円から1万5千円に下がっても、面談の実施率が半分になっていれば、面談一件あたりでは悪化しています。
評価は面談と申込の段階で行います。
不動産投資で代理店の成果を測る数字を、項目ごとに見ていきます。
面談一件あたりの獲得費については、頻度は毎月、判断の目安は資料請求の単価ではなくここで見る。
面談から申込への率については、頻度は毎月、判断の目安は経路ごとに分けて見る。
経路別の面談件数の構成については、頻度は毎月、判断の目安は特定の経路に偏っていないか。
獲得した月ごとの進み方については、頻度は四半期、判断の目安は古い束と比べて遅れていないか。
説明の内容の質については、頻度は四半期、判断の目安は落ちた理由を切り分けて説明できるか。
内製への移行を前提に置くかを決める
Testifyの調査では、全面委託をしている企業の8割超が1年以内のインハウス化を計画または検討しており、決定と予定が52.9%、積極検討が32.8%でした。
移行を前提にするなら、契約の条件にその旨を含めます。
代理店との関係で判断に迷う場合は、無料相談で現状の委託の範囲を一緒に確認するところから始められます。委託の設計ごと見直す段階ならWeb集客改善サービスもあります。
よくある質問
不動産投資の広告はどこまで代理店に任せてよいですか
媒体の配分、入札、配信先の設定、制作の実務は任せられます。獲得の上限、対象とする顧客層、表現の最終の判断は事業の数字と責任に直結するため、自社に残します。
代理店を選ぶときに何を確認すべきですか
表現の確認をどう運用しているか、判断の記録を残しているかを聞きます。あわせて、検討の期間が長い商材で月次の単価だけに頼らない評価ができるかを確認してください。
成果が落ちたときに代理店を替えるべきですか
先に落ちている場所を切り分けます。資料請求の件数、面談の実施率、申込への率のどこが落ちたかで原因の所在が変わります。自社の側に原因がある場合、替えても同じ結果になります。
契約の前に決めておくべきことは何ですか
広告アカウントと計測の所有を自社名義にすること、報告に含める項目、解約の手順と引き継ぎの範囲の3つです。決めていないと、関係を終えるときに配信の履歴が残りません。
代理店の成果は何で評価すればいいですか
資料請求の単価ではなく、面談一件あたりの獲得費と面談から申込への率で評価します。単価が下がっても面談の実施率が落ちていれば、実質は悪化しています。
まとめ
- どこまでを渡し、どこからを自社で持つかの線です。線を引かずに預けると、成果が出ないときに何を改善すべきかが誰にも分からなくなります
- 媒体の配分や入札の調整は渡せます。誰に何を届けるか、いくらまで使うかは渡せません
- 同種の商材での経験と、表現の確認をどう運用しているかです。実績の件数より、判断に迷う表現をどう扱ってきたかを聞きます
- 報告の項目、データの所有、解約の手順の3つです。決めていないと、関係を終えるときに広告の資産が残りません
- 週次は件数と速度、月次は質と配分に分けます。毎週すべてを報告させると、説明の作業に時間が取られて運用が進みません
- 広告の問題、接触の体制の問題、商品と在庫の問題を分けます。切り分けずに代理店を責めると、原因が別にあるまま時間が過ぎます
- 配信の履歴と、商品の理解の蓄積です。替えること自体が目的になると、同じ状態を数か月後に繰り返します
- 自社が持つべき数字を取り戻すことからです。上限と定義を自社で持たない限り、どの代理店に任せても同じ結果になります