
比較の場で並ぶ項目が、金額と設備の一覧に限られているからです。
通ってみないと分からない要素は、比較の材料になりません。
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目次
目次
- 会費の安さだけで比べられるのは、どういう構造からか
- 絞り込みの段階と決める段階を分ける
- 比較の場に並ぶ項目で、違いを作れるのはどれか
- 時間帯ごとの状況を出す
- 設備の種類は、選ばれる理由になるのか
- 設備の数と混雑をあわせて書く
- 混雑していないことを、違いとして示せるのか
- 空いている時間帯に来られる層を探す
- 通い続けられる理由を、どこから拾い出すのか
- 選ばれた理由と続く理由の差
- 会員の評価を、どう受け止めるのか
- 混雑に関する評価を分けて見る
- 決めた軸を、店舗の言葉にするには何が要るのか
- 軸を変える頻度を決める
- 会費以外で選ばれる状態は、どう作るのか
- よくある質問
- まとめ
比較の場で並ぶ項目が、金額と設備の一覧に限られているからです。
通ってみないと分からない要素は、比較の材料になりません。
会費の安さだけで比べられるのは、どういう構造からか
比較の場で並ぶ項目が、金額と設備の一覧に限られているからです。
通ってみないと分からない要素は、比較の材料になりません。
通う場所を選ぶ人は、まず近さで候補を絞ります。
その後、残った候補を会費と設備で比べます。
この二つは、どちらも画面の上で比べられる項目です。
金額は数字で、設備は一覧で並びます。
一方で、通いやすさや雰囲気は画面では比べられません。
実際に来てみないと分からないためです。
このため、見学の前の段階では会費が主な軸になります。
どれだけ提供に工夫があっても、その段階では伝わりません。
この構造は、店舗の側では変えられません。
変えられるのは、見学に来てもらった後に何を見せるかです。
絞り込みの段階と決める段階を分ける
選ぶ過程には二つの段階があります。
候補を数店に絞る段階と、その中から一つを決める段階です。
絞り込みの段階では、近さと会費と設備が効きます。
決める段階では、通う時間帯の状況と、続けられそうかが効きます。
違いを作れるのは、二つ目の段階です。
一つ目で落ちない水準を保ったうえで、二つ目に材料を置く形になります。
見学の前の段階では、画面で比べられる項目しか材料になりません。違いを作れるのは、見学に来てもらった後の段階です。
比較の場に並ぶ項目で、違いを作れるのはどれか
時間帯ごとの状況と、会員の層の説明と、始め方の記述の三つです。
会費と立地は短期では動かせないため、違いの軸には置けません。
比較の場に並ぶ項目を、動かせるかどうかで分けてみます。
立地は動かせません。
会費は動かせますが、下げる方向にしか動かせません。
下げて作った違いは、追随されれば消えます。
設備の一覧も、短期では動かせません。
増設には投資と時間がかかります。
動かせるのは、時間帯ごとの状況の説明、通っている会員の層の説明、始め方の記述です。
この三つは、店舗の側の判断で変えられます。
三つとも、他店との差が出やすい項目でもあります。
同じ設備でも、誰がどう使っているかは店舗ごとに違います。
クラブ選びで並ぶ項目と違いの作りやすさ
| 項目 | 動かせるか | 効く段階 | 追随されやすさ |
|---|---|---|---|
| 会費 | 下げる方向のみ | 絞り込み | すぐ追随される |
| 立地と近さ | 動かせない | 絞り込み | 変わらない |
| 設備の一覧 | 短期では動かせない | 絞り込み | 投資で追随される |
| 時間帯ごとの状況 | 動かせる | 決める段階 | 真似されにくい |
| 会員の層の説明 | 動かせる | 決める段階 | 真似されにくい |
| 始め方の記述 | 動かせる | 決める段階 | 時間がかかる |
時間帯ごとの状況を出す
多くの店舗は、時間帯ごとの混雑の状況を出していません。
出していないことが、見学まで判断を先送りさせています。
出すと、自分が通える時間帯で判断できます。
判断できる人は、見学の申し込みに進みます。
出すことで、混んでいる時間帯にしか来られない人は来なくなります。
この層は、入会しても続かない層です。
違いを作れるのは、時間帯ごとの状況、会員の層、始め方の記述の三つです。時間帯の状況を出すと、判断が見学の前に進みます。
設備の種類は、選ばれる理由になるのか
種類の多さは理由になりませんが、特定の設備は理由になります。
誰が何のために使う設備かまで書かないと、一覧のままで終わります。
設備の一覧は、どの店舗も似た形になります。
種類が多いことを訴えても、比較の材料としては弱いものです。
理由になるのは、特定の設備と、その使われ方です。
何台あるか、どの時間帯なら使えるかまで書くと、材料になります。
さらに効くのは、誰が何のために使っているかの説明です。
同じ設備でも、使う目的によって伝わり方が変わります。
この説明をするには、実際に通っている人の目的を知る必要があります。
知らないまま書くと、一般的な紹介文になります。
目的は、入会の受付と日々の会話から集まります。
集めた目的のうち、多いものから順に書いてください。
設備の数と混雑をあわせて書く
設備の種類だけを書くと、実際に使えるかが分かりません。
台数と、混雑する時間帯の状況をあわせて書いてください。
書くと、通いたい時間帯に使えるかが判断できます。
判断できる材料があるほど、見学の申し込みに進みます。
混雑を隠して書くと、入会後に来館が減ります。
比較の場で有利になっても、継続で失います。
設備は種類の多さではなく、台数と使える時間帯と使われ方まで書いてください。混雑を隠すと、入会後の来館が減ります。
混雑していないことを、違いとして示せるのか
示せますが、実態が伴っていないと評価で戻されます。
示す範囲は、混雑する時間帯を含めて正直に書ける範囲までです。
混雑していない状態は、この事業で最も伝わる違いです。
通いやすさに直結するためです。
ただし、常に空いている店舗はほとんどありません。
時間帯によって、混雑の状況は大きく変わります。
そのため、示すのは時間帯ごとの状況です。
全体として空いていると書くと、実態と合わずに評価で戻されます。
時間帯ごとに示すと、空いている時間帯に来られる層が集まります。
この層は、入会後の継続も高くなります。
示し方は、曜日と時間帯の表が最も分かりやすい形です。
更新の頻度は、四半期に一度で足ります。
混雑の状況を示すときの確認
| 確認する項目 | 確認する相手 | できていないと起きること |
|---|---|---|
| 時間帯ごとの実態と合っているか | 店舗の責任者 | 評価で戻される |
| 季節による変動を含めているか | 店舗の責任者 | 繁忙期に苦情が出る |
| 更新の担当が決まっているか | 本部 | 古い情報が残る |
| 入会後の来館と整合するか | 本部 | 継続が下がる |
| 設備ごとの差を反映しているか | 店舗の責任者 | 一部だけ混む |
空いている時間帯に来られる層を探す
混雑していない時間帯を示すと、その時間帯に来られる層が集まります。
この層に向けた訴求を、別に用意してください。
同じ訴求で時間帯だけを変えても、届く層は変わりません。
伝える内容そのものを、その層に合わせます。
時間帯を限った会員種別があれば、この設計は進めやすくなります。
無ければ、種別の設計から検討することになります。
混雑していないことは、時間帯ごとに正直に示してください。空いている時間帯に来られる層には、別の訴求を用意します。
通い続けられる理由を、どこから拾い出すのか
長く続いている会員への聞き取りから拾います。
入会したばかりの人に聞いても、続く理由はまだ出てきません。
差別化の軸を社内で決めると、店舗の側が自慢したい点が並びます。
その点が、実際に続いている理由とは限りません。
続いている理由を知るには、長く続いている会員に聞くのが確実です。
一年以上続いている層が対象になります。
聞く内容は二つで足ります。
入会のときに他とどこを比べたかと、続いている理由は何かです。
この二つがあると、選ばれた理由と続く理由が分かります。
二つは一致しないことが多く、その差が設計の材料になります。
聞く方法は、来館の場での短い会話で足ります。
形式を決めておけば、店舗の負担は小さくなります。
選ばれた理由と続く理由の差
選ばれた理由が会費で、続く理由が時間帯の空き具合という場合があります。
この差は、訴求の設計に直接使えます。
会費で選ばれているなら、会費以外の理由が伝わっていません。
続く理由を、比較の場で示す内容に足してください。
差が出ない場合もあります。
その場合は、選ばれた理由がそのまま強みです。
続く理由は、一年以上続いている会員から拾ってください。選ばれた理由と続く理由の差が、訴求の設計の材料になります。
会員の評価を、どう受け止めるのか
一件ごとではなく、繰り返し出る内容への対応を決めます。
評価は結果であり、差別化の軸そのものにはなりません。
評価の点数は、比較の場で大きく効きます。
ただし、点数そのものを目標に置くと、運営が受け身になります。
評価は、日々の提供の結果として後から付く数字です。
先に動かせるのは、提供の中身のほうです。
見るべきなのは、点数ではなく内容の傾向です。
同じ内容が繰り返し出ているなら、それは運営の課題です。
一件ごとの内容に反応すると、対応が細かくなりすぎます。
月に一度、繰り返し出た内容だけを抜き出してください。
抜き出した内容は、店舗の手順に反映します。
返信の文面を整えるより、手順を直すほうが点数に効きます。
混雑に関する評価を分けて見る
この事業の評価で繰り返し出やすいのは、混雑です。
これは提供の質ではなく、在籍の上限の問題であることが多いものです。
そのため、混雑に関する評価は別に分類してください。
分けると、在籍の上限の見直しにつながります。
上限を超えた店舗で評価が落ちているかを確かめると、関係が見えます。
関係が見えれば、集客と現場の会話も具体的になります。
評価は結果であり、軸そのものにはなりません。混雑に関する評価は別に分類し、在籍の上限の見直しにつなげてください。
決めた軸を、店舗の言葉にするには何が要るのか
軸を一文にして、来館の場面と結びつけた形で渡します。
抽象的な言葉のままだと、店舗では使われません。
差別化の軸を決めても、店舗に伝わらなければ提供は変わりません。
伝わらない原因は、言葉が抽象的なことにあります。
軸は一文にしてください。
誰の、どういう通い方のための店舗かを言い切る形です。
一文にしたら、来館の場面と結びつけます。
見学の案内、入会の手続き、最初の数週間、日々の来館のそれぞれで、何をするかまで落とします。
落とさないと、店舗は自分の仕事との関係を見つけられません。
関係が見えない言葉は、掲示されても使われません。
落とし込みの作業は、店舗の責任者と一緒に行います。
本部だけで作ると、実行できない内容が混ざります。
軸を来館の場面に落とす形
| 場面 | 決めること | 決める人 | 確認の頻度 |
|---|---|---|---|
| 見学の案内 | 最初に見せるもの | 店舗の責任者 | 月ごと |
| 入会の手続き | 次の来館の予定の決め方 | 店舗の責任者 | 月ごと |
| 最初の数週間 | 連絡する時期と内容 | 店舗の責任者 | 月ごと |
| 日々の来館 | 声をかける場面 | 店舗の責任者 | 四半期ごと |
| 画面と写真 | 軸を示す見せ方 | 集客の担当 | 四半期ごと |
軸を変える頻度を決める
軸を頻繁に変えると、店舗の提供が定着しません。
変える間隔を、年に一度と決めておいてください。
期中に変えるのは、近隣の競合の構成が大きく変わった場合だけです。
それ以外は、伝え方の調整にとどめます。
変えた場合は、来館の場面への落とし込みもやり直します。
軸だけ変えて場面をそのままにすると、食い違いが残ります。
軸は一文にし、見学から日々の来館までの場面に落として渡してください。変える間隔は年に一度と決めておきます。
会費以外で選ばれる状態は、どう作るのか
続いている理由を集めることからです。
軸を決める前に、いま何で続いているかを知る必要があります。
差別化の作業は、軸を決めることから始まりません。
いま何で選ばれ、何で続いているかを集めることから始まります。
最初にやるのは、一年以上続いている会員への聞き取りです。
比べた相手と、続いている理由の二つを集めます。
集まったら、選ばれた理由と続く理由の差を並べます。
差が、訴求に足すべき内容です。
次に、動かせる項目を三つに絞ります。
時間帯ごとの状況、会員の層の説明、始め方の記述です。
そのうえで、軸を一文にして来館の場面に落とします。
最後に、評価の内容を分類して毎月見る運用を入れます。
会費以外の軸を作る順番
| 順番 | やること | 関わる人 | 期間の目安 |
|---|---|---|---|
| 1 | 一年以上続いている会員に二つを聞く | 店舗の担当 | 六週間 |
| 2 | 選ばれた理由と続く理由の差を並べる | 本部の担当 | 一週間 |
| 3 | 動かせる項目を三つに絞る | 集客の責任者 | 一週間 |
| 4 | 軸を一文にする | 経営と本部 | 二週間 |
| 5 | 見学から日々の来館までの場面に落とす | 店舗の責任者 | 四週間 |
| 6 | 評価の内容を分類して毎月見る | 店舗と集客の担当 | 継続 |
置いた後に見るのは、四半期では続く理由の内訳と比較された相手の変化です。
月次では、評価の内容の分類を見ます。
評価の点数そのものを目標に置かないでください。
点数は結果であり、下がった月に打てる手がありません。
軸を決める前に、いま何で続いているかを集めてください。選ばれた理由と続く理由の差が、そのまま訴求の材料になります。
会費以外で選ばれる状態の作り方で判断に迷う場合は、無料相談で現状を見てもらうところから始められます。
訴求と提供の設計ごと見直す段階ならWeb集客改善サービスもあります。
よくある質問
会費の安さでしか比べられていない気がします
見学の前の段階では、画面で比べられる項目しか材料になりません。通いやすさや雰囲気は来てみないと分からないためです。違いを作れるのは、見学に来てもらった後の段階です。
設備の種類の多さは強みになりますか
種類の多さは弱い材料です。台数と、どの時間帯なら使えるかと、誰が何のために使っているかまで書くと材料になります。混雑を隠して書くと、入会後の来館が減ります。
混雑していないことを訴えてよいですか
時間帯ごとに正直に示す形であれば有効です。全体として空いていると書くと実態と合わず、評価で戻されます。空いている時間帯に来られる層には、別の訴求を用意してください。
続く理由はどう調べますか
一年以上続いている会員に、入会のときに他とどこを比べたかと、続いている理由は何かの二つを聞いてください。二つは一致しないことが多く、その差が訴求に足すべき内容になります。
評価の点数を目標にしてよいですか
目標には置かないでください。点数は結果として後から付くため、下がった月に打てる手がありません。混雑に関する評価は別に分類し、在籍の上限の見直しにつなげてください。
まとめ
- 比較の場で並ぶ項目が、金額と設備の一覧に限られているからです。通ってみないと分からない要素は、比較の材料になりません
- 時間帯ごとの状況と、会員の層の説明と、始め方の記述の三つです。会費と立地は短期では動かせないため、違いの軸には置けません
- 種類の多さは理由になりませんが、特定の設備は理由になります。誰が何のために使う設備かまで書かないと、一覧のままで終わります
- 示せますが、実態が伴っていないと評価で戻されます。示す範囲は、混雑する時間帯を含めて正直に書ける範囲までです
- 長く続いている会員への聞き取りから拾います。入会したばかりの人に聞いても、続く理由はまだ出てきません
- 一件ごとではなく、繰り返し出る内容への対応を決めます。評価は結果であり、差別化の軸そのものにはなりません
- 軸を一文にして、来館の場面と結びつけた形で渡します。抽象的な言葉のままだと、店舗では使われません
- 続いている理由を集めることからです。軸を決める前に、いま何で続いているかを知る必要があります