
目的を果たして離れる人と、続かずに離れる人が同じ数字に入っています。
分けて数えないと、解約率を下げる打ち手が決まりません。
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目次
目次
- 英会話スクールの解約には、成功と失敗の両方が混ざっている
- 目的を果たした離脱は成功である
- 在籍期間の分布を、平均ではなく形で見る
- 二つの塊を別に扱う
- 最初の3か月で何が決まるか
- 希望の枠に入れたかどうか
- 前払いの受講者が、静かに離れていく
- 受講の消化率を見る
- 続ける後押しを、どの時期に置くか
- 最初の2週間が最も効く
- 目的を果たして離れた人を、資産として扱う
- 再開が起きる場面
- 在籍期間から、獲得の上限を決める
- セグメント別に上限を持つ
- 英会話スクールの継続の設計は、どこから着手するか
- 継続の状態を見る数字
- よくある質問
- まとめ
目的を果たして離れる人と、続かずに離れる人が同じ数字に入っています。
分けて数えないと、解約率を下げる打ち手が決まりません。
英会話スクールの解約には、成功と失敗の両方が混ざっている
目的を果たして離れる人と、続かずに離れる人が同じ数字に入っています。
分けて数えないと、解約率を下げる打ち手が決まりません。
英会話スクールの解約率を見るとき、多くの場合は一つの数字で扱われます。
この数字には、性質のまったく違う離脱が混ざっています。
目的を果たした離脱は成功である
試験の点数が取れた、赴任の準備が終わった、必要な場面で話せるようになった。
この理由で離れる人は、サービスとして目的を達成しています。
引き止めるべき相手ではありません。
続かなかった離脱は失敗である
時間が取れなくなった、上達を実感できなかった、費用の負担が重い。
この理由の離脱は、設計で減らせる余地があります。
英会話スクールで解約を性質で分けて数える
| 種類 | 起きる時期 | 防げるか | 次につながるか |
|---|---|---|---|
| 目的を果たした | 契約の区切り | 防げない | 再開と紹介につながる |
| 生活の変化 | 随時 | 一部防げる | 形式の変更で残せる |
| 上達の実感がない | 3か月から半年 | 防げる | 進め方の見直しで残せる |
| 費用の負担 | 契約の更新時 | 一部防げる | 頻度の調整で残せる |
| 希望の枠に入れない | 入会後の早い時期 | 防げる | 枠の調整で残せる |
| 講師との相性 | 数か月以内 | 防げる | 担当の変更で残せる |
分けずに数えると打ち手を誤る
目的を果たした離脱が多い時期に解約率が上がると、引き止めを強化する判断が出ます。その施策は、成功して離れる人には効きません。むしろ関係を悪くします。
在籍期間の分布を、平均ではなく形で見る
英会話スクールの在籍期間は、短期と長期に分かれた形になります。
平均を取ると、どちらの層も表さない数字になります。
受講期間の分布を並べると、一つの山にはなりません。
短期で終わる層と長く続く層が、別々の塊として存在します。
二つの塊を別に扱う
短期の塊は、目的が明確で期限がある層です。
長期の塊は、目的が継続的な層です。
英会話スクールで在籍期間の分布に現れる層
| 層 | 主な目的 | 期間の傾向 | 終わり方 |
|---|---|---|---|
| 短期の塊 | 試験と渡航の準備 | 3か月から半年 | 目的を果たして終わる |
| 中期の層 | 仕事での必要 | 半年から2年 | 必要がなくなると終わる |
| 長期の塊 | 趣味と子どもの習い事 | 2年以上 | 生活の変化で終わる |
| 波のある層 | 時期によって通う | 休会を挟む | 再開と休止を繰り返す |
| 早期の離脱 | 目的が曖昧 | 3か月未満 | 定着しない |
| 法人の受講者 | 企業の研修 | 契約の期間 | 年度で更新される |
早期の離脱を別に数える
3か月未満で離れる層は、他のどの層とも性質が違います。
獲得の段階に原因があることが多いため、獲得側の指標として扱います。
波のある受講者を離脱と数えない
休会を挟んで戻ってくる受講者がいます。休会の時点で離脱として数えると、在籍数が実態より少なく見えます。休会の定義を決めて、別の状態として管理します。
最初の3か月で何が決まるか
定着するかどうかがここで決まります。
希望の枠に入れたか、上達の手応えがあったかの二つが効きます。
入会から3か月の間に、その受講者が続くかどうかがほぼ決まります。
この期間の状態を見ると、後の継続が予測できます。
希望の枠に入れたかどうか
入会のときに希望の曜日と時間が空いていないと、妥協した枠で始めることになります。
この受講者は、数か月で通いにくさが負担になります。
英会話スクールで最初の3か月に効く要素
| 要素 | 良い状態 | 悪い状態 | 起きること |
|---|---|---|---|
| 希望の枠 | 希望どおり | 妥協した枠 | 通いにくさで離脱 |
| 講師との相性 | 合っている | 合わない | モチベーションが下がる |
| レベルの適合 | 少し背伸び | 易しすぎるか難しすぎる | 手応えがない |
| 出席の頻度 | 予定どおり | 欠席が続く | 習慣にならない |
| 上達の実感 | 何かができた | 変化が分からない | 続ける理由が薄れる |
| 目的の明確さ | 言葉になっている | 曖昧なまま | 判断の基準がない |
上達の実感を作る工夫
短期間で目に見える変化を作るのは簡単ではありません。
何ができるようになったかを、具体的に本人に伝えることが手応えになります。
到達の時期を約束することはできないため、達成した内容を伝える形にとどめます。
欠席の連続を兆候として扱う
2回続けて欠席した受講者は、離脱の可能性が上がります。この時点で連絡する仕組みを持つかどうかで、その後が変わります。
前払いの受講者が、静かに離れていく
契約上は在籍のまま、通わなくなる状態が起きます。
解約の申し出がないため、数字の上では気づけません。
回数のまとまりを前払いする形では、通わなくなっても契約は続いています。
この状態の受講者は、次の契約に進みません。
受講の消化率を見る
契約した回数のうち、どれだけ消化しているか。
この率が下がっている受講者は、実質的に離れています。
英会話スクールで前払いの受講者に起きる状態
| 状態 | 契約上 | 実態 | 次の契約 |
|---|---|---|---|
| 予定どおり消化 | 在籍 | 通っている | 進む可能性が高い |
| 消化が遅れている | 在籍 | 間隔が空いている | 働きかけが要る |
| 消化が止まっている | 在籍 | 通っていない | 進まない |
| 期限が迫っている | 在籍 | 消化しきれない | 不満が残る |
| 期限が切れた | 終了 | 未消化が残る | 関係が切れる |
| 解約の申し出 | 終了 | 明確な離脱 | 理由を記録できる |
期限の前に働きかける
未消化のまま期限を迎えると、受講者に不満が残ります。
期限の手前で、残りの回数と使い方を伝えます。
消化率を在籍の指標に組み込む
在籍者数だけを見ていると、通っていない受講者が含まれます。消化率が一定を下回る受講者を、別の状態として管理します。
続ける後押しを、どの時期に置くか
入会から2週間、3か月、契約の区切りの三か所です。
それ以外の時期の働きかけは、費用の割に効きません。
継続への働きかけは、年間を通して続けるものではありません。
離脱が起きやすい時期の手前に集中させます。
最初の2週間が最も効く
通い始めた直後は、続けられるかどうかを本人が探っている時期です。
ここで枠や講師の不都合が分かれば、まだ調整できます。
英会話スクールで継続の働きかけを置く時期を、項目ごとに見ていきます。
入会から2週間については、働きかけの内容は枠と講師の具合の確認、担う人はカウンセラー。
入会から3か月については、働きかけの内容はできるようになったことの確認、担う人は講師とカウンセラー。
欠席が2回続いたときについては、働きかけの内容は状況の確認、担う人はカウンセラー。
消化率が落ちたときについては、働きかけの内容は残りの回数と使い方の案内、担う人はカウンセラー。
契約の区切りの1か月前については、働きかけの内容は次の期間の進め方、担う人はカウンセラー。
目的を果たしたときについては、働きかけの内容は次の目的の相談、担う人はカウンセラー。
目的を果たした人への働きかけ
目的を達成した受講者には、引き止めではなく次の目的の相談をします。
新しい目的が見つかれば続き、見つからなければ良い形で終わります。
良い形で終われば、再開と紹介につながります。
働きかけの実施率を見る
決めた時期の働きかけが実際に行われているかを記録します。需要の山の時期ほど、この作業が後回しになります。
目的を果たして離れた人を、資産として扱う
再開と紹介の元になります。
解約の時点で関係を切ると、この資産が失われます。
英会話は、必要になる時期が繰り返し訪れる領域です。
一度離れた人が、数年後に再び必要になることがあります。
再開が起きる場面
転職、異動、昇進、子どもの進学、渡航の予定。
生活の変化が、再び英語の必要を作ります。
英会話スクールで離れた人が戻ってくる場面を、項目ごとに見ていきます。
転職と異動については、きっかけは業務で英語が必要になる、接触の仕方は年に一度の案内。
昇進については、きっかけは会議や交渉の機会が増える、接触の仕方は同上。
渡航の予定については、きっかけは赴任や留学、接触の仕方は時期に合わせた案内。
子どもの学習については、きっかけは保護者としての関心、接触の仕方は子ども向けの案内。
試験の再受験については、きっかけは点数が必要になる、接触の仕方は試験の時期に合わせる。
周囲からの相談については、きっかけは友人や同僚に聞かれる、接触の仕方は紹介の仕組み。
紹介の元になる
目的を果たして満足して終わった人は、周囲に勧めやすい立場です。
解約の対応が悪いと、この経路が失われます。
退会後の連絡について同意を取る
退会した人への案内は、取得の目的の範囲内で行います。連絡先の保持期間と用途を、契約の時点で示しておきます。掲載時点の最新の公式ガイドラインで確認してください。
在籍期間から、獲得の上限を決める
セグメントごとに分けます。
全体で一つの上限を置くと、長く続く層の獲得を取りこぼします。
獲得の上限額は、その受講者から得られる収入から逆算します。
英会話スクールでは、この収入がセグメントで大きく違います。
セグメント別に上限を持つ
長期の層は高い獲得費用を許容できます。
短期の層は抑える必要があります。
同じ上限で運用すると、長期の層を取りこぼします。
英会話スクールでセグメント別に獲得の上限を決める考え方を、項目ごとに見ていきます。
子どもの習い事については、在籍期間の見込みは長い、上限の水準は高く取れる、配信の狙い方は保護者への訴求。
長期の趣味については、在籍期間の見込みは長い、上限の水準は高く取れる、配信の狙い方は続けやすさを示す。
仕事での必要については、在籍期間の見込みは中程度、上限の水準は中程度、配信の狙い方は業務の場面を示す。
試験の対策については、在籍期間の見込みは短い、上限の水準は抑える、配信の狙い方は期間と内容を示す。
渡航と赴任の準備については、在籍期間の見込みは短い、上限の水準は抑える、配信の狙い方は時期に合わせる。
法人の研修については、在籍期間の見込みは契約の期間、上限の水準は別枠で判断、配信の狙い方は受講者数で計算する。
再開と紹介を上限に織り込む
目的を果たして離れた人の一部は、再開するか紹介します。
実績の割合が出せるなら、上限に織り込めます。
根拠のない割合を使うと、上限が過大になります。
上限は継続率の前提に依存する
継続率が下がっているのに上限を据え置くと、採算が合わなくなります。四半期ごとに分布を更新して見直します。
英会話スクールの継続の設計は、どこから着手するか
解約を理由で分けて数えることからです。
一つの数字のままでは、何を直せばよいか決まりません。
継続の設計は、現状の離脱の中身を把握するところから始まります。
英会話スクールの継続の設計に着手する順番を、項目ごとに見ていきます。
1については、やることは過去2年の解約を理由で分類する、期間の目安は3週間。
2については、やることは在籍期間の分布を層ごとに出す、期間の目安は2週間。
3については、やることは入会時の希望の枠との一致率を出す、期間の目安は2週間。
4については、やることは前払いの受講者の消化率を集計する、期間の目安は2週間。
5については、やることは継続の働きかけの時期と担当を決める、期間の目安は3週間。
6については、やることはセグメント別の獲得の上限額を決める、期間の目安は2週間。
継続の状態を見る数字
在籍数は結果なので、動きが遅く出ます。
先に動く数字を持ちます。
英会話スクールで継続の状態を見る数字を、項目ごとに見ていきます。
2回続けて欠席した受講者の数については、見る頻度は毎週、読み取ることは離脱の兆候。
希望の枠との一致率については、見る頻度は毎週、読み取ることは入会時の状態。
前払いの消化率については、見る頻度は毎月、読み取ることは静かな離脱の有無。
3か月後の継続率については、見る頻度は毎月、読み取ることは定着の状況。
目的を果たした解約の割合については、見る頻度は四半期、読み取ることは成功の離脱の量。
セグメント別の在籍期間については、見る頻度は四半期、読み取ることは上限額の見直し。
解約率を単独で目標にしない
解約率だけを目標にすると、手続きを遅らせるといった行動が出ます。
在籍数と目的を果たした割合を対で見ます。
定義を文書にして残す
休会、退会、目的の達成をどう区別するか。
スタッフの入れ替わりがある事業なので、定義が口伝えだと数字の意味が変わります。
英会話スクールで解約の中身が見えない場合は、無料相談で現状の離脱の内訳を整理するところから始められます。継続の仕組みごと見直す段階ならWeb集客改善サービスもあります。
よくある質問
英会話スクールの解約率はどう見ればよいですか
目的を果たして離れた人と、続かずに離れた人を分けて数えてください。前者はサービスとして目的を達成しており、引き止めの施策は効かないどころか関係を悪くします。
在籍期間の平均を使ってはいけませんか
短期で終わる層と長く続く層が別々の塊として存在するため、平均はどちらも表しません。層ごとに人数と収入を出し、セグメント別に獲得の上限を決めてください。
最初の3か月で何を見ればよいですか
希望の曜日と時間の枠に入れたか、2回続けて欠席していないか、できるようになったことを本人が認識しているかです。この期間で定着するかどうかがほぼ決まります。
前払いの受講者の離脱はどう把握しますか
契約した回数のうちどれだけ消化しているかを見てください。通わなくなっても契約上は在籍のままなので、解約の申し出がなく数字の上では気づけません。
目的を果たして辞めた人との関係はどうしますか
転職や異動や渡航の予定で再び必要になることがあり、紹介の元にもなります。退会時の連絡先の保持期間と用途を契約の時点で示し、その範囲で接点を持ってください。
まとめ
- 目的を果たして離れる人と、続かずに離れる人が同じ数字に入っています。分けて数えないと、解約率を下げる打ち手が決まりません
- 英会話スクールの在籍期間は、短期と長期に分かれた形になります。平均を取ると、どちらの層も表さない数字になります
- 定着するかどうかがここで決まります。希望の枠に入れたか、上達の手応えがあったかの二つが効きます
- 契約上は在籍のまま、通わなくなる状態が起きます。解約の申し出がないため、数字の上では気づけません
- 入会から2週間、3か月、契約の区切りの三か所です。それ以外の時期の働きかけは、費用の割に効きません
- 再開と紹介の元になります。解約の時点で関係を切ると、この資産が失われます
- セグメントごとに分けます。全体で一つの上限を置くと、長く続く層の獲得を取りこぼします
- 解約を理由で分けて数えることからです。一つの数字のままでは、何を直せばよいか決まりません